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選挙ブログ

選挙を中心に政治の話題を取り上げていきます

06二戸市長選

2006-01-29 | 青森・岩手・秋田
 
 1月29日、二戸市長選の投開票が行われた。

 候補者は、旧二戸市長・小原豊明、前自民県議・工藤篤の2人です。

 工藤は二戸市出身。
 87県議選で初当選、前回は無投票で5選。


当選 11230 小原豊明 112 無・新 =民

落選  8539 工藤 篤  85 無・新 =自・公

(投票率76%)


=見解=

 衆院2区は自民・鈴木の地盤。
 しかし、下閉伊地区以外は民主の侵食が進む。
 民主の候補は前市長、自民の候補は5選の県議。
 全くの力比べの様相であっただけに、自民は組織の建て直しが急務である。



05衆院選~青森 

2005-09-11 | 青森・岩手・秋田
【1区】
 自民が分裂し1区は候補者が乱立する事態となった。
 自民からは、前職の津島雄二、津島の元公設秘書の渋谷哲一、元自民党県議の升田世喜男が立候補した。

 自民公認の津島雄二氏は10選し75歳である。
 党税制調査会長、元厚相など経歴では他を寄せ付けない。
 三村知事、佐々木青森市長らの支持のほか、公明の推薦も受けた。

 候補者乱立の背景には、津島の後継者問題と木村守男前知事の辞任がある。
 
 津島は息子を秘書に登用し、選挙区の世襲に乗り出した。
 それに反発して出馬したのが渋谷である。 
 渋谷氏は03年県議選の青森市区で次点だったが、一定の知名度がある。

 また、升田は木村が衆院議員時代の秘書である。。
 木村を辞任に追い込む一因となった03年3月の知事不信任決議。
津島系の県議は賛成に回った。
 升田は、木村派を代表する形で、敵討ちに乗り出したのである。
 だが、木村が政治の表舞台から去って2年余り、その影響力が弱まってきたことは否定できない。
 木村派の議員も、今回は津島を応援している方が多い。
 升田は小泊村議を経て、県議選の北津軽郡区で連続トップ当選の実績を持つ。
 歌手で五所川原市在住の吉幾三氏から、激励のメッセージも寄せられた
 
 分裂の影響は自民だけにとどまらない。
 現職への批判票が分散することで、民主の横山北斗は、逆に厳しい戦いになる。
 この横山も40代なのだ。
 同世代の候補が乱立したことで、津島に世代交代を迫るという構図に狂いが生じたのである。
 社民党が独自候補を擁立する中で連合票をまとめ切ることができるかどうか、それに加え、若い世代の票を総取りできるか大きな課題となった。

 全国的には郵政一色だった05衆院選だが、青森1区は様相をことにした。
 「郵政」「世襲」「県政派閥」「世代交代」これらの要因が複雑に絡まった選挙戦となったのである。

津島  雄二 9万4千 <自・前>(40)
横山  北斗 7万9千 <民・新>(34)
升田世喜男 2万6千 <無・新>(11)
渋谷  哲一 1万3千 <無・新>(6)
仲谷  良子 1万2千 <社・新>(5)
高柳 博明  0万9千 <共・新>(4)

候補者乱立は組織の強弱が勝敗に直結する。
全く、セオリー通りの結果になった。
津島は、自身の実績に郵政の追い風と、候補乱立という構図に助けられた形だ。
小選挙区において、当選者の得票率が40というのは著しく低い数字だ。
次回が世襲となれば、すんなり当選とはいかないだろう。

横山は、非自民さらには反津島票を糾合できるかどうかが次回の鍵となる。
世代交代票の分散、野党票の分散と構図上の不利があった点を考慮すれば、十二分に逆転の可能性はある。

青森市…… 津島6万3千(41) 横山5万6千(37)
五所川原… 津島1万4千(40) 横山1万0千(28) 
東津軽郡… 津島0万8千(46) 横山0万7千(39)
北津軽郡… 津島0万9千(33) 横山0万6千(22)

 青森市内でも津島が横山を上回った。

【2区】
 前回圧勝の江渡が、00年に争った三上知事の支援も受けて磐石の戦い。
 対する野党は、民主と社民がそれぞれ独自に候補を擁立した。
 
江渡  聡徳 9万0千 <自・前>
中村  友信 4万6千 <民・新>
木下千代治 1万3千 <社・新>
市川  俊光 0万5千 <共・新>

 戦前の予想通り、江渡が圧勝した。
 中村は04参院選で田名部が取った票にも及ばなかった。

十和田… 江渡2万2千(61) 中村1万2千(33) 
三沢市… 江渡1万4千(63) 中村0万7千(31)
上北郡… 江渡3万1千(60) 中村1万7千(32)

むつ市… 江渡1万7千(51) 中村0万8千(25)
下北郡… 江渡0万5千(51) 中村0万2千(26)

 江渡は全地区で50を超えているが、下北での支持は上北に比べて薄い。

【3区】
00、03と同様、自民・大島理森と民主・田名部匡代が戦いを繰り広げた。
 中選挙区制の時代から、大島と田名部匡省の「八戸戦争」が長く続いたが、小選挙区制に移っても、この構図は変わらない。

大島  理森 9万1千 <自・前>
田名部匡代 7万4千 <民・元>
松橋  三夫 0万6千 <共・新>

 大島が勝ったものの、田名部に比例復活を許した。

八戸市… 大島6万6千(52) 田名部5万6千(44)
三戸郡… 大島2万5千(56) 田名部1万8千(41)
 
【4区】
 4区から無所属での立候補を表明していた自民党前職の津島恭一氏が、国民新党への入党を発表した。
自民党執行部と国民新党の対立の構図は県内の小選挙区にも及び、4区では自民党公認で立候補する前職木村太郎氏との対決が、より鮮明となった。
特定郵便局長OBやその家族で作る自民党の政治団体「大樹」の青森県支部は、今回の総選挙で、1、2、3区は自主投票、4区は郵政民営化法案に反対した津島恭一氏を支援することを決めた。
 しかし、郵政関係者も一枚岩ではなく、木村を支援する動きもあった。

木村太郎 11万4千 <自・前>(56)
渋谷  修 04万1千 <民・元>(20)
津島恭一 03万8千 <国・前>(18)
船水奐彦 01万2千 <共・新>(6)

