当選 43274 岩倉博文 56 無・新 =自・大地
落選 37187 鳥越忠行 66 無・元 =民
選挙:苫小牧市長選 民主、候補選考に課題 知事選に不安残す /北海道
9日投開票された苫小牧市長選で、元衆院議員の岩倉博文氏(56)=自民推薦=が、元市長の鳥越忠行氏(66)を破り、初当選した。鳥越氏を支援した民主党・連合北海道は候補者選考が最後まで難航し、人材不足を露呈した。一方、自民党も有権者の動向を最後までつかめなかった。来春の統一地方選の「前哨戦」と位置づけられた選挙で、自民、民主両党はそれぞれ課題を残した。
民主党苫小牧支部は当初、統一選を念頭に市長候補選びを進めていたが、突然の選挙戦で名前の上がった数人にいずれも固辞され、結局実績のある鳥越氏に出馬要請した。沖田龍児・同支部代表は「今回の状況では最善の候補だった」とする。しかし、鳥越氏は前回(03年)の敗因となった多選批判や市職員労働組合出身のため行政改革の手腕を疑問視する声を今回もぬぐい去れず、桜井前市長と同じく「市役所改革」を掲げる岩倉氏に敗れた。沖田代表は「統一選の前哨戦で負けたショックは大きいが、知事選には影響しない」とするが、不安はぬぐえない。
統一選の目玉、知事選で、民主党北海道は前回(03年)、わずか1カ月前に鉢呂吉雄衆院議員を擁立。どぶ板選挙で票を集めたが、高橋はるみ知事には及ばなかった。来春の知事選では初めて公募制を導入し、道政奪還を掲げる。今月末まで公募し、10月の臨時党大会までに候補者を決める。だが、道議有志らが山口二郎・北海道大教授擁立に動き始めた以外、目立った動きはない。知事選でも選考にもたつき、擁立が遅れれば、再選に向けた支援態勢を着々と築く高橋知事に対抗できなくなる。
一方、岩倉氏を推薦し勝った自民党道連にとっても6000票も引き離した勝利は予想外だった。岩倉氏が自民党苫小牧支部長として桜井前市長を擁立した経緯や、保守一本化に時間を要したため、直前まで「厳しい」との声が根強く、票の行方を読み切れなかった。伊藤条一・道連幹事長は「勝ったことは統一選への弾みにはなるが、直結するとは限らない。有権者が何を支持してくれたか分析したい」と今後の課題に掲げる。
今回の選挙では、新党大地の鈴木宗男衆院議員が岩倉氏を全面的に支持した。ただ知事選では民主党候補を支持する意向を示しており、今後の動向が注目されている。
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◇苫小牧市長略歴
岩倉博文(いわくら・ひろふみ) 56 無新(1)
[元]衆院議員[歴]苫小牧JC理事長▽日本JC副会頭▽自民党苫小牧支部長▽立教大=[自]
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前苫小牧市長、わいせつ容疑で逮捕
北海道警苫小牧署は22日午前、飲食店経営者の女性(45)にわいせつな行為をしたとして、前苫小牧市長の桜井忠容疑者(52)を、準強制わいせつの疑いで逮捕した。
調べによると、桜井容疑者は市長在職中の5月5日未明、知人だった女性が経営する市内の飲食店内で、女性が寝込んだ間に体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。女性が前市長を刑事告訴していた。
桜井容疑者は5月18日に記者会見して大筋で事実関係を認め、5月31日付で市長を辞職した。一方で桜井容疑者は「女性から現金を要求された」などとして、辞職願提出後も女性を非難するコメントを発表し、報道した新聞社に抗議するなどしていた。
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選挙:苫小牧市長選 高橋辰夫・元衆院議員の妻、睦氏が出馬の意向 /北海道
桜井忠前市長(52)がわいせつ行為で辞職したことに伴う苫小牧市長選(7月9日投票)で、故高橋辰夫元衆院議員の妻睦(むつみ)氏(54)は12日、立候補する意向を固め、自民党苫小牧支部に離党届を提出した。高橋氏は「支援してくれる方々に誠意を持って応えたい」と語った。近く正式表明する。
高橋氏は自民党道連会長の橋本聖子参院議員の実姉。同党では、岩倉博文元衆院議員(56)が立候補の意向を固めているほか、遠藤連道議(52)も意欲を示しており、保守分裂は避けれない情勢となった。
6月13日朝刊
(毎日新聞)
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苫小牧市長選で岩倉氏を支持 新党大地・鈴木代表 2006/05/28 08:56
