選挙ブログ

選挙を中心に政治の話題を取り上げていきます

第45回総選挙予想・九州

2009-08-18 | 福岡・佐賀・長崎
【九州】

福岡1区 ■松本(民) 
福岡2区 ●稲富(民) 
福岡3区 ●藤田(民) 
福岡4区 ▲古賀(民) 
福岡5区 ▲楠田(民) 
福岡6区 ▲古賀(民)
福岡7区 ☆古賀(自) 
福岡8区 ○麻生(自)
福岡9区 ▲緒方(民)
福岡10区 ▲城井(民)
福岡11区 ○武田(自)
佐賀1区 ●原口(民)
佐賀2区 ▲大串(民)
佐賀3区 ◎保利(自)
長崎1区 ●高木(民) 
長崎2区 ▲福田(民) 
長崎3区 ●山田(民) 
長崎4区 ▲宮島(民) 

熊本1区 ■松野(民) 
熊本2区 ▲福嶋(民)
熊本3区 ☆三浦(無)
熊本4区 ◎園田(自)
熊本5区 ○金子(自)

大分1区 ●吉良(民)
大分2区 ☆衛藤(自)
大分3区 ▲横光(民)
宮崎1区 ▲川村(無)
宮崎2区 ★道休(民)
宮崎3区 ○古川(自) 
鹿児1区 ▲川内(民)
鹿児2区 ★打越(民)
鹿児3区 ▲松下(国)
鹿児4区 △小里(自)
鹿児5区 ◎森山(自)

沖縄1区 ▲下地(国) 
沖縄2区 ■照屋(社)
沖縄3区 ▲玉城(民) 
沖縄4区 ▲瑞慶覧(民)

07福岡県知事選 動向

2007-03-05 | 福岡・佐賀・長崎
<福岡県知事選>自民市議団が麻生氏推薦決める

 3月5日 毎日新聞

 4月8日投開票の福岡県知事選で、福岡市議会の自民党福岡市議団と自民系のみらい福岡の両会派は5日、市内で会合を開き、4選を目指す現職の麻生渡知事(67)を「市政同志クラブ」として推薦することを正式に決定し、麻生知事に推薦状を手渡した。麻生知事は「協力をいただき、大変ありがたい」と話した。

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連合福岡“自主投票”へ 稲富氏の推薦見送り

 福岡県知事選(3月22日告示)で連合福岡(約17万人)は27日、4選を目指す麻生渡氏(67)、民主党県連副代表の稲富修二氏(36)のいずれも推薦せず、加盟労組に判断を委ねる方針を決めた。実質的に自主投票となる。

 連合福岡は、福岡、北九州両市長選で民主党が擁立した候補を推薦して連勝。この日の会合でも民主党と連携して政権交代を目指す本部方針を踏まえ、稲富氏を推す声が上がった。
 これに対し、12年前の福岡県知事選で連合が主導して「多党相乗り」の麻生県政を誕生させた経緯や、現職としての実績を重視する意見も根強く、一本化は断念した。

 この決定を受け、自治労県本部は同日、稲富氏の推薦を決定。県教職員組合などでつくる県地方公務員労働組合共闘会議も、自治労と足並みをそろえる方針を確認した。
 一方、基幹労連と電力総連、JR連合の県内労組は近く麻生氏を推薦する見通し。

=2007/02/28付 西日本新聞朝刊=

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民主擁立・稲富氏が出馬会見 「県内走り生の声聞く」 個別の政策には触れず

 福岡県知事選(3月22日告示)に民主党県連が擁立する同県連副代表の稲富修二氏(36)は23日、記者会見をして「県内を走り回り、これまでの県知事像を変えたい。県民の所に直接行って生の声を聞き、県政運営に反映させたい」と語り、正式に立候補を表明した。
 民主党推薦の無所属で選挙戦に臨む。

 稲富氏は、県政の課題として県内の地域間格差を挙げ「地域に強い閉塞感(へいそくかん)がある。将来への不安を払拭(ふっしょく)し、福岡県を変えたい」と述べた。

 政策面では、県の財政健全化を目指し、知事の退職金廃止や公舎売却、公用車見直しを「三点セット」とする方針を打ち出した。
 ただ、マニフェスト(具体的な公約)がまとまっていないとの理由から、個別の政策には触れなかった。
 新福岡空港の建設は、現空港の利便性や財政的な理由から「反対」と明言した。

 現職の麻生渡氏(67)の県政運営には「産業振興、企業誘致で非常に高い業績を残されたと思う」と評価する一方、「3期12年まではいい。(それ以上は)弊害が出る」と4選出馬を批判した。

 ●社民党県連合 稲富氏推薦へ

 社民党福岡県連合は23日の常任幹事会で、同県知事選(3月22日告示)に立候補する民主党同県連副代表の稲富修二氏(36)を推薦する方針を決めた。

 この日の常任幹事会では、前回知事選で推薦した現職、麻生渡氏(67)の県政運営の評価作業を実施。
 4選を目指す同氏に対して雇用や福祉、環境問題の対応などで厳しい意見が出され、全体として「大きな失政はないものの、高い評価はできない」と結論付けた。

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激突 ’07福岡知事選<下>支援 「県民党」に自公戸惑い
 
 4選を目指す麻生渡氏(67)と、これまでずっと支えてきた自民党県連の間に微妙なすき間風が吹いている。
 4選以上の現職を推薦しない党本部。
 推薦願を県連に出さず「県民党」を掲げて県内の幅広い支援を求めようとする麻生氏。県連内には不満の声も出始めている。
 「(麻生氏は)自民党の手を借りずに知事選を戦えるのか」

 2月中旬、福岡県南部であった自民党県議の事務所開き。来賓の麻生氏が「久留米のバイオ産業振興に力添えいただいている」と、県議の活躍を称賛すると、集まった支持者に、応援県議や国会議員が売り込んだ。
 「知事も選挙があります」
 県議選を控え、週末に開く県政報告会や事務所開きに麻生氏を招く自民党県議は少なくない。全国知事会長を務めるベテラン知事だけに「麻生さんを呼ぶと支持者が喜ぶ。知事にとっても絶好のPRの場だ」と県議の1人。
 こうした県議選と知事選の「2人3脚」が今回も動きだしてはいる。