 戦前の予想通り、木村が圧倒的な強さで当選を果たした。

旧浪岡…木村0万5千(52) 渋谷0万2千(23) 津島0万2千(19)
弘前市…木村4万6千(53) 渋谷2万1千(24) 津島1万5千(17)
黒石市…木村1万1千(56) 渋谷0万3千(18) 津島0万4千(21)
津軽市…木村1万2千(52) 渋谷0万4千(20) 津島0万6千(25)
西津軽…木村0万8千(58) 渋谷0万2千(16) 津島0万3千(23)
中津軽…木村0万6千(63) 渋谷0万2千(16) 津島0万2千(17)
南津軽…木村2万6千(63) 渋谷0万7千(16) 津島0万7千(16)

 全地域区で50を超える得票である。

【比例・全県】
自民… 24万8千(33.5)
民主… 23万5千(32)
公明… 10万9千(14.5)
共産… 05万1千(7)
国民… 05万1千(7)
社民… 04万3千(6)

 自民が4議席独占も比例では民主と接戦である。
 それだけ、自民の候補者の力が強いということだ。
 民主は候補者が有権者に浸透していけば、選挙区でも接戦に持ち込める。  

【比例・青森】
自民… 05万0千(31.5)
民主… 05万0千(32)
公明… 02万2千(14)
共産… 01万5千(9)
国民… 00万9千(5.5)
社民… 01万3千(8) 

 民主が青森市・旧浪岡で自民をリードした。
 「全体では民主を支持するが、地元の有力政治家を落選させたくもない」
 こんなところだろう

【比例・八戸】
自民… 04万3千(34.5)
民主… 04万8千(39)
公明… 01万6千(13)
共産… 00万6千(5)
国民… 00万5千(4)
社民… 00万6千(4.5)

 大島の票は6万6千、自公票は5万9千である。
 選挙区は大島、比例で「田名部」ということだろうか?

【比例・弘前】
自民… 02万8千(33)
民主… 02万4千(28)
公明… 01万1千(13)
共産… 00万9千(10.5)
国民… 00万9千(10.5)
社民… 00万4千(5)

 さすがに自民が強いが、木村が圧倒したほどの得票率ではない。
 木村支持=自民支持ではないという結果である。  
 また、津島の得票に比べて国民新党の票が少ない。

【比例・五所川原】
自民… 01万1千(33)
民主… 01万1千(32)
公明… 00万5千(14)
共産… 00万2千(6)
国民… 00万3千(9)
社民… 00万2千(6)

 07参院選の民主候補の地元は五所川原である。
 地元効果で、自民を逆転する可能性も十分にある。

【比例・十和田】
自民… 01万3千(36)
民主… 01万1千(31.5)
公明… 00万6千(18)
共産… 00万1千(4)
国民… 00万2千(4.5)
社民… 00万2千(6)

 江渡と自公の得票に乖離が見られる。
 国民新党支持者が小選挙区では江渡に入れたものと思われる。

http://www.pref.aomori.lg.jp/senkan/shugi_44tokuhirei.htm

05衆院選~岩手県

2005-09-11 | 青森・岩手・秋田
【比例】
民主338(44) 自民243(32) 社民60(8) 公明58(8) 共産47(6) 国民20(3)

盛岡・(10)…民主67・自民47・社民14・公明11・共産10
  旧盛岡… 民主64(44) 自民45(31)
  旧玉山… 民主3(42) 自民2(36)

宮古・(2)
  宮古市… 民主13(37) 自民13(39) 社民3(8) 公明3(10)

大船渡(1) 
  大船渡… 民主12(43) 自民10(36) 社民1(5) 公明2(7)

奥州・(5)…民主38・自民18・社民08・公明06
  旧水沢… 民主18(54) 自民7(21)
  旧江刺… 民主11(55) 自民4(23)
  旧前沢… 民主6(60) 自民2(20)
  旧胆沢… 民主6(58) 自民2(21)
  旧衣川… 民主2(54) 自民1(20)
  金ケ崎… 民主5(51) 自民2(25)
 
花巻・(4)…民主27・自民17・社民07・公明05
  旧花巻… 民主17(44) 自民11(29)
  旧大迫… 民主2(43) 自民1(38)
  石鳥谷… 民主5(49) 自民3(28)
  旧東和… 民主3(46) 自民2(29)

北上・(4)…民主25・自民16・社民05・公明03
  北上市… 民主23(45) 自民14(28)
  旧湯田… 民主1(35) 自民1(32)
  旧沢内… 民主1(30) 自民1(28)

久慈・(2)…民主11・自民08・社民
  久慈市… 民主9(46) 自民6(32)
  旧山形… 民主1(45) 自民1(38)
  野田村… 民主1(38) 自民1(39)

遠野・(1)…民主07・自民06・社民01・公明01
  旧遠野… 民主6(39) 自民5(37)
  旧宮守… 民主1(1) 自民1(34)

一関・(5)…民主35・自民26・社民07・公明08
  旧一関… 民主14(42) 自民11(31)
  旧花泉… 民主4(44) 自民3(31)
  平泉町… 民主2(46) 自民2(29)
  旧大東… 民主4(45) 自民3(32)
  藤沢町… 民主3(43) 自民2(32)
  旧千厩… 民主3(46) 自民2(29)
  旧東山… 民主2(52) 自民1(26)
  旧室根… 民主2(47) 自民1(29)
  旧川崎… 民主1(53) 自民1(28)

高田・(1)…民主10・自民05・社民01・公明01
  高田市… 民主8(53) 自民4(27)
  住田町… 民主2(48) 自民1(32)

釜石・(2)…民主14・自民12・社民02・公明02
  釜石市… 民主10(40) 自民9(35)
  大槌町… 民主3(39) 自民3(38)

二戸・(2)…民主10・自民09・社民02・公明02
  二戸市… 民主6(42) 自民5(36)
  浄法寺… 民主1(35) 自民1(43)
  旧一戸… 民主3(38) 自民3(37)

八幡平(2)…民主12・自民10・社民01・公明02
  八幡平… 民主7(41) 自民6(37)
  葛巻町… 民主2(40) 自民2(45)
  岩手町… 民主4(42) 自民3(38)

