選挙ブログ

選挙を中心に政治の話題を取り上げていきます

07参院選~大分 動向

2007-03-03 | 大分・宮崎

自民党:郵政造反組復党問題 衛藤氏復党、県連が一転容認 /大分

3月3日朝刊 毎日新聞

 ◇公明は一定の理解示す--選挙協力に課題

 郵政造反落選組の衛藤晟一前衆院議員(59)の自民党復党問題は2日、同党の谷津義男・選対総局長の来県で、大きく展開した。「衛藤氏を参院選の比例公認候補に『県連の頭越し』で決めようとしている」と党本部に抗議していた自民党県連は、一転して容認。党県連からこの日報告を受けた公明党県本部は一定の理解を示した。しかし、両党で実際にどのような参院選の選挙協力が出来るのか課題も残されている。
 谷津総局長はこの日午前、自民党県連の常任総務会に出席した後、記者会見。谷津総局長は、福祉団体を中心に20を超える団体が衛藤氏の参院選比例代表公認を求めていることを明らかにし、公認に前向きの姿勢を表明した。県連の抗議に対しては「多少の作業をして県連に内々に話をしないといけないと思っていたが、総裁の発言がボーンと出てきた。頭越しの所があったので説明に来た」と釈明した。
 参院選比例代表に衛藤氏が出た場合の公明党への影響について、谷津総局長は「自然体で衛藤(晟一)さんの票が大分から出ることはあると思う」と述べたが、「大分の公明党の理解が得られるかまだ分からない」と語った。
 一方、公明党県本部の竹中万寿夫代表は「県連のスピーディーな対応を評価する」としつつ「衛藤晟一氏からしかるべき説明をいただかないと前に進まない」と、自民党県連の日野立明・会長代行に注文を付けた。
 公明党県本部は4月の県議選で、自民党の公認、推薦候補計24人から推薦を申請されているが、「衛藤氏の問題を見極めるため、現時点では判断を先送りしている」(竹中代表)といい、衛藤氏の復党問題は県議選にも影響を及ぼしている。

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衛藤氏復党は論外 首相を舛添氏が批判

 自民党の舛添要一参院政審会長は24日朝のTBS番組で、郵政造反組の衛藤晟一元厚生労働副大臣の復党を安倍晋三首相が容認する考えを示したことについて「百害あって一利なし。論外だ。首相はぐらついちゃいけない」と強く批判した。

 舛添氏は「参院は衆院で落選した人の姥捨山でも失業対策(の場)でもない。自公協力に影響を与える」と指摘。さらに「(次は)平沼(赳夫元経済産業相)さんはどうか、となる。だから昨年、一気に(落選組も含めて復党を)やっておけばよかった」と苦言を呈した。

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首相が衛藤氏の復党容認 公明反発、選挙協力影響も

 安倍晋三首相は23日、郵政造反組で2005年の衆院選(大分1区)で落選した衛藤晟一元厚生労働副大臣の早期復党に関し「基本的に同じ考え方、方向性を持った(元)議員だ。党紀委員会で議論するが、最終的には私が判断する。国造りを一緒にしたいと思う人を加えるのは当然だ」と述べ、容認する考えを表明した。

 衛藤氏は夏の参院選で自民党の比例代表候補としての出馬を目指しており、公明党は選挙協力の支障になるとして難色を示していた。これに関し首相は「基本的にわが党の候補だから、わが党の判断で決めたい」と強調した。

 公明党との選挙協力に関しては「両党の信頼関係において協力関係をしっかりと組むことが大切だ」と指摘した。ただ、公明党の反発は確実で、選挙協力に影響する可能性が高い。

2007年02月23日

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参院選・民主、社民の決裂不可避か~民主が候補擁立へ

 今夏の参院選大分選挙区で社民党が擁立した病院長・松本文六氏(64)への推薦を断った民主党県連の吉良州司代表は16日、大分市で記者会見し、党公認の独自候補擁立に向けた選考作業を本格化させることを表明した。両党は2000年以降の県内の国政選挙で共闘を組んできたが、今回の表明で分裂は避けられない情勢となってきた。

 これまで、吉良代表を委員長とする選考委員会で選考作業を進め、昨年末までに数人に絞り込んでいたが、社民党県連合から松本氏擁立を打診されて以降、作業を一時中断していた。

 吉良代表は「社民への配慮で作業を進めていなかったが、これから本格的に数人の中から接触していく」と表明。選考条件について「反自民、政権交代期待層の受け皿となり、(利権と一線を画した)健全な保守層、広範な無党派層から支持される人物」と説明し、「3月中には色よい返事がもらえたらいいと思っている」と述べた。

 ただ、社民党県連合との共闘や連合大分を加えた非自民勢力による「3者協力」については、「決して協力関係を捨てた訳ではない」とし、人選後、両党の統一候補擁立に向け、改めて社民党県連合側に歩み寄りを求める考えを示した。

(2月17日 読売新聞)

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社民候補への推薦拒否に理解-民主・小沢代表

2月12日 時事通信

 小沢氏は、夏の参院選大分選挙区で、社民党県連が擁立を決めた新人候補の推薦を民主党県連が事実上拒否したことに関し「その人で間違いなく当選できるなら、わたしも県連も反対する理由はない」と指摘。民主党県連の判断に理解を示した。その上で「全国に大きな影響を及ぼすことではない」と述べ、社民党と統一候補を擁立する秋田、富山両選挙区への影響を否定した。 

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選挙:参院選・大分選挙区 松本氏推薦見送り 社民「他県の共闘にも影響」 /大分

2月11日  毎日新聞

 今夏の参院選大分選挙区で社民党県連合(重野安正代表)が擁立する新人で医師、松本文六氏(64)の「推薦困難」を民主党県連(吉良州司代表)が伝えた10日、両党共闘の枠組み維持が困難になったことに、関係者は当惑や苦渋の表情を見せた。
 社民県連合の久原和弘幹事長は「残念に尽きる。これまで民主が擁立した候補に対し、ああだこうだ言ったことはなかったのに。選挙協力とはそういうものだ。順番から言っても、今回は社民が出すのが当たり前」と納得のいかぬ様子。既定方針通り松本氏で戦う考えを示しつつ「他県での参院選共闘にも影響するのでは」と記者団に問われると、「当然そうなる」ときっぱり。今後の両党の協力態勢については「きっちり考えて対応する」と述べるにとどまった。

 一方、昨年末以来、非公式な折衝で何度も社民側に対し、「推薦困難」の意思を伝えてきた民主県連。連合も含めた3者協力の重要性は認めつつ、吉良代表は「健全な保守層、無党派層を取り込まない限り、3者協力だけでは自公勢力に勝てない」と苦しい胸の内を語った。
 今後については「社民の対応の変化を待ちたい。それを見極めた上で、次の対応を決めたい」と、独自候補擁立にはまだ慎重な姿勢。

 吉良代表は「大分の判断が他県に及ぼす影響は重く受け止める。だが、自公に勝てる大分選挙区で勝ち、与野党逆転を果たすことが重要で、全野党の願いと考える」と述べた。

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民主大分県連が社民支援を拒否 参院選の選挙協力決裂

 民主党大分県連(代表・吉良州司衆院議員)は9日夜、常任幹事会を開き、社民党県連合が参院選候補として擁立した大分市の特定医療法人理事長で医師の松本文6氏(64)を支援しないことを決めた。
 吉良代表が10日、社民に伝える。
 社民が要請した推薦を民主が拒否したことで、統一候補を擁立する選挙協力を協議してきた両党の決裂は必至の情勢になった。

 民主は社民との協議と並行して、自前候補の絞り込み作業を進めており、最終的には独自候補を擁立するとみられる。

 だが、民主は候補一本化の条件として「勝てる候補」を重視、松本氏の集票力に疑問を示していた。
 5日に推薦要請を受けた際、同党の梶原九州男県連幹事長は「期待に沿えるかどうかは現時点で責任を持てない」と消極的な発言をしていた。

=2007/02/10付 西日本新聞朝刊=

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 社民党県連合は5日、7月の参院選大分選挙区(改選数1)の候補者に、大分市の医師、松本文六氏(64)を擁立することを決め、これまで選挙協力をしてきた民主党県連と連合大分に、同氏の推薦を要請した。

 松本氏は大分市出身。県立上野丘高校を卒業後、九州大学医学部に進み、80年に同市に天心堂へつぎ病院を創設、院長に就任した。現在は同病院を運営する医療法人の理事長を務める。

 同日の支部代表者会議で、松本氏は「日本の医療が崩壊しつつある」と立候補を決意した理由を述べた。「全国で病院の赤字化がさらに進めば、すぐれた医療は提供できなくなり、地域の崩壊につながる」と医療現場からの危機感を訴えた。

 連合大分の嶋崎龍生会長は「勝つためには候補者を一本化するしかない」と、民主、社民両党間の調整を改めて要請。同県連の梶原九州男幹事長は「期待に沿えるか、現時点では責任を持てない」と述べ、近く対応を協議すると回答した。

02月06日

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 02/06

 社民党:参院選大分選挙区に、新人を擁立
 社民党大分県連は5日、参院選大分選挙区に新人で医師の松本文六氏(64)を擁立することを決めた。同選挙区では民主党との選挙協力を検討していたが、調整が付かないまま見切り発車した。

