選挙ブログ

選挙を中心に政治の話題を取り上げていきます

07福井県知事選

2007-02-27 | 富山・石川・福井

選挙:知事選 自民県連、西川氏推薦決める 政策協定合意、党本部上申へ /福井

 4月8日投開票の福井県知事選に向け、自民党福井県連は25日、再選を目指す現職の西川一誠氏(62)と政策協定に合意し、推薦することを決めた。推薦は党本部に上申され、選対会議で正式決定する。民主党県連が既に西川氏推薦方針を決めている。

 自民党県連はこの日、拡大執行部会と総務会を開き、知事選のほか、統一地方選で行われる県議選と市議選への対応も協議。自民党新政会の現職28人全員を公認するとともに、福井市足羽郡選挙区で新人2人を推薦する方針を決定。福井市議選は新人3人を含む36人、敦賀市議選は現職3人の公認・推薦を決めた。

 山崎正昭会長(衆院議員)は「県政が抱える諸課題、政治姿勢など、取り組むべき政策9項目をとりまとめ、新政会とも十二分に詰め、合意をみて推薦を決めた」などと話した。

毎日新聞 2007年2月26日

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福井知事選で現職推薦=民主県連

 統一地方選で行われる福井県知事選(4月8日投開票)で、民主党同県連は24日、
 現職で再選を目指す西川一誠氏(62)の推薦を決め、上申書を党本部に提出したと発表した。
 自民党も近く西川氏を推薦する意向。
 相乗りが見込まれることについて民主県連幹部は「県によっていろんなケースがある。1期目も私たちの方が早く推薦している」とし、
 問題ないとの認識を示した。

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福井知事選:共産党が候補擁立

 共産党福井県委員会は21日、統一地方選の福井県知事選に、新人で党県常任委員の宇野邦弘氏(55)を公認候補として擁立すると発表した。市民団体からの擁立を目指したが断念。急きょ次期参院選公認候補の宇野氏の公認を解いて擁立する。

毎日新聞 2007年2月21日 



07参院選~石川 動向

2007-02-13 | 富山・石川・福井
民主党石川・奥田建氏、参院選立候補を断念 (27日)

民主党石川県連の奥田建幹事長は、支持母体の一つ「治山社」の経営再建を優先するとして、来年の参議院選挙には立候補しない考えを発表しました。27日昼会見を開いた奥田幹事長は、かつて父親が社長を務め、先に経営再建計画を発表した大手建設会社「治山社」に触れ、「選挙に身を投じれば経営再建の障害になる」と説明しました。治山社側から支援の確約を得られなかった模様です。また、奥田氏は民主党の小沢代表には「26日の夕方、電話で立候補の断念を伝えた」と話し、民主党として早急に新たな人選を急ぐ方針です。また先週、小沢代表との懇談で選挙協力を約束した県議会第2会派の新進石川は議員総会を開きました。金原博会長は奥田氏が立候補を断念したことについて「残念だ」とした上で、民主党への協力は候補者次第で決めるというスタンスに軌道修正しました。

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民主 奥田氏擁立で調整
参院選選挙区 小沢代表が打診

 来夏の参院選石川選挙区(改選数1)で、民主党の小沢一郎代表は25日、都内で前衆院議員で民主党県連幹事長の奥田建氏(47)と会談し、出馬を打診した。同席した一川保夫・民主党県連代表は、「奥田氏は前向きに検討すると思う」と話しており、県連は26日、緊急幹事会を金沢市内で開き、奥田氏擁立に向けた対応を協議する。

 一川氏によると、奥田氏擁立が決まれば、小沢代表が年内にも金沢入りし、正式に発表する予定という。

 23日夜に金沢市内で小沢代表と会談した県議会会派「新進石川」(県議8人)が、「奥田氏なら全面的に支援する」との意向を伝えたため、奥田氏擁立を軸に調整することが決まった。

 参院選の勝敗は、大票田・金沢市の戦いが大きく左右するとみられており、新進石川は、衆院石川1区(金沢市)で自民候補と戦ってきた奥田建氏の出馬を小沢代表に求めていた。

■自民県連役員会で矢田氏擁立を了承■

 自民党県連は25日、役員会と議員協議会を開き、参院選石川選挙区への矢田富郎県議(57)(6期、河北郡)の擁立を了承した。矢田氏は出馬を表明し、「国会議員や県議の皆さんの力なくしては到底勝つことができない。私個人ではなく、党のためにお力添えをお願いします」と協力を要請した。来月9日に開かれる総務会と支部長・幹事長を交えた合同会議で、党本部への公認申請を正式決定する。

 議員協議会終了後、矢田氏は、「改めて、選挙に向けて『負けてはならん』という強い決意を持った」と意欲を語り、民主党の対立候補擁立の動きについて「相手が誰であろうと選挙は厳しいものだと思っている」と述べた。

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 民主・小沢代表、参院選挙協力要請 (24日)