 ただ、現時点では、自民党は県議会会派レベルでの支援にとどまり、県連として推薦あるいは支持するという本腰の入った支援態勢には至っていない。
 「対立候補が出てくるかもしれませんよ」。民主党県連の候補者擁立が大詰めを迎えた2月中旬、自民党県議団・議員会の蔵内勇夫会長が麻生氏に耳打ちした。
 民主党が候補を立てれば、麻生氏は自民党に軸足を移す‐。選挙を抱える県議たちの間にはそんな読みもあった。
 しかし、民主党県連が候補擁立を決めた後も、麻生氏は自民県連レベルでの推薦要請について「特段、考えていません。勝手連でやってほしい。県民党ですから。どの会派、どの政党の人にも広くお願いするということです」と否定的だ。

 自民党は福岡、北九州の両政令市長選で推薦候補を落とし、内閣支持率の低下や柳沢伯夫厚生労働相の発言問題など全国的にも逆風が吹く。
 「自民党色が出ると、離れていく有権者もいるだろう。しかし、県内全域の知事選は、県連のノウハウや人材を使わないと難しい」。有力県議の1人は麻生氏の戦略を懸念する。

 同じ麻生与党だった公明党県本部の幹部は「民主党には勝たせたくないが、知事から何も話がない」と戸惑い気味だ。
 
=2007/02/22付 西日本新聞朝刊=

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激突 ’07福岡知事選<中>距離 民意の風に揺れる思い

 「事務所が派手な場所にあると『さすが大物知事』と批判を浴びる。細心の注意だよ」。4期目を目指す現職の麻生渡氏(67)の側近が教えてくれた選挙事務所予定地は、JR博多駅まで歩いて10分以上。大通りに面していないマンションが立ち並ぶ裏通りにあった。
 博多区内の大通りに事務所を構えた前回とまったく違う。
 過去3回の選挙に携わった自民党関係者は「不便で目立たず、選挙の鉄則から外れている」と立地を不安視するほどだが、40カ所近い候補地からここを選んだのは、ほかならぬ麻生氏自身だった。
 自民や公明、民主など主要政党が相乗りで分厚い組織を固めて当選した過去3回の選挙から一転し、今回、麻生氏は政党推薦を受けずに戦う。
 4選以上の推薦を禁止する政党のルールを受けての対応で、経済団体や各種組織あるいは県民一人一人など幅広く支援を受けられるよう「県民党」を掲げて戦いに挑む。
 一見、地味に映る事務所も「県民党」のイメージ戦略と重なる。

 「知事はおっしゃいませんでしたが、4月に選挙があります」。
 2月中旬の休日。
 福岡市医師会が開いたパーティー会場で、来賓の麻生氏を前に県医師会トップの言葉が響いた。
 2月上旬には県内にある十九商工会議所による政治団体が発足、麻生氏支援を決めた。
 政党が前に出ない分、こうした組織が選挙を支えようとしている。
 ただ、県議に相乗りし、県議選と連動した支持拡大が3期12年で培った麻生氏の選挙スタイル。
 「よりどころはあくまで自民・公明。最後は従来型に収まるしかない」(県議の1人)との声もあり、推薦しない政党とどう距離を測るのか、麻生氏周辺は腐心する。

 「息子より若いな」。民主党福岡県連が副代表の稲富修二氏(36)の擁立を決めた19日、感想を求められた麻生氏は笑顔で答えた。
 2005年2月から全国知事会長を務め、政策通で知られる麻生氏。会見では産業政策やアジア戦略の持論を展開する。
 だが、知事選情勢に話題が及ぶと「その時の風みたいなものもありますから」と物言いは慎重だ。
 その裏には1月の宮崎県知事選がある。“そのまんま旋風”が吹き荒れ、行政経験のない元タレントの東国原英夫氏が当選。
 麻生氏は「福岡県の部長経験がある対立候補の勝利を疑わず、(東国原氏優勢とする)世論調査も信じようとしなかった」(県幹部)という。
 知事という要職を知り尽くすがゆえに、この民意は苦い記憶に違いない。

 政党との距離に加え、気になる民意との距離。
 「起こそうとして起こるものでもないし、そういうものを頼りにしたんじゃ、どうにもなりませんから」。
 “民意の風”を語る麻生氏の表情に、揺れる思いがにじんだ。

=2007/02/21付 西日本新聞朝刊=

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激突 ’07福岡知事選<上>迷走 思惑絡んだ候補擁立劇

 「入り口ではどんな議論があってもいい。最後は拍手、満場一致で決まりましたから」-。福岡県知事選の候補者選びをめぐる混乱について、民主党県連の松本龍代表は19日、選挙戦での「しこりはない」と強調した。しかし、稲富修二氏(36)の擁立にこぎつけるまでの舞台裏では、関係者の思惑が絡み合う迷走劇が繰り広げられた。
 

 13日午後、北九州市へ向かうタクシーの車内。「連合は反対だ。誰が選挙ポスターを張ってくれるんだ?」。稲富氏は、藤田一枝元衆院議員に近い人物から、知事選出馬を思いとどまるよう説得されていた。
 14日には藤田氏本人とも面会。「私も参院選に担がれたときは、きつかった。本当に自分の意思なの?」と藤田氏。稲富氏は「政治家としての責任感から出馬を決意した」と即答したという。
 稲富氏の名前は今月上旬、党本部や県連関係者の間で急浮上。周囲の反発もあったが、党関係者はこの時期「本人は全然めげていない。党本部も揺れていない」と打ち明けた。固い決意に押され、藤田氏も最後はこう誓ったという。
 「分かった。応援する」

 稲富氏を軸にした候補選びは14日夜、決着したかに見えた。だが、再び流れを引き戻す情報が松本代表に入った。「古賀一成氏(衆院議員)が本気らしい」
 前回の衆院選で、東京18区から福岡6区に選挙区を移した自民党の鳩山邦夫氏に競り負けている古賀氏。比例九州で復活当選したものの「鳩山氏が地元に根付けば次は厳しい」との声もあった。古賀氏は知事選出馬に最後まで悩み続けた。
 迷走を複雑にしたのは、古賀氏が議員バッジを外して知事選に立てば、前回の衆院選福岡3区で次点に泣いた藤田氏が比例九州で繰り上げ当選になる点。古賀氏の古い支持者は「そんな筋書きがあるのに出馬すればピエロだ」と反対した。

 さらに迷走を深めたのが、県議団だった。稲富氏擁立を話し合った14日「経験、知名度を考えるとかなり難しいのではないか」との声明を発表。4選を目指す現職との決別に未練を残すある県議は「自主投票でいいじゃないか」と公言し、党本部幹部の「白紙に戻った」との発言も飛び出した。
 そして、19日の知事選対策委員会。出馬への未練を断ち切った古賀氏は、強い口調で呼び掛けた。「稲富をしっかり支えんとつまらんぞ」。迷走した候補擁立劇に、終止符が打たれた瞬間だった。

=2007/02/20付 西日本新聞朝刊=

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逆風与党と距離? 民主に秋波?

