台風16、17号はたいしたことなく日本の沖合を通過して行き、今週は週間天気予報では晴れの日が多く、やっと秋らしい安定した天気が続きそうだと思っていた矢先、今度は御嶽山の火山噴火が勃発、このところ地震も毎日のように起きているし、何とも自然災害はこの先絶えることはないようです。
この時期になるとハマシギ、ミユビシギ等は冬羽個体が多く見受けられるようになります。先日はすっかり冬羽に衣替えしたハジロコチドリと三番瀬で久しぶりに出会うことが出来ました。この子は気まぐれのようで谷津干潟に出たり三番瀬に出たり、それ以外の場所に居るのか、しばらく谷津でも三番瀬でも見られなかったりと観察の難しい子です。14-09-19 三番瀬
8月24日の個体 夏羽の名残を残す個体です
夏羽の頭の黒い鉢巻は見られません
我が家の金木犀の花が良い香りを漂わせています。そこはかとなく漂うその香りは秋の深まりを、より強く感じさせられます。ふと気が付けば9月ももう後少しでお終いです。何はともあれ9月は例年に比べ残暑もそれほど厳しくなく、ぐずついた天気が多かった割には過ごしやすい月だったように思われます。
さて今日の画像先日三番瀬で撮影したミユビシギの画像です。この時期のミユビシギは成鳥に混じって幼鳥を多く観察することが出来ます。また北からやってきた当初は夏羽を多く残す個体が多かったのですが、流石にこの時期になると冬羽に移行した個体の方が多く見受けられます。今回はシギチ観察のの魅力でもあり、難解で分かりにくいと敬遠されがちな個体(ミユビシギ)の変化をご覧下さい。14-09-19 三番瀬
ミユビシギ 幼羽
同上
同上
同上
同上
幼羽から第一回冬羽へ移行中の個体 冬羽が所どころ覗いています
少しだけ夏羽の名残が見られる個体
完全な冬羽個体
しばらく続いた秋晴れの日はやはり長続きしませんでした。今日の後半からは台風16号の影響で荒れ模様の天気になりそうです。大きな被害が出ないことを願うばかりです。今日は天気予報では朝から曇りとのことで鳥撮りはお休みするつもりでしたが、朝起きると東の空が明るくなっていて、かなり青空が広がっていました。これでは三番瀬に行かねばと性懲りもなく出かけました。到着時はまだ潮が満ちていてウミネコやシギチは遠くの潮干狩り用の柵に止まって休んでいました。しばらく海岸で、のんびり潮の引くのを待っていると、海岸線近くの最初に出来た干潟にオオソリハシシギ、オバシギ、コオバシギなどが舞い降りてきました。そのうちハシブトアジサシもゆっくり舞い降りて来ました。そんな中、今年はもう時期的に遅いのではと、諦めていたコオバシギの幼鳥もやって来ました。やはり毎年観察している種が見られなくなるのは寂しいものです、コオバシギの幼鳥が見られ一安心しました。まだまだ珍し系の楽しめそうな三番瀬でした。14-09-24 三番瀬
ハシブトアジサシとコオバシギ幼鳥
オオソリハシシギとコオバシギ成鳥
コオバシギ成鳥と幼鳥
同上
同上
コオバシギ 幼鳥
同上
同上
オバシギとコオバシギ幼鳥
コオバシギ成鳥
三番瀬の風物詩でもあるミヤコドリですが最近になってやっと定着したようで、このところ毎日のように観察することが出来ます。相変わらず警戒心が強く余り人を寄せ付けませんが、この日は潮回り(小潮))の関係で潮の引きが弱く、干潟手前の潮干狩り用の柵位までしか潮が引きませんでした。海岸で待つこと2時間くらいでしたでしょうか、潮が引いて海岸近くに干潟が出てきても何らシギチは飛来してきません、今日は小潮で潮回りも悪いので駄目かと諦めて帰りかけた時、東の空からミヤコドリの群れが私めがけて飛んで来て、目の前の小さな干潟に舞い降りました。幸運にもカメラマンや潮干狩り客もまばらだったため岸からすぐそばの干潟に舞い降りてくれたのでした。14-09-16 三番瀬
コオバシギはいつもの年ですと8月の終わり頃はからは幼鳥が見られるのですが、どういうわけか今年は幼鳥の姿が見えないと思っていたら、今頃になって成鳥のそれも夏羽の色合いを残す個体がやって来ました。コオバシギの夏羽といえば以前は春のシギチの渡りのシーズンには毎年のように飛来して、真っ赤(茶褐色)な羽衣を披露してくれたのですが、ここ数年はとんとご無沙汰しています。今日は思いがけず綺麗なコオバシギに出会うことが出来、嬉しさひとしおでした。シギチの渡りのシーズンも後半を迎え、ハシブトアジサシ、コオバシギと珍し系がやっと見られるようになった三番瀬です。明日も何か期待できるかな!!ちなみにハシブトアジサシは今日も三番瀬の空を元気に飛び回っていました。14-09-22 三番瀬