民主党の小沢一郎代表は23日、県議会会派の新進石川の議員らと金沢市内のホテルで会合を開き、来夏の参院選での協力を要請した。新進石川は全面支援すると答えたという。会合後、小沢氏は「新進石川の金原博会長をはじめ、全員の総意としての声を承った。具体的な候補者の名前はいろいろ聞いたが、現時点では言えない。至急、結論を得るようにしたいと思っている」と話した。小沢代表は当初、10月にあった民主党県連の定期大会に出席する予定だったが、訪中のため欠席していた。(朝日新聞社提供)(11:34)

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奥田氏を軸に調整 民主の参院選県選挙区候補

 民主党は二十四日、来年七月の参院選石川県選挙区の候補選考で、同党県連幹事長で前代議士の奥田建氏(47)の擁立を軸に詰めの調整に入った。早ければ今月三十日にも擁立を決定したい考えである。
 民主の候補選考では、小沢一郎代表が二十三日、金沢市内で県議会会派・新進石川の所属県議と懇談し、連携を確認している。関係者によると、この席では、複数の人物の名前を挙げて論議が交わされたが、奥田氏の金沢市などでの集票に期待を寄せる声が強く、小沢氏が奥田氏への出馬要請を含め、自ら関係先との調整に当たる意向を示したという。

 奥田氏は一九九八(平成十)年の衆院選石川1区補選で初当選。当選三回を数えたが、昨年九月の衆院選で落選した。

 参院選県選挙区で、自民党県連が公認申請に向け準備を進めている同党県議の矢田富郎氏(57)の後援会幹部会は二十四日、津幡町庄の庄町振興館で開かれ、かほく、津幡、内灘の一市二町の後援会幹部約百五十人が、矢田氏の出馬が正式に決まれば、一致結束し、全面的に支援することを確認した。

 席上、矢田氏は経過を説明し「選挙に出馬することの了解を得たいと思って(今日の会合を)開いた。今から(出馬を)取りやめると言っても無理な状況で、他の県議からも信頼されなくなる」と語り、出馬に意欲を示した。

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 自民石川県連・参院選に新人擁立の方針 (03日)

自民党県連の選挙対策本部は3日、会合を開き来年夏に予定されている参議院選挙について新人擁立の方向でほぼまとまりました。近く森喜朗元総理が現職の沓掛哲男参議院議員に会い会合の結果を伝えます。3日金沢市内で開かれた会合には選挙対策本部長を務める森元総理をはじめ県連の役員が出席しました。この中で森元総理は先月18日に沓掛氏と会談したことや、すでに新人として石川にゆかりのある複数の候補がいることも明らかにしました。出席者からは沓掛氏の実績を評価する一方で77歳という高齢であり選挙に勝てる新人擁立を求める意見が多く出ました。最終的に今後の対応は森元総理に一任することになりました。森元総理は今週中にも沓掛氏と再び会いこの結果を伝えることにしています。出馬の意欲を示している沓掛氏が進退についてどう判断するかが注目されます。

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 選挙:参院選・石川選挙区 共産、近松・金沢市議擁立 /石川

◇国政初挑戦
 共産党石川県委員会は29日、来夏の参院選石川選挙区に、金沢市議の近松美喜子氏(53)を公認候補として擁立すると発表した。国政初挑戦となる近松氏は「小松基地の米軍訓練移転反対など県民のみなさんの願いを代弁する声を国に届けたい」と決意を述べた。
 近松氏は「市議として15年間医療や介護の切り捨てなど深刻な問題を見てきた。根本の国の政治を変えることなしに現状は変わらないと実感した」と話し、社会福祉政策や格差問題解消などを重点課題に挙げた。
 近松氏は金沢中央高卒。出版社勤務、保育士などを経て91年に金沢市議に初当選。現在4期目。9月30日朝刊
(毎日新聞)


03県議選~福井

2007-01-16 | 富山・石川・福井
自民党=16 公明党=1 共産党=1

無所属=22(自民=15 民主=3 民主・社民=4)