 3月22日告示の福岡県知事選で4選を目指す無所属現職の麻生渡氏(67)が、17日に福岡市内である自民党県連大会への出席を辞退することが波紋を呼んでいる。民主党が対立候補選定の最終段階に入ったこともあり、県連内には「民主党に候補を出さないよう、秋波を送ったのではないか」「柳沢伯夫厚生労働相の発言問題などで逆風が吹く自民党と、距離を取ろうとしているのでは」などと、真意をいぶかる声が出ている。

 麻生氏は自民党県連大会には例年、来賓として出席してきた。
 同党が麻生氏を推薦した2003年の知事選前の県連大会では、県選出国会議員らが「挙党一致」で麻生氏支援を呼び掛けた。

 しかし今回は自民、民主など主要政党が4選以上の現職知事の推薦を禁止。
 自民党は県議会会派レベルでの「支持」を決めたが、麻生氏は政党推薦を受けない「県民党」を掲げて立候補する意向を明らかにしている。

 同党県連内には「選挙直前に1つの党だけにいい顔はできないのだろう」と麻生氏の立場に理解を示す声もあるが、「組織もないはずなのに、自民党の力を借りずに選挙を戦えるのか」などと、不満をもらす県議も少なくない。
 同じ17日には、知事選候補者を選定する民主党県連の知事選対策委員会も予定されており、「民主党に配慮した判断ではないか」との憶測も呼んでいる。

 麻生氏本人は「私は一貫して『県民党』と言っているのに、出席すると軸がぶれていると思われる」と欠席の理由を説明。
 一方で、「県政を応援していただいたお礼をするのが筋なんだが…。あれだけお世話になった自民党だから」とも述べ、悩んだ末の決断だったことをうかがわせた。

西日本新聞

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<福岡知事選>民主党、稲富修二氏を推薦候補として擁立決定

毎日新聞

 4月8日投開票の福岡県知事選で、民主党福岡県連は19日、福岡市のホテルで知事選対策委員会を開き、県連副代表で衆院福岡11区総支部代表の稲富修二氏(36)を党推薦候補として擁立することを決めた。
 稲富氏は会見し「県民のために新しい選択肢を示したい。私なりにやれることがあると思い、挑戦する決意をした」と話した。
 自民党は、4選出馬を表明している麻生渡氏(67)について、多選を理由に推薦はしないが、県議団は麻生氏を支援する方針。

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民主候補19日決定 事務局長「2人の中から1人」

 民主党福岡県連は17日、同県知事選(3月22日告示、4月8日投開票)の対策委員会を開き、19日に候補者を決める方針を確認した。
 県連副代表の稲富修二氏(36)の擁立が有力となっているが、一部から地元選出国会議員を推す声が上がったため、最終決定を先送りした。

 終了後の記者会見で吉村敏男事務局長は「(次回)2人の中から1人を選ぶ」と言明。候補の擁立を見送り、自主投票となる可能性については「そういう議論はない」と否定した。
 この日の協議では、稲富氏擁立について「県民の期待が高まっている」「(現職より若く)違いが際立つ」などの賛成意見が、慎重論を上回ったという。

 19日の候補決定を受け、有力支持組織の連合福岡は20日の三役会議で対応を協議する。
 4選を目指す麻生渡氏(67)の県政運営を評価しており、対立候補の擁立には反発も予想される。

=2007/02/18付 西日本新聞朝刊=

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稲富氏擁立に消極論 福岡知事選 民主県議団

 3月22日に告示が迫った福岡県知事選をめぐり民主党県議団は14日、県連副代表の稲富修二氏(36)の擁立について協議し「人物像、将来性、資質は申し分ないが、経験、知名度を考えるとかなり難しいのではないか」とする消極意見をまとめた。
 擁立問題を協議する17日の知事選対策委員会は、擁立派と消極派に分かれ論議が紛糾することも予想される。

 現職で4選を目指す麻生渡氏(67)の県政運営を評価する県議団の一部には「対立候補を出すだけでは、県民に選択肢を示したとはいえない」と、自主投票を容認する動きもある。
 一方、党本部の幹部は「自主投票はあり得ない」とあらためて候補擁立を強く要求。
 県連内には「組織として擁立すると決めたのに腰砕けになれば、県議選や参院選への打撃となり、党の看板にも傷がつく」と懸念する声が出ている。

 民主党県連は10日の知事選対策委員会で、独自候補の擁立を決定。13日の同委員会では、候補として名前が挙がっていた現職と元職の国会議員が出馬を固辞。
「党の意向であれば従う」との考えを示した稲富氏を軸に選考作業に入っていた。

=2007/02/15付 西日本新聞朝刊

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民主が自主投票の可能性 4月の福岡県知事選

 民主党福岡県連所属の県議団は14日、任期満了に伴う4月の福岡県知事選をめぐり対応を協議し、候補者選定で名前が浮上していた稲富修二氏(36)について、経験や知名度不足などの理由から「候補者とするのは難しい」との認識で一致した。
 ほかに名前が挙がっていた現職や元職の衆院議員は出馬を固辞しており、自主投票となる可能性が出てきた。

 同党は、4日の北九州市長選で民主推薦候補が自民、公明推薦候補を破ったことから独自候補擁立に向けて検討を本格化。
 候補者を稲富氏ら3人に絞ったが、その後の選定が難航している。

2007年02月14日

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福岡県知事選 民主、稲富氏擁立へ

 民主党福岡県連は11日、同県知事選(3月22日告示)に同県連副代表の稲富修二氏(36)を擁立する方針を固めた。13日に開く知事選対策委員会で詰めの協議に入り、20日までに正式決定する。

