選挙ブログ

選挙を中心に政治の話題を取り上げていきます

06室戸市長選

2006-11-19 | 徳島・高知
 11月19日、室戸市長選の投開票が行われた。


当選 6802 小松 幹侍  無・新

落選 3267 沢山保太郎 無・新

(投票率65%)

05衆院選~徳島  (仮)

2005-09-11 | 徳島・高知
【自民党】 
 自民党執行部は郵政法案反対の前職・山口に離党を勧告した。
 同時に、無所属で立候補した場合の除名処分も示唆した。
 そんな中、山口は自民党員として立候補する方針を固めた。
 党本部から県連への締め付けは厳しいものとなった。
 一方、郵政法案に賛成した前職・七条明が2区での公認を得た。
 県連会長の北岡秀二参院議員は、参院本会議で法案採決時に退席した。
 北岡は、処分も覚悟の上で、党本部への反発し、山口支援を決めた。

【組織】
 県建設業協会は自民公認への推薦を決めた。
 小泉改革を全面的に支持するわけではないが、民主支持はできない。
 これ以上公共事業の予算を減らさないため、自民党との関係は切れないのだ。
 民主支持に動けば、予算が削られてしまう。

 県医師連盟は県内の医師約1400人が加入する。
 上部組織の日本医師連盟は、各都道府県が推薦する小選挙区の候補をそのまま推薦するという異例の方針を決めた。
 徳島県連盟は、2区の会員の意見を尊重して郵政反対の山口推薦を決めた。
 1、3区も混迷した。
 民主前職・仙谷や、民主新顔・仁木への推薦という声も一部からあがった。
 仙谷は民主党きっての厚生関係の政策通、仁木は医師出身である。
 医療関係の政策の面から、両者の推薦を主張する声があったのだ。

【公明党】
 徳島公明は、2区で自民党公認の前職七条明の推薦を決めた。
 山口・七条の双方から推薦依頼が出され、自主投票という見方もあったが、最終的には、中央の方針に従った。
 公明は2区で、00総選挙時に1万8千票、03年にも1万9千票の比例票を集めた。
 03総選挙では、公明の全面支援を受けた山口が、民主前職・高井美穂に約1万票差で競り勝ち、公明票が勝因の一つとされた。
 山口にとって公明の推薦がないのは大きな痛手となった。

【社民党】  
 社民党は小選挙区には独自候補を擁立せず、比例区に的を絞った。
 「心情的支援」にとどめながらも、社民の支持者らが民主候補を応援することに前向きの姿勢を示した。
 社民の比例得票は、03総選挙で8千票、04参院選は9千票だった。


  
 
 【1区】
 
 徳島1区の民主前職・仙谷由人は、四国比例ブロックに重複立候補せず、小選挙区のみに立候補した。
 民主は03総選挙で、四国の13選挙区の候補者全員を比例名簿1位に並べた。
 仙谷は四国内の民主党候補で唯一小選挙区で当選した。

 仙谷 由人 6万8千<民・前>
 岡本 芳郎 5万5千<自・前>
 上村 秀明 1万0千<共・新>

徳島市…岡本5万4千 仙谷6万7千

【2区】
 
 2区の公認・七条明が比例順位単独1位となった。
 党本部は全国11ブロックすべてで女性を1位にする方針だったが、郵政民営化法案に反対した前職・山口俊一の対立候補として最優先された形だ。
 七条は03衆院選の1区から重複立候補して復活当選。
 2区の山口俊一が今回、郵政民営化法案に反対票を投じて公認を外されたため、七条が急きょ2区の「刺客」に指名されて重複立候補が決まった。
 地元での選挙戦は中選挙区時代以来、12年ぶりとなる。
 
 徳島自民は、三木武夫派と後藤田正晴派が主導権をめぐって争った「阿波戦争」で知られる。
 七条は吉野川下流の上板町、それに対して山口の出身地は上流の池田町である。
 皮肉にも2人は、阿波戦争を終結に導いた盟友同士でもある。
 県議時代、七条は三木派、山口は後藤田派だった。
 24年前、42人の県議で戦後生まれは2人だけであった。
 1歳しか年の違わない2人はひそかに意気投合した。
 83年、私的勉強会「翔の会」を結成した。
 それを、4年後、11年ぶりに自民会派の統一に結びつけた。
 その後、山口は90衆院選、七条は93衆院選でともに国政に進出した。
 2人は政争劇の火消し役に徹することで階段を駆け上がった。

