自民党:郵政造反組復党問題 衛藤氏復党、県連が一転容認 /大分
3月3日朝刊 毎日新聞
◇公明は一定の理解示す--選挙協力に課題
郵政造反落選組の衛藤晟一前衆院議員(59)の自民党復党問題は2日、同党の谷津義男・選対総局長の来県で、大きく展開した。「衛藤氏を参院選の比例公認候補に『県連の頭越し』で決めようとしている」と党本部に抗議していた自民党県連は、一転して容認。党県連からこの日報告を受けた公明党県本部は一定の理解を示した。しかし、両党で実際にどのような参院選の選挙協力が出来るのか課題も残されている。
谷津総局長はこの日午前、自民党県連の常任総務会に出席した後、記者会見。谷津総局長は、福祉団体を中心に20を超える団体が衛藤氏の参院選比例代表公認を求めていることを明らかにし、公認に前向きの姿勢を表明した。県連の抗議に対しては「多少の作業をして県連に内々に話をしないといけないと思っていたが、総裁の発言がボーンと出てきた。頭越しの所があったので説明に来た」と釈明した。
参院選比例代表に衛藤氏が出た場合の公明党への影響について、谷津総局長は「自然体で衛藤(晟一)さんの票が大分から出ることはあると思う」と述べたが、「大分の公明党の理解が得られるかまだ分からない」と語った。
一方、公明党県本部の竹中万寿夫代表は「県連のスピーディーな対応を評価する」としつつ「衛藤晟一氏からしかるべき説明をいただかないと前に進まない」と、自民党県連の日野立明・会長代行に注文を付けた。
公明党県本部は4月の県議選で、自民党の公認、推薦候補計24人から推薦を申請されているが、「衛藤氏の問題を見極めるため、現時点では判断を先送りしている」(竹中代表)といい、衛藤氏の復党問題は県議選にも影響を及ぼしている。
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衛藤氏復党は論外 首相を舛添氏が批判
自民党の舛添要一参院政審会長は24日朝のTBS番組で、郵政造反組の衛藤晟一元厚生労働副大臣の復党を安倍晋三首相が容認する考えを示したことについて「百害あって一利なし。論外だ。首相はぐらついちゃいけない」と強く批判した。
舛添氏は「参院は衆院で落選した人の姥捨山でも失業対策(の場)でもない。自公協力に影響を与える」と指摘。さらに「(次は)平沼(赳夫元経済産業相)さんはどうか、となる。だから昨年、一気に(落選組も含めて復党を)やっておけばよかった」と苦言を呈した。
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首相が衛藤氏の復党容認 公明反発、選挙協力影響も
安倍晋三首相は23日、郵政造反組で2005年の衆院選(大分1区)で落選した衛藤晟一元厚生労働副大臣の早期復党に関し「基本的に同じ考え方、方向性を持った(元)議員だ。党紀委員会で議論するが、最終的には私が判断する。国造りを一緒にしたいと思う人を加えるのは当然だ」と述べ、容認する考えを表明した。
衛藤氏は夏の参院選で自民党の比例代表候補としての出馬を目指しており、公明党は選挙協力の支障になるとして難色を示していた。これに関し首相は「基本的にわが党の候補だから、わが党の判断で決めたい」と強調した。
公明党との選挙協力に関しては「両党の信頼関係において協力関係をしっかりと組むことが大切だ」と指摘した。ただ、公明党の反発は確実で、選挙協力に影響する可能性が高い。
2007年02月23日
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参院選・民主、社民の決裂不可避か~民主が候補擁立へ
今夏の参院選大分選挙区で社民党が擁立した病院長・松本文六氏(64)への推薦を断った民主党県連の吉良州司代表は16日、大分市で記者会見し、党公認の独自候補擁立に向けた選考作業を本格化させることを表明した。両党は2000年以降の県内の国政選挙で共闘を組んできたが、今回の表明で分裂は避けられない情勢となってきた。
これまで、吉良代表を委員長とする選考委員会で選考作業を進め、昨年末までに数人に絞り込んでいたが、社民党県連合から松本氏擁立を打診されて以降、作業を一時中断していた。
吉良代表は「社民への配慮で作業を進めていなかったが、これから本格的に数人の中から接触していく」と表明。選考条件について「反自民、政権交代期待層の受け皿となり、(利権と一線を画した)健全な保守層、広範な無党派層から支持される人物」と説明し、「3月中には色よい返事がもらえたらいいと思っている」と述べた。