【福井・足羽】12

当選 鈴木 宏治   180 無・新 =民

当選 坂川 優     173 自・現

当選 石橋 壮一郎  114 公・現

当選 屋敷 勇     107 自・現

当選 山本 芳男   103 自・現

当選 松田 泰典   100 無・新 =自

当選 前田 康博    91 自・現

当選 野田 富久    90 無・現 =民・社

当選 今村 重治    84 自・現

当選 山本 正雄    83 無・現 =民・社

当選 谷口 忠応    72 無・新 =自

当選 佐藤 正雄    66 共・現

落選  畑 孝幸     54 無・新 =自


【敦賀】3

当選 石川 与三吉  103 自・現

当選 安居 喜義   102 無・新 =民

当選 谷出 晴彦    72 無・新 =自

落選 奥山 裕二    61 共・現

落選  林 正男     39 無・新

落選 堀井 智胤    11 無・新


【武生】3

当選 奈良 俊幸   124 無・現 =民

当選 小泉 剛康   101 無・新 =自

当選 美濃 美雄    89 自・現

落選 中井 石男    57 自・現

落選 大久保 恵子   30 無・新

落選 伊藤 護      10 無・新


【小浜・遠敷】3  無投票

当選 堂前 広         無・現 =民・社

当選 松崎 晃治       自・現

当選 中川 平一       自・現


【大野】2  無投票

当選 山岸 猛夫       自・現

当選 山田 庄司       無・現 =自



【勝山】2

当選 松井 拓夫   63  無・新 =自

当選 四谷 昌則   61  無・新 =自

落選 別田 重雄   54  自・現


【鯖江】3

当選 牧野 百男  136  無・新 =自

当選 田村 康夫   91  無・新 =自

当選 田中 敏幸   82  自・現

落選 佐々木 治   64  自・現


【吉田】1

当選 加藤 正き    64  無・新 =自

落選 和田 高枝    63  自・現


【坂井】5

当選 山本 文雄  159  自・現

当選 笹岡 一彦  150  無・新 =自

当選 斉藤 新緑  140  自・現

当選 東角 操    125  無・新 =自

当選 水口 保     65  無・新 =民

落選 野波 栄一郎  41  共・新


【今立】1  無投票

当選 関 孝治         自・現


【南条】1

当選 仲倉 典克   60  無・新 =自

落選 小角 烈     27  無・新


【丹生】2

当選 渡辺 政士   92  無・新 =自

当選 高島 寛正   78  自・現

落選 田中 行介   65  無・新


【三方】1

当選 吉田 伊三郎  86  無・新 =自

落選  窪 清行    57  無・新


【大飯】1  無投票

当選 一瀬 明宏       自・現

03県議選~石川

2007-01-14 | 富山・石川・福井
自民=26 新進石川=7 民主=2 公明=1 共産=1 社民=1 

無所属=8(自民 3  新進石川 1 社民 3  無所属 1)


【金沢】

当選 庄源 一   公・現 144 

当選 尾西洋子   共・新 134

当選 下沢佳充   自・現 129

当選 金原 博   進・現 126 

当選 宇野邦夫   進・現 111

当選 紐野義昭   自・現 105

当選 米沢賢司   進・現  99

当選 中村 勲   自・現  97

当選 田中博人   無・新  95

当選 盛本芳久   無・新  93=社

当選 米田義三   自・現  90

当選 宮下登詩子 社・現  79

当選 中谷喜和   民・現  79

当選 新谷博範   無・新  78=進

当選 広岡立美   民・現  77 

当選 長井賢誓   自・現  76

当選 石坂修一   進・現  72

落選 千原好美   無・新  23 

落選 金子吉晴   諸・新  12


【小松】4

当選 藤井義弘   自・現 139

当選 植村 章   自・元 134

当選 北村繁盛   進・現 122=由

当選 山根靖則   無・現 122=社

落選 北栄一郎   無・現  77

落選 市村健治   共・新  12


【輪島】1

当選 北村茂男   自・現 100

落選 宮地 治   無・新  96


【珠洲】1

当選 上田幸雄   自・現 109

落選 北野 進   無・新  91


【加賀・江沼】3

当選 向出 勉   自・現 127

当選 宮元 陸   自・現 113 

当選 若林昭夫   無・現  87=社

落選 室谷弘幸   無・新  52


【松任・石川西】3

当選 米光正次   進・現 102=由

当選 作野広昭   自・現  98

当選 吉崎吉規   無・元  94=自

落選 稲本孝志   民・現  78


【能美】2

当選 吉田歳嗣   自・現 107

当選 善田晋作   自・現 102

落選 沢田 貞   無・新  99


【七尾】2

当選 和田内幸三 自・現 130

当選 長 憲二   自・現  86

落選 坂本 浩   共・新  20


【河北】3

当選 矢田富郎   自・現 186

当選 木本利夫   自・現 141

当選 八十出泰成 自・現  84

落選 倉知昭一   無・新  22


【鳳至】2

当選 宮下正博   自・新 103

当選 宮下源一郎 自・現  81

落選 桜井広明   無・元  63


【鹿島】2

当選 山田省吾   自・現  99

当選 宮本惣一郎 無・新  80=自

落選 杉本栄彦   自・現  80


【羽咋北】1

当選 小泉 勝   無・新  96=自

落選 石田忠夫   自・現  91


【羽咋市・羽咋郡南】2 無投票

当選 稲村建男   自・現

当選 小倉宏眷   自・現


【石川郡東南】3 無投票

当選 粟 貴章   進・現    =由      

当選 中川石雄   自・現           

当選 山田憲昭   自・現


 = は、推薦または追加公認

06小矢部市長選

2006-11-19 | 富山・石川・福井

 11月19日、小矢部市長選の投開票が行われた。

当選 12298 桜井森夫(無新、52歳、初当選)

落選  9253 松尾春郎(無新、60歳)

(投票率78.14%)

 前市議の桜井が現職から後継者に指名された前市助役との一騎打ちを制した。
 桜井は、参院議員の河合、衆院議員の萩山らの支援を受けた。

06珠洲市長選

2006-06-16 | 富山・石川・福井
=珠洲原発=

 計画発表から28年。
 03年12月、珠洲原発の「凍結」、事実上の断念が決まる。
 反対・賛成で市は2分し続けたが、電力会社側の経営の事情で断念となった。
 珠洲市は、経済振興には原発が必要との認識であったが、この断念により、その術を失うことになった。