 民主、社民両党は今夏の参院選へ向け秋田、富山、沖縄の3選挙区で統一候補の擁立に合意。大分でも協議を続けていた。

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参院選候補 擁立先送り 社民県連合

 7月の参院選大分選挙区について、民主党と統一候補の擁立作業を進めている社民党県連合の重野安正代表(衆院議員、比例九州)は20日、大分市であった旗開きでのあいさつで「候補者をきょう決定すると宣言していたが、まだまだ協議が必要」と述べ、先送りしたことを明らかにした。

 重野代表は「来月初旬までには必ず県民に発表したい」と意欲を見せた。一方、独自候補擁立の意思を示してきた民主党県連代表の吉良州司衆院議員(大分1区)は来賓あいさつで「社民党との協力関係は追求していく。大分でも必ず勝つことを前提に協力していきたい」と述べた。
 
01/21

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 参院選社民、独自候補の方針民主との統一候補困難か

 今夏の参院選大分選挙区について、社民党は18日、全国代表者会議(2月3日、東京)までに独自候補を擁立する方針を示した。一方、民主党県連は独自の候補擁立の姿勢を崩しておらず、両党の統一候補を擁立できるかどうかは不透明な情勢だ。

 県内では、2000年の衆院選以降、連合大分の呼びかけで両党と3者による選挙協力を続けている。社民党は「前回参院選は、民主党の候補者の当選に協力した。今度は社民党の番」とし、民主党に対し、大分市の病院理事長の医師(64)の擁立を非公式に打診している。

 民主党県連は、候補者選考委員会を設置し、独自候補の絞り込み作業を続けており、擁立姿勢を崩していない。同党県連内では「社民党が擁立しようとしている人では、まとまらない」との声が上がっている。

 また、連合大分は18日、執行委員会を開き、「(両党が)割れたら勝てない」として、改めて統一候補の擁立を働きかけることを確認。3月4日に開く参院選の総決起集会で候補者を紹介したい考えで、遅くても2月上旬までに提示するよう両党に求めている。

01/19

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郵政落選組の復党は参院選後に 自民、世論の反発懸念  

 自民党は、郵政民営化法案に反対して離党、05年の衆院選で落選した前衆院議員について、原則として夏の参院選前には復党させない方針を決めた。
 参院選への立候補をめざす人に限って認めることも検討したが、現職を復党させた後に内閣支持率が下落したことを踏まえ、追加の復党容認は参院選への悪影響が大きいと判断した。
 落選組17人のうち、無所属のままで国政復帰をめざしている人は9人いる。
 執行部はこれまで、衛藤晟一、八代英太両氏が参院比例区、藤井孝男氏は同岐阜選挙区から立候補することを念頭に、この3人を中心に復党の是非を検討。
 対象の前衆院議員らを支持するかどうか党の友好団体に聞き取り調査をしたり、自民党の比例票を期待する公明党に理解を求めたりするなど、準備作業を進めてきた。
 しかし、昨年12月に現職組11人を復党させた後に、世論調査で支持率が大幅に下落したことで、執行部は「さらに復党を許せば支持率が落ち込み、選挙を戦えなくなる」(幹部)と判断。
 公明党からの抵抗も強く、復党を強く主張していた参院幹部も最終的に同意した。
 これで衛藤、八代両氏は、今夏の参院選で自民党の比例区候補となる道を閉ざされたことになる。
 ただ、衛藤氏はなお、国政復帰に意欲を示している。
 藤井氏は岐阜選挙区、衛藤氏は地元の大分選挙区から、それぞれ無所属で立候補する可能性がある。
 党執行部は「無所属で出るなら仕方がない」としている。

2007/01/19(朝日新聞)

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来夏の参院選 社民、候補選び大詰め 民主との協力難航

 社民党県連合(代表・重野安正衆院議員)は来年夏に実施される参院選大分選挙区(定数1)の公認候補として、大分市内の病院経営者に白羽の矢を立て最終調整を行っている。ただ、民主党県連が独自候補の擁立方針を強めており、これまで通り協力を得るのは難しい情勢。両党を支持する連合大分は候補一本化を強く求めている。
 社民は前々回の2001年、前回の04年の参院選で、連合大分を仲介にして民主と共闘態勢を組んだ。01年は現職を擁立、民主から推薦を得た。04年には、逆に民主の公認候補を推薦して自民候補を破り、当選に貢献した。両党は衆院選を含め、協力のための紳士協定を結んできたため「今回は民主側が協力する番」(重野代表)という思いが強い。

 しかし「裏表」の議席独占を狙う民主は、当初から公認候補を擁立する方針を表明。まだ、具体的な候補は浮上していないが、社民の譲歩を期待しながら、同党や連合大分と意見交換を続けている。民主党県連の吉良州司代表は「政権交代を狙う党として、候補者を擁立するのは当然」と公言し、協力関係よりも党の方針を優先する姿勢を崩していない。

 関係者によると、民主が公認候補を決定した場合、社民が当てにする候補が出馬を辞退する恐れもあり、候補選びは一段と難しくなりそうだ。

 2006/12/31

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 郵政造反組 参院選転身を公明懸念 自民バーター協力は…

 郵政民営化造反組の復党問題の焦点が落選組の処遇に移った中、来夏参院選への転身を目指す落選組の動きに公明党が懸念を強めている。自民、公明両党は参院選でも水面下で「選挙区は自民、比例は公明」というバーター協力を進めており、落選組の比例代表への出馬により協力が破たんしかねないからだ。小選挙区支部長争いなどに発展しつつある現職組の復党に続き、与党内の新たな火種にもなりかねず、自民党執行部は対応に頭を痛めそうだ。
 落選組のうち、参院比例への転身に意欲を示すのは衛藤晟一氏(衆院大分1区で落選)。
 公明党大分県本部の竹中万寿夫代表らは6日、自民党大分県連会長にあて「信頼関係に亀裂が生じ、参院選大分選挙区などあらゆる選挙に重大な影響が出てくることも懸念される」と異例の申し入れ書を提出した。
 衛藤氏は衆院4期を務めたが、昨年の衆院選で自民党公認の佐藤錬氏と競合。民主党候補が当選し、自民系は共倒れに終わったが、佐藤氏は比例代表九州ブロックで復活当選した。さらに、参院大分選挙区も公募の結果、元キャリア官僚の公認が決まっており、衛藤氏の国政復帰には参院比例の選択肢しか残っていないのが実情。衛藤氏側は「生長の家」などの宗教団体を中心に地元・大分で大量得票できれば、当選圏内に入る可能性があるとみている。
 一方、公明党は来夏参院選で、九州が地盤の木庭健太郎参院幹事長が比例代表で改選を迎える。自公両党は大分も含む参院選挙区でバーター協力を実施してきており、木庭氏の当選に全力を挙げる方針の公明党は、衛藤氏の動きに「選挙協力はどうなるのか」と不快感を隠さない。
 大分では、統一地方選でも自公が競合しない複数の選挙区で、自民党県議が公明党県本部の推薦を依頼しており、自民側も余計な摩擦は起こしたくないのが本音。公明党の申し入れを受け、7日に中川秀直幹事長と会談した大分県連会長の衛藤征士郎元防衛庁長官によると、中川氏は「大分の票をあてにしない態勢をつくらないと公認は難しい」と公明党への配慮を示したという。
 
12月12日 毎日新聞

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年内に参院選候補見直し 復党、落選組は別の条件も

 候補見直しは、安倍晋三首相が党総裁選で「勝つために候補者を見直して決定しなければいけない」と言明している。中川幹事長は「参院選は参加することに意義があるのではない。勝てる態勢になっているのか検証する」と強調した。
 郵政造反組のうち衆院選で落選した元議員の復党に関しては「現職議員と同じ条件では国民の理解は得られない」と指摘。参院選に出馬する場合でも(1)選挙区では県連の公募を勝ち抜くなど民意の確認(2)比例代表では友好団体の支持-が必要との認識を示した。同時に「選挙区なら与党統一候補にふさわしいかどうかの判断も必要だ」として、公明党の理解も必要との考えを示した。
 落選組のうち藤井孝男元運輸相が岐阜選挙区、衛藤晟一氏が比例代表で出馬を検討している。

 12/02

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国民新党、後藤博子氏を比例擁立へ

 国民新党は24日、来年夏の参院選の比例代表候補として自民党を離党した後藤博子参院議員(大分選挙区)を擁立する方向で調整に入った。後藤氏は昨年8月の郵政民営化法案の参院本会議採決で反対票を投じ、今年6月からは参院会派「国民新党・新党日本・無所属の会」に所属している。

07/25

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自民党:公募で新人擁立 参院選大分選挙区

 自民党大分県連は23日、来夏の参院選大分選挙区に、新人で総務省大臣官房参事官、礒崎陽輔氏(48)の擁立を公募で決めた。24日、党本部に公認申請する。

07/23

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132人同時に自民離党届 大分、後藤議員に同調か

7月13日

 自民党員でつくる「大分県の自民党を考える会」メンバーのうち132人が13日、党大分県連に離党届を提出した。参院選への公募制導入をめぐる県連の対応に抗議しており、同党を離党した後藤博子参院議員に同調する動きとみられる。

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郵政造反組と接触 参院選 民主、後藤氏擁立に含み

 民主党が、昨年の郵政民営化関連法案に反対して自民党離党を強いられた「造反組」に対して、来夏の参院選での民主党からの出馬や共闘関係の構築を打診していることが26日、分かった。民主党幹部らが「水面下で激しく働き掛けている」と認めた。

 参院選を「天下分け目の戦い」と位置付ける小沢一郎代表の指示とされ、打診対象は、先の衆院選に非公認で出馬した無所属現職や落選議員が中心。今後は自民党公認を得られるめどが立っていない参院議員にも働き掛ける方針だ。