ただ、社民党県連合との共闘や連合大分を加えた非自民勢力による「3者協力」については、「決して協力関係を捨てた訳ではない」とし、人選後、両党の統一候補擁立に向け、改めて社民党県連合側に歩み寄りを求める考えを示した。
(2月17日 読売新聞)
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社民候補への推薦拒否に理解-民主・小沢代表
2月12日 時事通信
小沢氏は、夏の参院選大分選挙区で、社民党県連が擁立を決めた新人候補の推薦を民主党県連が事実上拒否したことに関し「その人で間違いなく当選できるなら、わたしも県連も反対する理由はない」と指摘。民主党県連の判断に理解を示した。その上で「全国に大きな影響を及ぼすことではない」と述べ、社民党と統一候補を擁立する秋田、富山両選挙区への影響を否定した。
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選挙:参院選・大分選挙区 松本氏推薦見送り 社民「他県の共闘にも影響」 /大分
2月11日 毎日新聞
今夏の参院選大分選挙区で社民党県連合(重野安正代表)が擁立する新人で医師、松本文六氏(64)の「推薦困難」を民主党県連(吉良州司代表)が伝えた10日、両党共闘の枠組み維持が困難になったことに、関係者は当惑や苦渋の表情を見せた。
社民県連合の久原和弘幹事長は「残念に尽きる。これまで民主が擁立した候補に対し、ああだこうだ言ったことはなかったのに。選挙協力とはそういうものだ。順番から言っても、今回は社民が出すのが当たり前」と納得のいかぬ様子。既定方針通り松本氏で戦う考えを示しつつ「他県での参院選共闘にも影響するのでは」と記者団に問われると、「当然そうなる」ときっぱり。今後の両党の協力態勢については「きっちり考えて対応する」と述べるにとどまった。
一方、昨年末以来、非公式な折衝で何度も社民側に対し、「推薦困難」の意思を伝えてきた民主県連。連合も含めた3者協力の重要性は認めつつ、吉良代表は「健全な保守層、無党派層を取り込まない限り、3者協力だけでは自公勢力に勝てない」と苦しい胸の内を語った。
今後については「社民の対応の変化を待ちたい。それを見極めた上で、次の対応を決めたい」と、独自候補擁立にはまだ慎重な姿勢。
吉良代表は「大分の判断が他県に及ぼす影響は重く受け止める。だが、自公に勝てる大分選挙区で勝ち、与野党逆転を果たすことが重要で、全野党の願いと考える」と述べた。
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民主大分県連が社民支援を拒否 参院選の選挙協力決裂
民主党大分県連(代表・吉良州司衆院議員)は9日夜、常任幹事会を開き、社民党県連合が参院選候補として擁立した大分市の特定医療法人理事長で医師の松本文6氏(64)を支援しないことを決めた。
吉良代表が10日、社民に伝える。
社民が要請した推薦を民主が拒否したことで、統一候補を擁立する選挙協力を協議してきた両党の決裂は必至の情勢になった。
民主は社民との協議と並行して、自前候補の絞り込み作業を進めており、最終的には独自候補を擁立するとみられる。
だが、民主は候補一本化の条件として「勝てる候補」を重視、松本氏の集票力に疑問を示していた。
5日に推薦要請を受けた際、同党の梶原九州男県連幹事長は「期待に沿えるかどうかは現時点で責任を持てない」と消極的な発言をしていた。
=2007/02/10付 西日本新聞朝刊=
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社民党県連合は5日、7月の参院選大分選挙区(改選数1)の候補者に、大分市の医師、松本文六氏(64)を擁立することを決め、これまで選挙協力をしてきた民主党県連と連合大分に、同氏の推薦を要請した。
松本氏は大分市出身。県立上野丘高校を卒業後、九州大学医学部に進み、80年に同市に天心堂へつぎ病院を創設、院長に就任した。現在は同病院を運営する医療法人の理事長を務める。
同日の支部代表者会議で、松本氏は「日本の医療が崩壊しつつある」と立候補を決意した理由を述べた。「全国で病院の赤字化がさらに進めば、すぐれた医療は提供できなくなり、地域の崩壊につながる」と医療現場からの危機感を訴えた。
連合大分の嶋崎龍生会長は「勝つためには候補者を一本化するしかない」と、民主、社民両党間の調整を改めて要請。同県連の梶原九州男幹事長は「期待に沿えるか、現時点では責任を持てない」と述べ、近く対応を協議すると回答した。
