東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

大吉原展

2024年05月10日 09時37分37秒 | 二代目のつぶやき

東京藝術大学大学美術館で開催されていた「大吉原展」を休日に見に行った。

【解説】江戸の吉原は、約250年続いた幕府公認の遊廓でした。遊廓は、前借金の返済にしばられ自由意志でやめることのできない遊女たちの犠牲の上に成り立っていた、現在では許されない、二度とこの世に出現してはならない制度です。一方で、江戸時代における吉原は、文芸やファッションなど流行発信の最先端でもありました。3月にだけ桜を植えて花見を楽しむ仲之町の桜や、遊女の供養に細工を凝らした盆燈籠(ぼんとうろう)を飾る7月の玉菊燈籠、吉原芸者が屋外で芸を披露する8月の俄(にわか)など、季節ごとに町をあげて催事を行い、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界。そこでは、書や和歌俳諧、着物や諸道具の工芸、書籍の出版、舞踊、音曲、生け花、茶の湯などが盛んでした。そうした吉原の様子は多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)らの出版人、大田南畝(おおた なんぽ)ら文化人たちが吉原を舞台に活躍しました。また、年中行事は江戸庶民に親しまれ、地方から江戸見物に来た人々も吉原を訪れました。本展に、吉原の制度を容認する意図はありません。国内外から吉原に関する美術作品を集め、その一つひとつを丁寧に検証しつつ、江戸時代の吉原の美術と文化を再考する機会として開催します。展示は、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品を含む、菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)、英一蝶(はなぶさ いっちょう)、喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)、鳥文斎栄之(ちょうぶんさい えいし)、葛飾北斎(かつしか ほくさい)、歌川広重(うたがわ ひろしげ)、酒井抱一(さかい ほういつ)らの絵画や錦絵、修復後初公開となる高橋由一の油絵《花魁》(重要文化財)などに工芸品を加えた約230点による構成です。現代美術家・福田美蘭さんによる描きおろし作品《大吉原展》も出品されます。(公式ホームページより)

私にとって吉原はとても惹かれる独特の世界で、これまで歌舞伎芝居吉原散策(2021年)や山形で吉原炎上展(2023年)を見て来た。今回ゴールデンウイークの合間に出掛けたので、上野駅から会場に向かう途中にある数々の博物館・美術館の前には長蛇の列が出来ており、営業開始30分ほど前に会場に到着すると列は短かったものの、開始時間間際になると列はかなり長くなっていた。イヤホンガイドを借り、見学開始。とても見やすい構成でガイドも分かりやすく、若旦那気分で吉原の世界を楽しんだ。

本展覧会は公式ホームページやチラシに「江戸アメイヂング」「イケてる人は吉原にいた!」などの文言に対して「女性の性暴力の歴史に触れていない」「吉原を美化している」といった批判や開催中止を求める声もあり、主催者側はホームページトップに「遊廓は人権侵害・女性虐待にほかならず、現在では許されない、二度とこの世に出現してはならない制度です。本展に吉原の制度を容認する意図はありません。広報の表現で配慮が足りず、さまざまな意見を頂きました。主催者としてそれを重く受け止め、広報の在り方を見直しました。 展覧会は予定通り、美術作品を通じて、江戸時代の吉原を再考する機会として開催します」と表記した。吉原には性の対象になっている部分はもちろんあるのだが、ファッションリーダーとして、また当時の歌舞伎役者と人気を二分するほどの支持があり、性だけの象徴ではなかったことが垣間見れる。批判も良いのだが、まずは一度鑑賞して欲しいと思う。5月19日(日)まで開催。

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