岩手・(3)…民主17・自民12・社民03・公明03
  滝沢村… 民主12(45) 自民8(31)
  雫石町… 民主5(43) 自民5(43)

紫波・(2)…民主14・自民12・社民02・公明02
  紫波町… 民主8(40) 自民7(35)
  矢巾町… 民主6(43) 自民5(33)

下閉伊(1)…民主10・自民11・社民01・公明02
  普代村… 民主1(37) 自民1(44)
  山田町… 民主4(31) 自民6(48)
  岩泉町… 民主3(39) 自民3(42) 
  田野畑… 民主1(35) 自民1(41)
  川井村… 民主1(38) 自民1(41)

九戸・(1)…民主10・自民07・社民01・公明02
  九戸村… 民主2(43) 自民1(38)
  軽米町… 民主3(43) 自民2(35)
  旧種市… 民主4(45) 自民3(41)
  旧大野… 民主1(41) 自民1(37)


 民主(旧民主と旧自由の合計)は、40%を超えて安定している。
 それに対し、自民は無党派層の動向が結果を左右する。
 公明は、得票が5万1千~5万5千票台、得票率は7~9%で安定。

 各種業界団体であるが、03総選挙では、民主に配慮した団体もあったが、今回は、与党志向が強まっている。
 県医師連盟と県歯科医師連盟は、1~4区で自民公認候補を推薦した。前回を踏襲した形だ。
 しかし、県歯科医師連盟の自民支持にもかかわらず、7月の県議補選では民主党公認の歯科医師に関係者の多くが流れた。
 県農協政治連盟も前回と同様、1、2区で自民公認候補を推薦、3、4区は自主投票とした。
 県建設業政治連盟と県漁連は03衆院選で、1~4区で自民・民主両党候補を推薦した。
 しかし、今回はともに自民一本に戻った。
 
 経済団体関心は、政策よりも陳情する相手であり、それが与党を支持させる。
 
 一方で、業界団体の推薦は、そのまま票には結びつかない。
 業界団体の個人への拘束力はもはやない。
 団体がわは、推薦しても、会員に積極的に勧めることはしない。
 この勧誘が、逆効果になりかねないのである。  

 比例東北で2議席を目指した公明党は、1議席にとどまり落胆が広がった。

 公明は今回初めて、4小選挙区で自民党公認候補を推薦した。
 過去にないレベルの相互協力を目指したが、本県での比例得票は7万5千の目標に対し、約5万7千に終わった。
 公明得の票率7・51%は全国最低だった。
 県内の公明支持者は1区の82・8%を最高に、70%前後が自民候補に投票している。
 比例得票比率は、民主が44で全国一なのに対し、自民が31・5と下から3番目であった。
 公党が支持者に他党への投票を呼び掛けるのには難しさが伴う上、もともと多くない自民票からの協力にはおのずから限界があった。

 今の自民に、固い公明票は頼みの綱だが、呼び掛けは徹底したものの、自民から公明への票の流れは限定的なものになった。

【1区】
 県連代表の達増は、選挙戦の半分近くは2区に入らなければならない。
 だが、選対本部長の川村農夫県議は「10万票が目標」と強気だ。

達増拓也 9万5千<民・前>(52) 
及川 敦 6万5千<自・新>(35)
細川光正 1万4千<社・新>(7.5) 
神部伸也 1万0千<共・新>(5.5)
 
 達増が地道な日常活動で築き上げた厚い支持基盤をまとめ、3期9年の知名度をフル活用する戦いで4選を果たした。
 自民・及川敦は自民・公明の支持層を結集して前回票を上回ったが無党派層をつかみ切れなかった。

 達増は有権者との対話を重ねすそ野を広げてきた「草の根」が活きた。
 候補者不在がちの戦いが後援会の結束も早めた。

 及川は、党支持基盤に公明党の全面支援を加えた前回以上の組織で臨んだ。
 序盤は、郵政民営化を前面に追い風をつかみつつあった。
 しかし情勢が落ち着いた終盤になり、争点を絞った訴えが、揺り戻しを許した。

盛岡市… 達増7万8千(52) 及川5万1千(34)
紫波町… 達増0万9千(47) 及川0万8千(42)
矢巾町… 達増0万8千(51) 及川0万6千(39)

 達増は、大票田の盛岡で圧倒、そのリードを周辺部でさらに広げるという危なげない勝利となった。
 岩手県知事へ転出するが、比例でも票田の盛岡で民主が自公を上回っていることから、後継候補も順当に行けば当選させられるだけの力を持っている。

 自民は、次回は知名度を上げた及川ではなく、玉沢ジュニアである。
 安易な世襲が票の上積みをもたらすとは思えない。

【2区】
 2区は、県のほぼ北半分にあたる、22市町村にまたがる広大な選挙区だ。
 県内で唯一自民が議席を守っていた2区へは、勢い4選挙区制覇を目指す民主の攻勢が強まる。

 過疎地域の町村を多く抱える2区だけに民営化への地元の不安も多く、鈴木は、それを一掃しようと懸命だ。
 故・鈴木善幸元首相の時代からの支持者も多く、集会や街頭で握手をして回る鈴木候補に、深々と頭を下げるお年寄りの姿も見られる。

 畑浩治は、突然の解散総選挙で知名度不足は否めない。
 民主が、特に力を入れる2区には、達増拓也党県連代表らまで入ってテコ入れ。
 しかし広い選挙区を効率良く巡るため、畑は、小沢一郎・達増拓也らと別行動をとっている。

 社民党県連合は、2区について、畑浩治への「支援」を決めた。
 小選挙区制で、党県連合が他の政党の公認候補を支援するのは初めて。
 「推薦」や「支持」としない点について、憲法問題・公務員の削減などに異論があるためとした。

鈴木 俊一 11万6千 <自・前>(55) 
畑  浩治 09万4千 <民・新>(45)
      