 稲富氏は11日、西日本新聞の取材に対し「正式な要請がない段階。まだコメントできないが、そういう話があることは光栄」と語った。

 10日の知事選の対策委員会で候補として名前が挙がったある現職国会議員は11日、「(稲富氏は)若いが、伸びる。現職と十分に勝負できる」と、稲富氏擁立の動きを容認する考えを示した。その他の県連幹部にも目立った異論は出ていない。

 ただ、有力支援団体の連合福岡には現職で4選を目指す麻生渡氏(67)を支援する声もあり、流動的な要素も残されている。

=2007/02/12付 西日本新聞朝刊=

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民主知事候補 稲富氏軸に調整 県連副代表 36歳、大野城市出身

 福岡県知事選(3月22日告示)の独自候補擁立に向け人選を進めている民主党県連は10日、同県連副代表の稲富修二氏(36)を軸に検討に入った。
 稲富氏が有力となっているのは(1)全国最年少知事を狙える若さがある(2)民間企業での経験がある(3)松下政経塾出身で政策にも明るい‐などの理由があるとみられる。
 稲富氏は福岡県大野城市出身。東大法学部卒業後、会社勤務を経て、96年から4年間、松下政経塾に入塾。2004年に民主党国会議員候補者公募に合格。
 05年9月の衆院選で、福岡11区から民主党公認で立候補し、落選した。

 同党県連は10日の知事選対策委員会で名前が挙がった地元選出国会議員ら5人について、松本龍代表が意向確認などの作業を始めた。

 有力支持団体の連合福岡には、現職で4選を目指す麻生渡氏(67)の県政運営を評価する声が根強く、民主党と足並みをそろえるかは不透明だ。

=2007/02/11付 西日本新聞朝刊=

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福岡知事選 民主が独自候補 擁立確認 男女5人軸に調整

 民主党福岡県連は10日、福岡県知事選(3月22日告示)への対応を協議する対策委員会を開き、独自候補を擁立することを確認し、具体的な人選作業に入った。
 地元選出の国会議員をはじめ党内外の男女5人の名前が浮上。
 13日の対策委員会で絞り込む方針。
 同県知事選には、現職で4選を目指す麻生渡氏(67)が「県民党」の立場で出馬を表明。
 県議会の自民党会派が「支持」を決めた。
 民主の独自候補擁立が実現すれば、自民、民主両党の推薦候補が激突した昨年11月の福岡市長選、2月の北九州市長選に続き、政権与党と野党の対決構図となる。
 会見した吉村敏男・対策委事務局長(同県議)は名前が挙がった5人について「松本龍県連代表が個別に(知事選出馬への)意思確認をする」と説明。
 麻生氏の支援方針をにじませる連合福岡に対し、20日までに選考結果を報告し、共同歩調を目指す考えを示した。
 民主党県議には麻生氏の行政手腕を評価する声も根強いが、10日の対策委では麻生氏支援や自主投票を求める意見はなかったという。

=2007/02/10付 西日本新聞夕刊=

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 古賀会長が辞表提出 自民福岡県連 政令市長選連敗で引責

 自民党福岡県連会長の古賀誠氏(衆院福岡7区)が、4日の北九州市長選で党推薦候補が敗れたことを受け、会長職の辞職願を同県連に提出していたことが8日分かった。
 県連執行部は慰留しているが、古賀氏の辞意は固く、近く県選出国会議員が後任問題について協議する見通しだ。
 
=2007/02/09付 西日本新聞朝刊=

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 選挙:知事選 麻生知事が連合に推薦願--今月下旬、対応決定 /福岡

 4月の知事選に4選出馬を表明している麻生渡知事は5日、連合福岡(山口正三会長)に推薦願を出した。
 連合福岡は民主党の態度決定を待って、今月下旬までに対応を決める。

 連合福岡は過去3回の知事選でも麻生知事を推薦した。
 今回も麻生知事の政策を「おおむね評価できる」という結論をまとめている。
 ただ、民主党県連が「4選以上の知事は推薦しない」という党本部方針を受けて対応を検討しているため、その結論を注視している。

 麻生事務所は「北九州市長選が終わったので推薦依頼した」と話している。

毎日新聞 2007年2月6日

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 10日までに独自候補 福岡知事選で民主県連方針 決まらなければ自主投票も
 
 民主党福岡県連は5日午前、同県知事選(3月22日告示)の対策委員会を開き、4選を目指す現職の麻生渡氏を推薦や支持せず、独自候補の擁立を目指す方針を決めた。

 昨秋の福岡市長選に続き、4日の北九州市長選でも同党推薦の北橋健治氏が初当選。「知事選でも有権者に選択肢を示すべきだ」とする声が強まった。ただ、10日までに人選ができなければ「自主投票となるのではないか」(吉村敏男・知事選対策委員会事務局長)としている。

 民主党は前回の知事選で麻生氏を推薦したものの、今回は党本部が4選以上の現職推薦を禁止。鳩山由紀夫幹事長は4日夜、麻生氏について「多選であり推薦できない候補であるのは明白」とあらためて強調した。

=2007/02/05付 西日本新聞夕刊=

07佐世保市長選

2007-02-21 | 福岡・佐賀・長崎
佐世保市長選2陣営 市議選50陣営が出席 立候補予定者説明会

 4月の統一地方選で行われる佐世保市長選と同市議選(定数36)の立候補予定者説明会が27日、市役所であった。市長選には県議の朝長則男氏(57)と元市助役の野口日朗氏(62)の両陣営が、市議選には現職28、新二12の計五十陣営の関係者が出席した。

 市長選、市議選ともに、宇久、世知原、小佐々、吉井の旧4町と合併して初めてで、選挙は4月15日に告示、同22日に投開票される。有権者数は昨年12月2日現在で、20万9742人(市選管調べ)。


=2007/01/28付 西日本新聞朝刊=

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佐世保市は一騎打ちか 2007統一地方選展望

 前回は5人が立候補した長崎市長選は、まだ目立った動きがない。現職の伊藤一長(61)は、自民党から夏の参院選長崎選挙区への出馬を要請されたが辞退。4選出馬が有力視されているが、市の不正会計問題が発覚したことなどが影響し、態度表明を保留している。

