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第2回脱炭素事業に関する村民説明会(上生坂区)

2024年02月21日 | 生坂村の懇談会
 2月21日(水)午後7時からは、第2回脱炭素事業に関する村民説明会を上生坂区で開催しました。

 出席者は説明者に私、副村長、総務課長、村づくり推進室長、地区担当職員、小峯社長、平林専務、斎藤代表、星野さんであり、参加者は区長他28名の区民の皆さんと、平田議員、望月議員、島議員の出席で行われました。

 私の挨拶で始まり、自己紹介の後、村づくり推進室長から、脱炭素事業に関する説明会資料により、令和6年度の脱炭素事業の実施体制、村が計画を予定する事業で省エネ機器の導入補助事業、木質バイオマスストーブの導入補助事業、古民家脱炭素リノベーション事業、村営住宅ZEHの建設、公用車・村営バスEV化・EV充電設置、自営線マイクログリット、小水力発電、効果促進事業について説明を行いました。また、いくさかてらすが計画を予定する脱炭素事業で、敷地内の太陽光パネル、野立ての太陽光パネル、いくさかてらすの電気に関することについて説明させて頂きました。


主な意見と質問の概要については、 
・野立ての太陽光パネル設置で自然環境への配慮について質問があり、野立ての太陽光パネルは家や敷地等で設置ができない場合において、使用電力が不足する電力を補うために、電力使用量に見合うだけの設置をするので過剰な設置は行わず、設置する場所も十分協議して行っていくと説明しました。

・省エネ機器や木質バイオマスストーブを導入する際の工事は対象になるかと質問があり、設置する際の間接的なものは対象外になるが、詳細について環境省と協議して示していくと説明しました。

・太陽光パネルを設置した後の雨もりの対応について質問があり、太陽光パネルを設置後に太陽光パネル設置が原因での雨漏りは、いくさかてらすが保険に加入し対応していくと説明しました。

・資料の字が小さいことと、カタカナが多くて分かりにくいので、どの年代の方にも分かるようにして欲しいと意見があり、ご意見を頂きながら分かりやすく改善していきたいと説明しました。
・島さんのチラシではマイクログリットの電線を設置するのに、視察時に聞いた話では、1km当たり1億円かかるとのことだが、そんなにかかるのかと質問があり、マイクログリットは地産地消ということで、自営により発電した電気を公共施設の多い上生坂地区とぶどう農園の多い草尾地区とを自営の電線で結んで災害時の停電を防ぐために実施していく。研修した箇所については分からないが、生坂村で計画している電線の敷設は1kmで1億円はかからず、数千万円で計画していると説明しました。

・天候が悪く太陽光パネルで発電できない場合はどうするのか、また太陽光パネルの対応年数後はどうしていくのか質問があり、天候が悪く発電しないときは、蓄電池に充電してある電気を使う。それでも足りないときは他の電力会社から購入して対応する。また、現在は太陽光パネルの対応年数は25年で、使えなくなったパネルは交換していく。廃棄するパネルはリディース、リサイクルしていくように国で考えていると説明しました。

・龍と子で解約についての説明は6月頃に示すとなっているが、契約する際に解約について教えて欲しいと意見があり、できるだけいくさかてらすの電気は長く使って欲しいが、6月には契約期間や解約等についても示していきたいと説明しました。
・省エネ機器の導入補助事業について機器のメーカーとか基準があるのかと質問があり、設置する際は村内の事業者に設置して頂くようになる。メーカー等については村内業者と打ち合わせを行い示していくと説明しました。

・太陽光パネルの発電について技術的には問題ないと思っているが、収支の計算はしていると思っているが、どのくらいの人が契約すると採算がとれるのか質問があり、当初の計画では、民家427戸、事業所24件、公共施設43件で試算していると説明しました。
・以前に配った火災報知器の年数がかなり経過している。ストーブをつけると火災の可能性が多くなるのでもう一度火災報知機の購入について検討して欲しいと意見があり、前向きに検討していきたいと説明しました。 

・太陽光パネルの調査をしてもらったが、その後の対応はどうなっているか。また、車庫等にパネルの設置も可能かと質問があり、家庭により設置は異なる。各家庭では18枚以下になるように考えている。屋根の状況等を調査して、車庫等についてもパネルの設置は可能です。また全体の調査が終わった段階で調査した個所は今年の3月頃から随時連絡し契約してから行う様に進めて行くと説明しました。

・EVの充電器を設置する様になっているが、使用する方は誰になるのか。その際に村民の方は安くなるのかと質問があり、現在は充電については公用車の電気自動車に充電する様に考えている。今後設置する充電器については頂いた意見をもとに検討していく。また、村としては道の駅や、やまなみ荘等に村民の方が使えるように設置する事について検討していきたいと説明しました。

・東京電力で小水力発電を行う様になっているが、東京電力の施設を使えるのかと質問があり、東京電力の施設を借りて小水力発電を行う様に計画していると説明しました。
・現在使っているエアコンを変えるのに省エネ機器導入補助は使えるのかと質問があり、使っているエアコンを省エネエアコンへの更新が対象となる。この事業は令和10年まで行っていくのでその間に行って欲しいと説明しました。

 最後に私から、お疲れのところ様々なご意見を頂きありがとうございました。現時点で皆さんにお示しできる範囲で説明会を開催させていただきました。環境省でもこの脱炭素先行地域づくり事業に関しては、まだ内部で色々検討したり、我々先行地域と先駆的な取組や新しい事業が交付対象になるかという事で調整をしているところです。
 令和6年度からの省エネ機器やストーブ等の補助率はお示しできますが、細かい機種とか内容等をお示しできない点はご容赦願いたいと思います。3月の定例議会でご承認を頂ければ具体的にさらに詰めて6月頃にはもう少し詳しく説明が出来、皆さんもこの補助事業を使って機器を更新して頂いたり、古民家と7年度には民家も対象に、断熱、ZEH化と言うのですが、そちらの方の補助も出すように考えております。

 様々な事業がありまして令和6年度には、やまなみ荘に木質チップのボイラーも導入する予定です。その他にも調査・設計をしながら森林整備に繋げていったり、マイクログリットは上生坂中心になります。公共施設の多い地区ですので、大きな災害があった時にはマイクログリットで停電しないようにすれば、災害に強い村づくりということでレジリエンスの強化になると思います。
 色々な面でこの事業は生坂村を持続可能な村にする為の事業だと思っております。人口減少・少子高齢化対策は我々中山間地域の重要な課題です。この課題をどうにか打破するために、脱炭素先行地域づくり事業でまずはゼロカーボンに向けて先駆者となり、全国から生坂村に関心を持っていただいて、移住してくれる方も増えれば有り難いと思います。

 まだ具体的には申し上げられませんが、令和6年度には村外、都市部から脱炭素に関心のある方を迎えるように今計画をしております。こちらの方もソフト面において松本山雅と連携をすれば、もっと生坂村の名も徐々に広がっていって皆さんから関心を持っていただけるものと私は確信をしております。
 そして、村民の皆さんにも多くの情報を的確に流していきたいと思いますので、毎月の広報等で関心を持っていただいて、脱炭素先行地域づくり事業を生坂村のために成し遂げるのだということを分かっていただければ思います。引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げまして私の御礼の挨拶をさせて頂きました。


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