宮古市… 鈴木2万1千(60) 畑1万4千(40)
久慈市… 鈴木0万8千(40) 畑1万2千(60)
野田村… 鈴木0万2千(62) 畑0万1千(38)
旧山形… 鈴木0万1千(49) 畑0万3千(51)
二戸市… 鈴木0万7千(52) 畑0万7千(48)
浄法寺… 鈴木0万2千(63) 畑0万1千(37)
八幡平… 鈴木1万0千(57) 畑0万7千(43)
雫石町… 鈴木0万6千(54) 畑0万5千(46)
葛巻町… 鈴木0万3千(63) 畑0万2千(37)
岩手町… 鈴木0万5千(56) 畑0万4千(44)
滝沢村… 鈴木1万3千(49) 畑1万4千(51)
玉山村… 鈴木0万4千(55) 畑0万3千(45)
山田町… 鈴木0万9千(73) 畑0万3千(27)
岩泉町… 鈴木0万4千(58) 畑0万3千(42)
田野畑… 鈴木0万2千(65) 畑0万1千(35)
普代村… 鈴木0万1千(65) 畑0万1千(35)
川井村… 鈴木0万1千(59) 畑0万1千(41)
軽米町… 鈴木0万4千(52) 畑0万3千(48)
旧種市… 鈴木0万4千(54) 畑0万4千(46)
旧大野… 鈴木0万2千(53) 畑0万2千(47)
九戸村… 鈴木0万2千(53) 畑0万2千(47)
一戸町… 鈴木0万5千(56) 畑0万4千(44)

 鈴木は宮古・下閉伊地域や八幡平市などで着実に得票を重ね、底力を見せた。
 高い知名度を持つ鈴木にとって、突然の解散・総選挙は大きな追い風になった。

 畑は、地元・久慈市や主濱参院議員の地元・滝沢村で勝利し健闘したが、2区の広大な面積と短期決戦による時間不足が障壁となり、十分に浸透しきれなかった。
 選挙戦終盤に2区を対象に行った世論調査では、郵政民営化に「賛成」の人は約39%、「反対」を約11ポイント上回った。
 郵政民営化反対を掲げた畑にとって「逆風」であった。

 公明も存在感を示したが「選挙区は鈴木、比例は公明」という方針に違和感を持つ自民関係者も少なくなく、自公協力は「不完全燃焼」に終わった。

 唯一の自民議席を維持した鈴木氏だが決して盤石な戦いだったとは言い難い。
 逆に畑氏は、鈴木氏の地盤にくさびを打ち込んだ。

【3区】
 橋本は、後援会もまだ育っていない状態で、選挙に突入せざるを得なかった。
 自民支持者の多い遠野、宮守などで手堅く票を固めるしかない。
 あとは、一関などに多い無党派層を重視し、支持の拡大を目指す。
 第一声は地元大船渡ではなく、一関であった。
 公明とも連携し、「比例は公明」と訴える。

 黄川田は、16市町村すべてでの過半数獲得が目標だ。
 前回は、投票日前日に小沢一郎が一関市入りするなど、手厚い支援があった。
 今回は、むしろ2区に応援に行って欲しいぐらいだと言われた。

 地元の陸前高田など気仙地方の地盤は盤石だ。
 だが、釜石ではまだ支持拡大の余地がある。
 自民が強いとされる遠野、宮守でも勝利を狙う。

 3区では、各陣営が有権者約2万人余の遠野市での戦いに力を入れている。
 もともと自民の金城湯池だったが、知名度の低い新顔候補の立候補に乗じて、前職の民主陣営が激しい攻勢を仕掛けている。

 遠野市は3区全体の約8.6%に過ぎないが、過去2回の選挙で当選した黄川田徹が、2回ともトップを取れなかった。

 黄川田は今回、公示直前に市内中心部に後援会事務所を開いた。
 黄川田自身、公示日から遠野市に入った。

 これに対し、自民・橋本は、自民の牙城での得票確保に必死だ。
 橋本候補が秘書として仕えた、玉沢徳一郎元農相が応援にかけつけた。
 農林族重鎮の玉沢は、旧1区だった遠野市で圧倒的な強さを見せていた。
 8人が立候補した93総選挙で、得票率が37。
 遠野市選出の工藤勝子県議(自民)も、選挙カーに同乗している。

黄川田 徹 102(55)民主 前 
橋本 英教 70(37.5) 自民 新 
菊池 幸夫 14(7.5)共産 新

大船渡… 黄川田1万3千(48) 橋本1万3千(47)
遠野市… 黄川田0万8千(52) 橋本0万6千(41)
一関市… 黄川田1万8千(52) 橋本1万3千(38)
高田市… 黄川田1万2千(74) 橋本0万3千(20)
釜石市… 黄川田1万3千(52) 橋本1万0千(41)
旧花泉… 黄川田0万5千(55) 橋本0万3千(38)
平泉町… 黄川田0万3千(56) 橋本0万2千(38)
旧大東… 黄川田0万6千(57) 橋本0万3千(33)
藤沢町… 黄川田0万3千(53) 橋本0万2千(40)
旧千厩… 黄川田0万5千(60) 橋本0万2千(31)
旧東山… 黄川田0万3千(65) 橋本0万1千(28)
旧室根… 黄川田0万2千(60) 橋本0万1千(35)
旧川崎… 黄川田0万2千(64) 橋本0万1千(30)
住田町… 黄川田0万3千(61) 橋本0万2千(35)
大槌町… 黄川田0万5千(50) 橋本0万4千(44)
旧宮守… 黄川田0万2千(58) 橋本0万1千(34)

 黄川田氏は、後援会と党組織を中心に選対を構築。
 連合の支持も受け、衆院2期の知名度で序盤から優勢に戦いを進めた。
 全国的に民主への追い風が見られない中で守りの選挙戦を強いられたが、中盤から陣営の引き締めを図り、他陣営への票の流出を許さなかった。
 社民党支持層も取り込んだ。

 橋本氏は急きょ出馬が決まり大船渡市以外に個人後援会がなく、自民、公明両党組織を中心とした選挙戦を展開した。
 出遅れたが、郵政民営化をはじめとする改革を訴え徐々に支持を広げた。
 若者ら無党派層からも一定の支持を得た。
 しかし、黄川田氏を上回るほどの追い風にはならず、当選はならなかった。

 黄川田は当初から目標としていた16市町村すべてでの勝利を果たした。
 前回は自民候補の票を下回った遠野、釜石、大東、藤沢、大槌、宮守の6市町村でトップを奪取、地盤を磐石なものとした。