=対決の構図=

 04年、争点を失った珠洲市長選挙は、前職の貝蔵市長が再選を決めた。
 その前職が、健康上の理由で引退。
 珠洲市民は、新市長の選択を迫られた。

 珠洲市長選には、泉谷満寿裕と、前助役の木之下明の2人が立候補した。
 珠洲原発計画凍結後の新たな地域振興策などが争点となった。

 泉谷陣営は、市政の刷新を前面に打ち出した。
 木之下陣営は、市議会最大会派の清和会、地元選出の国会議員、自民党県連幹事長・上田幸雄県議、前市長の貝蔵治らが支援し、市政の継続を訴えた。


=開票結果=

当選 8413 泉谷満寿裕  84  無・新

落選 5287 木之下明   53  無・新 =自       


 市政刷新を訴えた無所属新人の泉谷満寿裕が、貝蔵治前市政の継承を唱えた前市助役木之下明=自民党推薦=を3100票差で下し、初当選した。
 投票率は84%で前回を1ポイント上回った。

 泉谷は、若さと変革を訴え、女性や無党派層に浸透、厚い保守層も切り崩した。
 木之下は44年間の行政経験を生かした市政の継続を主張し、組織戦を繰り広げたが、及ばなかった。


=見解=

 原発計画を失い、経済振興の進路を失った珠洲市。
 前職の後継候補は、新たな指針を打ち出すことなく、選挙に臨んだ。
 既存の計画が破棄されたまま、継続を訴えれば、経済振興への期待を盛り上げることはできない。
 珠洲市民は、新しい指針を求めていたのだ。
 新市長が、明確に打ち出せていたかといえば、そうでもない。
 ただ、新しさに賭けたのであろう。
 新市長が、新たな進路を指し示すことなく4年を過ごせば、立場は逆になる。

06福井市長選

2005-03-05 | 富山・石川・福井
 
当選 坂川  優  55,563
落選 高木 文堂 44,900
落選 酒生 文弥  7,149  
落選 西村 高治  5,304
落選 坪田 正博  1,362

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 福井市長選の告示を目前に控え、選挙の前哨戦をリードするはずの県内各政党が、存在感を示せずにいる。住民の幅広い支持を集めようと、候補予定者の多くがあえて政党と距離を置く「市民党」を掲げているため、というのは表向きの理由。裏側には過去の選挙戦のしこりや、支持団体との関係など「政治の力学」に悩む各政党の姿が透けて見える。

■政冷経熱! 
 福井市の福井商工会議所ビルで今月一日、「福井経済産業政治連盟」の設立記念パーティーが華やかに催された。パーティーの“真の目的”は、元自民党県議の坂川優氏(53)の激励だ。会場には同会議所の江守幹男会頭ら県内経済界のトップが勢ぞろいするなど、さながら出陣式の様相を呈していた。

 同連盟は、北陸新幹線の早期建設など経済界の「悲願」を託せる相手として、県議を六期務めた坂川氏を全面的にバックアップすることを確認した。しかし、会場には自民党関係者の姿が少なく、「政冷経熱」といった印象を残した。

■悩む自民党 
 自民党が全面的な応援に踏み切れない理由の一つは、昨年九月の衆院選で坂川氏が郵政民営化に反対した党の非公認候補を支持したため、とされる。昨年末の出馬表明直前には、党県連が坂川氏を戒告処分しており、「(処分対象者を)仮に推薦を出したら党の示しがつかない」(県連関係者)からだ。

 また、昨年十一月の越前市長選で、党公認候補が奈良俊幸市長に大敗を喫したことも“トラウマ(心的外傷)”になっている、との見方もある。「今回負けたら党はかなりのダメージを受ける」。党県連幹部はこんな本音さえ漏らす。共同歩調をとる公明党も「誰を支持すべきなのか」と苦慮している。

 自民党の煮え切らない態度をよそに、国民新党は坂川氏推薦を早々と決めた。これに対して自民党系の市選出県議らは八日、坂川氏と政策協定を締結し、自民系の市議も坂川氏支持に傾き始めたのだが…。

■労働界に配慮
 一方、対応を決められない民主党や社民党の悩みも深い。両党の県組織が参加する連合福井総合政策フォーラム21(F-TOP21)が六日夜に開かれ、外国法事務弁護士の高木文堂氏(50)の推薦をめぐって協議。しかし、激論の末に結論は先送りとなった。

 出席者の話では、経済界が坂川氏の支援に回ったことから、労働界に「情勢を見極めた方がよい」との空気が出始めたという。ある出席者は「連合福井の結束を保つことのほうが重要だ」と指摘し、“労使一体”で選挙戦に臨む無難な選択肢も視野に入れるという。

 「連合福井とは信頼関係があり、協調精神でやっていきたい」。六日に県庁で会見した民主党県連の若泉征三代表は、労働界との“蜜月ぶり”をこう強調した。

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任期満了(三月十二日)による福井市長選は二十六日、告示される。現職の酒井哲夫市長は引退を表明しており、出馬の意向を明らかにしている元県議の坂川優氏(53)、NPO法人理事長の酒生文弥氏(49)、外国法事務弁護士の高木文堂氏(50)、会社役員の坪田正博氏(55)の無所属四人と、共産党の元市議の西村高治氏(63)の新人五人による選挙戦になる公算が大きい。新人同士の選挙戦は十二年ぶり。投票は三月五日で即日開票される。

