タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

お洒落な蕎麦屋さん「吹キヌケ」

2022年03月15日 | 食いしん坊バンザイ

管理人の八百政が蕎麦好きなことは、以前にもブログの記事に書きました。自分でも蕎麦を打ちますし、「うまい蕎麦屋がある」と聞くとウズウズしてきます。SNSでも「新潟蕎麦部」というグループに参加して、うまい蕎麦屋の情報を仕入れたり、たまに発信もしたりしています。

さて、皆さんは「外食で蕎麦を食う」というと、どんな光景を想像しますか?「家族揃ってお蕎麦をすする」っていう場面を想像する人もいるでしょうし、どちらかというと「お年寄りの人たちが食べている姿」を想像する人もいるかもしれませんね。蕎麦屋さん側のイメージはどうでしょうか?「頑固ジジイの店主がこだわりの蕎麦を打つ」なんていう感じでしょうかね?お酒は日本酒。しかも冷やでね。ボクなんかも蕎麦屋さんっていうと、そんなイメージです。

ところが、わが家の近く(まぁ学区で言うと隣だけど)に、そんなイメージを覆すようなとてもお洒落な蕎麦屋さんが、昨年オープンしたんですよ。

これがお店の内装です。オープンな吹き抜けで、テーブルや椅子も手作り感溢れるウッディーな感じで統一されており、店内にはコンテンポラリーな絵も飾られています。外観もお蕎麦屋さんのイメージとはまるで違い、お洒落なカフェか美容院のようです。

お店の名前は「吹キヌケ」さんっていうんです。去年から気にはなっていたんですが、営業日が週3日ということもあってなかなか行けずにいたのですが、今回初めてお邪魔することができました。

お店に入ってまず驚いたのは、10人ほどいたお客さんの中でボク以外は全員が女性だったことです。しかも「若い女の子率」70%くらい。お一人様ジジイのボクは、ちょっと緊張して席に着きました。すると注文を採りに来た店員さんも、まるでカフェのようにお洒落なお嬢さんで、できた蕎麦を運んできた男性の店員さんも、若くてヘアスタイルもツーブロックにしてたりして、今どきの若者って感じ。厨房で調理を担当している方も含め、とにかくスタッフがみんな若い。「頑固ジジイの店主がこだわりの蕎麦を打つ」なんていう蕎麦屋の固定観念は吹っ飛びました。

ボクが注文した「もりそば」と「天ぷら三種盛り」です。天ぷらはなぜか4種類でした(笑)が、蕎麦(二八でした)もつゆも天ぷらもしっかりした味で、十分満足のいく味でした。いや、正直うまかったです。

蕎麦湯は、よくお蕎麦屋さんで出される「湯桶」とか「湯筒」とか呼ばれるお馴染みの蕎麦湯入れではなく、ご覧の通りステンレスの容器でした。これまた、常識を覆されました。

ボクの向かいに座っていたマニキュアをばっちり決めた20代のお洒落な2人組のお嬢さんたちは、天ぷら蕎麦を食べた後にコーヒーとデザートのケーキを(「ぜんざい」や「白玉」じゃないよ)召し上がっていらっしゃいました。メニューにあるんですよ、ケーキが。これまたビックリ。まさに「蕎麦カフェ」ですな。

いやぁ~。ボクの頭の中で凝り固まってできあがっていた「蕎麦屋の概念」が、みごとに崩れ去りました。そして、「いいなぁこれ!」って思いました。こういうお洒落なお店でお蕎麦を提供して、若い子たちがお蕎麦を楽しむって、素晴らしいことだと思います。文化は変化して当然。むしろ変化するべきだと思います。お洒落なお店で、若い女の子たちに混じって蕎麦を食う体験は、ジジイのボクにとってとても新鮮でした。

長岡市青葉台地区の「吹キヌケ」。また行きたいお蕎麦屋さんです。

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西洋の貴婦人

2022年03月14日 | ふるさと長岡・嗚呼!田舎暮らし

皆さんは「雪形」って知っていますか?雪国暮らしの人たちにはお馴染みかもしれませんが、中にはなかなかピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。

雪形(ゆきがた)とは、山肌の残雪やそこから覗く岩肌などの形を、人物や動物などの形に例え名前が付けられたものです。昔は、山の雪が溶けてその形が見えるようになったら農作業を始めるといった、農作業開始の目安に用いられることも多かったようです。

かつてはそれぞれ固有の呼び名で呼び習わされているのみでそれらを総称する語は無かったのですが、昭和期に「雪形」という言葉が広まったと、Wikipediaに書いてありました。全国に「種まき爺さん」とか「種まきウサギ」とかって呼ばれているヤツがあるんですね。

新潟県内で有名なのは、八海山(南魚沼市)の「田かき馬」、妙高山(妙高市)の「跳ね馬」などです。こちらのHP「雪形(地名コレクション)」には、新潟県内だけで170以上もの「雪形」が紹介されていました。

この写真は、ボクがランニングコースとしている近所の農道から、長岡市の東山方面を撮影したものです。ここに「西洋の貴婦人」と呼ばれる「雪形」が現れているのを皆さんは見つけることができますか?

