選挙ブログ

選挙を中心に政治の話題を取り上げていきます

06南丹市長選

2006-04-30 | 京都・滋賀
 2月19日、園部・八木・日吉・美山の合併に伴う南丹市長選が投開票された。


=対決の構図=

 市長選には、旧園部町議会議長の中川圭一、旧同町収入役の佐々木稔納、旧同町議会元議長の佐々谷元秀の3人が立候補した。

 桑田・船井地区は、かつての野中の地盤。
 05衆院選では、野中後継の田中・中川・民主の北神の3巴の戦いになった。


当選 中川 泰宏   752 自・新
落選 田中 英夫   750 無・前
比例 北神 圭朗   736 民・新
落選 成宮 真理子 357 共・新

 中川は、中川泰宏衆院議員や旧町の議長らの支援を受けた。
 佐々木は、野中広務・元自民党幹事長、田中英夫前衆院議員、旧4町長らの支援を受けた。
 佐々谷は、民主・北神圭朗衆院議員、共産党系団体の支持を受けた。

 05衆院選京都4区の対立構図の再現となった。

=開票結果=

当選 中川 圭一   9330  無・新
落選 佐々木稔納  9313  無・新
落選 佐々谷元秀  4243  無・新 =民

 旧園部町議長の中川圭一が、初当選。
 旧園部町収入役の佐々木稔納、旧園部町議長の佐々谷元秀を破る。
 投票率は81%

=公職選挙法違反=

 3月12日、有権者を接待して投票を依頼したなどとして、当選した市長の中川圭一を公職選挙法違反の疑いで逮捕した。
 「選挙運動に対する接待の事実はない」と容疑を否認している。

 調べによると、中川市長らは、後援会幹部と共謀し、市長選での投票や票のとりまとめを依頼し、報酬として1人当たり約1万円相当の飲食接待をした疑い。


=再選挙の開票結果=

 4月30日、京都府南丹市の出直し市長選が、投開票された。

当選 佐々木稔納 103 無・新

落選 奥村善晴   64 無・新

落選 井尻勇助   29 無・新 =共


 旧園部町収入役の佐々木稔納が、前同市参与の奥村善晴、共産推薦の井尻勇助のを破って初当選した。
 投票率は69%だった。

 今回、野中は引き続き佐々木を、中川泰宏は奥村を支援。
 佐々木は自民に加えて民主・公明の国会議員の応援を得て、着実に支持を広げて雪辱を果たした。

 奥村は旧園部町で助役を務めた実績を強調したが、知名度不足を補えなかった。
 井尻は、無党派層に浸透しなかった。

06香取市長選

2006-04-30 | 東京・神奈川
 4月30日、香取市長選が投開票された。

=構図=
 
 元佐原市議の宇井成一、旧佐原市長で元参院議員の岩瀬良三、主婦の大里やすの3氏が立候補した。
 宇井は、齋藤豊・旧栗源町町長の応援を受けた。
 岩瀬は、林幹雄・衆院議員らの応援を受けた。

当選  宇井成一 231 無・新
落選  岩瀬良三 161 無・新 =自・公
落選  大里やす   4 無・新

(投票率55%)

=見解=

 自民組織の強い地域ながら、大物が落選。
 自民支持者はロボットではなく、上が決めたことに服従するわけではない。
 かつての大物より、清新な若いリーダーを選んだというところでしょう。
 

05名古屋市長選

2006-04-24 | 静岡・愛知・岐阜
 4月24日、名古屋市長選挙の投開票が行なわれた。 

 河村たかし衆議院議員が出馬の意向を表明したものの、愛知民主・連合愛知の反対で、結局断念。
 非共産vs共産という枠組みになった。


当選 320149 松原武久 無・現 =自・民・公

落選 139576 榑松佐一 無・新 =共

(投票率27.5%)

=見解=

 超低投票率の中、共産党13万票に対して現職は僅かに32万票。
 衆院で連続当選し、多数のメディアに取り上げられている河村議員の人気・知名度からいけば、十分に当選圏内であったと考えられる。
 愛知県知事選に出馬した石田・前犬山市長は民主の推薦がなくとも出馬すると意気込んだ。
 小沢指令も絡んで、半ば強引に民主推薦を獲った。
 河村議員には、離党してでもの決意を見せて欲しかった。
 

