映画「湯を沸かすほどの熱い愛(2016年公開)」を観た。
【解説】『紙の月』などの宮沢りえと、『愛を積むひと』などの杉咲花が母娘を演じ、余命宣告を受けた主人公の奮闘に迫る家族ドラマ。行方不明の夫を連れ戻すことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走するヒロインの姿を捉える。『チチを撮りに』などの中野量太が監督と脚本を担当し、物語を紡ぎ出す。母親と娘の強い絆はもとより、人生の喜怒哀楽を詰め込んだストーリーに夢中になる。
今年本ブログに掲示して来た映画は実際昨年鑑賞したもので、本作品が私にとって2018年初鑑賞である。杉咲花を始め子供たちが実に好演で、サービスエリアでのパワーウインドーの上げ下げのやり取りや、
メールの表示方法、銭湯でのお葬式などユニークな映像が続く。
それぞれ複雑な家庭環境で育った登場人物たちとの交流は、実にほのぼのとしており、そしてラストシーンはなかなか斬新で、観終えてから改めてタイトルと重ね合わせ、ほのぼのシーンとのギャップについつい驚きつつも、妙な納得をしてしまった。なかなか素敵な良い作品であったが、やはり男やもめに何とやらで先立つのは男の方がいいなと改めて思った。