毎年8月上旬の日曜日に、ボクの住む町内では「林道の草刈り作業」が行われます。ボクがこの町内に住むようになって60数年になりますが(生まれた時からずっと住んでいます)、実はこの「林道の草刈り作業」のことを知ったのは最近のことでした。
数年前に「八百政さんも仕事を定年退職されたそうだし町内の仕事を手伝ってもらえませんか?」と声をかけていただき、「今まで地域のことは最小限のことしか協力してこなかったから、まぁ残りの人生の時間の一部を地域に貢献してもいいかな?」って気持ちで、町内委員の仕事をお手伝いすることにしたのです。
昨日(7日)の午前に行われた「林道の草刈り作業」は、町内三役と町内委員、それに声をかけられた町内の屈強な人材(笑)を含めた総勢15名ほどが参加して行われました。参加者は全員が「4サイクルエンジンの草刈り機」を持参し、町内の「山地(やまち)」に軽トラに乗って出かけ、林道の草刈りを行います。
今、日常的に「山での作業」を行っている町民はほとんどいません(今日の話では1~2名とか?)。わが家も山の数カ所の土地の所有者ですが、正直なところ「先祖から受け継いでいる」だけで、山の管理は放ったらかしの状態です。一応、森林組合に組合費は支払っていますけどね。おそらく土地の所有者のほとんどは、ボクと同レベルかボク以下だと思われます。この草刈り作業を行わなければ、里山がさらに荒れていくのは明白です。
この作業をいつまで続けていくのか?続ける必要はあるのか?止めたらどうなるのか?子や孫たちにも引き継いでいくべきなのか?そもそも後継者はいるのか?所有者不明の山林や相続が不明確な山林をどのように扱っていくのか?いろいろ考えなければならない問題は山積しています。もちろんこれは山林だけでなく、空き家問題を含め過疎地域における全国共通の重大な問題です。