 自民党内では造反組の復党について賛否両論があり、小沢氏としては「郵政政局のひずみ」(安倍晋三官房長官)に乗じて自民側を揺さぶる狙いもあるとみられる。ただ造反組には復党志向が強く、民主党の戦略が奏功するかは不透明だ。

 関係者によると、民主党はこれまでに複数の落選議員に「選挙資金を支援するので参院選に出馬する意向はないか。落ちても衆院選での公認を検討する」などと打診。無所属現職には、次の衆院選での民主党公認を前提に、参院選での支援協力を求めるケースもあったとされる。

 小沢氏は26日、高松市内で記者会見し、造反組への対応について「自民党のやり方をたださなければならないと考える方とはいくらでも協力できる」と言明。造反組のうち自民党に離党届を出した後藤博子参院議員(大分選挙区)の擁立に関しても「大分県連の考え方を聞いた上で、党本部で判断する」と含みを残した。

 無所属現職の1人は打診を断ったと認めたうえで「反応がいい人には、これから集中的に攻勢を掛けるだろう」と指摘している。

 05/27

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自民の後藤博子参院議員が離党届

 自民党の後藤博子参院議員(大分選挙区)は26日午前、逢沢一郎幹事長代理に離党届を提出した。来年夏の参院選の候補者調整を巡る不満が理由だ。後藤氏は昨年8月の郵政民営化法案の採決の際、反対票を投じた造反組の1人。再選出馬を希望しているが、大分県連は新人擁立に向け、候補公募を始めていた。

 国会内で記者会見した後藤氏は「離党することで自分自身を整理整頓したい」と説明。来年の参院選に関して「出たいと思っている」と強調すると同時に、自民党以外からの立候補について「柔軟にいろんなことが選択できる」と含みを残した。

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明暗分かれる造反組/参院公認でも郵政の余波

 昨夏の郵政民営化関連法案の採決で反対票を投じた自民党参院議員のうち、来年改選を迎える選挙区選出の九人の明暗が分かれている。
 昨秋の衆院選は党主導で公認を決めたが、参院選の候補者選考では県連の意向も重視。
 同じ「造反組」でも、早々と公認申請を取り付けた人の一方、冷淡な扱いを受ける現職もいる。

 大分では現職の後藤博子氏が再選に意欲を示しているのに対し、県連は昨年三月に公募制導入を決定

 郵政法案での造反も「後藤外し」に拍車を掛けた。
 県連では「後藤氏では勝てない。出たければ公募に応じればよい」と突き放す声が大勢だが、後藤氏は公認漏れも覚悟であえて応募する意地を見せている。

2006年3月25日
 

07大分県知事選 動向

2007-02-21 | 大分・宮崎

知事選告示まで2カ月 広瀬氏支持広げる 民主は擁立断念か 共産絞り込み急ぐ

 統一地方選第1ラウンドの知事選告示(3月22日)まで2カ月。今のところ、昨年12月に再選を目指して立候補を表明した現職の広瀬勝貞氏(64)のほかに、具体的な動きはない。対立候補擁立を目指す共産党県委員会は1月中にも絞り込む構えだが、民主党県連は擁立を見送る公算が大きく、前哨戦は現職有利で進んでいる。

 広瀬氏に対しては、立候補表明直後に自民党県連が推薦したほか、公明党、連合大分も推薦を決めた。1期目に取り組んだ行財政改革や企業誘致、教育改革などを評価する声が多いことを反映し、県内を網羅する広瀬氏の後援会に加え、女性団体などの支援組織も100を超え、党派を超えた支持の輪が広がっている。

 前回知事選で広瀬氏と激戦を繰り広げた吉良州司衆院議員が代表を務める民主党県連は、県議を中心に広瀬県政の検証作業を進めている。2月3日の拡大幹事会で最終的な対応を決める方針だが、「既に時間的に厳しい」(県連幹部)との見方もあり、候補擁立を見送る公算が大きくなっている。

 共産党県委員会の林田澄孝委員長は「広瀬氏が誘致した大手企業を支えているのは住民票さえ県内に移していない非正規社員で、安定した雇用拡大につながっていない」などと広瀬県政を批判。1月中の候補擁立を目指して、絞り込み作業を急いでいる。

=2007年01月22日付 西日本新聞朝刊=

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 知事選 民主動向カギ

 2007年02月06日

 2大政党の一翼を担う民主は、福岡と北九州の両政令指定市長選で推薦候補が自民の推薦候補に連勝し、勢いづいている。
 大分県知事選と同じ日程の福岡県知事選では、4日の北九州市長選の結果を受けて、民主党福岡県連が5日、独自候補擁立の方針を確認した。
 大分県知事選には同日現在、自民・公明が推薦する現職の広瀬勝貞氏(64)だけが出馬を表明しているが、民主党大分県連の今後の動向に注目が集まっている。

 「政党政治や中央官僚の手法を持ち込まれても地方は成り行かない、と有権者が気づき始めている証しではないか」

 民主県連の梶原九州男幹事長は、いずれも自民の推薦候補が敗れた両政令指定市長選や宮崎県知事選の結果を分析し、こう続けた。
 「大分県では既に前回03年の知事選から、こうした流れはあった。県民は時代を先取りしていたといえる」
 前回知事選は今回同様、自民と公明の両党に加え、民主・社民と連携する労働団体の連合大分も広瀬陣営に回った。
 非共産勢力の事実上の相乗りともいえる態勢は、盤石であるかに見えた。

 ところが、前回は政党色のない無名の民間出身者が出馬を表明。
 政党や労組の枠組みを超えて、既成の組織に頼らない選挙戦を展開し、広瀬氏をわずかな差にまで猛追した。
 その候補とは、のちに衆院大分1区に議席を得る吉良州司氏。
 現在は民主県連代表に就任している。
 吉良氏が戦った知事選の教訓もあって、民主県連内では「知事選に政党が積極的にかかわるべきかという議論もある」(梶原幹事長)という。
 広瀬氏についても、「現職として4年務めた実績があり、新顔とは同列視できない」とする声もあるというが、近く対決姿勢を取るべきか否かを最終判断するという。
 民主県連は最終判断の時期を明示していないが、間もなく、前回、吉良氏が出馬表明した2月半ばを迎える。
 一方、広瀬氏との対決姿勢を既に明確にしている共産は現状打破を望む無党派層などからの支持を得られるかが鍵になると見て、公認候補の絞り込みを進める。

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大分県知事が再選出馬表明

 大分県の広瀬勝貞知事(64)は1日の県議会で、来年4月8日に予定されている大分県知事選への再選出馬を表明した。経済産業省事務次官を務めた広瀬知事は現在1期目。 (13:01)

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 「熟慮した結果、次期知事選出馬を決意しました」。広瀬勝貞知事が1日開会の12月定例県議会で表明した再選出馬。自民党県連幹部は安どの表情を浮かべた。党県連幹部と県幹部が出馬表明の日程や表明の文言を水面下で調整、その答えが示された瞬間だった。自民県連は直ちに推薦を決定。県議選への効果も期待する議員らの思惑もはらみつつ、知事選が慌ただしく始動した。

 ◇「野党に先越されるな」--出馬表明後、自民バタバタの推薦

 自民党県連幹部と県三役の1人が先月から、知事の出馬表明を巡り調整を続けていた。9月定例議会で自民議員が次期知事選出馬について一般質問したが、広瀬知事は明言を避けた。「県民党」を掲げる知事にしてみれば、自民議員の質問で表明するのは得策ではない。自民側は、12月議会冒頭での表明を軸に話を進めたが、表明の文言にこだわった。
 「表明の中に『9月議会で議員から質問のあった次期出馬について、熟慮した結果』と入れられないか」。自民は、表明に特別な文言を入れ込むことで、他党への優位を示す作戦に出た。
 しかし、関係者によると、県側はこの提案を拒否。さらに、広瀬知事が政党・団体に推薦申請をしないとの情報が伝わる。党県連には「表明でこっちの求めたことを言わない、推薦申請もしないと言うのでは、表明を聞かないことには推薦を決められない」(幹部の1人)との声も漏れた。知事サイド主導とも見える流れに、動揺と焦りは隠せなかった。
 知事サイドは最後まで最終的な文言を明かさず、自民側が半信半疑のまま迎えた12月定例議会開会。「第3回(9月)定例議会での一般質問をはじめ、多くの方々から心配、激励をいただいた……」と広瀬知事が出馬表明を切り出した。ある自民県議は「自民党への配慮が読み取れた」と、胸をなで下ろした。
 自民党県連は閉会後、党所属県議による常任総務会を開き、広瀬知事を推薦する方針を決定。県連幹部がさっそく、墨が生乾きの推薦状を持って知事応接室へと急ぎ、広瀬知事に手渡した。県連は党本部に知事推薦決定を報告する。
 バタバタの推薦劇だが、それもそのはず、推薦の方向が固まったのはわずか2日前だった。先月29日午後4時過ぎ、県連会長の衛藤征士郎・衆院議員(大分2区)の東京事務所。県連幹部数人が集まり、広瀬知事の推薦申請がない場合の党としての対応を協議。前回選も推薦した流れから、今回も推薦する方針で意見が一致した。
 そこには、知事人気に乗り遅れまいとする胸算用が見え隠れする。ある幹部が明かした。「もし、社民や民主に先に推薦されたら、こっちが窮地に陥る。広瀬知事は県民の好感度が高く、順風が吹いている。推薦せずにわざわざ逆風にして県議選を戦う必要はないだろう」

