「本当のプロフェッショナルは、自身の専門分野の難しい知識や概念を、相手が素人であっても平易な言葉で説明できなければならない」という話を聞いたことがあります。「それができてこそプロフェッショナル」だと。
しかし、世の中には「難しい話を難しい専門用語(特にカタカナ言葉)を多発して説明し、相手を煙に巻くような輩」が何と多いことか。こういう人たちは、プロフェッショナルとはとても言えませんね。
今日話を聞いた某氏もそうでした。講演の最初から最後まで大きな声で専門用語を連発し、さっぱり内容を理解できませんでした。「難しい概念かもしれないけど、プロなんだからボクら素人にも分かるように易しい言葉で説明してよ」って思いました。
まぁ「話をする相手のレベルを的確に判断し、それに合わせる」っていう臨機応変さも必要なんでしょうけどね。
最近、クラシックのリサイタルは以前よりトーク多くなりましたけど、その曲の背景など分かりやすく説明してくれると「なるほど…」って感じでより楽しめますね。
マニアックな曲の場合、それなりの方しか来ていないので説明不要ですけど、一般的には、どんな方が来ていて、どう話せば良いかって言うのがポイントなんでしょうね〜。
今期で退任ですけど、新潟のコンサートホールりゅーとぴあの専属オルガニストの石丸由佳さんはトークメチャクチャ上手かったですね〜。パイプオルガンの魅力を笑いをとりつつ、分かりやすく説明していました。さすが新潟市最難関校から東京芸大…と思いました。本当のプロフェッショナルなんでしょうね〜。
これからもよろしくお願いします。
自分自身の人生(特に定年退職前の現役バリバリ時代)を振り返った時、同業者の中にも「専門用語を羅列してわかったようなことを言って煙に巻く人」がおり、「あんな風にはなりたくな…」と思っていました。しかし、そういう人が出世していく傾向も否めません。嫌な世の中です。「専門知識を平易な言葉で」を心がけたいです。(もう遅いけど)