遊漁船業情報センター

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11/27付け<朝日新聞>の天声人語より

2008-11-27 10:16:35 | 遊漁船業者
 朝日新聞の<天声人語>欄に珍しく【釣り】の話題が掲載されましたので原文のままご紹介します。

 =釣り好きが自慢話を始めたら両手を縛っておけ、などと冗談に言う。釣った魚の寸法がどんどん大きくなるからだ。
だが、俳優の『松方弘樹』さんが釣り上げた獲物は、両手いっぱい広げてもまだ足りなかった。
300キロを超えるクロマグロ(本マグロ)は山口県沖の日本海で、釣り好きで知られる松方さんの針にかかった。
等京の築地市場に運ばれた、おととい競りに落とされた。大トロの小売値が、普通は100㌘で5,000円を超すと聞けば目が回る。
【海のダイヤ】と呼ばれるこの魚は、世界的な乱獲で数が減っている。このままでは危ういと、大西洋などで漁獲量を減らすことが決まった。日本に来る6割はそこで捕れる。3年で3割減らすとの報道に、すし好きの顔は曇ったかもしれない。
 国内には在庫がまだあり、急な品薄にはならないそうだ。しかし、先はわからない。魚食熱は世界で高まっている。需要が増えればマグロの限らず乱獲に拍車がかかる。【命の湧く海】というけれど、その豊穣は無限に約束されるものではない。
すでに人間は、海をかなり追い詰めているという説がある。米国とカナダの大学が、今のままでは2048年には海から魚がいなくなると警告する論文を発表した。過激な内容だが、ありえない話ではないらしい。
 古くはマグロをシビと呼んだ。
その名が<死日>に通じるとして不吉がられた時代もあったという。時は移り<国民食>さながらの人気を誇る。
末永く舌鼓を打つためには、少し痛くても歓迎すべき資源保護ではないだろうか?=

考えさせられます。