 徳島自民は山口、七条両者当選の方針を決定した。
 七条は比例四国ブロックの名簿上位なので、2区では山口を当選させ、七条を比例で復活当選させるシナリオだ。
 03衆院選において、山口の得票数は7万2千で、次点の民主・高井美穂との差は約9600だった。
 自民分裂となれれば民主に議席を奪われかねない。

 逆に高井は、自民対立にスポットが当たり、存在感が薄れる可能性もあると分析していた。

山口  俊一 6万3千<無・前>
高井  美穂 4万7千<民・前>
七条   明 4万4千<自・前>
山本千代子 0万5千<共・新>

鳴門市…高井1万0千 七条1万0千 山口1万1千
阿波市…高井0万7千 七条0万9千 山口0万8千
板野郡…高井1万7千 七条1万8千 山口1万4千
三好郡…高井0万8千 七条0万4千 山口2万1千

 自民徳島は、党本部の圧力に屈せず、所期の目的を達成した。
 しかし、県連内に深刻なあつれきが生じてしまった。
 七条明陣営は、県連への不満をぶちまけた。
 七条は2区の自民党県議の応援を受けられなかったのだ。

 03知事選以降、主な選挙で勝利を収め、勢力の立て直しを進めてきた県連。
 山口支援はこの流れを止めたくなかったことの現れである。
 かつて一枚岩だった党本部と地方組織との関係が崩壊し始めたのは明らかだ。
 郵政法案をめぐり、県連内部もねじれにねじれた。
 そもそも県連は、党本部に郵政民営化反対の要望書を提出していた。
 法案賛成の前職はいずれも、最初は民営化反対派・慎重派だった。
 県議も、県議会で慎重審議を求める意見書を決議しながら、衆院選では候補者と一緒に「郵政改革断行」を叫んだ。
 民主党に負けるわけにはいかないのである。

【3区】

 後藤田正純 8万9千<自・前>
 仁木  博文 6万0千<民・新>
 青木  利男 0万6千<共・新>
 

小松島…後藤田1万3千 仁木0万9千
阿南市…後藤田1万6千 仁木1万4千
吉野川…後藤田1万6千 仁木0万9千

04参院選~徳島 

2004-07-11 | 徳島・高知
 徳島は、民主・仙谷由人の地盤である。
 04参院選において仙谷は政調会長、年金選挙とあっては負けることのできない選挙戦となった。
 98参院選において、民主は推薦で高橋紀世子を当選させていた。

高橋紀世子 16万5千<無・新>
松浦 孝治 13万2千<自・前>
藤田 均  04万3千<共・新>
矢野 和友 01万6千<諸・新>
奈良 武  00万5千<諸・新>
 
 高橋紀世子は、三木武夫元首相の長女であり、政策的には仙谷らと近いうにもかかわらず、保守層からの得票も見込める民主にとってこの上ない候補であった。
 しかし、高橋は父の代から続く自民党の泥仕合になるのを嫌い、立候補はしないと表明した。
 民主は候補選びが難航し、ようやく東條を擁立することにしたものの、完全に出遅れてしまった。
 
 対する、自民の候補者は小池正勝に決まった。
 徳島市長を10年以上勤め、実績・知名度は申し分ない。
 徳島自民で考えられる限り最高の候補者と思われた。
 徳島市を中心とする1区は仙谷の指定席になりつつあり、03衆院選は2区で民主候補の復活当選を許していた。
 徳島自民に三木・後藤田という大物を輩出した面影はなくなりつつあった。
 民主に向きつつある無党派層の取り込みには、最適な人材として青木自らが率先して音頭を取って、小池の擁立を決めた。
 徳島自民は、03知事選、04徳島市長選と推薦候補が勝ち、04参院選を「保守復権の通過点」ととらえた。

