酒とギターとまさやんと

酒好き野郎の音楽やギターやわが師匠「まさやん」の話など
徒然します。

言葉について・・・阿久悠氏逝く

2007-08-01 21:44:25 | 音楽
本日、久しぶりに我が息子(小5)を怒鳴りつけました。自分の欲求を満たすために周りの見えない行動をとったからです。その行動をとることによってどうなるかということを全く考えていなかったからです。

情報過多のこの世の中において最も顕著に表れていることは「行動するのに頭を使わなくなった」ということではないでしょうか。「こういうことをすればどうなる」とか「さすがにここまではしちゃダメだろう」とかそういった「想像力」が明らかに世の中全体から欠如していると思うわけです。

インターネットの検索窓に言葉を入れてクリックすれば考える前に答が得られてしまう時代・・・。そんな時代に流行っているといわれている楽曲のほとんどに言えることは「言葉数が多い」・・。よって受け手側は曲を聴いて感動はするかもしれませんが「言葉の裏側」とでも申しましょうか「詩の芯の部分」まで掘り下がって聞き込むことがなくなったんじゃないのでしょうか。「ダブルミーニング」的な手法が用いられている曲って最近あるのでしょうか?

ここ何年かで異常なまでに増えたどう考えてもおかしい事件の数々・・・。簡単なところでは「パチンコしたいがために子供を車に置き去りにして死なしてしまう」ような事件など挙げだしたらきりがない世の中です。明らかに情報過多と比例してこういった事件事故が増えているように思えるのです。とともに楽曲の「言葉数」も増えているように思えるのです。

てなことを思い続けていたのですがなかなかブログに書き出せないでいました。があるラジオ番組を聞いて自信のないワタクシの考えがほんの少しだけ「間違ってないんだ」という気にさせてくれました。

「作る側(作詞家)も聴く側も最近は教養が貧しいから楽曲の言葉数が多くなってやたらと長い曲が増えてきている」とこのラジオ番組で語っていた「阿久悠」氏・・・。ワタクシはこの言葉を聞いて大きくラジオの前で頷いておりました。でその日の夜に早速ブログで今回のようなことを書きました。

阿久氏が残された数多くの楽曲・・・ここに載っているのはご本人が選んだ曲だそうです。好き嫌いはあるにしろやはり「スゴイ」の一言です。このフィールドの広さには脱帽です。

本日、阿久悠さんが癌のため亡くなられました。

謹んでご冥福をお祈りいたします・・・合掌・・・。

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2 コメント

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かけばあたる先生 (simoon)
2007-08-19 19:35:43
ワインカラーのときめき 白い珊瑚礁
この2曲も氏の作品だったのですね ワインカラーのときめき は今でも私の口説き文句として使わせて
いただいており 白い珊瑚礁  は町田義人氏が
後年レゲーバージョンでセルフカバーしたものを
リアルタイムで現実に購入した思い出があります 
私自身は都倉俊一氏に一時はまり 私の中のNO1
は都倉俊一氏の作品です しかしあるときから伊豆
にこもりあまりTVに登場しなくなった氏の名前は
都倉俊一氏とともに頭の中にありました ミリオン
ヒット続出の現代ですが 消え去るのも早い 氏の
作品のようにリリースの長い そしてサスティンの
レベルの厚い創作家は 果して今後現れるのか?
 氏のような生み出す力を持つ人こそアーティスト
というものではないのか と改めて思います 

       かけばあたる先生

のご冥福を心からお祈りいたします
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書くからあたる先生 (yayasuji)
2007-08-20 17:16:33
>simoonさん
コメントどうもです。亡くなられた後に生前の氏が出演していた番組を少し見た時に言っていた言葉で「反・歌謡曲」という言葉がとても印象に残りました。要は革命心とでも申しましょうか、そういったスタンスで常に作品を作り上げていったからこそ「リリースの長い」作品群が生まれたのではないのでしょうか。「まず”流行り”ありき」「まず”セールス”ありき」のスタンスで量産されている今のシーンでは到底生まれることのないのが現状ではないのでしょうか。過去にすがるのは決して好ましくないのですが音楽のない生活もいやなのですがってしまう今日この頃・・・simoonさんもそうでしょう?
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