【4区】 
 4区は、小沢一郎の地元水沢市を中心に、鉄壁の守りを誇っている。
 小沢は全国の民主党候補支援のため、4区に入る予定はない。
 主不在の「小沢王国」で、前回に続いて玉沢徳一郎の苦闘が続く。
 水沢市と胆沢町に、自民党支部が結成された。
 自民党はこれまで組織を作れなかった。
 それが公示直前、次々に事務所が開かれ、4区に空白市町村がなくなった。
 自民党水沢市支部長の小野新一は「これまでは隠れるように活動してきた」と語った。

 4区は、中選挙区制時代は旧2区だった。
 自民党は、小沢、椎名素夫、志賀節が、それぞれの父の代から37年間にわたって争った。旧椎名派・旧志賀派も集う。
 自民党支部の背後には、「反小沢連合」の動きが見え隠れする。

 こんな自民党の動きに対して、小沢陣営に動じる気配はない。
 前回、小沢の得票は12万票を超え、過去最多だった。
 得票率は65%を占め、水沢市で74%、胆沢町で79%、3人を圧倒した。

 小沢氏支持を明確にしている水沢市の高橋光夫市長。

小沢  一郎 12万5千(60)<民・前> 
玉沢徳一郎 04万8千(23)<自・前> 
久保  02万4千(11)<社・新> 
高橋 綱記 01万1千(6) <共・新> 

水沢市… 小沢2万4千(69) 玉沢0万6千(17)
花巻市… 小沢2万1千(53) 玉沢1万1千(27)
北上市… 小沢2万8千(53) 玉沢1万4千(26)
江刺市… 小沢1万4千(69) 玉沢0万4千(19)
大迫町… 小沢0万2千(51) 玉沢0万2千(39)
石鳥谷… 小沢0万6千(60) 玉沢0万3千(27)
東和町… 小沢0万4千(59) 玉沢0万2千(29)
湯田町… 小沢0万1千(37) 玉沢0万1千(32)
沢内村… 小沢0万1千(28) 玉沢0万1千(26)
金ケ崎… 小沢0万6千(64) 玉沢0万2千(24)
前沢町… 小沢0万7千(74) 玉沢0万2千(16)
胆沢町… 小沢0万8千(73) 玉沢0万2千(16)
衣川村… 小沢0万2千(70) 玉沢0万1千(20)
 
 最も民主基盤が厚い4区は、13選した小沢一郎が序盤から優位を保ち、安定した戦いを展開した。
 玉沢徳一郎は、小泉改革や与党を前面に増票したが、小沢の厚い壁に阻まれた。

 小沢は、目標とした前回票をほぼ確保。
 全国的に民主に大逆風となった中にあって、基盤の固さを見せつけた。

 昨年の参院選岩手選挙区で小沢氏支持者が分裂したことなどが影響し、北上、花巻では動きが鈍く、一部に支持離れも見られた。

 玉沢氏は選挙区内全市町村に設置した党組織を軸に支持拡大。
 前回より知名度を増したうえ、比例4位に名簿登載され、当選を果たした。
 業界団体を中心に、与党の立場に一定の理解は得られたが、有権者全般に対する浸透度はまだ深まっておらず、小沢を切り崩すことはできなかった。

 社民・久保は出身地の沢内村では42パーセントを獲得した。



 今後の照準は、2007年の統一地方選と参院選になる。
 統一地方選で頑張ることが、国政選挙で議席を増やすことにつながる。
 県内全域で地道な足場固めが必要である。

 自民党は、支持者も高齢化しており、反転攻勢は難しい状況だ。

 民主党は全国で惨敗したが、本県は小泉旋風にも揺れない強さを見せた。
1、3区は票を上積みして圧勝、4区も揺るがず、2区は票差を前回の半分まで詰めた。
 比例得票率も自民を約12・5ポイント上回り全国1位だった。
 
 だが、達増は「4選挙区制覇ができず、勝利と言えない。」と冷静にとらえる。
 初の10万票台に乗った3区の黄川田徹陣営も「最低目標をクリアした」と得票ほど勝利の気分には浸れなかった。
 やはり、全国的な大敗は「民主王国」といえども政権交代を期待してきた支持者が離れることへの懸念は強い。

 小沢の存在そのものが同党県連関係者、支持者にとって最大の求心力だ。
 それだけに起死回生策を小沢氏の代表就任に求める声は支持者、県連幹部から強くなってきた。
 また、党内でも選挙態勢の足腰を鍛え直す指導力から、保守系議員を中心に登板を求める声が出ている。
 政権交代を再び狙える体制を構築できるのか。
 小沢一郎、民主党にとって正念場となる。

05宮古市長選

2005-07-03 | 青森・岩手・秋田

 旧宮古市・田老町・新里村が合併、初代市長を決める選挙。

=市長選の歴史=

 原点は1930年の普通選挙法による第2回総選挙にまでさかのぼる。

 旧宮古町がある旧岩手1区の定員は3。
 宮古出身の熊谷巌ら政友会が議席独占を狙ったが、宮古生まれの予備役海軍少将で軍縮派の高橋寿太郎が民政党から打って出て「宮古決戦」を展開。
 宮古・下閉伊郡を二分する激戦の末に両氏とも当選した。
 男性だけとはいえ選挙権を得た有権者たちは自信を持ち、政治や選挙を身近なものとして実感した。

 熊谷の自死後、先代・菊池長右エ門の先代が政友会から出馬し当選。
 41年に市制施行後の初代市長も歴任する。
 代々「菊長」と呼ばれ、先々代も衆院議員を務めた。

 市民の政治への関心は戦後になっても変わらなかった。
 47総選挙では山田町出身の鈴木善幸元首相が社会党から初当選。 

【47】

当選  菊池 信一        89 無・新
落選 吉田定右エ門       46 社・新

【49】
当選  関口 養隆       80 無
落選  浜田 成治       53 無
落選  杉本 和一        7 共

【50】
当選  中屋  重治       99 無
落選  中居英太郎       51 社


 中屋重治・熊谷善四郎・盛合光蔵の保守3人が争った戦後4回目の市長選。
 神奈川県警本部長を務め、いわば落下傘候補だった中屋の再選を支援したのは当時の自由・民主両党だった。
 熊谷善四郎は熊谷巌の弟、盛合光蔵は終戦直前に市長に就任した人物である。
 