06北名古屋市長選

2006-04-24 | 静岡・愛知・岐阜
 4月24日、北名古屋市長選の投開票が行われた。

 師勝、西春両町が合併、北名古屋市が誕生した。
 北名古屋市は、典型的なベットタウン。


当選  長瀬  保 203 無・新 =民

落選  鈴木至彦  58 無・新

落選  山下隆義  57 無・新 =自

落選  大原久直  43 無・新 =共

 
(投票率61%)

福祉行政で知られる師勝町の長瀬保町長が、自民支援の山下らを大差で下す。
長瀬町長は助役などを経て 95町長選で初当選。

06日光市長選

2006-04-23 | 茨城・栃木・群馬
 4月23日、日光市長選の投開票が行われた。
 新人の元ノルウェー大使・河合正男と、旧今市市長・斎藤文夫が激突。
 そこには、次期衆院選を視野に入れた「民主対自民」という対決の構図ある。

 旧今市市長の斎藤文夫は、05衆院選で自民県連会長の森山真弓・衆院議員支持を鮮明にした。

 自民日光支部は当初、真杉瑞夫・旧日光市長の擁立を探っていた。
 しかし態度表明がない。
 11月には、斎藤側から要請で、斎藤推薦に動く。
 これが県連推薦へとつながった。
 大きな理由は、市長選を「自民対民主」の戦いと位置付ける狙いにあった。

 「民主」とされた河合は、森山にも接触を重ねた。出馬の翻意を示唆されるばかりだった。
 民主党県連は自主投票としたが、福田昭夫衆院議員の後援会は11月、河合の支援を決定。
 3月には、連合栃木も推薦を決めた。 
 連合は当初、真杉の擁立を模索したが、真杉の出馬断念を受け、河合推薦を決断した。


 自民推薦の斉藤陣営には三月下旬の後援会総決起大会に、元外務大臣の川口順子参院議員を招いた。
 対する無所属候補の河合陣営は、今月九日の後援会総決起大会に元国連事務次長の明石康、民主党国対委員長の渡部恒三を呼んだ。

 告示日には、斉藤の出陣式には、元国交相・行政改革担当大臣・石原伸晃衆院議員、アルベールビル五輪のスピード千五百メートルで銅メダルの橋本聖子参院議員が駆け付けた。

=開票結果=

当選  30,323 斎藤 文夫  無・新
落選  22,317 河合 正男  無・新
落選   2,972 阿久津 等  無・新

(投票率73%)

 旧今市市長・斎藤文夫が、元ノルウェー大使の河合正男、元旧藤原町議の阿久津等を破り、初当選を果たした。
 今市市長だった斎藤は、合併協議会会長として、今市市と日光市、藤原町、足尾町、栗山村との合併をまとめた実績などを掲げ、その総仕上げを訴えて出馬した。

 任意合併協時から協議は約2年半を費やし、この間、旧日光市は2度も合併協議を離脱、住民投票が実施された。
 対等合併ながら、人口の約65%を占め、財政力も大きい旧今市市による事実上の「吸収合併」に対する反発などがあった。
 選挙戦を通して、その対立構造が現れた形となった。

=見解=

 党派対立よりも、地域対立が色濃く出た選挙となった。
 旧日光市と旧今市市を中心とした、旧市町村の融合が、市政にも選挙にも重要である。

06奄美市長選

2006-04-23 | 熊本・鹿児島・沖縄
 4月23日、奄美市長選の投開票が行われた。 
 

 名瀬市長・平田隆義と、瀬戸内町出身で元拓殖大学教授・叶芳和の一騎打ち。
 平田は、旧住用村長、旧笠利町長の支援を得ているほか、自民・公明の推薦を受け、市議を中心に議員連盟を組織している。
 叶は、経済学者として政策提言してきた経歴を前面に出し、農業の一大産業化など「改革」を訴えている。
 民主党、共産党の推薦を受けたほか社民党、自由連合の市議らが超党派で市民グループを支援。集会などで知名度アップを図っている。
 国政与野党の対立のほか、「保徳戦争」の色彩もあった。


当選 14,961 平田 隆義  無・新 =自・公

落選 14,238 叶  芳和  無・新 =民・共・社

(77%)

 旧名瀬市長・平田が、叶を僅差で破り当選。
 平田氏は、旧名瀬市長を3期務め、笠利、住用地区の旧首長の支援を受けたことで、両地区でも手堅く支持を受けた。
 叶は草の根選挙を展開、観光振興策などで支持を呼びかけたが及ばなかった。