 坂川氏は市内三十二地区に後援会を設立した。経済界の全面的な支援を得て、保守系市議と県議の支持を取り付けたほか、企業や団体から四百を上回る推薦を獲得しており、あいさつ回りを精力的にこなしている。

 酒生氏は今年一月に出馬表明。地元・酒生地区住民の熱心な支援を受け、街頭演説や集会回りを重ねている。酒生氏と同じ松下政経塾出身の首長からげき文が続々届き、陣営は「大型新人」をアピールしていく戦略だ。

 高木氏は二〇〇四年から、市内や合併した旧三町村を歩いて回る「てくてく巡業」を展開し、三十三地区に後援会を設立。自民党の山本拓衆院議員の支持、連合福井など四百以上の企業、団体から推薦を得ている。

 坪田氏は二月に入って出馬表明。自宅に事務所を構えた。「お金のいらない選挙」を目指し、オープンな市政を無党派層に訴える。これまでに、一人一人と話をして支持を求めているほか、街頭演説に力を入れている。


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 任期満了(十二日)による福井市長選は五日、投開票され、無所属で元県議会議長の坂川優氏(53)=国民新党推薦=が、新人五人による激戦を制して初当選を飾った。当日有権者数は二十一万三千三百二十八人。投票率は54・16%で、前回(41・01%)を13・15ポイント上回った。(福井市長選取材班)

 坂川氏は昨年十二月、県議を辞職して出馬を表明。経済界や農政連の推薦、保守系の県議・市議の応援を受け、保守票を手堅くまとめた。選挙戦では「市民とスクラムを組んで福井の未来を創造していきたい」と訴え、県との連携を深め、合併後の行財政改革や中心市街地活性化の重要課題に取り組む決意を示していた。

 次点に泣いた外国法事務弁護士の高木文堂氏(50)は、告示前まで優位に進めていたが、福井市で六万四千票を獲得した前回知事選のような草の根選挙への理解が得られなかった。NPO法人理事長の酒生文弥氏(49)、共産党元市議の西村高治氏(63)、ビル改装業の坪田正博氏(55)の三人は、有力候補二人の争いに加われなかった。パソコンのトラブルで開票作業が約十分間ストップした。

 現職の酒井哲夫氏が不出馬を表明した今回の市長選は、美山、越廼、清水の旧三町村との編入合併後の市政運営の方向を決める重要な選挙だったが、際だった争点がなく、選挙戦は最後まで盛り上がりを欠いた。

 第十五代市長に就く坂川氏は、一九八三年の県議選で初当選。県議を六期務めて議長や自民党県連副会長も歴任した。現在は、ビジネスホテル社長。北海道大中退。

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 福井市長選で当選した坂川優氏は、自民、公明両党の支持層の六割近くを固めたことが勝利につながったことが日刊県民福井と中日新聞が五日に実施した出口調査の結果で分かった。

 調査結果によると、回答者の55・8%が自民党を支持。このうち坂川氏は56・4%の票を獲得した。また、公明党支持者のうちでは55・9%が坂川氏に投票した。

 一方、坂川氏と事実上の一騎打ちを展開した高木文堂氏(50)は、民主党支持者から多くの票を得ていたことが判明。同党支持者は回答者全体の14・5%だったが、高木氏はこのうちの51・1%の票を得た。支持政党が「無回答」のいわゆる無党派層は回答者の21・6%を占めた。このうち高木氏が47・3%の支持を得たが、坂川氏も42・7%と浸透していた。

 投票に当たり候補者のどのような点を重視したかを質問したところ、坂川氏に投票した有権者は「過去の実績」(27・9%)、「人柄」(26・4%)を挙げた。高木氏の場合は「人柄」(38・7%)と「選挙の公約」(25・5%)だった。

 男女別に重視する政策を尋ねると、男性の回答者の22・9%が「行財政改革」を挙げトップ。「中心市街地の活性化」(21・7%)が続いた。女性は回答者のうち24・2%が「福祉・医療の充実」を挙げ、19・5%が「子育て・少子化対策」とした。

04参院選~石川  (仮)

2004-07-11 | 富山・石川・福井
=森奥戦争=

 石川県において、森喜朗と奥田敬和という2実力者がしのぎを削ってきた。

 森と奥田は選挙区がかぶるため、選挙の度に激しい選挙戦を繰り広げてきた。
 奥田は建設業界に強固な地盤を持ち、金沢市内で圧倒的な強さを誇った。
 それに対し森は、県南部を固めて対抗。
 自民県議団も、森派・奥田派に分かれ、対立していた。

 しかし、奥田が自民党を離党したのに対し、森は自民党の中で着々と地歩を固めたこともあり、次第に森が優勢になっていった。
 中選挙区制が解体され小選挙区制が導入されたことで森と奥田が直接国政選挙でぶつかり合うことは無くなった。

