やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】330  (23) 日中関係Ⅱ(第1次世界大戦以後)-18- <ⅳ 日中戦争(支那事変):まとめと考察1/n> 

2017年10月19日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

(23) 日中関係Ⅱ (第1次世界大戦以後~1945) -18-

ⅳ 日中戦争(支那事変)-5-

■まとめと考察 1/n




 

1「コミンテルン」の描き方

 マルクスの理論・思想の誕生から現在に至るまで、近代以後の世界人類の歴史における「共産主義(社会主義)」・「ソビエト連邦」・「中華人民共和国」の影響はとても大きい。

 その影響に匹敵するのは、近世:16世紀~第2次世界大戦までの「植民地帝国主義」・「列強諸国」ぐらいだろう。

 近代以後の日本における、朝鮮半島・中国亜大陸との歴史的関係を理解しようとするとき、日本と「ロシア」→「ソビエト連邦(=ソ連)」・「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」の関係を無視すると、ほとんど理解できないことになる

 

 <ウィキペディア:コミンテルン>より 

・「コミンテルンロシア語: Коминтерн、カミンテールン、ラテン文字転写例:Komintern英語: Comintern)は、1919年から1943年まで存在した、共産主義政党による国際組織である。別名第三インターナショナル。」

 

●「日中戦争」を描くにあたって、「ソ連」と「コミンテルン」について言及しない。 → × 東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。

※自由社だけが「コミンテルン」を索引に載せている。

 

2「西安事件」の描き方 

 

●「第2次国共合作」が成立した要因として、「西安事件」は欠かせないと思うが?  → △ 東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。

※1 6社が無視している理由は、「コミンテルン」について書きたくなかったからなのだろうか?

※2「第2次国共合作」の発動時期について

 はっきり分からないので、ここでは、「国共内戦の停止」は盧溝橋事件の前、「蒋介石:国民政府軍の対日戦の開始」は盧溝橋事件の後、ということにしておきます。

 

~次回、まとめと考察2~

 

<全リンク⇒ <(23)日中関係Ⅱ 313314315316317318319320321322323324325326327328329330331332333334335336(この項:完> 

《著者:松永正紀  教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》