 佐世保市長選は周辺4町との合併後初めての選挙戦。4期目の現職光武顕(75)は引退を表明。自民党推薦が決まった県議の朝長則男(57)と、光武から後継指名された元市助役の野口日朗(62)の新人2人による一騎打ちの様相を見せている。自民党を中心とする保守層は従来「県議選は朝長、市長選は光武」だったが、朝長の立候補表明で「すみ分け」が崩壊。激しい選挙戦となりそうだ。

=2007/01/01付 西日本新聞朝刊=


07鳥栖市長選

2007-02-21 | 福岡・佐賀・長崎

選挙:佐賀・鳥栖市長選 橋本康志氏が初当選

 ◇鳥栖市長(佐賀県)

 18日投開票。元食品会社社長の橋本康志氏(51)が初当選。現職の牟田秀敏氏(66)を破る。

 確定得票数次の通り。

当選 16161 橋本康志 無・新 =民(議員支援)
落選 14750 牟田秀敏 無・現 =自・公(推薦)

(投票率 62%)

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与党推薦の逆風 県内にも波及 自民警戒、民主は上げ潮

 「自公」が推薦した現職と、地元製薬会社が全面支援する新人の一騎打ちとなった18日の鳥栖市長選。市を二分した選挙戦は、無所属新人の橋本康志氏が初当選を決めた。4月の統一地方選や夏の参院選を前に強まる与党への逆風‐。自民党は「早急に立て直しを図らなければ」と危機感を募らせるなど、政党関係者に波紋が広がった。

 市長選は、橋本氏が、1411票の小差で無所属現職の牟田秀敏氏=自民、公明推薦=の3選を阻んだ。福岡市長選、宮崎県知事選、北九州市長選と続いた「自公」推薦候補の敗北が、ついに県内にも及んだ。

 自民党県連の留守茂幸幹事長は「佐賀でも自民党への逆風を感じる。民主党は攻勢をかけてくるに違いない」と焦りを隠せない。県議選などを目前に控え、3月に県内全市町の支部長らを集めて選対会議を開くなど、無党派層対策などの検討を本格化させる考えだ。

 一方、ある自民党関係者は、破産した佐賀商工共済協同組合(佐賀市)粉飾決算問題の影響を指摘する。

 牟田氏は、同共済損害賠償請求訴訟で被告の1人に名を連ねる元組合理事長、陣内孝雄参院議員の後援会長。陣内氏は粉飾決算への関与を否定しているが、組合員の反発は根強い。組合員は県東部に多いとされ、この関係者は「鳥栖市長選では大きなマイナス要因となった」と分析する。

 陣内氏は、夏の参院選への立候補を目指している。しかし、後援会長が落選するという事態となり、関係者は「厳しい戦いになるのは間違いない」と警戒を強める。

 地方都市でも強まる「反自公」の流れに民主党は「一気に党勢の拡大を図りたい」と、追い風ムードが広がった。

 同党県連の原康彦幹事長は「自公推薦の候補が敗れたことで今後の選挙に勢いが付く。これまで以上に努力したい」と述べた。鳥栖市長選で民主党は対応を決めきれず、自主投票を選択したが、選挙戦終盤には原口一博衆院議員が橋本氏を支援。自公との対決姿勢を鮮明にした。原幹事長は「自民に対抗する受け皿として、しっかりしなければ」と気を引き締めていた。

=2007/02/20付 西日本新聞朝刊=

2007年02月20日00時37分

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牟田、橋本氏激しく競る 鳥栖市長選本社世論調査

5割超す無党派層 鍵
 8年ぶりの選挙となった鳥栖市長選で、佐賀新聞社は告示直後の11、12の両日、有権者の意識を探る世論調査を実施した。取材を加味した情勢分析によると、現職の牟田秀敏候補(66)=無所属、自民、公明推薦=と新人の橋本康志候補(51)=無所属=が激しく競り合う戦いとなっている。ただ、「誰に投票するか決めてない」「分からない」と答えた有権者が37・1%。さらに「支持政党なし」と答えた、いわゆる無党派層が5割を超えており、その動向が情勢を大きく左右しそうだ。

 保守系無所属候補の一騎打ちで激戦模様とあって、有権者の関心は高く、「関心がある」「少し関心がある」を合わせて84・2%に上った。

 誰に投票するか「決めている」「だいたい決めている」有権者は62・9%。4割近くが「まだ決めていない」と回答した。

 また、「支持政党なし」が53・5%と半数以上を占めている。この無党派層の4割強が、誰に投票するか決めておらず、投票結果に大きな影響を与えそうだ。

 牟田氏は、自民支持層の6割、公明支持層の7割を固め、公務員・団体職員、農林業を中心に浸透。年代別では中高年層の支持が厚い。

 橋本氏の支持層は各党に広がり、無党派層の支持も集めている。商工業・自営業、主婦層に食い込み、年代的な偏りはほとんどない。

 選択の基準は5割近くが「政策」を挙げ、次いで「人物・人柄」「団体・組織・地域の推薦」の順。両候補ともマニフェスト(選挙公約)を作成し政策を訴えていることを反映しているとみられる。投票の際、重視する政策(複数回答)については、「医療・福祉」が6割強と最も多く、「景気・雇用」「行財政改革」「教育」が続いた。新市長に期待することは「行動力」が約4割で、最も多かった。

02月14日更新

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選挙:鳥栖市長選 現新の一騎打ち 8年ぶりの選挙戦--告示 /佐賀
 
 任期満了に伴う鳥栖市長選は11日告示された。いずれも無所属で、新人の食品製造販売会社「中央軒」元社長、橋本康志氏(51)と、現職で3選を目指す牟田秀敏氏(66)=自民、公明推薦=の2人が立候補した。前回は無投票で牟田氏が再選されており、今回は8年ぶりの選挙戦となる。【遠藤雅彦】

 橋本氏は同市大正町のトスパレスで第一声。「JR鳥栖駅前の整備や高架化事業、合併などすべてが進んでいない。地方分権が進む中、このままでは鳥栖は取り残されてしまう」と、牟田市政を真っ向から批判した。

 牟田氏は同市神辺町のJAグリーンパレスで出陣式を行った。「周辺の地域と連携し、道州制導入後の州都を目指す。事業を一つずつ成し遂げ、住んで良かったと言われる鳥栖をつくっていきたい」と支持を訴えた。