 奥田敬和の死後も、後継者の奥田健が民主党から、懐刀の一川が自由党から国政に出馬し、1区で森傘下の馳、2区で森と、それぞれ戦い、戦争は継続中である。
 この奥田・一川の戦いを支えるのが、故・奥田派の石川県議でつくる新進石川。
 新進党解党後も「新進」を掲げる政治勢力である。

 新進石川会長の金原には、国政の場で各政党が離合集散する中、自民党に代わる選択肢を県民に提供し続けてきたとの自負がある。
 
 
=98参院選=

岩本 荘太  254 <無・新>
沓掛 哲男  239 <自・前>

 98参院選、故・奥田敬和派の新進石川や民主などは副知事だった岩本荘太を担ぎ、自民現職・沓掛哲男を破った。
 新進石川・民主・自由・連合など非自民・非共産勢力での勝利は、「石川方式」と呼ばれた。
 

=構図=

 無所属の会の岩本荘太が引退を表明し、新顔同士の争い。
 自民・岡田は前首相・森喜朗の親類で、公明・新進石川の支援も取り付けた。
 候補者選定が難航した民主は、衆院長野5区で立候補した加藤を擁立。

【新進石川】

 しかし、今回は様相が異なった。
 岩本引退がささやかれ始めていた昨年末。
 小沢の意向を受けた奥田らが、金原会長らと面会し候補者擁立で協力を求めた。
 金原は「候補者は民主党で」と譲らなかった。

 03県議選と03衆院選の影響があった。
 奥田敬和を失いながら、「新進」石川を守ることは容易ではなかった。
 04参院選の前年は、県議選があり、自身の選挙を死に物狂いで戦った。
 さらに、衆院選、1区に奥田、2区に一川。
 ここでも、新進石川メンバーは2人の当選のため必死で活動した。
 新進石川は疲弊しきっていたのである。
 参院選で候補を擁立する余力など無くなっていた。

 新進石川は奥田氏系列の県議らでつくり、県議会内では8議席を持つ。
 特に金沢市では自民と同等の勢力を保つ。
 自民と新進石川は、県議会で委員長・副委員長を分け合ってきた。
 
 今回、自民は、「岡田への協力」なければ委員長を独占すると、新進石川に通告して来た。
 自前の候補を擁立できず、民主に勝ち目の薄い戦い。
 さらに、民主は候補すらまだ擁立できていない状況。
 新進石川は、県議会での影響力維持を選択せざるを得なかった。
 自民側が「中立」を求めたのに対し、新進石川は玉虫色を嫌い、岡田支援で旗幟を鮮明にした。
 新進石川は、縁の深い民主の奥田建・一川保夫を支援してきたのであり、民主の下部組織ではないのだ。

【民主】

 1月末の岩本の引退を受け、民主は奥田・一川らが人選開始、しかし難航。
 連合石川も一歩引いた姿勢に終始した。
 
 難航の末、4月末にようやく石川出身で千葉県在住の男性に絞り込んだ。
 しかし、予想以上に時間がかかったことが誤算だった。
 新進石川はすでに自民新顔の岡田直樹に協力姿勢を見せ始めていた。
 男性は新進石川の支援が無いことを知り、立候補を取りやめた。

 公示直前まで続いた迷走。
 不戦敗が現実味を帯びる中、決着は党本部からの「紹介」で、長野県飯田市在住の加藤の擁立が決まる。
 石川に縁の無い、落下傘候補。
 加藤が出馬表明した時には、公示まで1週間を切っていた。

 候補者擁立の難航、新進石川の協力が得られないなど、始めから民主に勝機のない戦いとなった。 


=中間情勢= 
 
 岡田が優位に立ち、加藤は苦戦。
 
 過去、森派と故・奥田派が保守層を二分して争ってきたが、岡田は奥田系列の新進石川の支援も取り付け、他候補を引き離す。

 公示直前に立候補が決まった加藤は、「落下傘」との批判の中、3~50代の男性層の支持を中心に懸命の追い上げ。


=開票結果=

岡田 直樹 290 <自・新>
加藤 隆  189 <民・新>
佐藤 正幸  38 <共・新>


=見解=

 石川民主は、これまでの新進石川への依存のツケを一気に払った形だ。
 一川は、新進石川のメンバーと同様、自民・奥田派県議の出身。
 奥田は、故・奥田敬和の後継。
 石川民主の幹部が新進石川と深い関係になる。
 しかし、あくまで、新進石川と民主とは、別組織である。
 新進石川が安心して乗ってこれる候補者を擁立する責任が、民主側にはある。 

04参院選~富山 (仮)

2004-07-11 | 富山・石川・福井
 谷林は98参院選で、自民・永田良雄の死去に伴って繰り上げ当選した。
 全国でも数少ない1人区の民主現職だけに、推薦を受けた連合富山を基盤として支持拡大に懸命だ。
 河合は県内の全市町村に後援会をつくり、組織力を生かして議席奪還をめざす。
 民主、社民の野党共闘が実現せず、自治労に基盤を持つ小川が立候補を表明。
 自民新人の河合と民主現職の谷林による事実上の一騎打ち。
 県西部を地盤とする河合は東部でもくまなく後援会を組織し、厚い保守地盤を固める。
 公明の協力も有利に働く。
 東部を地盤とする谷林は西部で浸透が遅れ気味。議席死守に懸命だが、社民が独自候補として新人の小川を擁立したことも痛手になっている。
 

