選挙ブログ

選挙を中心に政治の話題を取り上げていきます

06二戸市長選

2006-01-29 | 青森・岩手・秋田
 
 1月29日、二戸市長選の投開票が行われた。

 候補者は、旧二戸市長・小原豊明、前自民県議・工藤篤の2人です。

 工藤は二戸市出身。
 87県議選で初当選、前回は無投票で5選。


当選 11230 小原豊明 112 無・新 =民

落選  8539 工藤 篤  85 無・新 =自・公

(投票率76%)


=見解=

 衆院2区は自民・鈴木の地盤。
 しかし、下閉伊地区以外は民主の侵食が進む。
 民主の候補は前市長、自民の候補は5選の県議。
 全くの力比べの様相であっただけに、自民は組織の建て直しが急務である。



06南相馬市長選

2006-01-29 | 宮城・山形・福島
 1月29日、原町、小高、鹿島の合併に伴う南相馬市長選の投開票が行われた。
 

 元原町市長・渡辺一成を自民・公明推薦し、元原町市産業支援センター所長の横山を民主・共産が推薦した。
 合併後の新市の基盤づくりを担うかじ取り役を決める選挙で、大型公共事業の進め方などを争点に、一騎打ちとなった。
 「平成の大合併」で発足した県内の首長選で選挙戦に突入するのは、05年の二本松市長選に次ぎ2度目。

 
 互いに政党の推薦は受けているものの、「市民党」を前面に打ち出し、市民の支持を得ようと懸命だ。
 渡辺は、旧2町の元町長の支持を得て態勢を固める。
 横山は、市政の停滞感を打破するために市政刷新を訴える。
 両候補は、ともに行財政改革を政策に掲げ、市民参加のまちづくりを訴えた。
 選挙戦は、市民を引きつける具体的な訴えができるかどうかに懸かっている。

=開票結果=
 
当選 渡辺一成  208 無・新 =自・公

落選 横山   178 無・新 =民・共

(投票率65.78%)


=見解=

 国政与野党が、それぞれに推薦を出したものの、両者は「市民党」を掲げた。
 通常、組織力で勝る与党側が、「国政とのパイプ」を前面に打ち出した選挙戦を繰り広げる。
 しかし、今回の自公推薦候補は、あえて、そのような戦術を取らなかった。
 両者が「市民党」なら、説得力は現職にある。
 さらに、今回、野党候補は、市民の関心を引くような具体的な争点を設定できなかった。
 旧原町市長を務めた渡辺に軍配が上がるのは、自然なことのように思える。
 しかし、民主党が、自民党の強い相馬地区で候補を擁立し、市民に選択肢を与えたことは、高く評価したい。
 次回の選挙では、具体的な争点の設定にも力を入れてもらいたい。

=相馬=

 「相馬」も由来は、大名相馬氏による。
 相馬氏は下総国より起こり、現在の福島県北東部に国替えとなった。

 相馬郡は、宇多郡と行方郡が合併してできたものである。

 旧宇多郡は、中村町と10村から構成された。
 現在、中村町は、周辺の村と統合し、相馬市となった。
 現在の宇多地区は、相馬市と新地町からなる。 

 旧行方郡は、原町村を含む16村から構成された。
 原町・小高・鹿島は、早い段階で町制を施行していた。
 昭和の大合併で、原町が周辺を併合し、市政を施行した。
 平成の大合併におきて、原町・小高・鹿島が統合され、南相馬市となった。 
 現在の行方地区は、南相馬市と飯館村からなる。
 

06延岡市長選

2006-01-29 | 大分・宮崎
  
1月29日に、延岡市長選挙の投開票が行われた。


 4選を目指した現職の桜井が公明・社民の推薦を得た。
 
 首藤は、民主の支援を受けて望んだ県議選で敗北。
 今回は、地元以外の出身者の市長が続く現状から、地元出身を強く打ち出した。
 
 戸田は、民主の市議会議員。 

=開票結果=

当選  首藤正治 237  無・新

落選  桜井哲雄 146  無・現 =公・社推薦
  
落選  戸田行徳 106  無・新

落選  小田忠良  90  無・新
  
落選  清水 光  63  無・新

(投票率60.25%)

 若さと民間出身で市政刷新を掲げ、地元出身をアピールした首藤が当選した。
 市民の関心も高く投票率は前回を上回った。
 5氏乱立と市議補選もからんで、投票率は6割に戻した。
 
=見解=

 宮崎県知事選は、延岡での東有利が伝えられている。
 市長選での「個性」を選択が、延岡市民を東支持へ駆り立てているのだろうか?

