タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

意気阻喪(いきそそう)

2022年03月12日 | 徒然なるままに

ボクが読書をする時間帯は、だいたいベッドに入ってから眠りにつくまでの時間です。ベッドサイドのライトを付けて読み始め、眠くなってきたら読書タイムは終了です。ですから、何カ月も待ってやっと順番が来て図書館から借りた本を、期限内に読み終えることができずに返却するなんてことも時々あります。

本を読んでいると、読めない漢字や意味のわからない言葉に出くわすこともよくありますよね。本当はすぐその場で辞書を引いたりスマホで検索したりして調べればいいのですが、ベッドに寝転びながら調べるのは面倒くさいですし、辞書もスマホ(その時間帯はリビングで充電中)もわが家ではベッドサイドに置いていません。

そんな時にボクはどうするかというと、ベッドの脇に置いてあるメモ用紙にその言葉をメモしておき、翌朝に調べるようにしています。既に還暦を超えているというのに、読めない漢字や知らない言葉も多く恥ずかしい限りですが、いくつになっても『無知でいる方が恥ずかしい』と考え、できるだけ「調べて覚える」ことを心がけています。覚えた次から忘れていきますけどね(笑)。

今日のタイトル「意気阻喪(いきそそう)」も、今読んでいる小説に出てきた言葉でした。ボクの63年間の人生の中で、おそらく今回初めて出会った言葉です。「阻」は「阻害」の「阻」だし、「喪」は「喪失」の「喪」なので、読みが「そそう」だということは想像できたのですが、「どんな意味なの?」「『意気消沈』じゃダメなの?」って感じでメモ用紙に記録されました。

翌朝(今朝のことです)調べてみて、意味がわかりました。「意気阻喪」の意味は「それまでの元気や意気込み、勢いが弱ってしまう」ということ。「意気」の意味は「積極的な気持ち、意気込み、ガッツ」で、「阻喪」「くじける」という意味。それが合わさった言葉ということです。今風に言えば、「やる気ポシャった」「ガックリ」って感じです。

ところが同じような意味の言葉で、ボクらが日常的に使っている言葉に「意気消沈」があります。こちらの意味は「元気をなくしている」「しょげている」です。「消沈」は「消え失せる」「衰える」という意味ですからね。

なんだ。じゃぁ「意気阻喪」と「意気消沈」ってば同じ意味じゃん!それじゃぁ「意気消沈」にしてよ!…と思ったのですが、微妙な意味の違いを解説しているWEBサイトもありました。それによると…


「意気阻喪」は目標としているある物事に対しての意気が無くなるのに対して、「意気消沈」の方は意思、つまり気力そのものが無くなって、落ち込んでいる様子を表現します。例えば仕事に対して「意気阻喪」でも、遊ぶ気力はあるというのは大いに考えられます。しかし「意気消沈」では、仕事も遊びも全ておいて気力がなくて、何もできないという状況を表現します。


なるほど!わかりやすいですね。仕事が上手くいかないで落ち込んでいる状況でも、週末のアルビレックスの試合で張り切って応援できるのが「意気阻喪」。仕事が上手くいかなくて落ち込んで、アルビの応援に行く気もしないのが「意気消沈」ってことなんですね。

意味を知って、読んでいる小説の「意気阻喪」が使われていたその部分を、もう一度読み返してみました。なるほど!確かにこの場面での主人公の気持ちを考えると、「意気消沈」ではなく「意気阻喪」が言葉として適切だなと思いました。作家という職業ってすごいなと再認識しました。

人間いくつになっても、学ぶべきことがたくさんありますね。勉強になりました。ちなみに、ボクが今までの夜の読書タイムにメモ帳にメモをした、「読めない漢字」を紹介しますね。皆さんはいくつ読めますか?

(1)昏い    (2)睥睨   (3)凭れて
(4)疵     (5)惧れる  (6)馘首
(7)埴猪口   (8)宛ら   (9)長閑
(10)俎板   (11)嗄れる  (12)滔々と
(13)錚々たる (14)無聊   (15)知悉
(16)阿る   (17)鰓    (18)具に
(19)只管   (20)貶める  (21)手薬煉


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