河合 常則 <自・新> 23万6千
谷林 正昭 <民・現> 19万0千
小川  晃 <社・新> 05万7千
上田 俊彦 <共・新> 02万6千

 河合が、自民・公明支持層を固めたほか、無党派層にも一定の浸透を見せた。
 谷林は民主支持層はほぼまとめて、無党派層にも浸透したが及ばなかった。
 小川は社民支持層以外への広がりがなかった。
 上田は共産支持層もまとめきれなかった。

 社民・小川の出馬は、苦渋に満ちたものだった。
 社民が県議会に持つ議席数は5である。
 小川の立候補により、県議の議席を失うのは大きな痛手だ。
 補選で再び獲得できない可能性もあり、「大きなリスク」があることは明らかだった。
 小川を支えてきた地元の党高岡支部にも、立候補に根強い反対があった。
 にもかかわらず、県連合幹部が擁立を目指したのは、全国的な退潮傾向に歯止めをかける狙いのほか、民主との政策的違いが大きかったためだ。
 「護憲」の旗を掲げるために、社民党は独自候補を擁立したのである。
 しかし、この表向きの理由とは別に、03総選挙で残した民主との「しこり」があった。
 自民に対抗するため、富山1、3区で候補者を一本化したが、2区では別々に立てる結果となり、双方に不信感が生まれた。
 社民党は、又市征治が党幹事長に就任し、全国の組織に参院選の候補擁立を働きかける立場になった。
 富山を地盤とする又市のための必死の決断だった。

 社民の擁立に打撃を受けたのが民主だ。
 反自民票の分散を防ぐため、社民に擁立を見送るよう求めていた。
 そのため、社民より民主に軸足を置く連合富山は、早々と谷林を推薦していた。
 だが、連合富山傘下の最大組織で、社民を支援する自治労県本部が小川の推薦を決め、一枚岩で戦えなくなった。
 連合富山の草嶋安治会長は、社民の定期大会に来賓として招かれていたが欠席した。
 98参院選で議席を得た永田良雄の死去に伴い、繰り上げ当選した民主現職・谷林正昭は「県民の議席」を掲げる。
 あえて「民主の議席」とは言わない。
 「県民党」で無党派を含む幅広い層の支持を得ようとする手法だ。
 民主党にとって富山選挙区は、全国でも数少ない現職の1人区。
 民主の現職に自民公認の新顔が挑む選挙区はほかに青森しかない。
 岡田克也代表も、富山を「最重点区」と位置づけた。
 03衆院選で、富山1区で敗れた村井宗明が、比例区で復活当選を果たした。
 これを追い風に参院選でも議席を確保し、「自民王国」を切り崩す足場を固めるのが理想であった。
 だが、衆院選比例区をみると、民主の14万、自民・公明は合わせて29万5千である。
 公明は今回の参院選でも、自民新顔・河合常則を推薦した。
 谷林が議席を守るには、無党派層への支持拡大に加え、自民支持の保守層を切り崩すことが不可欠だ。
 民主党は自民の支持者が多いとされる農林漁業者らの取り込みに力を入れる。
 しかし、集会の参加者は支援労組が中心で、「組織固め」の色合いが強い。
 民主の目標は20万票。
 
 単独過半数をとるため議席を「奪還」したい自民の新人は、県議を連続8期務めた「大物新人」河合だった。
 64年から約11年間の城端町議時代を合わせ、40年のキャリアを誇る。

 河合も、自民党県連の候補者選びが難航したのを受け、「責任出馬」の形であった。
 自身も演説会などで自発的な立候補表明でなかったことを認めている。
 だが、いったん決まると、動きは早かった。

 03衆院小選挙区で議席を独占するなど「自民王国」は盤石に見えるが、不安材料もある。
 参院選で自民新顔が他党の現職に挑むのは、74年以来、30年ぶり。
 実際、県西部が地盤の河合は、東部の知名度が不安材料の一つだ。
 民主現職・谷林は2区・魚津の出身である。

 県内に支持基盤を持つ国会議員は現在、自民6人、民主3人、社民1人。
 永田が死去した98年時点で議席がなかった野党だが、比例区当選などで相次いで議席を増やした。

【比例】
自民21万2千 民主15万5千 公明15万5千 社民4万6千 共産2万3千

【高岡】
河合 常則 2万9千
谷林 正昭 2万5千
小川   晃 1万8千
上田 俊彦 0万4千

 首長選では、4月の魚津市長選で自民党と相乗りで現職市長を推薦したが落選。
 5月の高岡市長選は保守分裂の中、支持を出した候補が落選し、保守層に食い込むチャンスを逸した。
 高岡市長選は、前高岡商工会議所副会頭で伏木海陸運送会長の橘慶一郎が初当選を果たした。
 前自民県議の向井英二を民主は支持したが、落選している。