はい。ここです。市営スキー場の山肌に残っている雪の形が、女性が横を向いている形に見えませんか?これがこの季節に長岡市に出現する「西洋の貴婦人」です。

昔の人は「雪形」を見て農作業を開始する時期を判断したそうですが、現代を生きるボクは、この「西洋の貴婦人」を見ると、「そろそろ外を走り始めようかな?」と外ラン(外でのランニング)開始の判断をさせてもらっています。

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神よ憐れみたまえ

2022年03月13日 | 読みました!見ました!

小池真理子の「神よ憐れみたまえ(新潮社)」を読了しました。新聞の書評を読んで「面白そうだなぁ…」と思って図書館に予約したのが数か月前で、その間に「書評のどこに惹かれたのか?」はすっかり忘れ去っていました。手にした単行本の570ページの分厚さに最初は怖じ気づきましたが、読み始めるとすっかり夢中になってしまい、見たいテレビドラマよりも優先して読んでしまいました。


昭和38年、12歳の黒沢百々子は何者かに両親を惨殺された。なに不自由のない家庭に生まれ育ち、母ゆずりの美貌で音楽家をめざしていた百々子だが、事件は重く立ちはだかり、暗く歪んだ悪夢が待ち構えていた。


まぁこんな感じの小説なんですが、ミステリーか?と問われると決して単純なミステリーではなく、読み進めるうちに読者には早々に真相(殺人の犯人や動機)がほのめかされます。まぁボクらとしては「それをいったい百々子がいつ知るのか?」に興味が移り、ページを追うごとに緊迫感が増すという展開です。ミステリーのスタイルをとってはいるものの、本書の主眼は百々子が辿った12歳から62歳までの激動の人生にあるのです。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、小池真理子さんが10年の歳月をかけて描き、死へ向かうご主人の側で書いたというエピソードも知り、彼女が己の魂を捧げて書いた渾身の小説だと思いました。いつも読むのは軽い小説が多いボクですが、たまには重厚な小説もいいな…と思いました。難しい言葉や読めない漢字も、調べながらしっかり読みましたよ。

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意気阻喪(いきそそう)

2022年03月12日 | 徒然なるままに

ボクが読書をする時間帯は、だいたいベッドに入ってから眠りにつくまでの時間です。ベッドサイドのライトを付けて読み始め、眠くなってきたら読書タイムは終了です。ですから、何カ月も待ってやっと順番が来て図書館から借りた本を、期限内に読み終えることができずに返却するなんてことも時々あります。

本を読んでいると、読めない漢字や意味のわからない言葉に出くわすこともよくありますよね。本当はすぐその場で辞書を引いたりスマホで検索したりして調べればいいのですが、ベッドに寝転びながら調べるのは面倒くさいですし、辞書もスマホ(その時間帯はリビングで充電中)もわが家ではベッドサイドに置いていません。

そんな時にボクはどうするかというと、ベッドの脇に置いてあるメモ用紙にその言葉をメモしておき、翌朝に調べるようにしています。既に還暦を超えているというのに、読めない漢字や知らない言葉も多く恥ずかしい限りですが、いくつになっても『無知でいる方が恥ずかしい』と考え、できるだけ「調べて覚える」ことを心がけています。覚えた次から忘れていきますけどね(笑)。

今日のタイトル「意気阻喪(いきそそう)」も、今読んでいる小説に出てきた言葉でした。ボクの63年間の人生の中で、おそらく今回初めて出会った言葉です。「阻」は「阻害」の「阻」だし、「喪」は「喪失」の「喪」なので、読みが「そそう」だということは想像できたのですが、「どんな意味なの?」「『意気消沈』じゃダメなの?」って感じでメモ用紙に記録されました。

翌朝(今朝のことです)調べてみて、意味がわかりました。「意気阻喪」の意味は「それまでの元気や意気込み、勢いが弱ってしまう」ということ。「意気」の意味は「積極的な気持ち、意気込み、ガッツ」で、「阻喪」「くじける」という意味。それが合わさった言葉ということです。今風に言えば、「やる気ポシャった」「ガックリ」って感じです。

ところが同じような意味の言葉で、ボクらが日常的に使っている言葉に「意気消沈」があります。こちらの意味は「元気をなくしている」「しょげている」です。「消沈」は「消え失せる」「衰える」という意味ですからね。

なんだ。じゃぁ「意気阻喪」と「意気消沈」ってば同じ意味じゃん!それじゃぁ「意気消沈」にしてよ!…と思ったのですが、微妙な意味の違いを解説しているWEBサイトもありました。それによると…