小池 正勝<自・新> 16万6千(47)
東条 恭子<民・新> 15万3千(43)
久保 孝之<共・新> 03万4千(10)
   
 小池は自民支持層を固め、公明支持層の大半の支持を得、無党派層にも5浸透、職業や年代を問わず、幅広い支持を集めた。

 東条は民主支持層の8割を固めた。
 ただ無党派層の支持で小池に後れをとり、女性への浸透もいまひとつで、追い風を掴んで当選することはできなかった。

 小池が最強の自民候補であった要因は、無党派層の取り込みにある。
 民主、とりわけ仙谷は、この無党派を掴んで連続当選しているのだ。
 小池が無党派を取り込むことのできる要因が「可動堰」問題である。
 小池が市長時代に、可動堰の是非を問う住民投票の結果を受け、その意思を尊重し、この計画の反対を表明した。
 これが普段は自民党に投票しない層への抜群のアピールになった。
 01市長選においては、徳島民主も小池を推薦した。 

 しかし、この小池の姿勢には、味方である自民の側からの反発があった。
 小池は吉野川可動堰計画に対し推進派だったが、9割が計画反対だった00年の徳島市の住民投票を受けて反対派に転じた。
 04参院選でも、当初「反対」とした公約を同党県連の反発で撤回した。
 そんな姿勢は、吉野川流域の自治体の一部首長らに「変節」と映っている。
 自民支持層の間で西川政善・小松島市長の擁立を目指す動きが出た。
 結局、西川市長は断念したが、それ以降も自民党関係者の間で対立候補擁立の話がしきりに流れ続けた。
 年金問題で追い風だった風向きが逆風に代わると同時に、「味方」の自民党からも対立候補擁立の圧力がかかる。
 小池にとって、まさに、「内憂外患」の選挙であった。
 結局、当初予想されたような圧勝からは程遠い内容となった。 

 東条は「立候補表明が2週間前」、「徳島市以外での知名度ゼロ」「菅・小沢の失脚」「小泉首相の再訪朝」、当初、勝てる見込みのある戦いではなかった。
 しかし、強行採決を境に、突然、年金問題の風向きが変わる。 

 政策責任者の仙谷由人、年金法案の取りまとめを行った枝野幸男の新旧両政調会長が連日のように応援演説に駆けつけた。
 民主を代表する政策通の2人が年金法案を批判すると、東条に対する有権者の反応が変わってきた。
 大きくリードを許していた小池を猛追し、接戦まで持ち込むことができた。
 しかしながら、勝利には至らなかった。

【比例】

自民132(41)民主108(33)公明52(16)共産24(7)社民9(3)

【徳島】
   
 徳島市中心とする1区は、民主の四国で唯一の議席である。
 民主・仙谷の地盤であると同時に、今回の候補者が前市長の小池とあって、徳島政界を代表する両雄の激突の様相であった。

徳島市… 小池4万8千(46) 東条4万7千(45)

徳島市… 自民33(32)民主34(33)公明16(15)共産9(9)社民3(3)

 両社譲らずの互角の展開である。
 郡部で劣る民主党が徳島で、逆に微差ながらリードを許したのは痛かった。

【鳴門】

鳴門市… 小池1万2千(46) 東条1万1千(45)
鳴門市… 自民9(36)民主9(36)公明4(16)共産0(2)社民1(4)

 板野郡は三木元首相の地盤で、高橋が立候補を取りやめた今回、その票の流れが注目を集めた。

板野郡… 小池1万9千(44) 東条2万1千(47)
板野郡… 自民16(36)民主15(34)公明6(14)共産3(7)社民1(2)

 東条の事実上の「高橋後継」というのに説得力があり、ややリードした。
 それでも、小池はかなり食い込んだ。
 苦手と目された地域を無難にこなしたことが、当選へと道を開いた。

【阿南】

 県内にあって、工場が集中し、最も景況がよいとされる阿南市は、徳島3区の中心である。
 徳島3区は後藤田が連続当選を重ねる選挙区である。

阿南市… 小池1万0千(44) 東条1万0千(44)
阿南市… 自民8(37)民主7(33)公明4(19)共産2(8)社民1(3