 橘は昨年末、引退表明した現職4期の佐藤市長の後継として、市長の5選出馬を支持してきた県議、市議らの働き掛けを受けて出馬表明。
 自民、無所属、社民の県議、市議合わせて21人による支援議員団が脇を固めた。
 向井は、市議1期、県議7期の実績をアピールし、昨年10月に出馬を表明。
 公明党の推薦、民主党の支持を得たほか、三協、立山アルミグループの全面支援を取り付けたが、及ばなかった。

 今回、3区の中心地である高岡での勝利が、郡部で圧倒的に弱い谷林には不可欠であった。

04参院選~福井 

2004-01-17 | 富山・石川・福井
=自民= 
 
 山崎は大野市議・県議・参院議員と政治家の階段を上ってきた。
 福井県土改連会長として地域の公共事業に細かい目配りをし、20万票を越す得票を得てきた。
 自治体や職場ごとに自前の後援会をもっているのが強みだ。


【訪朝】
 
 山崎は、日朝首脳会談に臨む小泉首相に同行して北朝鮮入り。
 政府専用機の予備機で拉致被害者の子供5人とともに帰国した。

 その中に小浜市の拉致被害者の子供3人が含まれていた。
 山崎陣営は、訪朝が選挙にプラスに作用すると期待していた。
 しかし、訪朝の評価について国内の世論は割れた。
 10人の安否不明者などについて進展がなかったためだ。
 しかし、評価が批判を上回り、トータルとして、プラスに作用した。

【知事選】

 県内にくまなく築き上げた支持基盤をもとに知事の座をめざし、立候補を表明。
 しかし、西川一誠知事との間で保守層が分裂し、共倒れになることを恐れた森喜朗前首相ら自民党幹部の説得工作で、立候補を取りやめた。
 結局、次期参院選で三選をめざすことになった。
 
【自民党県議団】

 足元の福井自民の動きは鈍かった。
 原因は、03衆院選の党公認候補問題に端を発した執行部と反執行部の対立だ。
 これに若手の長老支配への反発もからみ、30人の自民会派が3分裂した。

 参院選での山崎支持の姿勢は変わらないものの、23人の県議が属する反執行部の「新政会」は、県連と別の山崎選対を構えた。

=民主=

 民主党公認候補は、ラジオ司会者五十川真季子。
 鈴木宏治県議、堀川秀樹・福井市議が中心となって活動する。
 福井県内の徒歩縦断で、有権者にアピールする。

【無党派】

 民主党は、03衆院選で福井2区の若泉征三を比例区北陸信越ブロックで復活当選させたが、3小選挙区は自民の独占を許した。
 全国的に進んだ二大政党制への流れから福井は取り残された。
 無党派層を十分に取り込めなかったのが原因だ。

 堀川市議は知り合いの五十川に白羽の矢を立て立候補を要請していた。
 候補者擁立委員会も五十川氏の擁立を決めた。
 鈴木県議と堀川は労組を前面に出さず、ボランティア主体の陣営をつくった。

 五十川は政党・労組色が薄め、無党派層への浸透を狙った。


【労組依存からの脱却】

 連合依存からの脱却を最も強く打ち出したのが、鈴木であった。
 労組出身の元県議の擁立が持ち上がったが、鈴木は激しく反発した。
 03知事選で約20万票をとって惜敗した高木文堂との話し合いがまとまらず、候補者選びは難航していた。

 五十川の後援会の初会合、集まったのは五十川の仕事仲間や高校時代の同級生たちだった。
 そこに、北陸入りしていた岡田克也も顔を出した。

 福井市内であった五十川の事務所開きで、連合福井の馬場修一会長は壇上で五十川と握手を交わした。
 基盤が脆弱な県内の民主党はまだ連合に頼らざるを得ない現実がある。

 民主党候補は、落選したが98参院選で11万票、01参院選で小沢喜久子が10万票を集めた。
 いずれも国政選挙初挑戦で、それぞれ公示の半月前・2カ月半前に擁立された。 得票は、連合福井の力によるところが大きかった。
 五十川は連合傘下の27産別、8地域協議会へのあいさつ回りに、過去の民主党候補と同程度の時間を割いた。
 福田修治・県連幹事長は「無党派層へのアピールは、連合票を固めてから」と連携を強調する。

=中間情勢=

 山崎が五十川を引き離し、安定した戦いぶり。
 山崎は、自民支持層の9割を固める。
 課題の女性票対策でも50代以上を中心に浸透。
 自営業者層や農林漁業者層などで強みを発揮している。

 五十川は民主支持層の9割を固め、無党派層の支持ではリードする。
 女性候補をアピールするが、主婦層への浸透度は低い。

=開票結果=

当選 山崎 正昭   219  自・現
落選 五十川真季子 147  民・新
落選 宇野 邦弘   24   共・新  (千)


【福井】 山崎 580  五十川 418


【敦賀】 山崎 142  五十川 146


【武生】 山崎 167  五十川 147


【小浜】 山崎  98  五十川  64


【大野】 山崎 133  五十川  58


【鯖江】 山崎 162  五十川 123


【坂井】 山崎 236  五十川 161