今日も僅かな期待を胸に三番瀬へ、期待とは何を隠そう珍鳥の出現のことであります。ただ今年もシギチの渡りは絶対数の少なさが目立ち期待はずれに終わってしまいそうです。やはり渡りのシギチの絶対数が多い年はその数に紛れて珍鳥もやって来るようです。また今年は台風も日本にやってきていないだけに難しいのかも知れません。今日も期待とは裏腹にチギチは昨日よりさらに減っていました。名古屋から来ていたカメラマンは妻子をディズニーランドに残して一人で三番瀬に鳥撮りに来たとの事でしたが、鳥の数が少なく期待はずれのようでした、わざわざ名古屋から来られて申しわけないような気持ちになってしまいました。
全体黒っぽくてオレンジ色の脚をしていて遠目ではスワ!!珍鳥と期待しましたが、よく見たらキョウジョシギの幼鳥でした
キョウジョシギ 今年生まれ幼鳥です
脚のオレンジ色もまだ薄く親とは別の種類のようです
トウネン 幼鳥
先日の三番瀬で2羽のダイゼンが潮の引いた干潟で遊んで居るのが見受けられました。2羽のダイゼンは餌採りをするでもなくうろうろとするだけで仲良ツガイのように寄り添っていると思うと急に一羽が突っかかっかったりしていました。求愛行動のようにも見えなくも無いのですが季節柄どうやらその気は無いようだし(事実シギチの観察はしていても交尾などは日本ではほとんど観察できません)遊んでいたとしか表現の仕方しか当たらないようでした。2010年8月23日 三番瀬にて
ふざけているのかほんとに喧嘩しているのか分かりません?
図鑑には雌雄同色とあるのもありますがこの2羽はオスとメスのようです
図鑑により夏羽ではメスは褐色味を帯びているとの事
左の黒味の強いのがオスで右がメスのようです
ただ2羽でスタスタと水周りを歩いていました
求愛行動のようにメスの周りを周回したりしていました
オスは谷津干潟でつけられたフラッグを脚につけていますこの日は三番瀬では初めてとなる嬉しい出会いがありました。コアオアシギは本来淡水系を好む為あまり海岸線にはやってこないのですが、過去に谷津干潟や葛西臨海公園などに飛来しているので三番瀬にやってきてもおかしくはありません。多分移動中の群れが水田地帯に向かう途中羽を休めに立ち寄ったのでしょう、比較的落ち着いていて餌採りや羽繕いなどしていましたが短い間の滞在で一度飛び上がると空高く舞い上がりそのまま茨城方面に飛び去ってしまいました。やはり三番瀬は性に合わないのかも知れません。普通は水田地帯でしか見られないコアオアシシギに三番瀬で出会えてその日は何かずいぶん得した気分になりました。2010年8月23日 三番瀬にて
脚が長くスマートな体型をしています
コアオアシシギ 名前から想像するとアオアシシギを一回り小さくしたように命名されていますが全く似ていないのでは
全部で5羽の群れでした アオアシシギより小さいが嘴がアオアシシギに比べ真っ直ぐです昨日はコアジサシの群れにはただアジサシが2~3羽見られた程度でこれといって珍し系のアジサシは見られませんでしたが今日はクロハラアジサシが一羽だけ混ざっていました、クロハラ君とは今期、九十九里浜でも、ついこの間も三番瀬で出会いましたが今回の個体は成鳥の完全夏羽に近い個体でコアジサシの中に居てもその黒いいでたちから一目で判別できるくらいでした。また嘴と脚もまだ強い赤みを帯びておりそれは綺麗でした。アジサシの季節はもう終わりと思っていましたが、今日は思いがけずに綺麗なクロハラアジサシに出会えて嬉しい思いでした。シギチの方はといえば今までと変らずといったとこで特に珍し系は見当たりませんでした、ただトウネンの幼鳥がたくさん見られ秋の渡りの本格化を思わずには居られませんでした。暑い暑いと言っているうちにも季節は着実に秋に向かっているようです。そういえば早いもので、もう秋の鳥のツツドリの画像もブログを賑わせているようです。