02月06日
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02/06
社民党:参院選大分選挙区に、新人を擁立
社民党大分県連は5日、参院選大分選挙区に新人で医師の松本文六氏(64)を擁立することを決めた。同選挙区では民主党との選挙協力を検討していたが、調整が付かないまま見切り発車した。
民主、社民両党は今夏の参院選へ向け秋田、富山、沖縄の3選挙区で統一候補の擁立に合意。大分でも協議を続けていた。
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参院選候補 擁立先送り 社民県連合
7月の参院選大分選挙区について、民主党と統一候補の擁立作業を進めている社民党県連合の重野安正代表(衆院議員、比例九州)は20日、大分市であった旗開きでのあいさつで「候補者をきょう決定すると宣言していたが、まだまだ協議が必要」と述べ、先送りしたことを明らかにした。
重野代表は「来月初旬までには必ず県民に発表したい」と意欲を見せた。一方、独自候補擁立の意思を示してきた民主党県連代表の吉良州司衆院議員(大分1区)は来賓あいさつで「社民党との協力関係は追求していく。大分でも必ず勝つことを前提に協力していきたい」と述べた。
01/21
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参院選社民、独自候補の方針民主との統一候補困難か
今夏の参院選大分選挙区について、社民党は18日、全国代表者会議(2月3日、東京)までに独自候補を擁立する方針を示した。一方、民主党県連は独自の候補擁立の姿勢を崩しておらず、両党の統一候補を擁立できるかどうかは不透明な情勢だ。
県内では、2000年の衆院選以降、連合大分の呼びかけで両党と3者による選挙協力を続けている。社民党は「前回参院選は、民主党の候補者の当選に協力した。今度は社民党の番」とし、民主党に対し、大分市の病院理事長の医師(64)の擁立を非公式に打診している。
民主党県連は、候補者選考委員会を設置し、独自候補の絞り込み作業を続けており、擁立姿勢を崩していない。同党県連内では「社民党が擁立しようとしている人では、まとまらない」との声が上がっている。
また、連合大分は18日、執行委員会を開き、「(両党が)割れたら勝てない」として、改めて統一候補の擁立を働きかけることを確認。3月4日に開く参院選の総決起集会で候補者を紹介したい考えで、遅くても2月上旬までに提示するよう両党に求めている。
01/19
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郵政落選組の復党は参院選後に 自民、世論の反発懸念
自民党は、郵政民営化法案に反対して離党、05年の衆院選で落選した前衆院議員について、原則として夏の参院選前には復党させない方針を決めた。
参院選への立候補をめざす人に限って認めることも検討したが、現職を復党させた後に内閣支持率が下落したことを踏まえ、追加の復党容認は参院選への悪影響が大きいと判断した。
落選組17人のうち、無所属のままで国政復帰をめざしている人は9人いる。
執行部はこれまで、衛藤晟一、八代英太両氏が参院比例区、藤井孝男氏は同岐阜選挙区から立候補することを念頭に、この3人を中心に復党の是非を検討。
対象の前衆院議員らを支持するかどうか党の友好団体に聞き取り調査をしたり、自民党の比例票を期待する公明党に理解を求めたりするなど、準備作業を進めてきた。
しかし、昨年12月に現職組11人を復党させた後に、世論調査で支持率が大幅に下落したことで、執行部は「さらに復党を許せば支持率が落ち込み、選挙を戦えなくなる」(幹部)と判断。
公明党からの抵抗も強く、復党を強く主張していた参院幹部も最終的に同意した。
これで衛藤、八代両氏は、今夏の参院選で自民党の比例区候補となる道を閉ざされたことになる。
ただ、衛藤氏はなお、国政復帰に意欲を示している。
藤井氏は岐阜選挙区、衛藤氏は地元の大分選挙区から、それぞれ無所属で立候補する可能性がある。
党執行部は「無所属で出るなら仕方がない」としている。
2007/01/19(朝日新聞)
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来夏の参院選 社民、候補選び大詰め 民主との協力難航