12月2日朝刊
(毎日新聞) - 12月2日13時2分更新

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動く:07年知事選/下 県民党 /大分

 ◇「対決」回避の生命線--共産は擁立模索/民主、慎重姿勢示す

 広瀬勝貞知事が出馬表明した1日、早々と推薦を決めた自民党県連。
 しかし、そこには他党への意外な配慮が垣間見える。
 県議会最大会派「自民党」(29人)が知事に出馬要請した11月20日。
 同党県連幹部が、民主、社民の幹部に相次いで電話を入れた。
 「テレビで(出馬要請が報道され)自民党が映ると思うが、会派としてやっているのでご理解を」。
 党としてでなく、あくまで会派としての行動であることを強調した。
 他党の機先を制する「推薦」だが、出馬要請からの流れを見ると、一党一派に偏らない「県民党」を標ぼうする広瀬知事を、他党が支援しにくくしてはならないとの複雑な思惑がのぞく。
 他党を刺激して有力対抗馬が出れば激戦も予想される。
 「知事に激しい選挙をさせたくないからね」。
 ある自民関係者は一見矛盾した行動のわけを明かす。
 一方、小沢一郎代表が自民への「相乗り禁止」を打ち出した民主党。
 前回、無所属で挑み、広瀬知事に2万6570票差まで迫った同党県連代表の吉良州司・衆院議員は「失政がなくとも無理やり候補を立てろということではない」と明快に語る。
 広瀬県政について「緩やかな『改良』はあっても、県の体質を根本的に変える『改革』はなかった」と限界を示唆しつつ「平松県政の負の遺産を削減し、常識的なものにしたイメージはある」と一定の評価をする。
 ただ「推薦の見返りに広瀬氏が何かを約束をすれば、『一党一派に属さない』『県民党』の主張に反することになり、事情は変わる。これは自民だけでなく、労働組合などでも同じことだ」とクギを刺した。
 来月下旬にも予定される幹事会で、他の統一地方選や参院選も含めて対応が話し合われる。
 吉良氏の知事選出馬については「国会議員では思いきったことをしにくい。大分を変えるには、吉良さんに出てほしい」(58歳男性支援者)との待望論も根強いが、「私が主張した『地域経営』より『中央とのパイプ』を県民が選んだのは、地域経営の前提となる『地方分権』が未成熟だからなんだと思う。その仕組みを整備する今の仕事に使命感を感じている」と出馬には慎重だ。
 
 そんな中、前回公認候補を擁立した共産党は「県民の福祉と暮らしを守るため、現県政に対決せざるを得ない」(林田澄孝・党県委員長)と、候補擁立を模索している。
 前回、広瀬知事を推薦した公明党は推薦に前向きだが、自主投票だった社民党は「広瀬県政への県民の好感度はプラスだが、個々に見れば良い点と悪い点がある」(内田淳一・社民党県連合代表代行)と慎重な口ぶりだ。
 対決構図が固まらないまま、各党の思惑を乗せて知事選が動き出した。


12月3日朝刊
(毎日新聞) - 12月3日17時1分更新
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07大分市長選

2007-02-21 | 大分・宮崎
大分市長選 自民、候補擁立困難に 調整難航、方針決めきれず

 大分市議会最大会派の自民党(17人)は、4月に行われる同市長選の対応を決めきれず、候補擁立が難しい情勢になった。同党市連は19日開いた定例会でも結論を出せず、秦野恭義会長は「状況が流動的」と述べるにとどめた。7月に予定される参院選をにらんだ党本部の戦略や、衛藤征士郎・県連会長事務所の不祥事の影響も懸念しており、今後の調整も難航しそうだ。

 同党市連は昨年9月、擁立か見送りかの判断を含め、候補者選びを秦野会長ら幹部に一任した。これまで、大分市出身の中央官僚や現職市議らの擁立を模索してきたが、調整作業はうまく進んでいない。

 釘宮磐市長が今月11日に立候補表明した際、秦野会長は「(釘宮市長は)目立った失政や対立軸がない。勝てる候補の擁立は難しいが、最後まで努力する」と語り、候補擁立の見通しが立っていないことを明らかにした。

 同市は1975年に革新系の佐藤益美市政が誕生以来30年以上、保守系市長が途絶えている。一部の市議は「県都の議会の最大会派として見送るべきではない」と候補擁立を主張するが、大勢は慎重論に傾いている。

 2003年の前回市長選では、自民党系の3人が立候補して市議団が分裂、いずれも敗れた。現職市長に勝つためには少なくても「一本化は不可欠」(秦野会長)だが、その候補すら当てがないというのが現状だ。


=2007年01月20日付 西日本新聞朝刊=

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釘宮市長が出馬を表明 4月の大分市長選

大分市の釘宮磐市長(59)=無所属=は11日、4月の統一地方選で行われる任期満了に伴う同市長選に再選を目指し立候補する意向を表明した。同市長選への出馬表明は釘宮市長が初めて。

 記者会見で「私が目指すまちづくりは緒に就いたばかりで課題も山積している。市民の理解が得られるなら、引き続き市政を担当させていただきたい」と述べた。

 釘宮市長は大分県議、参院議員、衆院議員を経て、2003年に同市長に初当選した。

=2007年01月12日付 西日本新聞朝刊=

07高松市長選

2007-02-14 | 大分・宮崎
来春の高松市長選 大西氏に立候補要請へ
総務省課長同志会が方針 讀賣香川

 来年4月の高松市長選の候補者として、自民党議員でつくる市議会最大会派の同志会は25日、議員総会を開き、県出身で総務省地域放送課長の大西秀人氏(47)に立候補を要請する方針を決めた。他党の中にも同氏を推す動きがあり、今後、調整が進められていくとみられる。

 次期市長選については、増田昌三市長が、周辺6町との合併に区切りがついたことや健康上の不安などから、今期限りで引退し、4選に立候補しない考えを9月議会で明らかにしている。

 同志会では候補者選びに動いてきたが、今月中旬、県選出の国会議員の紹介で会派幹部が上京して、大西氏と面会。市長選への立候補について意向を尋ねたところ、「地方自治に興味がある」などと前向きな返答があったという。

 これを受け、同会派では25日午前、議員総会を開催。経緯の説明を行ったうえで、擁立に向けて取り組むことで同意を得たという。会派幹部は「総務省での豊富な経験と地方への出向経験も多く、地方財政にもくわしい。若さもあり、道州制の州都を目指して中核市を任せるに足る人物と思っている」と話した。

 大西氏は旧飯山町(現丸亀市)出身。東京大法学部を卒業し、1982年に自治省入省。岐阜県財政課長や北海道財政課長、島根県総務部長、総務省地域企業経営企画室長などを歴任している。

 読売新聞の取材に対し、大西氏は「内々に話はあるが、現時点では(立候補について)申し上げることは出来ない。正式な要請はないが、名前が出ていることに対しては光栄に思う」と話している。


07知事選~宮崎

2007-01-21 | 大分・宮崎
 立候補を最初に表明したのは、県議会議長の自民・坂元裕一。
 町村会は、林野庁長官川村秀三郎に立候補を打診。
 共産党は津島忠勝を擁立。
 そのまんま東も出馬を表明。
 民主党開派に属する参院議員・松下新平も立候補をほのめかした。

 県町村会から出馬を要請された川村は、出馬の意向を事実上表明。
 すでに自民党は持永哲志を推薦。
 川村担ぎ出しには中山衆議院議員がかかわったとされ、保守分裂選挙となる可能性が強まった。

【自民党宮崎県連】
 自民県議は所属議員の投票で推薦候補予定者6人を事前にリストアップ。
 立候補の意思を確認した持永、坂元、川村の3人に絞り投票した結果、持永が最高得票だった。
 結果、自民党県議は持永を推薦することになった。

 自民党本部は、郵政造反組から復党を果たした江藤拓を第2選挙区支部長、古川禎久を県衆議院支部長にそれぞれ選任した。
 江藤は空席となっていた同選挙区支部長となり、次期衆院選の党公認候補予定者となる。
 一方、古川は地元選挙区の県第3選挙区支部長に持永が就任していることから、選挙区を明示しない支部長となった。
 県議会自民党が知事選の候補として推薦している持永が知事選に出馬し、選挙区支部長が不在となった場合、古川が新たに選挙区支部長に選任される。
 自民党宮崎県連は、選対委員会を開き、元経済産業省課長の持永哲志を推薦候補とすることを決め、党本部に申請した。
 これを受けて持永は記者会見し、出馬の意向を正式表明した。
 持永が知事選に回ることで、公認争いも解消する
しかし、川村を押す声も根強く、波乱含みの様相となった。
自民党の衆院宮崎1区支部(支部長・中山成彬衆院議員)が、元林野庁長官の川村秀三郎を支援することを決めた。
自民党は、持永哲志の推薦を決めており、分裂選挙に突入することが確定的になった。
 
 衆院1区支部が川村支援を決めたことについて、1区の中山成彬衆院議員は、自らの知事選への対応を「中立」とした。
 川村も自民推薦・持永哲志も支援しないことを表明した。
 持永推薦の選考過程を批判した。
 この背景には、中川秀直幹事長からの要請があったとされる。

 自民党宮崎県連の渡辺京子副会長ら8人が、同県連に辞表を提出した。
 渡辺らは、自民推薦の持永ではなく、川村を支援。
 県連側はこれを「党規違反」として、処分に乗り出すところだった。
 候補者選定を発端とする内紛劇は、告示後ますます激化している。
 
