年末の番組がつまらないと感じていた中、昨年終了したM-1グランプリの「代わりに」今年フジテレビで放映された「THE MANZAI 2011」。M-1のような結成10年未満の条件がないので1990年結成の博多華丸・大吉らの熟練の技に期待しながら楽しみに観た。
漫才には大きく分けて「ネタ・技で勝負」するコンビと、「勢い・キャラで勝負」するコンビの二つに分かれる(と思う)。前者は「パンクブーブー」「ナイツ」「銀シャリ」、後者は「Hi-Hi」「オードリー」「スリムクラブ」になるだろう。(その二つの中間が「アンタッチャブル」か?)
私はプロの話術を堪能できる前者が好きで、今回優勝したパンクブーブーはやはり秀逸だった。今回のように予選と決勝で少しアレンジを変えていれば、前回も書いたようにM-1史上初の二連覇も可能だったのに・・・と一年経ってもひとり勝手に悔やんでいる。ちなみに私は録画して気に入ったコンビのネタは少なくとも三回以上は観ているのだが、観る度に「上手いな~」とうなったり、新たな発見がある。また最近のネタは「もし○○になったら」が大半を占めているので、パンクやナイツのような奇抜なパターンは斬新で面白い。
不思議なものでベテランの域に達してしまうと漫才自体をやらなくなるもので、ある程度の地位を確立してしまったら、基本である「漫才」で笑いが取れなかった日はその後の生活も一変する可能性があるからあえて無謀なチャレンジはしないだろう。
でももし来年も開催されるとしたなら、やはりもう一度観てみたいものだ。ダウンタウンの「ちゃんとした」漫才を・・・
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