29 日米関係 -16-
ⅲ ペリー来航・不平等条約・攘夷 -8-
■まとめと考察 1/2-② ~まとめ表再掲~
1 「黒船の来航(1853)」の描き方
・幕府の防衛対策を描いているのは3社・・・「台場(砲台)」を築いて対策していたことを描いているのは、自由社、東京書籍、教育出版。
・ペリーによる琉球王国への強要を描いているのは3社・・・自由社、教育出版、学び舎。
2 「米本国へのペリーの報告内容」の描き方
●まったく書いていない。 → △ 5社:東京書籍、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。
※当時のアメリカ(人)が、日本をどう認識していたかを知るための貴重な(重要な)情報だと思う。その「強力な競争者(になるだろう)」という認識が、大東亜(太平洋)戦争の開戦につながっていくのだから。
3 「米国以外との不平等条約の締結(強要)」の描き方
●まったく書いていない。 → × 帝国書院。
●国名を書いていない。 → △ 自由社。
※当時の欧米全体(≒白人キリスト教徒)が「有色人種」に対してどのような態度をとっていたのか、《歴史的に、「有色人種代表」であった日本人》は知っておかなければいけないと思う。
最近の人類は、中国共産党(≒中華人民共和国)とプーチン大統領(≒ロシア)の台頭によって、ふたたび「弱肉強食の世界」・「"バランス オブ パワー”の国際関係」( ≠ 法治:国際法・国連による国際関係)にもどろうかという勢いなのだから。(※経済領域において米国のトランプ大統領がそれに拍車をかけている。)
そんな世界になれば、ふたたび、《「人種」や「宗教」や「文明・文化」のちがい》が、反法治勢力によって「政治利用(悪用)」される可能性が高くなるだろう。
~次回、まとめと考察1/2-②~
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《著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》
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