やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】374  26 日露関係Ⅱ(第1次世界大戦~1945) 5 <ⅰ 第1次世界大戦:まとめと考察1/2>

2017年12月14日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

26 日露関係Ⅱ(第1次世界大戦~1945) -5-

ⅰ 第1次世界大戦 -5-

■まとめと考察 1/2




 

1 「大戦前の日露関係の状況」の描き方

●「ロシアが東アジアでの南下政策を欧州方面に変えたこと」を書いていない。 → △ 5社:東京書籍、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。

※新興の国日本はロシアの南下(=日本の危機)を防止するために、非常な決心をして国ロシアと戦った。「日本史」でその結果:目的達成を無視してはいけないだろう。

 

2 「大戦中の日本の状況」の描き方

●日本の「山東半島」「太平洋の島々」「地中海」での戦いをすべて書いていない。 → × 東京書籍、教育出版。

●同、一部書いていない。 → △ 4社:帝国書院、日本文教、清水書院、学び舎。

※「外国との過去の戦争・紛争」については、あらましぐらいは知っていないと、”国際化の進んだ社会”で思わぬトラブルや失敗のもとになる可能性がある。現代国民の常識。

 

3 「パリ講和会議での日本の『人種差別撤廃』提案」の描き方

●日本史上重要な上記外交活動を書いていない。 → × 5社:東京書籍、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。

※20年ほど後の「大東亜(太平洋)戦争」の一因にもなっている重要な歴史事象。

 

4 「国際連盟」の描き方

●「日本が最初から常任理事国だったこと」を書いていない。 → △ 自由社、日本文教、清水書院。

※日本国民なら知っておくべきことだろう。無視は×に近いと思うが、《国際連盟の常任理事国は、現在の国際連合とはちがって、「決定的な権限(拒否権)」を持ってはいなかった》ので、△とした。

 

次回、まとめと考察2/2(ロシア革命・シベリア出兵)~

<全リンク⇒ <26 日露関係Ⅱ(WW1-1945) 370371372373374375376377378379380381382383384385386387388389(この項:完)

《著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》