社民党県連合(代表・重野安正衆院議員)は来年夏に実施される参院選大分選挙区(定数1)の公認候補として、大分市内の病院経営者に白羽の矢を立て最終調整を行っている。ただ、民主党県連が独自候補の擁立方針を強めており、これまで通り協力を得るのは難しい情勢。両党を支持する連合大分は候補一本化を強く求めている。
社民は前々回の2001年、前回の04年の参院選で、連合大分を仲介にして民主と共闘態勢を組んだ。01年は現職を擁立、民主から推薦を得た。04年には、逆に民主の公認候補を推薦して自民候補を破り、当選に貢献した。両党は衆院選を含め、協力のための紳士協定を結んできたため「今回は民主側が協力する番」(重野代表)という思いが強い。
しかし「裏表」の議席独占を狙う民主は、当初から公認候補を擁立する方針を表明。まだ、具体的な候補は浮上していないが、社民の譲歩を期待しながら、同党や連合大分と意見交換を続けている。民主党県連の吉良州司代表は「政権交代を狙う党として、候補者を擁立するのは当然」と公言し、協力関係よりも党の方針を優先する姿勢を崩していない。
関係者によると、民主が公認候補を決定した場合、社民が当てにする候補が出馬を辞退する恐れもあり、候補選びは一段と難しくなりそうだ。
2006/12/31
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郵政造反組 参院選転身を公明懸念 自民バーター協力は…
郵政民営化造反組の復党問題の焦点が落選組の処遇に移った中、来夏参院選への転身を目指す落選組の動きに公明党が懸念を強めている。自民、公明両党は参院選でも水面下で「選挙区は自民、比例は公明」というバーター協力を進めており、落選組の比例代表への出馬により協力が破たんしかねないからだ。小選挙区支部長争いなどに発展しつつある現職組の復党に続き、与党内の新たな火種にもなりかねず、自民党執行部は対応に頭を痛めそうだ。
落選組のうち、参院比例への転身に意欲を示すのは衛藤晟一氏(衆院大分1区で落選)。
公明党大分県本部の竹中万寿夫代表らは6日、自民党大分県連会長にあて「信頼関係に亀裂が生じ、参院選大分選挙区などあらゆる選挙に重大な影響が出てくることも懸念される」と異例の申し入れ書を提出した。
衛藤氏は衆院4期を務めたが、昨年の衆院選で自民党公認の佐藤錬氏と競合。民主党候補が当選し、自民系は共倒れに終わったが、佐藤氏は比例代表九州ブロックで復活当選した。さらに、参院大分選挙区も公募の結果、元キャリア官僚の公認が決まっており、衛藤氏の国政復帰には参院比例の選択肢しか残っていないのが実情。衛藤氏側は「生長の家」などの宗教団体を中心に地元・大分で大量得票できれば、当選圏内に入る可能性があるとみている。
一方、公明党は来夏参院選で、九州が地盤の木庭健太郎参院幹事長が比例代表で改選を迎える。自公両党は大分も含む参院選挙区でバーター協力を実施してきており、木庭氏の当選に全力を挙げる方針の公明党は、衛藤氏の動きに「選挙協力はどうなるのか」と不快感を隠さない。
大分では、統一地方選でも自公が競合しない複数の選挙区で、自民党県議が公明党県本部の推薦を依頼しており、自民側も余計な摩擦は起こしたくないのが本音。公明党の申し入れを受け、7日に中川秀直幹事長と会談した大分県連会長の衛藤征士郎元防衛庁長官によると、中川氏は「大分の票をあてにしない態勢をつくらないと公認は難しい」と公明党への配慮を示したという。
12月12日 毎日新聞
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年内に参院選候補見直し 復党、落選組は別の条件も
候補見直しは、安倍晋三首相が党総裁選で「勝つために候補者を見直して決定しなければいけない」と言明している。中川幹事長は「参院選は参加することに意義があるのではない。勝てる態勢になっているのか検証する」と強調した。
郵政造反組のうち衆院選で落選した元議員の復党に関しては「現職議員と同じ条件では国民の理解は得られない」と指摘。参院選に出馬する場合でも(1)選挙区では県連の公募を勝ち抜くなど民意の確認(2)比例代表では友好団体の支持-が必要との認識を示した。同時に「選挙区なら与党統一候補にふさわしいかどうかの判断も必要だ」として、公明党の理解も必要との考えを示した。
落選組のうち藤井孝男元運輸相が岐阜選挙区、衛藤晟一氏が比例代表で出馬を検討している。
12/02
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国民新党、後藤博子氏を比例擁立へ