 県連は、知事選告示の後、渡辺副会長らに「党紀に基づき除名」とする通知書を郵送。
 支部長らがそろって反発の声を上げた。
 渡辺副会長ら5人は、県議団の持永推薦の課程に異議を唱えた。
 川添会長は役職の辞任だけでなく離党が必要とする。

 県連党紀委員会は、処分を検討する方針。
 一方、地域支部長らは「除名も構わぬ」と党紀委を欠席する見通しだ。

 自民党県連の党紀委員会(加藤司委員長)は、党の決定に反し川村を支援している地域支部長ら4人から事情を聴いた。
 このうち、宮崎市と近郊の3支部長は川村支援の継続を伝え、2支部長は離党勧告などの処分を受けた場合、支部党員の集団離党を示唆、強い姿勢を見せた。
 党紀委は近く委員会を開き、処分について検討する。

 加藤委員長と日高純一副委員長が個別に事情聴取した。
 日高義人生目支部長、村岡賢蔵国富支部長、兼森義廣高岡支部長の3支部長は川村支援に至った経緯を説明。
 県連が下部組織の意向を聞かず持永推薦を決定した手法について批判した。

 聴取後、3支部長は離党勧告が出た場合、これを受け入れることを明言。
 その上で、「全員離党もあり得る」と一歩も退かない構えを見せた。

 党紀委は川村支援を明らかにしている渡辺京子県連副会長と宮崎市・東諸県・宮崎郡内の7地域支部長と幹部ら12人に対し、事情聴取を求める通告書を送付。
 しかし、8人が欠席した。

 加藤委員長は「処分を出すかは未定」としている。

【経済団体】
 JA宮崎中央会や県建設業協会、県医師会など自民党を支える経済10団体は、
県議会自民党会派が持永を推すことを決めたが、独自に判断する考えを強調した。
 10団体は、各団体が挙げた計8人の候補者から持永、坂元、川村に絞り込んだ。

【農民連盟】
 同連盟は県内最大の政治団体で、盟友約12万人とされる。

 県農民連盟は、持永推薦を決めた。
 前林野庁長官の川村秀三郎が立候補表明したことを受け、持永推薦の執行部案に対し、反対意見が続出
 採決の末、辛くも賛成多数で執行部案を可決したが、内部に大きな火種を残す結果となった。

 各支部長や生産者代表ら135人で組織する代議員会は非公開で行われ、102人が出席。
 執行部側は自民友好の経済10団体の一員として持永推薦を決めた経緯などを報告し、支持を求めた。
 しかし、反対意見が相次ぎ、複数の代議員から自主投票で選挙に臨むことなどが求められた。
 採決の結果、賛成58、反対44の小差で決着。
 会場を後にする代議員には険しい表情が目立った。
 えびの支部の代議員は持永支援はしないと言い切った。

【森林組合】
県内の8森林組合のうち、県央、県北地域の5森林組合は、前林野庁長官の川村秀三郎を積極的に支援することを決めた。
8森林組合で構成する県森連は持永推薦を決定しており、実質的な内部分裂となった。
川村支援を決めたのは宮崎中央、児湯広域、耳川広域、延岡地区、西臼杵森林組合。

 【町村会】
 町村会は川村に立候補を打診した。
菅義偉総務相は、市町村長の会合に出席し、持永を支援するよう求めた。
自民勢力は持永と県町村会が擁立した川村の二陣営に分裂している。
町村会側は、市町村への『無言の圧力』だと反発を強めている。
 菅総務相は会合で、新年度予算約3千億円をちらつかせ、持永支援を迫った。
 この旧然とした圧力に市町村長は反発した。
会合の主催は、自民党宮崎県連。
出席を呼び掛けた全31市町村のうち三分の一しか参加せず、町村は約8割が欠席。
本人の出席は町長1人だけだった。
 持永支援の為の会合と見て敬遠された。

【民主党県連】
民主党県連は立候補の意思を固めている林野庁長官の川村秀三郎を支援する。
 川村は、政党や特定団体の推薦を受けず、幅広い支持を求めていく。
民主党県連は今後、正式表明を受け「支援」「支持」など選挙協力の程度を含めて機関決定するとみられる。
民主党県連に推薦願を出している元経済産業省課長の持永哲志については推薦しない意向を示している。
 川村支援の在り方について、民主党は前面には出ず、勝手連的な動きになる。
川村をめぐっては、県町村会が、知事選への立候補を要請。
 小沢一郎代表は与党との相乗りを禁止しているが、独自候補擁立のメドが立たないため、特定の支持組織を持たない川村に乗る。
 県連支持にとどめる見込み。

【連合宮崎】
 連合宮崎も、川村支援を決めている。
 川村は政党・団体に推薦依頼をしない方針を表明しており、勝手連的支援になる。
 連合宮崎には持永からも推薦願が出ていたが、持永支援は見送った。
 
【公明党】
 公明党県本部は持永推薦を発表した。
 推薦願を提出していた立候補予定者は持永だけ。

 今知事選は自民対民主・社民の選挙戦との認識を示し、民主、社民の推す候補を応援するわけにはいかないと、持永推薦の理由を表明した。


【自民党本部】(告示後)

 終盤に入った宮崎県知事選で、自民党の三役が相次いで現地に入り、推薦候補の本格的なてこ入れに乗りだした。
 選挙戦は有力3候補が激戦を展開。
 結果次第では支持率が続落する安倍政権に打撃を与えかねないが、肝心の同党宮崎県連は「分裂状態」。
 党関係者は危機感を募らせている。

 自民党の中川昭一政調会長が街頭で演説。
 丹羽雄哉総務会長が宮崎県医師会などの党支持団体に支援を要請。
 最終盤には中川秀直幹事長も現地へ行き、三役そろい踏みで必勝を期す。

 選挙情勢は予断を許さない。
 同党県連幹部の一部は持永でなく、川村を支援、自民支持層を奪い合っている。
 独自候補擁立を見送った民主党、社民党も川村氏で動く。

 このため、「与党対野党」の構図に持ち込むのが自民党の戦略。
 政権与党とのパイプを前面に掲げ、支持団体への働き掛けを強める方針だ。


 
=中間情勢=

(朝日)

 東が自民支持層の2割強、民主支持層の4割、無党派層の5割の支持を集める。 20代~40代の比較的若い層の支持が厚い。

 川村は、自民支持層の3割に食い込み、無党派層からも3割の支持を得ている。
 50代と60代での支持の高さが目立つ。

 持永は、自民支持層の4割程度、公明支持層も川村を大きく下回っている。

(西日本)

 川村がやや先行、東と持永哲志が追い上げ。

 川村は、県内ほぼ全域に浸透。
 40代以上と女性の支持率が高い。
 民主・社民・自民の支持層に食い込んでいる。

 東は、延岡などで先行。
 2・30代を中心に無党派層から最も多くの支持を集める。

 持永は、地元の都城など県南部で支持を広げる。
 推薦を受けた自民、公明の支持層に浸透していない。

(読売)

 川村は、自民・民主支持層の2割、無党派の2割を固めた。
 年代別では60歳代以上の2~3割の支持。

 東は、2、・0歳代で他候補を上回る。
 民主支持層の3割、無党派層の2割を取り込んだ。
 
 持永は自民支持層の3割、公明支持層の約2割を固めた。

(宮崎日日)

 東・川村・持永が三つどもえ。

 東は、県内9市で票を集めそうな勢い、郡部でも支持拡大をうかがう。

 川村は、「県民党」、林野庁長官という経歴を前面に押し出す。
 宮崎市と近郊の県央地域、特に東諸県郡で強く、西都市などでも健闘。
 農林業を基幹産業とする県北・郡部や延岡市でも支持を得つつある。
 組合員への浸透も進んでいる。

 持永は、県西・南地域で都城を中心に浸透
 古川禎久・小斉平敏文らがバックアップを受ける。

(共同通信)

 川村と東が横一線、持永が追う。

 川村は、5-70歳以上を中心に幅広い年齢層に浸透。
 民主、社民両党支持層の4-6割、自民支持層の3割近くに浸透。

(宮崎日日)

 川村と東が横一線で並び、持永が追う展開。
 
 川村は宮崎市・宮崎市近郊で強く、東諸県では他候補を圧倒、日向市も好調。
 支持政党別では、自民支持層の一部、民主・社民支持層。
 30―60代男性からの支持が目立つ。
 職業別では、農林漁業。

 東は、延岡市が際立ち、都城市で持永と票を分け合い、西都市でも浸透。
 無党派層の獲得で川村・持永に水をあける。民主・社民支持層の一部に浸透。
 男性よりも女性の支持が強く、特に2・30代女性の4割強の支持を集める。
 職業別では、事務・技術職・現業職で両候補を上回る。

 持永は日南・串間・小林でトップ、西諸県で圧倒、都城で東と競り合い。
 自民支持層の獲得は最多、公明は一部を東に奪われている。
 20代男性の半数近くの支持を得る。
 管理職の後押しが強い。

 小選挙区別に見ると、1区は川村、2区は東、3区は持永がリード。

(宮崎日日)
【県北】

 東を除く4予定者とも県北部の知名度はいまひとつ。

 自民は、衆院宮崎2区内22支部の役員会を開催、延岡・日向に事務所を置いて組織選挙の展開を狙うが、一枚岩とはなりそうもない。
 県農民連盟も実態は自主投票に近い形の支部もある。