06生駒市長選

2006-01-22 | 三重・奈良
 
 1月22日に、生駒市長選挙の投開票が行われた。

 争点となったのは、総合病院閉院と駅前の大型ビジョン。
 これが立てられているビルは、中本の持ちビルであった。
 
 病院閉院は、もともと赤字で、閉院に追い込まれた。
 山下は、放漫経営を指摘した。
 さらに、大型ビジョン設置が市政の私物化に当たると糾弾した。
 山下は、政党の推薦を受けない「草の根」選挙を展開し、市政の刷新を訴えた。
 
 中本の出陣式には、市議会議員はもちろん、県議、知事、国会議員が並んだ。
 応援団の中心は、2区に鞍替えの高市早苗。
 推薦した各政党のからはもちろん、自主投票となった民主の市議会議員も陣営に加わった。
 民主党参議院議員の前田武志も水面下で支援するという、事実上の相乗り。
 民主2区支部長の中村哲治は、前回は中本推薦だったが、今回は見送った。
 民主は、中村が市長選出馬も断り、山下とも決裂し、半ば追い込まれるような形での自主投票となった。

当選  山下 真  275 無・新

落選  中本幸一  139 無・現 =自・公・社・日

(投票率45.64%)

=見解=

 これも、市長批判型の勝利。
 相乗り候補に勝った実力は高く評価するが、問題は市政運営。
 ミイラ取りがミイラにならず、市政を切り盛りする手腕が問われる。
 
 社民・新党日本の相乗りにも呆れるが、それ以上に問題は民主党。
 中村の半ば逃亡を許した体質に問題がある。
 民主が票田としてきた生駒で不戦敗では、どうしようもない。
 路線対立やメール問題で新進気鋭の前原代表が追い込まれたような印象がある。 しかしながら、この選挙対応を見る限り、ワイドショー的なイザコザ以前に、党運営に問題があったと、再起への期待をこめて指摘したい。

06秦野市長選

2006-01-22 | 東京・神奈川
 1月22日、秦野市長選の投開票が行われた。

 3期12年務めた二宮市長が勇退。
 真っ先に名乗りを上げたのが、元県議の古谷。
 古谷は、02市長選で二宮に敗れての、再出馬である。
 それに対して、二宮市政を支え続けた河野洋平および関係団体は、二宮の後継者として、宇山を擁立した。

=開票結果=

当選  古谷義幸 303

落選  宇山忠男 219 =自  (百)

(投票率40.99%)

 市政の刷新を訴えた古谷の勝利。
 実力者・河野洋平陣営には、激震が走った。

=見解=

 秦野市は毎回、圧倒的な強さで当選する河野洋平の地盤。
 実力者が国政から地元の市政まで自在に操る。
 そんな時代は終わったのかもしれない。
 非共産新人同士の一騎打ちは、刷新を訴える候補の勝率が高い。
 実力者の地盤でも、それは変わらない。 
 古谷新市長は、4年後、今度は継続を訴える防衛戦になる。
 新市政に注目したい。
 ちなみに、古谷陣営には、ツルネン・喜納の両参議院議員が駆けつけており、別の意味でも非常に興味深い新市長である。 

06三木市長選

2006-01-15 | 大阪・兵庫・和歌山
 1月15日、三木市長選は投開票が行われた。

 旧・吉川町との合併後初の市長選。
 現職の多選・高齢を争点に、選挙戦が繰り広げられた。

 薮本は三木市出身。県の新行政担当課長を退職し、立候補した。
 県庁での行政経験と市政刷新を訴えた。
 加古は、4期の実績を訴え、選挙戦に望んだ。


当選 23752 薮本吉秀  238  無・新

落選 12954 加古房夫  123  無・現 =自・社 
 
(投票率55% 前回比4ポイント増)

薮本は、変革を望む若い世代や新興住宅地の住民を中心に、幅広い支持を集めた。

=見解=

 典型的な多選批判による当選である。
 市長不信任による当選であり、新市長の手腕が4年後に問われる。


06東久留米市長選

2006-01-15 | 東京・神奈川

 1月15日、東久留米市長選が投開票された。 


当選 野崎重弥 195 無・現 =自・公

落選 君島久康 186 無・新 =民

(投票率42%)

=見解=

 東久留米は、東京20区。
 本来、民主党が強い地域である。
 現職の壁があったとしても、それを乗り越えるだけの争点設定が必要であった。