(23) 日中関係Ⅱ (第1次世界大戦以後~1945) -18-
ⅳ 日中戦争(支那事変)-5-
■まとめと考察 1/n
1「コミンテルン」の描き方
マルクスの理論・思想の誕生から現在に至るまで、近代以後の世界人類の歴史における「共産主義(社会主義)」・「ソビエト連邦」・「中華人民共和国」の影響はとても大きい。
その影響に匹敵するのは、近世:16世紀~第2次世界大戦までの「植民地帝国主義」・「列強諸国」ぐらいだろう。
近代以後の日本における、朝鮮半島・中国亜大陸との歴史的関係を理解しようとするとき、日本と「ロシア」→「ソビエト連邦(=ソ連)」・「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」の関係を無視すると、ほとんど理解できないことになる。
<ウィキペディア:コミンテルン>より
・「コミンテルン(ロシア語: Коминтерн、カミンテールン、ラテン文字転写例:Komintern、英語: Comintern)は、1919年から1943年まで存在した、共産主義政党による国際組織である。別名第三インターナショナル。」
●「日中戦争」を描くにあたって、「ソ連」と「コミンテルン」について言及しない。 → × 東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。
※自由社だけが「コミンテルン」を索引に載せている。
2「西安事件」の描き方
●「第2次国共合作」が成立した要因として、「西安事件」は欠かせないと思うが? → △ 東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。
※1 6社が無視している理由は、「コミンテルン」について書きたくなかったからなのだろうか?
※2「第2次国共合作」の発動時期について
はっきり分からないので、ここでは、「国共内戦の停止」は盧溝橋事件の前、「蒋介石:国民政府軍の対日戦の開始」は盧溝橋事件の後、ということにしておきます。
~次回、まとめと考察2~
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《著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》