信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

最適土地利用総合対策事業視察研修2日目&山清路の風景

2024年02月28日 | 生坂村の取組
 2月28日(水)は晴れて気持ち良い空になり、空気は冷たいものの日差しに少しホッとできました。
 最適土地利用総合対策事業の視察研修2日目は、宿泊先の全トヨタ労連研修センターつどいの丘を出発する前に記念撮影をしました。

 2日目の最初の視察先は、道の駅瀬戸しなのに伺いました。
 道の駅瀬戸しなのは、焼き物のまち「瀬戸」らしさを表現しており、季節ごとの旬の野菜を取り揃えているとのことで、今は白菜、大根、小松菜、春菊、ねぎ、トマト、みかん、いちごなど、いくさかの郷では出荷されていない野菜や果物が店頭に並んでいました。



 園芸コーナーでは、春の訪れを感じる色々な花々や華やかな寄植えが美しく並んでいました。我々から見ると季節先取りの花々がたくさん売られていて、当道の駅の特色だと感じました。
 道の駅としては、せとめし食堂という飲食のスペースが半分近くを締めていて、直売所は手狭な感じで、地元産の野菜などは数多く売られていましたが、地元の加工品が少なくて、土産問屋が卸しているお菓子が多く売られていました。

 日配品、生鮮品、お惣菜などスーパー的な品揃えもあり、地元の皆さんが朝早くから買物に来ていて、大きなスーパーが近くにあっても、新鮮野菜や特色ある商品を買い求めに来られていると感じました。


 同じ敷地内には、品野陶磁器センターがあり、瀬戸・品野地区の窯元の商品を中心に陶磁器の展示・即売していました。


 普段使いの食器からギフトセット、茶道具や花いれ、ノベルティなど品揃えも豊富でした。窯元直販ですので価格もお値打ちとのことでした。

 瀬戸陶芸協会は昭和11年に発足した歴史ある協会で、当施設の唯一の常設ギャラリーで、会員の作品は、伝統的な作品、オブジェ、クラフト等など多種多様で、数多く展示されていました。

 次に昼食を兼ねて、道の駅志野・織部に寄りました。
 道の駅 志野・織部は、陶磁器生産量の日本一の岐阜県土岐市にある道の駅で、館内には日常使いのうつわから、窯元・作家の一点物まで、陶匠の里ならではの美濃焼食器を豊富に揃えてありました。


 美濃焼マグカップコレクションとして、 マグカップだけをたくさん集めて展示してありました。好みのマグカップが多くあり、楽しく品定めをしました。

 今年のお雛様も展示してあるコーナーがあり、どの作品もとても可愛らしく、ほんのりして、一つ一つのクオリティーの高さに驚かされました。
 土岐名物・竹皮羊羹をはじめ、お土産に最適な地元のお菓子なども取り揃えていて、地元の農家さん達の新鮮野菜やお米がお値打ちに並んでいましたが、美濃焼食器な陶磁器類の販売面積に比べて狭く、農産物や地元加工品も少なく感じました。


 この道の駅は、家族で使う食器を探したり、お気に入りのマイカップを見つけたり、大切な人への贈り物を買ったりなど、美濃焼を楽しむ道の駅だと感じました。

 当視察研修の最後は、下伊那郡松川町に伺いました。最初に北沢町長から歓迎の挨拶をいただき、私から視察対応に対しての御礼の挨拶などをさせていただき始まりました。

 松川町の産業観光課 田中課長と農業振興係 宮島係長、(一社)グリーンみらい・まつかわの事務局 吉川さんに説明を受け、意見交換をさせていただきました。

 松川町と当村は今年度、農水省の農山漁村振興交付金 最適土地利用総合対策の採択を受け、当交付金を活用して、「地域計画」を策定するために取り組んでいます。

 松川町の取組について、宮島係長から説明していただき、松川町の果樹・水稲栽培、専業農家の高齢化・後継者不足による遊休農地の増加などの地域農業の状況、最適土地利用総合対策の事業計画、上片桐大沢地区の概要、事業実施計画、期待される効果などについて説明していただきました。

