やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【文殊の会】 衆院選の結果とこれからの政治状況について ~第30回(2012.12.19)の報告~

2012年12月20日 | ~h27 その他の記事

■研究課題 【政治】衆院選の結果について 

1.結果

・主要政党の獲得議席(割合)、比例投票の得票率得票数
 ~全480議席 過半数:241 2/3:320 ・有権者:約1億人 比例投票者数:約6000万人~

自由民主党 安倍総裁<公約リンク294(61%) 28% 1662万人 
■民主党 野田代表<公約リンク>    57(12%) 16%  963万人
■日本維新の会 石原代表<公約リンク54(11%) 20% 1212万人

■公明党 山口代表<公約リンク>    31(6%) 12%  712万人
■みんなの党 渡辺代表<公約リンク>  18(4%)   9%  526万人
■日本未来の党 嘉田代表<公約リンク>  (2%)  6%  342万人 

■日本共産党
 志位委員長<公約リンク>  (2%)  6%  369万人

2.基本的知識

●再可決・・・衆議院で採決された法案が参議院で否決されても、再度衆院が2/3以上の賛成可決をすれば成立する。

●憲法改正要件・・・「
第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。」

<衆議院> 憲法改正を公約に掲げた政党=自民党、維新の会 計348 >320

<参議院:242議席> 過半数は122。2/3は162。
 自民党83 /民主党87 公明党19 生活8 みんなの党11 共産党6 社民党4 みどりの風4 国民新党3 新党大地2 新党改革2 無所属7  (欠員6) ※h24/12/17現在

 次回選挙・・・来年の7月。改選数=121議席(自民党34 /民主党45 公明党10 生活6 みんなの党1 共産党3 社民党2 みどりの風4 国民新党2 新党大地2 新党改革1 無所属6) 

 次々回(次回残っている議員)・・・・・h28の7月。自民党49 /民主党42 公明党9 生活2 みんなの党10 共産党3 社民党2 国民新党1 新党改革1 無所属1

●選挙制度
・小選挙区比例代表並立制・・・小選挙区:300人(各区一人だけ当選)/比例区:11 定員180人 計480人が当選する。
・中選挙区制・・・各区の当選者が複数になるように区割り。※以前の選挙制度。「政権交代しにくい」とか「2大政党になりにくい」などという理由で上記に変えられた。

3.意見交換

□投票率
・馬鹿な、あるいは日本弱体化工作員である「一部マスコミ文化人」が、「たった1662万人しか支持していない自民党が議席の61%を占めるというのは、真の民意を反映していない」などと偉そうにしゃべっているが、それはとてもおかしな論理だ。
 「棄権した約4000万人の有権者」は、簡単な期日前投票を利用していない「確信的棄権者」だ。つまり、結果については「投票者の意思」におまかせしたということ。堅く言えば委任したということなのだから。

・「たてまえだけの一般論」では「投票率が高いにこしたことはない」だろうが、「な~んもまともに考えない有権者が、大量に日本の運命を左右する国政選挙に投票する」という情景はとても恐ろしい。

□政党支持率
・石原代表が「特定マスコミ人」に反論したように、維新の会は「第2極」・・・比例投票で、自民28%に次いで20%の堂々たる第2位。これが分かっていたから野田氏は「維新の準備が整わないうちの早期解散」を選んだのだろう。

・自民党の支持率は《国政に参加する意思を持った有権者のうちの、たった28%しかない》ことを忘れてはいけない。少しでも「かつての自民党」に戻ろうとする匂いがすれば、すぐに強い逆風が吹く。

□再可決・・・「憲法改正をしたくない」「原発を0にする」と主張している、《なぜか中朝ととても仲がいい公明党》といつまでも連立する必要はない。維新の会などと組めばよい。

・公明党はあの「とんでもなく強引な勧誘・脅迫行為などで急拡大した新興宗教の創価学会」の政治部。公明党の目標は池田大作と創価学会を守ることだ。池田氏は日本人ではないと言われている。守るとは、「池田大作の国会証人喚問の阻止」と「宗教法人への妥当な課税の阻止」のこと。
・池田大作氏は良くて植物状態、もしかするととっくに亡くなっているかもしれない。いずれにしても、いつの日か《公明党が創価学会から独立する=政教分離する》ことはありうる。ただし、極めて固い組織票が見込めなくなるのだから瞬間的に消滅する可能性が高いが…

□憲法改正要件
・衆議院の2/3条件は整った。来年7月の参院選が次の決戦場。

・7月の参院選時点で、自民の非改選議員は49名。2/3:162名になるには、そのほかに113名の「憲法96条改正に賛成する同志」が必要になる。自民だけでは絶対に無理だから、維新や「みんな」の協力が必要になる。3党合わせて162議席以上を獲得してほしい。

・現在でも、参議院民主党が「96条改正」に賛成するならすぐにでもできるが… 新民主党のことはまったく推測できないが、可能性はあるのかも…?

□選挙制度
・2度の衆院選により、《得票数の少しの差が、議席数で大きな差になる》という小選挙区制の特性(※欠陥?)がはっきりした。
 《政権交代を容易にする》ことよりも、《民意をできるだけ正確に反映する》ことを是とするなら、元の中選挙区制や、比例代表制が適している。

・自民公はすでに「選挙制度改革」で合意している。確か「議員定数の削減」と「選挙制度の見直し」だったと思う。
 削減は《大都市の暮らしを支えている「地方」の衰退をまねかないように慎重にしてほしい。
 制度見直しについては、候補者の人間性が検討できる中選挙区制採用に向けた議論を深めてほしい。

□維新の会
・石原氏についての仮説
(1)小沢氏への対抗・・・小沢氏と同じく「日本独立派」だが、小沢氏は中共後ろ盾戦略(※中共の帝国主義化がはっきりして破綻した)、石原氏はアメリカ後ろ盾戦略。だから、《亀井氏による政権獲得構想=橋下・小沢・河村・・・大連合》を阻止した。
(2)大事なのは自分と家族?・・・息子が総理大臣になりそこねたため、自分が総理になれる道を選んだ。
(3)大事なのは日本?・・・改憲(=アメリカからの独立)を実現するため、つまり自民党と合わせて2/3議席を獲得するために、あえて橋下氏に抱きついた。
 政治家の本音はなかなかわからない・・・今後の行動(言葉ではなく)に注目しよう。

~次回、1/9 今年起きそうなこと~

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