 期日前投票は12~17日午前8時半~午後8時、市役所1階第2会議室で行う。投票は18日、市内23カ所で午前7時~午後8時に行われ、午後9時15分から同市宿町の市民体育館で開票される。10日現在の有権者数は5万830人。

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 ◇市長選立候補者(届け出順)

橋本康志(はしもと・やすし)51 無新

 [元]食品製造販売会社社長▽九州経済同友会企画委員会委員▽佐賀経済同友会常任幹事▽早大

牟田秀敏(むた・ひでとし)66 無現(2)

 市長▽鳥栖地区広域市町村圏組合管理者▽鳥栖・三養基西部環境施設組合管理者▽三養基高=[自][公]

毎日新聞 2007年2月12日

07北九州市長選 

2007-02-04 | 福岡・佐賀・長崎
北九州市長選は、2月4日に投開票される。
 候補者は、自公・柴田高博、民主・北橋健治、共産・三輪俊和である。

=経緯と構図=

【労使一体】

 北九州市では民間労使一体の市長選が、40年間続いてきた。
 発端は、66年の、市職員労働組合のストである。
 これを切っ掛けに、民間労組と官公労との間に、亀裂が入った。
 67年市長選で、民間労使統一候補として自民・民社推薦の谷伍平が当選する。
 これが市長選における民間労使共闘の始まりである。
 
 末吉市長初当選の87年まで、自民と社共を軸とした保革の構図は残っていが、2期目の91年以降、共産を除く各党が末吉市制の総与党となる。
 そして現在、北九州市議会は自民・民主・公明で与党を形成している。
 
【労使分裂】

 国政では、自民、民主の2大政党化が定着してきた。
 それでも、市長選での自民・民主対決は、現実味に乏しいと思えた。
 しかし、小沢一郎の「相乗り禁止原則」が状況を一変させる。
 
 末吉市長は『労使一体』は北九州の財産とし、後継の一本化を要請していた。
 しかし、民主は、小沢指令により自民への相乗りができない。
 こうした中で、民主は、自民の北橋支持による一本化を目論む。
 この形での相乗りならば、小沢の理解も得られると踏んだからだ。
 
 しかし、自民にとって北橋での一本化は、乗れない案であった。
 自民には衆議院選で戦ってきた北橋への反発は予想以上に大きかったのだ。
 反北橋の観点から、末吉の6選を支持する向きさえ出てきた。
 そんな中で、自民は、柴田を独自候補として擁立することになる。
 
 こうして、来年の北九州市長選は選は自民・民主対決の構図となった。 
 北橋を支援してきた新日鉄は、関係企業に対し北橋を支援しないよう要請した。
 民間労使一体型選挙の終焉を迎えた。

=見解=
 
 民主は、愛知同様、強固な相乗りを崩してまで「賭け」にでた。
 参議院福岡選挙区が2人区なため、福岡市・北九州市・福岡県の首長選が大一番である。 
 
 労使一体が崩れたのは、民主・北橋にとって不利要素といえる。
 だが、自民・柴田は官僚出身である。
 「北九州市民党」という観点からは、知名度・実績から北橋に分がある。
 
 自公が組織力で民主・北橋を圧倒する有利な展開である。
 しかし、地元のリーダーとして、民主・北橋には知名度・実績がある。
 自公は柴田の官僚色をいかに打ち消すかが課題になる。 

 注目は「小倉の庄ちゃん」こと自見庄三郎元郵政大臣である。
 前回は優勢注目区となってしまい、大逆風の中で落選となったが、北九州における地盤は強固であり、郵政・医療など職域団体からの信頼も厚い。
 
 国民新党本部は民主党との共闘を打ち出しているが、その本音は「有利な条件での自民党復党」である。
 民主党が自民党を追い詰めることは歓迎だが、自分の足元が崩したくはない。
 しかし、民主の北九州市長選勝利をステップにした参議院での躍進がなければ、その復党自体がかなわない。
 当面、国民新党・自見の動きを注視していきたい。


=福岡市長選=

 民主・吉田が自民現職・山崎を破る。 
 
=展開=

社民党福岡県連合は、北九州市長選に立候補を表明している元民主党衆院議員、北橋健治の推薦を決めた。

(1月18日)

 北九州市長選で、自見庄三郎・元郵政相が代表の政治団体「市民連北九州」が、市長選に立候補する前民主党衆院議員の北橋健治の推薦を決めた。
 市民連北九州は超党派での政治活動を目指して設立。
 05衆院選で自見を支援した自民系会派の市議のほか、民主系会派の市議らが参加している。
 北橋は「市民党」を掲げて保守層の支持も取り込む構えで、自見は「市民の目線で地方政治に取り組む北橋氏を応援する」としている。
 国民新党も北橋氏の推薦を検討している。
 
 市議会の自民党系会派は議長選や05年衆院選を巡るしこりから、市民連北九州に加わった会派と、柴田氏の擁立で中心的役割を果たした会派とに分裂している。

=見解=(1月19日)

 組織戦で劣勢に立たされていた北橋にとって、この上ない朗報。
 北橋が組織力で柴田に迫れば、知名度・実績からは、俄然有利だ。
 しかし、実力者自見が、郵政選挙で自・公の落下傘に敗北した土地柄。
 実績・知名度に胡坐をかかず、市民に争点を示すことが、勝利に繋がる。


=久留米市長選=(1月20日)

 民主は独自候補を立てず、自民党との相乗り。
 無投票で、現職が当選。


=中間情勢=(1月27日)

(時事通信)
 野党系(北橋)と与党系(柴田)の両新人が激しく競り合う。

=見解=(1月27日)

 無党派受けするのは、北橋とみる。
 ここから上乗せするのが無党派票ゆえに、北橋優位は変わらないと見る。

=中間情勢=(1月28日)

 (読売新聞
 北橋健治が一歩リードし、柴田高博が追う展開になっている。
 北橋が民主支持層の8割、社民支持層の7割を固めた。自民支持層の3割弱、無党派層の3割半ばを取り込んでいる。
 柴田は公明支持層の8割を固めた。自民支持層の支持は5割強だった。