 表明が遅れ、知名度も不足している川村は、郡部は県町村会が中心となる。
 市部では、旭化成労組など支援団体が支持拡大に努める。

 東は、知人などを頼りに草の根の動き、県北にもこまめに足を運ぶ。

【児湯】

 保守地盤の厚い地域は持永、川村に割れそうで情勢は混沌としてきた。

 持永は推薦した自民や県農民連盟などの組織を通じて支持を広げる構え。
 しかし、県連の推薦手続きへの不満がくすぶる。
 南九州大の移転問題で、住民感情も都城市を地盤とする持永にはマイナスだ。

 知名度がない川村だが、前林野庁長官であり、山間部を抱える西米良村・木城町をはじめ、各首長に期待が根強い。
 橋田西都市長も川村支持とされる。
 
 東は、浮動票の上積みを目指す。

 
【延岡】
 東が飛び出し、残りを持永、川村で分け合う。

【日向】
 川村、持永、東の順。
 態度が明確な有権者ほど、川村、持永支持が増える。

【東臼杵】

【西臼杵】
 川村氏が優位。これに東氏が続く。
 7割近くが投票する候補者を決めており、票が固まりつつある。

【西都】 
 東が伸びている。川村、持永が追い掛ける展開。
 8割が投票する候補をほぼ決めている。

【児湯】
 川村を東が追う。持永の浸透が進んでいない。

=県央=

 自民党県第1選挙区支部が党本部推薦の持永ではなく、川村推薦を打ち出したことで情勢は混迷している。
 県都・宮崎市では告示とともに持永、川村の主導権争いが過熱。

 宮崎市の自民支部を構成する地域支部9のうち7つが川村を支援。
 しかし、市議レベルでは必ずしも川村一辺倒という状況にはない。

 中山成彬は中立を強調するが、組織は川村を推す流れにある。
 中山に近い元佐土原町長の戸敷正は川村に傾倒する。
 しかし、戸敷の動きが、市長選を戦った津村宮崎市長を刺激する懸念がある。

 中山と対立する上杉光弘は持永支援。

 東諸県郡の国富、綾町は、綾町出身の川村に票が流れそうだ。
 同郡や同市を地盤とする松下新平は川村支援を決めている。

 県農民連盟の宮崎中央、綾支部に川村支持の声が強い。
 商工関係団体は持永支援で団結。
 民主、社民の支持母体の連合宮崎は川村の支援を決定した。

 一方、東が宮崎市で急速に浸透している。
 浮動票を狙う持永、川村陣営は、東への警戒感を強めている。


【宮崎市】
 川村がリードし、東氏が追う展開。持永氏は水をあけられている。

【宮崎郡】
 持永、川村で分け合う。

【東諸県郡】
 郡を挙げての支援体制が整い、川村が非常に強い。

=県西=

【県西】

 自民・公明推薦の持永は最大の地盤である県西部で大量得票を狙う。
 しかし、中山成彬・長峯基の支持者らが川村支援で、保守分裂の状態にある。

 同選挙区選対本部長には、衆院選で激突したかつての政敵、古川禎久が就任。
 両者の選対関係者が持永後援会事務所に集まり、合同選対会議を開いた。
 古川支持者の票を持永のものにしようとするが、古川支持者には複雑な感情が少なからずある。

 持永の都城市後援会事務所開きには、長峯都城市長系列の市議らが顔を出し、の堀小林市長が祝電を送った。
 の宮崎道公えびの市長は、持永和見と近い松形祐堯と対立関係にあり、持永とは距離がある。

 川村陣営は、持永支援を拒否している中山の支持者が中心となっており、小林市でも保守分裂の様相。
 都城市内では中山後援会や民主などが、04参院選の構図で、横断的な支援による当選を目指す。

 都城市長の父である長峯基は川村支持を決め、堀之内久男の支援者の林業関係者ら一部が川村支援へ動き、都城市では持永包囲網が着々と築かれつつある。

 豊富な人脈を都城市内に持つ東は、高い知名度を武器に支持を広げる構え。
 一部の地方議員による、勝手連的な支援も見受けられる。


【都城】
 東、持永で支持が割れる。川村は苦戦。

【小林】
 持永が強く、東が続く。
 投票する候補者を決めていない有権者は4割に上る


【えびの市】
 川村、東、持永氏が、ほぼ横一線に並ぶ。
 8割強が投票する候補者を決めている。

【西諸県】
 持永一色といった様相。

=県南=

 持永の知事選転出で、古川との衝突が回避できたと歓迎の声は多い。
 前林野庁長官の川村が名乗りを上げたことで林業関係者の得票が鈍る恐れがあるが、農水産業者などが強く推す支持を集められる持永の優位は変わらない。
 
 一方、東も保守地盤に食い込みつつあり、台風の目となる勢い。

 川村は、王子製紙新労組日南支部などを頼りに非自民票を集める。
 それに加え、持永が押さえる保守票をどれだけ取り込めるかが鍵。
 県町村会は川村を担ぐが、各首長が支援に回るのは困難な状況。

 川村との浮動票の奪い合いが予想される東は、県南でも草の根活動を展開。
 抜群の知名度で無党派層に食い込んでいる。


【日南】
  持永が大きくリードし、川村が追撃する。東氏は出遅れている。
 ほとんどの人が投票する候補者を決めている。

【串間】
 持永が圧倒する。次いで東、川村。
 投票する候補者もほぼ固まっている。

【南那珂】
 川村が先行する。
 
【北諸県郡】
 持永、川村で分け合うが、持永が頭一つ出ている。


=開票結果=

そのまんま東 267 無・新
川村秀三郎  195 無・新
持永 哲志   121 無・新
津島 忠勝   14 共産・新
武田 信弘    4  無・新




宮崎政界~政争の四半世紀

2007-01-16 | 大分・宮崎
 県知事選に当たり、保守分裂の経緯が分からないとの声をいただきましたので、まとめました。
 宮崎の保守対立の構造は、郵政騒動と根の深さが段違いに異なり、四半世紀も以上も続いています。
 経緯を紐解くと、対立の構造が余計にわからなくなります。

 ①知事と国会議員の確執から、②知事が逮捕される疑獄事件が発生。
 その後、真偽不明の暴露合戦、双方が矛を収める形で、松形知事が誕生。
 ③松形を知事に戴きながらも、江藤・上杉を中心に絶えず紛争が勃発。
 ④01参院選公認問題をめぐり、長峯と上杉に確執が生まれる。
 ⑤03知事選で、松形後継をめぐり保守分裂。
 ⑥03衆院選で、大物の引退が相次ぎ、各々の後継者が無所属として戦う。
 ⑦04参院選で、長峯派の松下が、上杉を破る。
 ⑧郵政騒動で、参院落選の上杉、衆院落選の黒木・持永と造反組が戦う。
 ⑨宮崎市長選で、中山が津村と戦い、津村支持派との保守分裂。
 ⑩07宮崎県知事選。

 内紛に次ぐ内紛、しかも、対立構造が毎回微妙に違っていたりもします。  

=79黒木事件=

 宮崎県では79年、当時の黒木博知事が「受託収賄」で逮捕、起訴された。
 その後、二審で無罪が確定している。
 この事件は同知事の6選阻止のため、反黒木派による、仕組まれた政治的陰謀事件であったとされる。
 この時の知事の秘書が、安藤であった。

 これ以降、黒木派と反黒木派が激烈を極めた抗争を繰り広げることとなる。
 黒木派=瀬戸山・上杉・民社党、反黒木派=江藤・社会党という構図であった。
 前回選挙で小谷政一を立てるなど、知事の黒木博と対立した江藤。
 黒木とは、姻戚関係も含め、深い結びつきを持つ上杉。
 とりわけ、この二人の対立は激しかった。

=松形時代=

 黒木は辞職に際して、旧林野庁出身の松形を後継者に指名した。
 
 その、松形祐堯は79年から03年まで6期勤めた。
 黒木博も59年から79年の20年という長期政権であった。

 松形は最初の選挙こそ6割強の得票率に留まったが、83・87・91の選挙では9割に迫る得票で当選。
 多選の弊害の声が出始めた95知事選でも7割を超える得票で5選を果たした。

 そんな中、県庁内で台頭してきたのが、牧野である。
 県庁で逆らえるものがいなかったといわれる。 

 99知事選には、松形県政を支えてきた県議会自民会派から議長・副議長経験者、そして県幹部であった安藤らの保守候補を含む六人が乱立した。
 6選を果たした松形であったが、得票率は4割強と冴えないものであった。

 松形の長期政権下における閉塞感は、県民の間に広がりつつあった。

 02えびの市長選。
 松形の実弟が四期で市長職を退いた。
 その松方後継候補が、大きな後援母体を持たない宮崎道公に、大差で敗れた。
 市政に対する有権者の不満が組織型選挙を凌駕した。

 松形政権が終わりに近づいていることは、明白となった。

=01参院選=

 上杉は、平成研の参院会長という権力絶頂期で、青木の右腕と目されていた。
 その上杉が、参院現職の長峯の公認を外し、自派の候補を公認とした。
 長峯が、息子や松下を通じ江藤拓と接近したことが争いの発端とされるが不明。
 このことが、新たな紛争の火種となり、04参院選を経て、今に至る。

=03知事選=

 松形は6期で知事の引退、後継と目されたのが県出納長の牧野俊雄であった。
 

 安藤忠恕が知名度を伸ばしていることに、牧野陣営は焦りを感じていた。
 参院議員の上杉光弘の周囲に立候補の動きが見える。

 永田町の江藤派事務所で衆院議員の江藤隆美と上杉光弘が歴史的な会談。
 松形時代に絶え間なかった抗争の和解の契機となるかに見えた。

 宮崎市長の津村重光は、民社党出身ながら自民とも満遍なく付き合ってきた。
 知事選転出が噂されたものの、本人が立候補を否定した。

 99知事選で約八万千票を得た元県議会議長の工藤悟は色気を隠さない。
 01参院選に立候補した長峯基、東治男は国政にこだわる姿勢をみせる。


 安藤も牧野も県庁出身。
 安藤は前回選挙に出馬するまで、牧野と同様に、松形を支える立場であった。
 候補者としての色合いに、大きな違いは無かった。
 ただ一点、牧野は「松形の後継者」であっただけだ。


