やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

台風8号(h26.7)の「事実」を直視しよう。~九州北部はh8年頃から台風の風害はほぼないということも~

2014年07月10日 | メディア・報道

1 当初北部九州に来ると予報されていた台風8号も、またまた不可解な現象になっている。(「現在四国沖を東進中」と発表中)

 気象庁やテレビなどが「最大限の警戒必要」と緊張していた(※およそ93
0hpという、沖縄通過までの状況では当然の反応です!)8号は、なぜか、沖縄通過後に突然弱体化してしまいました。
 ※弱体化=気圧が上がり、「眼」が無くなり、雲が分散する。つまり、台風の解体的変化。

 進路も突然90度の直角に曲がってしまいました。※「弱体化」の方がより重要な異変。

 参考までに、10日午前7時現在の気象庁台風情報のコピーを観てください。
 「暴風域」が無くなっていることはすぐおわかりでしょう。(※「暴風域」がないということは、ほとんど台風とは言えない状態でしょうが…)

・「7時現在の存在地域」がなぜ表示されなかったのかは、謎ですが… 気象庁は「中心」の存在が確認できなかったのかも…?




 しっかり思いだして下さい。
 平成8年ごろから今までのうち、《北部九州をめざすと予報されていた強い台風》を除いて、強い台風が、(沖縄を除いた)本土上陸突然弱体化したことがあったのか?
 おそらくないと思います。
 ですから、今回の台風8号現象はまちがいなく「異常」な現象なのです。


2 平成7,8
年ごろから以後、《北部九州をめざすと予報されていた台風》はどうなったか?

 
研究者ではないのでいちいちは書けませんが、北部九州に住んでいる人々の多くはおぼえているでしょうし、また、気象庁などの「台風専門家」は戸惑ってはいらしてもようくご承知のことでしょう。
 次のような不可解な台風現象がありました。※しつこいですが、気象庁には「各台風の、各地の風速データ」や「台風進路の軌跡」としてきっちり記録が残っているはずです。 

・《北部九州をめざすと予報されていた台風》のうち、ほとんどは、西寄りや東寄りに方向を変えた。⇒北部九州にほとんど風害なし。

 ※極端な例・・・九州南方海上で、突然逆行(西向きから東向きへ)したことが2回ほどあったと記憶しています。

・少数は、(今回のように)突然弱体化したり、ほとんど消滅したりした。

 ■特に異常な例 

  ウェザーニュースなどが「長崎県佐世保に上陸し、夜のうちに佐賀県北部(唐津市など)を通り、日本海に進んだ」と発表した台風のこと。
  実際は、夕方に「佐世保上陸」したころにほぼ消滅し(=雲はばらけて分散)、翌日、日本海でまた再生(=雲が再集結)した。その後、北海道まで行ったような…
  ウェザーニュースなどでは、消えているそのとき、理由が分からず、「脊振山地を越えられなかった」とか、とんでもないこと(※過去の事実とも理論ともまったく違うこと)を言っていました。

 ※追記(8時間後):調べたら、これは平成18年の13号のこと。⇒<ウィキペディア「平成18年台風13号」>
  ウィキペディアの「進路図」では《佐賀県北部と福岡県北西部を通った》ように描かれています。
 しかし、この強烈な台風が通ったことになっている唐津市や福岡市では「そよ風程度」の風しか吹かなかったことは周知の事実です。
 ほとんどの人が、キツネにつままれたような顔になっていましたよ。
 

<参考> 次の「ヤフー知恵袋」のとても非科学的な「ベストアンサー」(ベスト!?)は、そのときの《報道の記憶》にもとづいた回答なのかもしれません。
    <台風ってほぼ毎回九州北部をさけるけど、何でですか?

 「一般的に台風は高い山などを避ける傾向があり、九州南部に上陸した台風もそのまま北上することはなく、台風からみて九州の山岳地帯の裏側に位置する北九州は狙いにくいためと思われます。」

 「山岳地帯の裏側」ではない佐賀県や長崎県は狙いやすいのでしょうね???
 ※まったく事実とちがう。台風にとっては「日本の山岳程度の土地のふくらみ」なんてたいした影響はありません。


3 天気予報関係者、テレビ局などの報道関係者の方々へのお願い

 どんなに自分たちの常識(や思いこみ)とちがっていても、事実すぐに淡々と報せてください。
 
 特にテレビ局の弊害は大きい。

①台風があるとされている地域に、たいして風が吹いていないのに、画面でははっきりしているのに、そのことを言わない

②突然弱体化した台風の実況中継の場合では、「台風のひどさ」が伝えられないので(=ひどくないので)、過去の「ひどい」映像や、たいしたこともない被害までも取材して大げさに伝えたりする。(※「探しまくって早くネタを撮ってこい!」という声が聞こえてきそう・・・)
 ⇒ 進路にあたる人々の中には、テレビの「作られた雰囲気」を信用してしまって、する必要のない心配・準備までする人がでるでしょう。

 このテレビ局の姿勢をみていると、テレビ報道の実際の目的は、「国民に事実を伝えること」ではなく、(もちろんそれもいくらかはあるでしょうが)、主に「あおりたてて視聴率をあげること」(あるいは、特定の影響を与えること、あるいは放送時間を埋めることなど・・・)になりがちなのだということがよくわかります。


4 なぜ北部九州は?・・・永遠の謎に終わるでしょうね。分かる人にはわかっているようです。

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追伸:当初掲載8時間後に、より具体的になるように追加・修正をしました。
      ここでは「風害」についてだけ書いており、「雨の害」については書いていません。