=保徳戦争=

 83年から始まった、旧中選挙区制で唯一の1人区であった奄美群島区での保岡興冶と徳田虎雄の争いを「保徳戦争」という。
 衆議院における両者の直接対決だけでなく、奄美群島各市町村の首長選でも両派が激しく対立。
 現金が飛び交い、「死人が出る」と言われるほどの壮絶な戦いで、毎回、大量の逮捕者が出た。
 小選挙区制度導入後は、1区に保岡、2区に徳田と棲み分けができ、衆院選での戦いに一段落は着いたものの、地方選においての両派の対立は続いている。
 とりわけ伊仙町長選は、両陣営が暴徒化し火炎瓶が開票所に投げ込まれるなど、現代の日本であるとは考えられないような壮絶なものとなる。
 00年には、不在者投票用紙がゴミ箱捨てられるという事件が起き、最高裁までもつれ込んだ結果、選挙が無効になっている。
 両陣営が開票所や選挙事務所付近に監視小屋を作り、双眼鏡で投票行動や選挙活動を監視するほどの熱の入れよう。
 選挙のたびに鹿児島本土から機動隊が派遣させる。
 奄美はそ海と島の美しさも日本一だが、選挙の汚さも日本一である。
 

06神崎市長選

2006-04-23 | 福岡・佐賀・長崎
 4月23日、神埼市長選の投開票が行われた。
 
当選 松本茂幸 10675  無・新 =自

落選 内川修治 10450  無・新


 旧神埼町長・松本茂幸が、旧千代田町長・内川修治をわずか225票差で破る大接戦になった。
 自民県連の推薦を受けた上、有権者の約6割を抱える旧神埼町の町長を務めていただけに、意外な苦戦となった。

 苦戦の原因は地元・神埼での票の伸び悩みだ。
 内川が地盤の千代田で松本の約4・5倍の得票だったのに対し、神埼での松本の得票は内川の2・5倍、内川の健闘が目立った。
 旧神埼町は城原川ダム計画に反対する市民が多く、『脱ダム』を訴える内川を支持したのだ。


【神埼】

松本85 内川35

【千代田】

松本14 内川64

【脊振】

松本 8 内川 6


=見解=

 合併後の首長選で、地域差が出るのは当然である。
 それでも、争点設定によっては、他地域での得票も見込むことができる。
 この結果は、やはり選挙は争点なのだということを示している。

06名寄市長選

2006-04-23 | 北海道
当 11728 島多慶志 68 無新 =自
   8438 高見勉  62 無新 =社・連合

選挙:名寄市長選 新市長に島多慶志氏 /北海道

 旧名寄市と上川管内旧風連町の合併に伴う名寄市長選は23日に投票があり、即日開票の結果、旧名寄市長を3期務めた島多慶志氏(68)=無所属=が、元旧名寄市議会議長の高見勉氏(62)=同=を破り初当選、新市の初代市長となった。当日有権者数は2万5334人、投票率は80・08%。
 島氏は市立名寄短大の4年制移行など市長としての実績をアピール。保守系道議の後援会と一体となった運動で、商工、建設、農林など保守地盤を固めたほか、自衛隊関連票も手堅くまとめた。
 高見氏は連合名寄や社民の支援を受け労組票を固める一方、「市政刷新」を訴え、無党派層への浸透を図ったが、及ばなかった。



06富良野市長選挙

2006-04-23 | 北海道


 4月23日、富良野市長選の投開票が行われた。

当選 7059 能登芳昭  67 無・新

落選 6789 佐々木雅夫 59 無・新 =連合富良野

(無効312)

(投票率は72%)

 能登は遊休農地の観光施設用地などへの転用を訴え、観光、農業関係者にアピール。主要な経済団体が自主投票に回ったことで危機感を持ち、徹底した草の根運動を展開した結果、各地域に深く浸透し支持を広げた。
 佐々木は連合富良野の支持をベースに保守層への浸透も図ったが、知名度不足もあり、及ばなかった。

06小林市長選

2006-04-16 | 大分・宮崎
 4月16日、小林市長選の無投票が決まった。

 旧小林市と須木村が合併、初代市長を決める選挙。

当選 堀泰一郎 無・新

 当選した堀は旧・小林市長。