「意気阻喪」は目標としているある物事に対しての意気が無くなるのに対して、「意気消沈」の方は意思、つまり気力そのものが無くなって、落ち込んでいる様子を表現します。例えば仕事に対して「意気阻喪」でも、遊ぶ気力はあるというのは大いに考えられます。しかし「意気消沈」では、仕事も遊びも全ておいて気力がなくて、何もできないという状況を表現します。


なるほど!わかりやすいですね。仕事が上手くいかないで落ち込んでいる状況でも、週末のアルビレックスの試合で張り切って応援できるのが「意気阻喪」。仕事が上手くいかなくて落ち込んで、アルビの応援に行く気もしないのが「意気消沈」ってことなんですね。

意味を知って、読んでいる小説の「意気阻喪」が使われていたその部分を、もう一度読み返してみました。なるほど!確かにこの場面での主人公の気持ちを考えると、「意気消沈」ではなく「意気阻喪」が言葉として適切だなと思いました。作家という職業ってすごいなと再認識しました。

人間いくつになっても、学ぶべきことがたくさんありますね。勉強になりました。ちなみに、ボクが今までの夜の読書タイムにメモ帳にメモをした、「読めない漢字」を紹介しますね。皆さんはいくつ読めますか?

(1)昏い    (2)睥睨   (3)凭れて
(4)疵     (5)惧れる  (6)馘首
(7)埴猪口   (8)宛ら   (9)長閑
(10)俎板   (11)嗄れる  (12)滔々と
(13)錚々たる (14)無聊   (15)知悉
(16)阿る   (17)鰓    (18)具に
(19)只管   (20)貶める  (21)手薬煉

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「インドの青鬼」と「よなよなエール」

2022年03月11日 | 食いしん坊バンザイ

ボクは毎日アルコールを飲みます。「週に1回は休肝日を設けなさい」って人間ドックに行くと言われるんですが、それに逆らって毎日飲んでます。だってボクが飲むのは基本的には350mlの缶ビール1本だけですからね。あと、プラスして日本酒をお猪口一杯飲む日もありますけどね。いずれにしても、たいした量ではありません。「この程度の飲酒量、毎日飲んでも身体に悪いはずはない!」っていうのが、ボクの理屈なのです。

わが家は妻も飲みます。こちらも同じく350mlの缶ビール1本を毎日欠かさずにです。ですからわが家の夕食は、どうしても居酒屋風のメニューがテーブルに並ぶことになります。

さきほど「350mlの缶ビール」と書きましたが、正確には「350mlの発泡酒」です。経済的な理由ももちろんありますが、いろいろなビールと発泡酒を飲み比べてみて、「サッポロビールの『麦とホップ』はビールに遜色ない味と香りだ」「いや、ヘタなビールよりも美味い」という結論に達しました。

通常はこうして「麦とホップ」を愛飲するわが家なんですが、毎週金曜日の夜は「1週間お疲れさま」っていうスペシャルデーで、クラフトビールをいただくというルールになっています。プラスして「アルビレックスが勝利した日」もスペシャルデーです。ですからアルビレックスが勝利した週は、週に2回クラフトビールで乾杯するのですよ。

今、クラフトビールブームですからね。日本中のいろいろなところで、いろいろな特色ある味と香りのクラフトビールが造られています。新潟県内にも何社かが、そしてボクの住む長岡市内でも、酒造メーカーと醤油メーカーの2社がクラフトビールの醸造と販売を行っていますね。

ただね。クラフトビールはやっぱり高いです。350mlクラスの缶や小瓶のクラフトビールが、1本400~600円くらいするメーカーがザラにあります。そんな中「美味いのに高くない」メーカーもあります。その一つがクラフトビールの老舗「ヤッホーブルーイング」です。こちらが醸造・販売しているクラフトビールは、思わず「旨い!」と叫ぶような美味しい味の350ml缶ビールを、1本200円台で買うことができます。

はい。これがそのわが家お気に入りのクラフトビールです。ボクのお気に入りの「インドの青鬼」と、妻がお気に入りの「よなよなエール」です。

「インドの青鬼」はIPA(インディア・ペール・エール)というスタイルのビールで、一般的なビール2倍以上という、きわめて強いホップの苦味と、フルーティーな香り、そして7パーセントという高いアルコール度数が醸し出す個性的な味わいが魅力。のどの奥がキリキリするほど苦味の利いた、辛口派のビールです。

「よなよなエール」はクラフトビールの王道の味わいを追求した、アメリカンペールエールです。アロマホップ「カスケード」の柑橘類を思わせるフレッシュな香りと、やさしいモルトの甘みが特徴です(と公式HPに書いてありました)。ビールが喉をとおったあとも、香りが心地よくとどまりつづける感覚を味わえます。

まぁそんなわけで、今日(11日)は金曜日でしたので、美味しくこれらのビールをいただきました。

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