【54】
当選  中屋  重治        84 無・現
落選  熊谷善四郎        46 無・新
落選  盛合  光蔵        36 無・元

【58】
当選  菊池  良三       128 無・新
落選  晴山機智雄       114 無・新

 菊池良三と中居英太郎の一騎打ちとなった6・8・10回目の市長選は保革の対決となった。
 菊池は先代菊池長右エ門の弟。
 自民党や鈴木善幸後援会が菊池を支援したのに対し、保守の牙城を切り崩したい中居は60年結党の民社党に移っており、支援労組も少なかった。
 中居は社会党の県議を経て55年の衆院選に当選し1期務めたが、宮古でも左右両派の対立に泣かされた。


【62】
当選  菊池  良三       143 無・現
落選  中居英太郎       122 無・新

【66】
当選  菊池  良三       162 無・現
落選  泉沢  英司        20 共・新

【70】
当選  中居英太郎       170 無・新
落選  菊池  良三       130 無・現

【74】
当選  菊池  良三       160 無・元
落選  中居英太郎       157 無・現
落選  永浦  奎輔        12 共・新

【78】
当選  菊池  良三       187 無・現
落選  中居英太郎       164 無・元

千田は鈴木善幸元総理の秘書から政治家に転身。

【81】
当選  千田  真一       197 無・新
落選  落合  久三         7 共・新
落選  田島  正止         3 無・新

【85】
当選  千田  真一       183 無・現
落選  中居英太郎       172 無・元

【89】
当選  中居英太郎       162 無・元
落選  千田  真一       128 無・現
落選  中野  勝安        49 無・新
落選  落合  久三        10 共・新

 熊坂が初出馬して三つどもえの戦いに敗れた93年の市長選。
 菊池長右エ門は自民党公認だったが、熊坂は無所属。
 しかし、熊坂は鈴木元首相の秘書かであった千田の主治医の関係で、鈴木元首相には深く師事していた。


【93】
当選 菊池長右エ門       130 自・新
落選  中居英太郎       119 無・現
落選  熊坂  義裕        12 無・新

【97】
当選  熊坂  義裕       186 無・新
落選 菊池長右エ門        147 無・現

【01】(無投票)

当選  熊坂  義裕        無投票  無・現

=構図=

 新生宮古市の初代市長を選ぶ今回の選挙。
 かつてのライバル、菊池長右エ門と中居英太郎が吉田陣営に回り、自民党は熊坂候補を押す。
 対立の系譜は健在だ。

=開票結果=

当選  熊坂義裕 220 無・新 =自・公

落選  吉田洋治 153 無・新 =民・共・社

 (投票率76%)

 熊坂・旧宮古市長が大差で当選。

=見解=

 下閉伊地区は、鈴木善幸元首相のお膝元で、民主が伸張する岩手にあって、最後の牙城となっている。
 今回も、その孤塁を守った形だ。
 かつて、激しく争った菊池・仲居が共闘したものの、こちらは過去の人になっていた。

 

04参院選~岩手 

2004-07-11 | 青森・岩手・秋田
主浜  了 <民・新> 34万0千(48,5)
高橋洋介 <無・新> 27万7千(39.5)
竹花邦彦 <社・新> 04万7千(7)
若山明夫 <共・新> 03万7千(5)
 
 主浜は民主支持層、無党派層の半数を取り込んだ。
 県内全域で支持を集めた。
 出身地という地の利を生かし、自民の地盤である県北でも票を得た。

 現職の椎名素夫の後継である高橋は、自民、公明支持層を取り込んだ。
 県農協政治連盟、県医師連盟など推薦団体の組織票も固めた。
 民主の地盤である県南で攻勢を強めた。

【水沢】 
 旧水沢市は小沢一郎の地元、「小沢藩」の本城・本丸である。
 現職の椎名素夫が引退、高橋洋介を後継に指名し、自民・公明が推薦した。
 小沢一郎と椎名素夫が、父の代から争ってきた「水沢戦争」が再燃した。

 「水沢戦争」の始まりは、半世紀前にさかのぼる。
 53年、旧2区で、吉田自由の現職・小沢佐重喜に、保守系無所属、椎名悦三郎が新人で出馬したことに始まる。
 この時、悦三郎氏は落選したが55総選挙で初当選、58年からは自民党議員として、一郎・素夫に代替わりした後の90年まで、14回の総選挙で争った。
 それに応じて、県議、市長、市議選でも、両者の系列議員がしのぎを削った。

 だが、90衆院選で椎名が落選し、92参院選に出馬する。
 衆院は小沢・参院は椎名となり、戦争は終結した。
 92水沢市長選では、後藤晨を小沢・椎名が支援し、無投票当選となった。
 93年に、小沢、椎名はそれぞれ自民党を離党、その後も共闘は続き、後藤氏は96、00と当選を重ねた。

 両派から支援を得て無投票当選した高橋光夫市長は「中立」を守った。
 市議会は小沢系が8人、椎名系が4人とされる。

 小沢の地盤であった建設業界の中に、高橋支持に傾く業者が相次いだ。
 これには長年に渡り小沢の選挙を仕切ってきた高橋嘉信の離反があった。
 嘉信は大手ゼネコンを動員して、高橋陣営の支援にあたらせた。
 
 無所属だが、自民と公明県本部の推薦を得た高橋は、与党候補である。
 国直轄事業の多い胆江地区では、与党とのパイプを太くしたいのだ。
 小沢が自民党を離れて11年たっていた。
 小沢が離党した自民党の93総選挙の初当選議員の中に現首相安倍晋三がいる。
 小沢が全国の土建勢力を統括していたのは、昔の話なのだ。

 竹花邦彦を公認する社民は、小沢に対抗するため、椎名派の候補と政策協定を結び、支援してきた。
 また、連合の一部も竹花支援に回った。

 側近の元秘書や直系の首長経験者らの離反が相次いぎ、王国の本丸で苦戦を強いられることになった小沢一郎は、地元入りの回数を増やし、懸命にテコ入れした。

水沢市…  主浜1万9千(59) 高橋0万9千(29)
江刺市…  主浜1万0千(55) 高橋0万6千(34)
胆沢郡…  主浜1万8千(60) 高橋0万9千(31)

