新橋演舞場で「七月名作喜劇公演」を観た。
私にとって生まれて初めましての生・浅野ゆう子の他、おしんの小林綾子や「あなたにあげる 私をあげるぅ~」の西川峰子(現仁支川峰子)も楽しみだったのだが、第二幕の「紺屋高尾(こうやと読む)」が、私の好きな落語の演目だったのでえげつない暑さの中、楽しみに向かう。
第一幕「お江戸みやげ」・・・梅が咲く「湯島天神」境内にやってきた行商人のお辻とおゆう。芝居見物をした二人だが、 お辻は人気役者の阪東栄紫に心を奪われてしまい…波乃久里子のお辻、市村萬次郎のおゆう、喜多村緑郎の栄紫という配役で心温まる人情話をお楽しみください。
上演時間60分とコンパクトな内容ながら、波乃久里子と市村萬次郎のコンビがコミカルに且つ粋に笑わせてくれる。30分間の幕間を挟み、第二幕が始まる。
第二幕「紺屋と高尾」 ・・・大坂から江戸へ出てきた紺屋の職人久造が吉原最高位の遊女、高尾太夫に一目惚れ。 一年間懸命に働いて、貯めた五十両を持ちいざ吉原へ……高尾太夫に浅野ゆう子、紺屋の久造を喜多村緑郎という配役で贈る純愛喜劇。まずは華やかな花魁道中から開幕です。
私が聞いた落語は30分程度であったので、知らないシーンや違いを楽しみにしつつ、花魁道中から始まる。まず大夫に会うため懸命に働く期間が芝居の方が短く、貯めた金額は多く、置き屋や親の結婚承諾シーンが追加されていた。また落語では恋煩いした久造をみんなで応援するシーンが好きなのだが、芝居ではそれほど触れることはなかった。芝居は落語や本のように自分のイマジネーションを膨らませるのと異なり、一目瞭然なので、それはそれで二回も楽しめたって感じある。そして当時誰もが憧れを抱いた吉原の魅力について、一度じっくりと勉強してみたいものだと思いつつ、外に出たら大雨だった
【本日はTの誕生日。おめでとう。また近いうちに乾杯出来る日を楽しみにしてます。】