昨年の徳島ひとり旅から来月でもう一年が経過する。
いつものように放浪癖が顔を出し、今年もまた(勝手に)ひとり旅の季節となった。さてさて今年はどこへ行こうか?と考えていると真っ先に浮かんだのが長崎だった。もちろん目的は以前掲示したように軍艦島である。長崎には過去に一度だけハウステンボスへ行った事はあるが、そのままとんぼ返りだったので、ほぼ初上陸である。いつものように縁もゆかりもない街について、ワクワクしながら事前調査を始める。
まず駅や港そして市電や国道の配置までを頭に入れる。それから名所を調べた上で、スケジュールと照らし合わせて、数ある候補地の中から絞って行く。今回もいつものように当社の連休を利用しての旅なので、月曜夜に長崎に入りし、翌朝は午前中に軍艦島ツアーに参加し、夕方には他県へ向けて、特急と九州新幹線で移動する為、長崎観光は二日目午後のわずか三時間しかない。地理的に昼過ぎに軍艦島から港へ到着したら、平和公園側かグラバー園側のどちらか一方しか訪れる事は出来ないであろう。さらに詳しく調べるとグラバー園の方が出島やめがね橋等の名所が密集しているようなので、グラバー園側を選択する。
そしてすべてのアクセスを考えた上で、拠点となるホテルを選別し、三回(初日夕食・二日目朝食・二日目昼食)の食事の場所を決めて行く。そして私だけの長崎「ひとり」ぶらぶら節の大まかな「骨格」が完成する。
もちろん気の向くまま、足の向くままの気まま旅なので実際にはその通りにはならないだろう。アクシデントさえ旅の演出である。それが気まま旅の醍醐味でもある。本当ならば三日間すべて長崎にしたいのだけど・・・「大人の事情」がそうはさせてくれない。だから出来るだけ濃~い内容にしたいものだと直前まであれこれ調べるのだろう。