当選 安藤忠恕  274 無・新

落選 牧野俊雄  248 無・新

 
 長期政権で権勢を誇っていた牧野に、宮崎の主要な団体の支持が集まってくる。
 牧野断然有利との下馬評であった。
 しかし、蓋を開けてみれば、当選したのは安藤であった。

 松形政権での閉塞感は、県民の間で充満していたのである。

 選挙結果が出るまでは牧野陣営には溢れんばかりの人がひしめいていた。
 「安藤当確」が報道され、牧野の事務所をテレビが映す。
 すると、さっきまで立錐の余地なしであった事務所が閑散としていた。
 当選確実だったはずの牧野が、支援者が誰もいなくなった選挙事務所に一人立っていた。
 安藤の報復を恐れた牧野の支援者が、雲の子を散らしたのである。
 
 03知事選では、松形後継の牧野に江藤派が与し、劣勢の安藤候補に終盤、形勢を観ていた上杉派が加担して勝利したといわれる。

 安藤は当選直後の幹部職員人事で、40人に近い「報復人事」を行った。
 その後、安藤は中山成彬衆院議員に急接近、直前まで、東京・中山後援会の副会長であった坂佳代子を副知事に起用した。

=03衆院選=

 江藤隆美(中曽根)、大原一三(田中)、持永和見(大平)、堀之内久男(中曽根)が引退。
 長年の対立構造から、後継候補者の一本化は不可能であった。
 2区で江藤拓・黒木健司、3区で持永哲志・古川禎久が無所属で出馬。
 分裂選挙の末、江藤・古川が当選。

=04参院選=

 自民会派の松下が離党し、上杉が落選。
 (別掲)

=05衆院選=

 郵政騒動が絡み、事態が収集不能。
 (別掲) 

=06宮崎市長選=

 自民党県連は不介入、公明党県本部は自主投票であった。

 戸敷は、一旦住民投票によって合併特例区の区長に選ばれ、新市の地域担当助役に内定していた。
 しかし、中山成彬衆院議員が県都の自民系市長奪回を名目に擁立、突然立候補を表明した。

 選挙戦は、戸敷が佐土原特例区以外には足場がなく、中山の後援組織丸抱えとなり、津村vs中山の対決となった。

 中山の戸敷推薦要請を、前例がないとして自民党県連は了承しなかった。
 これを受け、中山は、津村支持の県議・市議の非公認・除名を公言、津村支持の県議・市議の猛反発を招いた。
 中山は、この発言で、自民対非自民の選挙戦略を自ら崩した。

 また、中山は自民党県連を経由せず、直接東京の党本部を動かし、国会開催中であるにも拘わらず、連日国会議員を動員した。

 安倍晋三・内閣官房長官のメッセージが読み上げられた。
 さらに、片山虎之助・参院幹事長や山谷えり子・参院議員などの国会議員が来援し、拉致問題で名を馳せた中山恭子夫人(元内閣参与)も活用した。
 戸敷のビラに、安藤忠恕宮崎県知事が登場、戸敷支援を明確に打ち出した。
 安藤=中山の密月ぶりを窺わせた。

 また、右翼団体による津村糾弾など、なりふり構わぬ選挙戦が展開された。

 3期の実績のある津村も、思わぬ苦戦を強いられた。 

しかし、津村重光が、どうにか戸敷正をかわし、4選を果たした。


当選 津村重光  800 無・現 4選 =民主・社民推薦

落選 戸敷 正   702 無・新  

落選 松本 隆    54 共・新

06尼崎市長選

2006-11-19 | 大分・宮崎
尼崎市長選一夜明けて 白井市長が2期目抱負
検証の市民委員会設置へ 讀賣兵庫

 尼崎市長選で再選を果たした白井文市長(46)は、投開票から一夜明けた20日、市役所で当選証書を受け取った。会見では「課題は山積しているが、市民とともに考え、解決する姿勢を貫きたい」などと、12月12日からの2期目に向けて抱負を語った。

 この日、白井市長は午前8時前にJR立花駅に立ち、通勤客らに「ご支援、ありがとうございました」と“当選報告”。その後、市役所近くの公園で、支持者に花束を手渡され、笑顔で登庁した。

 当選証書を受け取った後、会見した白井市長は、10万票を超える得票に「とても驚いている。多くの市民の皆さんに支持していただき、今まで以上に責任を感じている」と話した。

 また、前回を7・62ポイント上回る投票率(39・87%)に触れ、「市政を『自分たちの身近な問題』と考えてくださる人が増えたことの表れでは」と分析。厳しい財政状況を踏まえ、「財政再建団体への転落直前から改善できたことは、一定の評価をしてもらえたと思う。しかし、解決に至っていないのは事実で、さらなる改革に努めたい」と述べた。

 このほか、▽市長退職金を恒久的に500万円とする条例案の提案▽企業誘致の促進▽福祉の充実▽公約を市民らと検証する「市民委員会(仮称)」の設置――などに取り組むとし、「政治家は公約が命。すべて実現させたい」と述べた。

(白井陣営10万票に驚き 谷川陣営、組織まとまらず)

 白井市長が得た「10万1388票」は20日、改めて話題になった。得票数は戦後の同市長選史上最多で、初の10万票超え。2002年の前回選から約4万票も上乗せし、1期目で“白井人気”が広がったことを印象づける結果となった。

 白井市長の選挙団体「フレッシュ尼崎の会」の中村大蔵代表自身、「8万はいけるかもと思ったが、まさか10万とは……」と驚く。

 前回まで15回行われた市長選の最多得票は1970年、篠田隆義氏(旧社会党)の9万5222票。立候補者数などが違うため、単純比較はできないが、6けたの票は際立っている。

 市関係者は、自画自賛気味に分析する。「全国最年少の女性市長として登場し、有権者の関心は高まった。実績も評価され、前回棄権した“無関心層”も、今回支持したのでは」

 同会の北村仁事務局長は「選挙戦で当初、支持者に楽観論が多く、何度も『猛烈に追い上げられている』と引き締めた」と明かした。中村代表は「危機感が市民にも広がり、大きな流れになったのでは」と話す。

 一方、前市議会議長、谷川正秀氏(43)を推薦して敗れた自民党の関係者はショックの色を隠せない。

 同党県連の原亮介幹事長は「準備期間の短さや現職に対抗する難しさが響いた。地方の首長選挙では、県連推薦だから、みなさんが従うという単純構造にならないのかもしれない。結果を重く受け止め、対策を考えたい」と話した。

 谷川陣営が公明党の推薦を取り付けたのも告示直前の9日と遅かったが、陣営からは「自民党が弱過ぎた」との声が漏れ聞こえる。今回、自民党系市議の一部が離反しており、陣営幹部は「選挙を仕切る大物国会議員がおらず、組織がまとまらなかった」と嘆いた。

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尼崎市長選について
出口調査 自民支持層5割弱、白井氏に

尼崎市長選で、神戸新聞社が十九日、市内の投票所で出口調査を行ったところ、自民党を支持する有権者の五割近くが、再選した白井文氏に投票していたことが分かった。

 自民は、前市議の谷川正秀氏を推薦していた。白井氏には無党派層の九割近くが投票していたほか、自民とともに谷川氏を推薦した公明を除く各政党の支持層から幅広い支持が集まった。

 全国最年少の女性市長としての知名度を背景に、党派を超えた支持が圧勝につながったとみられる。

 調査は同市内五カ所の投票所前で、計五百人を対象に行った。

 回答者の支持政党は、自民の27%をはじめ、民主15%、公明8%、共産6%、社民3%。支持政党なしは36%だった。

 支持政党別に投票行動を分析すると、自主投票だった民主の支持層は92%が白井氏に投票。共産、社民支持層も九割前後が白井氏に票を投じた。

 一方、自民、公明両党の推薦を受けた谷川氏には、公明支持層の85%が投票したものの、自民支持層では53%にとどまり、半数近くが白井氏に流れた。

 投票の際に重視した点では、「人柄、誠実さ」とした人が最多で39%。次いで「政策、公約」24%、「経験、実績」13%の順だった。

 有権者が「最も期待する施策」として挙げたのは、「子育て、教育問題」が32%でトップ。「社会福祉」との回答も23%に上り、市民生活に直結する施策を重要とみなす傾向が強かった。