北上市…  主浜1万9千(39) 高橋2万8千(51)
花巻市…  主浜1万8千(49) 高橋1万4千(38)
稗貫郡…  主浜0万6千(50) 高橋0万5千(48)
和賀郡…  主浜0万5千(41) 高橋0万6千(48)

 北上・和賀ではリードした高橋だが、小沢の壁は厚かった。
 一方、主濱の票は、03衆院選の小沢の票よりかなり少ないものとなった。
 小沢陣営の切り崩しは、一定の効果があったのだろう。

【盛岡】
 主浜は県連代表の達増拓也とともに、盛岡市内でミニ集会を重ねた。
 話題の中心はやはり小沢一郎だ。
 達増は小沢流は党全体に広がっていくと支持者に強調した。
 主浜の擁立を決めたのは、岩手民主の達増拓也と藤原良信であった。
 

 高橋擁立を決めたのは、自民党県連会長の鈴木俊一と椎名素夫である。
 高橋自身も「県庁唯一の椎名派」と自負していた。
 6年前、椎名と鈴木は敵味方だったが、椎名は小沢一郎との協力関係を切った。
 自民は参院選で負け続けており、2人の利害は一致していた。
ともに昨年12月に県庁を退職。

 主浜・高橋は共に県庁出身者である。
 県庁には、歴代知事の方針で、政治関与を厳しく戒めてきた伝統がある。
 現職の増田寛也も「中立」を守る。

 それでも両陣営には、県職員OBが選対幹部として名前を連ねた。
 現役職員やOBという「大票田」をにらんだシフトであった。
 
盛岡市… 主浜6万9千(53) 高橋4万6千(35)
紫波郡… 主浜1万4千(47) 高橋1万3千(42)

 主濱は、盛岡で強い達増の票の多くを獲得することできた。
 高橋は03衆院選の及川の票に上積みができなかった。
 
【宮古】 
 宮古市と縁が深い候補が次々と立候補したことで混戦模様となっている。

 熊坂義裕市長は、自民推薦の高橋洋介の支援を決めた。
 合併後の市長選を見越してのことであった。
 市長後援会は、鈴木俊一衆院議員、平沼健県議の後援会と一体になり、宮古市内で高橋氏への支持を呼びかける。
 高橋後援会は、自民党と鈴木後援会の上に成り立っていたが、市長が加わったことですそ野が広がった。

 盛岡市内であった民主党公認の主浜了氏の総決起集会。
 吉田洋治県議(政和会)は、熊坂市長の姿勢を批判した。
 主浜氏は県職員から出向し、同市の助役として2年間、熊坂氏に仕えていた。
 主浜氏の宮古後援会には、かつて熊坂氏と市長の座を争った前市長の菊池長右エ門、元衆院議員で元市長の中居英太郎が加わった。
 両氏とも既に後援会組織はない。
 それでも、二人には市民の支持があり、主浜氏への支持に結びつく。
 目標は、03県議選で民主候補が獲得した1万1千票超をかかげた。

宮古市… 主濱1万0千(37) 高橋1万0千(36)
下閉伊… 主濱1万0千(35) 高橋1万4千(52)

久慈市… 主濱0万7千(43) 高橋0万7千(45)
九戸郡… 主濱1万1千(43) 高橋1万1千(46)

二戸市… 主濱0万5千(43) 高橋0万6千(45)
二戸郡… 主濱0万4千(40) 高橋0万5千(47)
岩手郡… 主濱3万4千(50) 高橋2万7千(39)

 出身地の滝沢で得票率62を叩き出し、鈴木の地盤2区でも主濱が勝利した。
 さすがに下閉伊は高橋だったが、宮古では予想外にも主濱がリードした。
 社民の竹花は出身地の宮古で、得票数6千、得票率23と健闘した。

【一関】
 宮城県境の一関は県都盛岡よりも地理的には仙台に近い。
 05年の広域合併で、新一関市は人口12万を超える岩手の第二都市となった。
 しかしながら、新幹線・高速バスで仙台へ出かける人が増加、国道沿いに大型店が進出し、地方都市の例に漏れず、中心部は空洞化が進む。

一関市… 主濱1万5千(50) 高橋1万1千(36)
東磐井… 主濱1万6千(50) 高橋1万3千(40)
西磐井… 主濱0万7千(50) 高橋0万5千(39)

【釜石】
 市制施行昭和12年、製鉄で賑わった姿は既になく、人口減少率は5%を超え市では最悪を記録し続けている。
 三陸は、漁業の長期低落、仙台・盛岡からの隔離、決して豊かではない岩手で最も苦しい自治体運営をしいられている。

釜石市… 主濱1万1千(46) 高橋1万0千(42)
遠野市… 主濱0万6千(43) 高橋0万6千(44)
上閉伊… 主濱0万5千(41) 高橋0万6千(50)

大船渡市… 主濱1万3千(52) 高橋0万9千(36)
陸前高田… 主濱0万9千(60) 高橋0万4千(30)

 民主は、組織が機能し、県南は内陸から沿岸部まで手堅くまとめた。

【比例】
民主… 33万4千(49.5)
自民… 17万6千(26)
公明… 05万6千(8.5)
社民… 04万7千(7)
共産… 03万9千(6)
諸派… 02万0千(2)

 方式が定着しないのか、比例票は選挙区の票より3万も少なかった。
 自公で得票数23万2千、得票率34.5、高橋は両方とも上回った。
 高橋は候補者として決して悪くなく、むしろ健闘した。
 しかし、民主は、全国唯一の逆風区であった岩手をものにしたことで、岩手での権勢は当分続きそうである。
 自民は、有利な条件が揃いながら敗北したわけであり、根本からの建て直しが必要である。

04参院選~青森

2004-07-11 | 青森・岩手・秋田
田名部匡省 29万7千 <民主・現>(47.5)
奈良 秀則  25万3千 <自民・新>(40.5)
高柳 博明  03万9千 <共産・新>(6)
井上 浩   03万7千 <社民・新>(6)

 03衆院選に続き、04参院選も自民・民主による事実上の一騎打ちとなった。
 田名部は幅広い知名度で、自民基盤の厚い青森における民主の孤塁を守った。
 形式的には自民・民主の対立であったが、実質は「田名部」vs自民である。
 よって、これが青森における民主拡大の流れであるとか、その後の国政選挙に繋がるというように捉えるのは早計である。
 今後の注目は、田名部の基盤に、カラーの異なる横山の支持層をいかに積み上げるのかである。
 田名部と横山が足し算になったとき、青森にも2大政党がやってくるのである。

