目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

育児支援室さん、お願いします。

2012年06月09日 | 育児日記
※イラストはイメージです。

佐渡で暮らすママ達の育児環境の改善と居場所作りに
奮闘してくれている、現役子育てママさん達の集まり「はぐりんず」。

以前のブログでは高野市長さん(当時)に、佐渡汽船で親子優先席を設けてほしい。
親子で過ごしやすいスペースを作ってほしい
という要望と共に、

「未収園児(0~3歳)の親子がすごすことのできる
公共スペースのあまりの少なさ故の
佐渡での暮らしにくさの改善」
を訴える内容をお伝えしました。


当時私はつわりの真っ最中の中での出席でしたが、
多くの未収園児を抱えるお母さん達が、切実に自分達の心境を吐露している姿に
心から「すごい!」と思いました。


そのはぐりんずさんが、先月22日に
市役所の「子育て支援室」に、佐渡議員さんと共に要望書を提出にいかれました。

内容は、はぐりんずさんの熱心な要望、声がけによって実現した
子育て支援センターの開設、児童館の開館時間の延長


それに伴う、新たな問題の解決に向けての要望
でした。


要望を、根気よく続けた結果
実現させたことも、本当に本当に!すごいことですが、
さらに「よりよいもの」に、と目ざす彼女達の姿勢には心から敬服します。
しかも迅速。



要望書では、

せっかく開設された児童館内で
「職員の方が子育て支援についての
本質的なことを理解しきれていないがために、

利用者を混乱させたり、不安にさせたり、傷つけたりすることが起きている」
といいます。


その改善のため、1.子育て支援センターや自主サークルスタッフの会合を設ける。

2.研修の場を設ける

島外の支援センターを実際に見学する。
あるいは島外から
子育て支援コーディネーターや
先進的な支援センターを運営している人などを招いて研修をする
などを要望し、一緒に新潟市の「子育て支援コーディネーター」という人の
連絡先やパンフレットなどの紹介をしたそうです。




こうして、
改めて要望書を見ると、私は「すごい!すごい!」などと言っているけれども、

彼女達の視点からすれば、佐渡の育児環境、行政の育児支援のレベルの低さへの嘆きであり、

ある程度の基準まで育児支援のレベルアップがなくては、
子ども達はあっという間に大きくなってしまうし、

何よりも公共スペースのレベルの低さにより、傷つくお母さんが増えてしまうことは
育児で疲れているお母さん達の想いを踏みにじることであり、
本末転倒な結果を招いてしまう、急がなくては!

という強い焦燥感もあるのではないか、
と感じました。




そういう意味では、子育て環境」へのフォローやニーズは、
刻一刻と変わるものであり、
それをすばやくキャッチする必要性がものすごくある分野なんだなあ
とも
思います。






個人的には2番の「子育てサポートが、先進的な新潟市で研修うけちゃいなよ」

という提案は、

正直「目からうろこ」的な発想でした。


経験不足の人たちが、改善策をわからないなりに模索するより、
プロから「こうすればいいのよ」と助言してもらうほうが、時間もお金も労力も、結果的にうくとも思うので、

かなりてっとり早い方法ではないかな、と思いました。



こういう発想がなかなか、ずっと佐渡にいるとさくっとでてこないんです。


「子育て支援コーディネーター」なんて職業があること自体、
知らない人は多いと思いますしね。




現在、子育て支援センターは、実質臨時職員が携わっています。

「それでは、賃金も時間も決められている中でしか動かないので、
どうしても質はあがってこない」
というはぐりんず代表さんの指摘はもっともです。


そして、佐渡市内では、実質的に子育て支援に関しての指導者がいない状態なのですとのこと。


さくっと教えてもらったことですが、これはかなり由々しき事態なはず。

行政の方も、子の親ではあるでしょうけれど、
個人の「親としての」感覚だけで、
不特定多数の子ども達を相手するのは限界があるはずですし、
それなりのプロ意識や勉強も必要でしょう。


きちんと正規職員を配置し、
各子育て支援センターや子育て支援関連サークルなどの相談窓口、
指導機関として機能するような形にもっていくことをお願いした、ということでした。


「ただ、残念ながら「今後の佐渡の支援センターを
どういう位置づけでしていこうと思っているのか、

それ以外の地区の親子の場をどういう位置づけでしていこうと考えているのか?」
と聞いた時に、



子育て支援室さんは、
「26年度までに両津と佐和田の支援センターをつくって、
それを核にして今の支援センターもあれば十分と考えている」
と言われてかなり残念でした。」

という言葉には、行政と市民の想いの隔たりを感じ、切なくなりました。




育児についての悩みを聞くはずの「子育て支援室」が、

育児に奮闘している中、
「こういう育児環境を整えて欲しい」と切望し、実際に市役所に出向き、
声をだしているお母さんに、

かなしい想いをさせてはいけない、と思うのです。



はぐりんずさんは、現在「ひきこもりがちになりそうなお母さん」を、
そうならないように、と新たな活動を始められました。

はぐりんずさんの活動にエールを送ると共に、
もう少し娘が大きくなったら、活動に参加させてもらえたらな、と思っています。













これだけ多様な社会の中で、多様な子育て家庭がある中で
どうやって子育て家庭を支えていけばよいのか?!
急務だと思うんですよね。
介護も障害分野も必ずコーディネーターが存在するのに、子ども分野にはなぜ、いないのか。
不思議だ・・・。今日も1クリック、お願いいたします。















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