 (西日本新聞
 元衆院議員・北橋健治と、元国土交通省局長・柴田高博が競り合う展開。
 【地域別】
 北橋は衆院議員時代の地元だった福岡9区(若松、八幡東、八幡西、戸畑区)の全区でやや優位に立つ。
 柴田は福岡10区のうち門司区でややリードし、小倉北区で互角、小倉南区では互角から一歩抜け出す勢い。
 【支持政党別】
 北橋は民主支持層の7割近くを固めるほか、自民支持層の2割近くにも食い込む。
 柴田は自民支持層の5割近く、公明支持層の6割以上に浸透している。
 無党派層は全体の4割強。
 3割近くが北橋を、2割近くが柴田を、約1割が三輪を支持。

毎日新聞
 前衆院議員・北橋健治がややリードし、前国土交通省都市・地域整備局長・柴田高博が激しく追う。

 北橋は、出身母体である民主支持層の約8割を固め、社民支持層の3分の2に浸透。
 衆院議員6期で培った知名度で無党派層の3分の1を取り込み、自民支持層の一部にも食い込んでいる。

 柴田は、公明支持層の8割強を取り込んだ。
 ただ自民支持層は半数程度しか固め切れておらず、組織力を生かして懸命に浸透を図っている。

=開票結果=

当選 217262 北橋健治 無・新 =民・社・国
落選 177675 柴田高博 無・新、=自・公
落選  56873 三輪俊和 無・新、=共

(投票率57%)

=出口調査=

(朝日新聞)

 (有効回答 3030)

 【支持政党別】
 北橋は民主支持層の89%、社民支持層の8割弱、自民支持層の26%から票を得た。
 自民、公明推薦の柴田高博は公明支持層の94%、自民支持層の71%、無党派層も26%から得票した。

 【末吉市政の評価】
 選挙戦では柴田が末吉興一市長の「後継者」とされた。
 全体では「評価している」「評価していない」でほぼ二分された。
 無党派層では「評価している」と答えた人でも5割以上が北橋に投票していた。

 【性別】
 女性票は、北橋、柴田ともほぼ同数だった。


(毎日新聞)

 【支持政党別】 
 柴田は、自民支持層の70%、公明支持層の89%から得票。
 北橋は民主支持層の87%、社民支持層の82%を固めた。
 無党派層は60%が北橋に、柴田への投票は22%だった。

 

07筑紫野市長選

2007-01-28 | 福岡・佐賀・長崎
 1月28日、筑紫野市長選の投開票がおこなわれる。

 候補者は、現職・平原四郎と、新人で元市議会議長・田中允、新人で元大川市長・中村晃生である。
 12年ぶりの三つどもえとなった。

 平原の第一声には、元副知事・林照雄、筑紫地区の首長、筑紫野市議が駆けつけた。
 中村は、地元選出の衆議院議員や県会議員、支援者らを前にあいさつ。

=筑紫野市=

 福岡市のベッドタウンで、久留米市へのアクセスも良い。
 JRや西鉄電車を利用するにも便利がよく、人口増加率は県内屈指。

=平原市政=

 平原は市議会議員を長期勤め、共産・社民など革新系の支援を受け当選。
 公用車廃止など歳出削減により、財政改革を進める。
 革新市長だけに情報公開にも力を入れる。

【平原】

 革新系団体・市民団体が支援

【田中】

 自民系市議が支援

【中村】

 自民衆院議員・原田が支援


 勝負の分かれ目は、無党派層か?

=開票結果=

 平原四郎が再選。
 元大川市長・中村晃生、元市議会議長・田中允を破る。
 確定得票数次の通り。

当選 19399 平原 四郎=無現2

落選  8925 中村 晃生=無新 =自

落選  7262 田中  允=無新 =自

(投票率 47%)

=見解=

 革新市政の継続。
 既に、焦点は保守と革新にはない。
 改革か非改革にある。
 旧来権益をもっていた層を崩壊させ、市民が平等に権限を享受できる。
 その達成の度合いが、信任に繋がる。
 
 分裂した自民党陣営であるが、低投票率の中、両者併せても現職に及ばず。
 得票は、原田衆院議員が推した中村が、市議会議員の田中を上回る。

 ベットタウンでは、「中央とのパイプ」で何かしてもらおうとする機運より、市政が平等になされているか否かに焦点が当たりやすい。
 大物を出陣式にかき集め、その余波でもって当選するという図式にはない。

 http://blog.goo.ne.jp/yaoyorozu_001/e/e482d1f9c931a585970bb9cf0f618692にしろ東大阪にしろ、革新市長はかなりしたたかである。
 国政の空虚な論陣がウソのようである。
 

07北九州市長選  

2007-01-27 | 福岡・佐賀・長崎
 北九州市長選は、2月4日に投開票される。
 候補者は、自公・柴田高博、民主・北橋健治、共産・三輪俊和である。

=経緯と構図=

【労使一体】

 北九州市では民間労使一体の市長選が、40年間続いてきた。
 発端は、66年の、市職員労働組合のストである。
 これを切っ掛けに、民間労組と官公労との間に、亀裂が入った。
 67年市長選で、民間労使統一候補として自民・民社推薦の谷伍平が当選する。
 これが市長選における民間労使共闘の始まりである。
 
 末吉市長初当選の87年まで、自民と社共を軸とした保革の構図は残っていが、2期目の91年以降、共産を除く各党が末吉市制の総与党となる。
 そして現在、北九州市議会は自民・民主・公明で与党を形成している。
 
【労使分裂】

 国政では、自民、民主の2大政党化が定着してきた。
 それでも、市長選での自民・民主対決は、現実味に乏しいと思えた。
 しかし、小沢一郎の「相乗り禁止原則」が状況を一変させる。
 
 末吉市長は『労使一体』は北九州の財産とし、後継の一本化を要請していた。
 しかし、民主は、小沢指令により自民への相乗りができない。
 こうした中で、民主は、自民の北橋支持による一本化を目論む。
 この形での相乗りならば、小沢の理解も得られると踏んだからだ。
 
 しかし、自民にとって北橋での一本化は、乗れない案であった。
 自民には衆議院選で戦ってきた北橋への反発は予想以上に大きかったのだ。
 反北橋の観点から、末吉の6選を支持する向きさえ出てきた。
 そんな中で、自民は、柴田を独自候補として擁立することになる。
 