 青森自民は木村派・津島派・大島派が一体となり選挙をすれば、いかに相手が田名部とはいえ、全県で4万以上の差で負けることはなかったはずである。
 07参院選は非自民統一で候補を立ててくる可能性もある。
 3派の結集がなければ、民主に議席を明け渡す事態も十分に考えられる。

【八戸】
 八戸は田名部の地元であり、田名部にとっての金城湯池である。
 
 全国的な2大政党制へ流れは、青森とは無縁だった。
 03衆院選は、4議席を自民が独占である。
 
 青森での非自民保守勢力衰退の中、田名部は民主に入党を決心した。
 だが、保守色の強い田名部と民主党との違和感も根強い。
 田名部陣営は、「民主党」より「田名部党」で選挙戦を戦った。

 その田名部と八戸を舞台に抗争してきたのが、大島理森である。
 96衆院選3区で田名部を制し、その後は連続当選している。
 しかし、03衆院選、3区の比例票は県内で唯一、民主が自民を上回った。
 大島は田名部を参議院でも落選させれば、自身の選挙が有利になる。
 さらに、05秋には、八戸市長選も控え、参院選は自らの選挙と盛んに動いた。

八戸市… 田名部6万1千(61)  奈良3万1千(31)
三戸郡… 田名部2万2千(55)  奈良1万6千(39)

さすがに八戸では田名部が圧勝、しかし予想以上の大差であった。

参考
05八戸市長選
小林  眞 5万5千 <自民・新>
中村 寿文 5万2千 <民主・現>
(いずれも、無所属)
 
【青森】
 青森市を中心とする1区は津島雄二の地盤である。
 今回、奈良を擁立した津島派は、最も精力的に選挙活動を行った。

 田名部にとって、中選挙区時代の選挙区の一部ではあるが、基盤は厚くはない。
 03知事選・衆院選で三村・津島を苦しめた横山北斗が、田名部の応援に入る。
 田名部にとって、カラーの異なる横山の票を上積みできるか否かが鍵となった。

青森市…… 田名部5万5千(44)  奈良5万0千(40)
東津軽郡… 田名部0万6千(43)  奈良0万6千(43) 

五所川原… 田名部0万9千(43)  奈良1万0千(44)
北津軽郡… 田名部1万1千(41)  奈良1万3千(48)

青森・東津軽は田名部の選挙区だった旧1区ではあるが、津島の選挙区でもある。
奈良としては、せめて、互角の票が欲しかったところだ。

【弘前】
 弘前を中心とした津軽平野は、木村守男・太郎親子の強力な地盤である。
 3選を果たした木村守男は昨年5月、女性問題をめぐって知事職を追われた。
 津島派の県議が、守男の不信任決議案に賛成したのである。
 さらに、守男の参院出馬・政界復帰の声がある中、津島派が中心となり、04参院選で奈良を擁立した。
 木村派と津島派には、微妙な対立関係が生じていた。 
 大島派県議は守男の不信任決議案の採決で反対に回り、守男支援の形をとった。 両派は三村県政を基本的には支持しながら、異論も唱えている。
 三村県政を全面支援する津島派とは一線を画するものである。

 田名部は、苦手とするこの地域で自民分裂に如何につけこめるかが鍵となった。

弘前市…… 田名部2万8千(41)  奈良2万9千(42)
黒石市…… 田名部0万6千(41)  奈良0万7千(45) 
西津軽郡… 田名部1万4千(44)  奈良1万5千(46)
中津軽郡… 田名部0万2千(31)  奈良0万4千(56)
南津軽郡… 田名部1万6千(39)  奈良1万8千(46)

 自民勢力が青森で最高に強い地域である。
 奈良は、もっとリードしてしかるべきであった。
 木村派の津島派への反発は、予想以上に大きかったのだろう。

【上北】
 田名部が、政権交代・2大政党を目指し、自民離党・新党結成に動いたのが93年、すでに10年以上前のことになる。
 青森では、田名部匡省、津島雄二・木村守男という面々が自民党を離党した。
 しかし、今は田名部一人である。
 
 自民離党後の田名部は新進党県連を率い、95知事選で木村守男を当選させた。
 新進党解党後も、県民協会を組織し、99知事選で木村の再選を果たす。

 一方、津島は95年3月、早々に自民に復党することを決めた。
 新進党解党後の99年、木村太郎と山崎力も自民入り。
 2期目を迎えた木村守男の姿勢も自民寄りに変わる。

 田名部は、00衆院選2区で県民協会から三村を当選させ、反転攻勢に出た。
 だが、その三村も02年に協会を退会し、自民入党を目指すこととなる。
 2区の自民・江渡聡徳との競合から、当初、入党は認められなかった。
 しかし、三村は、自民の支援で、03知事選に初当選する。
 これを切っ掛けに、三村は知事として、自民勢力の一員となった。
 
 04参院選、三村知事は田名部の対立候補である奈良を支援する。
 三村は前述のように津島派に最も信頼を置き、県政に当たっている。
 奈良は、津島派の候補なのだ。
 
十和田… 田名部1万2千(48)  奈良1万1千(42)
三沢市… 田名部1万0千(54)  奈良0万7千(38) 
上北郡… 田名部2万5千(51)  奈良2万0千(40)

むつ市… 田名部0万9千(48)  奈良0万7千(39) 
下北郡… 田名部0万7千(43)  奈良0万7千(44)

 田名部が上北で予想外の圧勝となった。
 3地区全てで、県内平均を上回った。

04弘前市長選

2004-02-01 | 青森・岩手・秋田
 2月1日、弘前市長選の投開票が行われた。 

当選 34995 金沢 隆 無・現 =自・公 =社

落選 34815 下田敦子 無・新 =民

投票率50.42%

=見解=

 意外な強さを見せた下田。
 反金沢の票を、しっかり取り込んだ。
 この結果からいけば、金沢の5選が厳しいのは明白であった。
 なお、下田は、この年の7月参院比例区で民主候補として当選する。

参考・06弘前市長選