国民新党は24日、来年夏の参院選の比例代表候補として自民党を離党した後藤博子参院議員(大分選挙区)を擁立する方向で調整に入った。後藤氏は昨年8月の郵政民営化法案の参院本会議採決で反対票を投じ、今年6月からは参院会派「国民新党・新党日本・無所属の会」に所属している。
07/25
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自民党:公募で新人擁立 参院選大分選挙区
自民党大分県連は23日、来夏の参院選大分選挙区に、新人で総務省大臣官房参事官、礒崎陽輔氏(48)の擁立を公募で決めた。24日、党本部に公認申請する。
07/23
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132人同時に自民離党届 大分、後藤議員に同調か
7月13日
自民党員でつくる「大分県の自民党を考える会」メンバーのうち132人が13日、党大分県連に離党届を提出した。参院選への公募制導入をめぐる県連の対応に抗議しており、同党を離党した後藤博子参院議員に同調する動きとみられる。
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郵政造反組と接触 参院選 民主、後藤氏擁立に含み
民主党が、昨年の郵政民営化関連法案に反対して自民党離党を強いられた「造反組」に対して、来夏の参院選での民主党からの出馬や共闘関係の構築を打診していることが26日、分かった。民主党幹部らが「水面下で激しく働き掛けている」と認めた。
参院選を「天下分け目の戦い」と位置付ける小沢一郎代表の指示とされ、打診対象は、先の衆院選に非公認で出馬した無所属現職や落選議員が中心。今後は自民党公認を得られるめどが立っていない参院議員にも働き掛ける方針だ。
自民党内では造反組の復党について賛否両論があり、小沢氏としては「郵政政局のひずみ」(安倍晋三官房長官)に乗じて自民側を揺さぶる狙いもあるとみられる。ただ造反組には復党志向が強く、民主党の戦略が奏功するかは不透明だ。
関係者によると、民主党はこれまでに複数の落選議員に「選挙資金を支援するので参院選に出馬する意向はないか。落ちても衆院選での公認を検討する」などと打診。無所属現職には、次の衆院選での民主党公認を前提に、参院選での支援協力を求めるケースもあったとされる。
小沢氏は26日、高松市内で記者会見し、造反組への対応について「自民党のやり方をたださなければならないと考える方とはいくらでも協力できる」と言明。造反組のうち自民党に離党届を出した後藤博子参院議員(大分選挙区)の擁立に関しても「大分県連の考え方を聞いた上で、党本部で判断する」と含みを残した。
無所属現職の1人は打診を断ったと認めたうえで「反応がいい人には、これから集中的に攻勢を掛けるだろう」と指摘している。
05/27
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自民の後藤博子参院議員が離党届
自民党の後藤博子参院議員(大分選挙区)は26日午前、逢沢一郎幹事長代理に離党届を提出した。来年夏の参院選の候補者調整を巡る不満が理由だ。後藤氏は昨年8月の郵政民営化法案の採決の際、反対票を投じた造反組の1人。再選出馬を希望しているが、大分県連は新人擁立に向け、候補公募を始めていた。
国会内で記者会見した後藤氏は「離党することで自分自身を整理整頓したい」と説明。来年の参院選に関して「出たいと思っている」と強調すると同時に、自民党以外からの立候補について「柔軟にいろんなことが選択できる」と含みを残した。
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明暗分かれる造反組/参院公認でも郵政の余波
昨夏の郵政民営化関連法案の採決で反対票を投じた自民党参院議員のうち、来年改選を迎える選挙区選出の九人の明暗が分かれている。
昨秋の衆院選は党主導で公認を決めたが、参院選の候補者選考では県連の意向も重視。
同じ「造反組」でも、早々と公認申請を取り付けた人の一方、冷淡な扱いを受ける現職もいる。
大分では現職の後藤博子氏が再選に意欲を示しているのに対し、県連は昨年三月に公募制導入を決定
郵政法案での造反も「後藤外し」に拍車を掛けた。
県連では「後藤氏では勝てない。出たければ公募に応じればよい」と突き放す声が大勢だが、後藤氏は公認漏れも覚悟であえて応募する意地を見せている。
2006年3月25日