 土地のゾーニング(土地利用構想図)を行うことにより、新規就農者を受け入れ、ラジコン草刈機等省力化機械の導入、水田から果樹畑等への基盤整備などにより、地域で栽培される果樹や野菜の販売につなげていきたいとのことでした。

 上片桐大沢地区の農業委員は、当地区の農地についてとても詳しく、栽培している果樹や野菜、水稲など綺麗に分けてゾーニングしてあり、松川町でも農業の条件が良く、地域計画の策定が進んでいる地区だと感じました。

 次に、生坂村の取組について、松本係長から中山間地域等直接支払や多面的機能支払で守られている農地、荒廃化している農地の非農地化、農業公社や新規就農研修制度などの当村の農業の状況、最適土地利用総合対策の事業計画、当村の農地概要、事業実施計画、期待される効果など説明させていただきました。

 その後、意見交換として、地域計画の策定に向けての取り組みでは、10年後というと農業をしているか分からないので、2~3年後を考えてゾーニングして、毎年更新していけば如何か。両町村とも不在地主がいるので、その農地について区長、常会長、水利組合長など詳しい人をお願いし、地域の話し合いを進めていけば良いのではないか。担い手の確保が難しい農地を、集落営農組織や新規就農者、農業法人に引き継ぐことを進めていきたいなどの意見が出されました。

 新規就農者は、地域おこし協力隊として45歳までの方を1年に2名ずつ募集して、応募するまでに3回は松川町に来て、町の生活や農業などのことをある程度理解していただき申し込んでもらっているとのことです。これまで6期生になりその内女性が2名で、農業法人で1年間研修し、1,2期生の3名が就農し、果樹栽培や市田柿ときゅうり栽培などで生計を立てているとのことでした。

 松川町は昭和40年代の二十世紀梨の栽培から、りんご栽培に移行し、今はぶどう栽培が増えてきたが、梨の価格が良くなってきて、梨栽培を進めているとのことでした。直売所は2箇所あり、組合員は200人から300人で、主に果樹販売であり、高森町から野菜の出荷があるとのことで、その他農協への出荷、観光農園やインターネットでの販売も多く、シードルを醸造して販売もされているとのことでした。

 有機農業に取り組まれている「松川町ゆうき給食とどけ隊」は、10名ほどで遊休農地約7haを利用して有機の野菜やお米を栽培し、町内の学校給食に提供しているとのこと、有害鳥獣の対策、収入保険の補助、当事業のハード事業の計画など、当村の新規就農者のぶどう栽培、農業公社の取組、松本ハイランド農協の資材価格(主に肥料)の高騰に対して補助などの話もさせていただき、大変多岐に渡り意見交換ができました。

 最後に中央アルプスとリンゴ畑をバックに記念撮影をして帰路につきました。
 大変お忙しい中、北沢町長はじめ松川町の皆さんには、詳細に丁寧にご対応いただき、予定時間が足りないほど活発に有意義に研修ができましたことに感謝を申し上げます。

 両町村とも、地域計画の策定に向けては、遊休農地が殆どなく、農地の担い手が多い条件の良い地域、耕作条件が不利で、不在地主や遊休農地が多く、担い手もいない条件が厳しい地域があり、それぞれの地域の皆さんでしっかり話し合いながら地域計画を策定しなければと感じました。

信濃十名勝「山清路」の風景
△▽ 毎朝恒例の写真は、先日撮影した山清路の奇岩や犀川の清き流れの風景です。


 その他生坂村では、保育園でお別れ会、小学校でALT・イクサカラットリンタイム、申告相談、例月出納検査、分館長・社会教育委員・スポーツ推進委員合同会議などが行われました。



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