 「行財政改革」とした回答は17%にとどまった

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尼崎市長選が本格化、改革派女性市長と新人の戦いへ

 無所属、無党派、市民派として4年前に誕生した兵庫県尼崎市の白井文市長(46)が26日、支援者の集会でマニフェストを明らかにした。9月5日に市議会で市長選挙(11月12日告示、19日投開票)に立候補することを明らかにしていた。白井氏は全国最年少の女性市長として登場、保守色の強い尼崎で任期中は数々の改革に取り組んできた。同市長選には自民党の谷川秀善参院議員(大阪選挙区)の長男、谷川正秀尼崎市議(43)も無所属で立候補する予定だ。
 この日に公開されたマニフェストは26項目にわたるが、白井市長は「子供に食事の重要さを教える食育や、市制90周年を迎えた尼崎市で生きがいを持って働けるような環境を作りたい。これまでどおり市民と話し合いを重ねるやり方を続けていきたい。いろんな芽が育っているので、それが花開くように次もがんばりたい」と決意を新たにしている。
 前回選挙は衝撃的な結果だった。およそ200団体、しかも公明党の支持も取り付けた前市長が惨敗した。白井陣営の1人は「選挙戦で相手陣営の選挙カーは見なかった。相手にされていないと感じたが、逆に燃えた」と振り返る。自民を応援していた有力企業のトップや商店街関係者らが半ばから白井氏になびきはじめた。勢いは「組織票」を堂々寄りきった。
 白井氏の任期中にはJR宝塚線の脱線事故やクボタ旧神崎工場周辺でのアスベスト(石綿)問題など全国的にも注目された出来事があった。しかしそれも大きな逆風とはなっていない。それどころか市財政で800億円もあった収支不足を1年間で100億円まで圧縮、自身の市長退職金を3000万円減額して500万円にするという思い切った改革に取り組んできた。
 全日空の客室乗務員の経歴を持ち、尼崎市議を2期経て2002年に初当選、女性や若者には絶大な人気がある。やや楽勝ムードも漂う中で陣営は「尼崎市長は2期目にこけることが多い」と引きしめを図る。「国道43号線での排気ガス公害のイメージが強い尼崎市に抜けるような青空をもたらした」と支持者は絶賛する。
 一方の谷川氏は補選で連勝した安倍総理人気に頼る。無所属とはいえ、総理と握手した自民党ポスターを市内に掲示している。自公の組織票が頼りで、市内の保守層への食い込みも図る。投票率が低調に終われば、組織頼みの谷川氏には有利になる。
 11月10日には尼崎市総合文化センターで、白井氏と谷川氏の公開討論会が尼崎青年会議所の主催で開かれる。明確な争点は見られない選挙だが、市民にとっては両氏の主張を聞くいい機会だ。


 任期満了に伴う尼崎市長選が十二日、告示され、前尼崎市議で住職の新人谷川正秀氏(43)=自民、公明推薦=と、再選を目指す現職白井文氏(46)のいずれも無所属の二人が、立候補を届け出た。自公を軸とした「組織」と、政党・団体の推薦を受けない「無党派」が争う構図で、来年の統一地方選、参院選の前哨戦としても注目される。投票は十九日で即日開票される。
 選挙戦では、工業地帯の衰退や長引く不況などの影響に伴い危機的な状況に陥った市財政の再建や、低迷する地元商業の活性化などが課題。ピーク時の五十五万人超から、現在約四十六万人まで落ち込んだ人口問題では、減少にどう歯止めをかけ、定住を促進して人口増に結びつけていくか、などが争点になる。
 谷川氏は「国と県のパイプもある。『しがらみ』も尼崎のために使いたい」とする。白井氏は「町をつくるのは政党か、それとも市民かを問う選挙だ」と訴えている。

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 十九日投開票の尼崎市長選で、公明党は九日、立候補表明している前市議の谷川正秀氏を推薦することを決めた。谷川氏はすでに自民党から推薦を受けており、政府与党の自民・公明体制で選挙に臨む。

 一方、現職の白井文氏は政党や団体とは政策協定を結ばない方針。政党関係者は同市長選を来年の参院選や統一地方選を占う前哨戦と位置づけており、対照的な二人の戦いに関心を寄せている。

 公明党県本部は四日に谷川氏からの推薦依頼を受けて推薦を決め、この日の同党中央幹事会で承認した。県内の他の首長選では前面に立たず、一定の距離を保ってきた同党が推薦を出すのはきわめて異例。この日会見した県議の野口裕県本部幹事長は、谷川氏の政策を評価した上で「尼崎は冬柴(鉄三同党衆院議員)の地元だ」と強調し、今後の衆院選を視野に入れた対応であることを示唆した。

06熊本市長選

2006-11-12 | 大分・宮崎
熊本市長選:幸山政史氏が再選

 熊本市長 12日投開票。現職の幸山政史氏(41)が再選。
 元熊本県総務部長の佐藤達三氏(61)▽元参院議員の本田良一氏(66)▽労組職員の中嶋啓子氏(51)を破る。
 投票率は53.75%。

 確定得票数次の通り。

当選 164387 幸山 政史 無・現 =民(議員支援)
落選  83894 佐藤 達三 無・新 =自(推薦)・公(推薦)・民(議員支援)
落選  16708 本田 良一 無・新 =民(連合推薦)
落選  14630 中嶋 啓子 無・新


 熊本市議会の民主、社民党系会派「市民連合」の家入安弘、田尻将博両議員が1日、会派離脱届を議会事務局に提出した。
 熊本市長選で同会派は自主投票だったが「市長に対するスタンスがバラバラになったため」などとしている。
 2人は同日付で家入議員を団長とする新会派「愛市民主会」を設立した。

 市長選では民主、社民両党とも自主投票で、連合熊本は元参院議員の新人を推薦した。
 市民連合の所属議員は、多くが現職の幸山政史氏を支援した。

 だが、民主党県連幹事長の田尻議員は自民、公明が推薦する新人を支援。
 「(有権者や党支持者に)分かりにくい構造をつくった責任がある」と離脱理由を説明。
 連合推薦議員を支援した家入議員は「幸山市政に野党的立場で臨みたい」と話した。
 家入議員は「ぶざまな結果を出した連合もけじめを付けるべき。改革が必要だ」とも指摘した。

06串間市長選

2006-07-23 | 大分・宮崎
 7月23日、串間市長選の投開票が行われた。

 候補者は、現職・鈴木重格、市議・福添忠義、前市教育長・岩下斌彦。
 周辺1市2町との合併問題が争点。
 鈴木は「反対」、岩下は「合併推進」、福添は「住民投票実施」と主分かれた。

 02市長選は、前市長が選挙違反に連座して失職したことによる出直し選挙。
 当時、県議だった鈴木が県議を辞職して無投票当選。
 その一方、前市長が県議補選に立候補、批判を受けながら当選した。
 今回は前市長の支持者が、岩下を推す動きを見せており情勢は混沌となった。


当選  鈴木重格  56 無・現

落選  福添忠義  49 無・新

落選  岩下斌彦  45 無・新

(投票率81%・過去最低)


06別府市長選

2006-05-14 | 大分・宮崎
 5月14日、別府市長選の投開票の別府市長選が行なわれた。
 
 市中心部の埋め立て地に大型スーパーを誘致する立地協定案が市議会で審議未了で廃案となり、浜田は市長を辞職。
 急遽、市長選となった。
 このような経緯から、経済活性化のため大型店を誘致すべきかどうかが焦点。
 選挙戦は誘致反対を掲げる長野との一騎打ちとなった。

 市議会の自民3会派の一つ、新和会(6人)に所属し、市連青年部長も務める長野恭紘(31)が立候補を表明した。
 他の2会派(計10人)は、辞職して再出馬する社民出身の浜田博の陣営に回っている。
 自民県連は中立を保つが、長野陣営に肩入れする国会議員や県議も少なくない。

 公明党県本部を訪ねて推薦を要請した浜田に、市議会の正副議長が付き添った。
 ともに自民会派「高志会」(5人)の所属。
 議長の永井正氏は別府市連の「政調会長」、副議長の吉冨英三郎氏は「副幹事長」と名乗り、自民色を打ち出して浜田への支援を求めた。

 浜田が進めたイズミ誘致を巡り、別府市議会の自民3会派の対応は、誘致賛成の高志会と市民クラブ(5人)、反対の新和会に割れた。
 市長選への対応も、そのまま浜田陣営と長野陣営に二分した。

 自民県連に対して、新和会側が支援と協力を要望。
 浜田陣営は、不介入を求めた。

 県連は中立の構えだが、党内には不満もくすぶる。

 長野の後援会事務所開きでは、佐藤錬・衆院議員が挨拶に立った。
 事務所開きの場では別府市区選出の牧野浩朗県議も檄を飛ばした。

 共産党別府市委員会は、同市長選に出馬する長野恭紘市議の支援を決めた。
 長野は自民党新和会所属だが、委員長の平野文活市議は「今回は特殊な事例の選挙」と説明した。
 共産党は、イズミ誘致に反対。
 誘致の是非は「住民投票で問うべき」と、辞職し再出馬する浜田博前市長の政治手法を批判。
 今回の市長選を住民投票と捉え、誘致反対の長野を支援するという。
 ただ政策協定は結ばず、長野が当選した場合も、誘致以外の政策では「是々非々」の立場に立つ。

 自民党県連は長野の推薦を決めた。
 別府市内のホテルで総務・支部長・幹事長会議を開き、長野支持に至った経緯を報告、承認された。

 会議には党別府市支連幹事長で、前市長の浜田博を支援している山本一成・別府市議らも出席。
 県連の決定について強く抗議した。

 阿部英仁・党県連幹事長は、浜田の支援団体の政党色が強くなったためと理解を求めた。
 最終的に長野支持は承認され、山本市議らは途中で退席した。

 その後、阿部幹事長は「支持とはいえ、最大限の支援をしていきたい」と述べ、出席者約100人に支援を要請。
 最後に駆けつけた長野とともに「頑張ろう」を三唱し、党県連として長野支援を鮮明に打ち出した。


当選 36987 浜田 博 無・前 =社

落選 24388 長野恭紘 無・新 =自      

(投票率62% 過去最低)


 前職の浜田博が、新人の元別府市議長野恭紘を破り、再選を果たした。