新党大地代表の鈴木宗男衆院議員は二十七日、札幌市内で講演し、桜井忠市長の辞職に伴い七月二日に告示される苫小牧市長選に、元自民党衆院議員の岩倉博文氏が出馬の意向を固めたことに関し「以前からの人間関係から協力はやぶさかではない」と述べ、岩倉氏を支持する考えを示した。
新党大地として正式に推薦するかどうかは「(岩倉氏が)出馬表明してから支持者の方と相談して決めたい」と述べた。
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北海道苫小牧市:岩倉元衆院議員、市長選立候補の意向
北海道苫小牧市の桜井忠市長(52)がわいせつ行為で辞職願を提出した問題で、自民党の岩倉博文元衆院議員(56)は7月9日投票の出直し市長選に立候補する意向を固めた。胆振、日高両管内の後援会と調整し、近く正式に表明する。
岩倉氏は22日、苫小牧後援会の役員らと会い、自らの気持ちを伝えたという。周囲には「お世話になった方々に経過と自分の意思を伝え、理解をもらえれば、市長選への立候補を前向きに進めたい」と話しているという。ホームページの日記(21日付)にも「自民党苫小牧支部として彼(桜井市長)の推薦を決定した経緯から、その責任を当時支部長だった自らの決断で市民に示さなければならない」と記している。
岩倉氏は苫小牧市出身。00年衆院選では、道9区で落選したが比例道ブロックで復活当選した。03年、05年の衆院選は落選した。市長選の候補にはこのほか、同市選出の自民党道議の遠藤連氏(52)、鳥越忠行前市長(66)の名前が挙がっている。
毎日新聞 2006年5月24日
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わいせつ行為 苫小牧市長辞職
2006年05月19日
■ 細かな状況 隠したまま
――市民は怒り・落胆
「プライベートなことだが、市民を失望させたことはまことに申し訳ない」――。航空自衛隊千歳基地への米軍F15戦闘機訓練移転問題で揺れる苫小牧市で、桜井忠市長がわいせつ行為を理由に辞職を決断した。「市民を失望させた」とする一方、「女性との個人的な出来事」を強調し、報道された女性側の主張のまちがいを今後ただしていきたい考えも強調した。密室の中で何があったのか具体的には明かされず、市民の怒りや落胆だけが漂う。
記者会見には桜井市長と妻、代理人の伊東秀子弁護士の3人が出席した。市長は女性に対する行為の細かな状況には触れず、「日ごろ親しくしている女性経営者の体に触り、不快な思いをさせた。市長を辞職することで調整に入らせて頂く」などとメモを一気に読み上げた。
女性との間柄については「私の市長選の時も応援してもらい、(女性が率いる)ヨサコイでのあいさつもしてきた」などと10年来の付き合いを強調。わいせつ行為そのものについては「かなり酔っていて触ってしまった。長い付き合いで心の中に甘え、スキがあったのだろう」と釈明した。
自身の不祥事で市政への混乱が必至なことについては「市には色々な課題や行事があるが、途中で投げ出さなくてはならない形になったことについては、市民の皆さんに申し訳なく思っている」と述べた。また、今後の市長選については「私が辞職した後の選挙については、私は何らものを言える立場にない」とだけ答えた。
正式に辞職が認められるまでは市長職にとどまることになるが、対外的な行事などには参加しない方針という。
桜井市長の辞任表明を聞いた苫小牧市民からは、厳しい批判が多く聞かれた。
30代の男性会社員は「辞職は当然。酒に酔っていたからといって許されるものではない。自分の立場が分からないのかな」と話した。50代の主婦は「奥さんがいながら倫理的にもいかがなものか。市民の模範となるべき人なのに」。
高校2年の女子生徒(16)は「春季高校野球でせっかく駒大苫小牧が勝ったのに、また苫小牧の評判が下がりそう」とがっかりした様子だった。
■ スピード違反で昨年11月陳謝
桜井市長は室蘭市出身。鳩山由紀夫衆院議員の秘書を経て、苫小牧市議2期目途中の03年4月に苫小牧市長選に自民党の推薦で立候補し、5選を目指した当時現職の鳥越忠行氏を破って、初当選した。
04年3月には助役の長期不在を巡り「議会運営に混乱を招き、市長としての指導性や資質に欠ける」などとして、市議会が辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。05年11月にはスピード違反で摘発されていたことも発覚し、同議会で陳謝した。
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