 こうして、来年の北九州市長選は選は自民・民主対決の構図となった。 
 北橋を支援してきた新日鉄は、関係企業に対し北橋を支援しないよう要請した。
 民間労使一体型選挙の終焉を迎えた。

=見解=
 
 民主は、愛知同様、強固な相乗りを崩してまで「賭け」にでた。
 参議院福岡選挙区が2人区なため、福岡市・北九州市・福岡県の首長選が大一番である。 
 
 労使一体が崩れたのは、民主・北橋にとって不利要素といえる。
 だが、自民・柴田は官僚出身である。
 「北九州市民党」という観点からは、知名度・実績から北橋に分がある。
 
 自公が組織力で民主・北橋を圧倒する有利な展開である。
 しかし、地元のリーダーとして、民主・北橋には知名度・実績がある。
 自公は柴田の官僚色をいかに打ち消すかが課題になる。 

 注目は「小倉の庄ちゃん」こと自見庄三郎元郵政大臣である。
 前回は優勢注目区となってしまい、大逆風の中で落選となったが、北九州における地盤は強固であり、郵政・医療など職域団体からの信頼も厚い。
 
 国民新党本部は民主党との共闘を打ち出しているが、その本音は「有利な条件での自民党復党」である。
 民主党が自民党を追い詰めることは歓迎だが、自分の足元が崩したくはない。
 しかし、民主の北九州市長選勝利をステップにした参議院での躍進がなければ、その復党自体がかなわない。
 当面、国民新党・自見の動きを注視していきたい。


=福岡市長選=

 民主・吉田が自民現職・山崎を破る。 
 
=展開=

社民党福岡県連合は、北九州市長選に立候補を表明している元民主党衆院議員、北橋健治の推薦を決めた。

(1月18日)

 北九州市長選で、自見庄三郎・元郵政相が代表の政治団体「市民連北九州」が、市長選に立候補する前民主党衆院議員の北橋健治の推薦を決めた。
 市民連北九州は超党派での政治活動を目指して設立。
 05衆院選で自見を支援した自民系会派の市議のほか、民主系会派の市議らが参加している。
 北橋は「市民党」を掲げて保守層の支持も取り込む構えで、自見は「市民の目線で地方政治に取り組む北橋氏を応援する」としている。
 国民新党も北橋氏の推薦を検討している。
 
 市議会の自民党系会派は議長選や05年衆院選を巡るしこりから、市民連北九州に加わった会派と、柴田氏の擁立で中心的役割を果たした会派とに分裂している。

=見解=(1月19日)

 組織戦で劣勢に立たされていた北橋にとって、この上ない朗報。
 北橋が組織力で柴田に迫れば、知名度・実績からは、俄然有利だ。
 しかし、実力者自見が、郵政選挙で自・公の落下傘に敗北した土地柄。
 実績・知名度に胡坐をかかず、市民に争点を示すことが、勝利に繋がる。


=久留米市長選=(1月20日)

 民主は独自候補を立てず、自民党との相乗り。
 無投票で、現職が当選の見込み


07久留米市長選

2007-01-21 | 福岡・佐賀・長崎
 久留米市長選は、1月21日に無投票が決まった。
 
 民主・福岡6区支部は、現職・江藤守国の推薦を正式決定し、支部長の古賀一成・衆院議員が江藤に推薦状を手渡した。

 江藤は、自民・公明両党と農政連の市内支部の推薦も得ており、与野党の相乗り推薦が確定した。

 共産党は候補者の擁立を断念しており、政党推薦は江藤だけ。

 民主党内では、古賀氏と自民党の鳩山邦夫氏が05衆院選で対決し、江藤が与党支持を鮮明にしたことから、推薦に反対意見もあった。
 しかし、古賀と江藤の支持者は一部重なっており、支持者を割りたくない事情があった。

 江藤は、4人が立候補した03市長選で初当選。
 前回は自民党だけの推薦だったが、今回は3党の推薦で支持基盤を厚くした。
 一方、共産党は「要請を固辞された」として候補者擁立を断念していた。
 久留米市は人口30万5千人。
 同規模の自治体で無投票となったのは、九州では99佐世保市長選以来。



=見解=

 民主は、福岡市長を取って、北九州でも北橋前衆議院議員が奮闘中。
 さあこれからという時に、国政で中立も守れない現職市長を推薦。
 自民党に変わる選択肢を提示できない民主党に、存在価値はありません。

06古賀市長選

2006-11-26 | 福岡・佐賀・長崎
 11月26日、古賀市長選挙の投開票が行なわれた。

当選 14215 中村隆象 無・現 =自・公

落選  8835 奴間健司 無・新

(投票率53%)

06福岡市長選挙

2006-11-19 | 福岡・佐賀・長崎
 
11月19日、福岡市長選の投開票が行われた。

=前回選挙=

 典型的な非共産相乗り選挙で、現職が楽々再選。

当選 199821 山崎広太郎 無・現 =自・民・公・由・保   
  
落選  63374 荒木龍昇   無・新 =み

落選  35730 渡辺孝雄   無・新 =共

落選  30932 香月利治   無・新

(32.46%)
 
=構図=

 安倍政権の発足後、初の政令市長選。
 「自公対民主」の国政の構図で争われた。
 吉田は無党派層の取り込みを狙い「世代交代」や「若さ」を強調。
 選挙戦後半には、民主党の小沢一郎代表や鳩山由紀夫幹事長らも福岡に入って支持を広げた。
 山崎は、当初、自民党本部が告示前に推薦を見送ったことで地元の自民系市議や公明党総支部の支援を受けて選挙を戦った。
 支持率が盛り返してきた告示後、自民党本部も推薦を出した。



当選 177400 吉田 宏   無・新 =民 =社

落選 157868 山崎広太郎 無・現 =自

落選  55603 高山博光   無・新

落選  42296 清水とし子  無・新 =共

落選  13436 山口敬之   無・新

落選  10759 上田光彦   無・新

(投票率42.57%)

 吉田が、現職・山崎ら5人を破り初当選した。
 吉田を支える民主は市議会の野党で、今後は厳しい市政運営を迫られそうだ。
 NHKは開票3%など、意外な大差となった。


=見解=

 大規模な予算を自在に操ることのできる大規模自治体の現職が落選するのは異例なこと。
 オリンピック招致など、目に見えた失敗が、現職の落選に繋がった。