目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

おっぱい堂ふんわりケーキができました

2013年08月03日 | イラストのお仕事
佐渡・高千地区を舞台にした映画「飛べ!ダコタ」が9月から公開されるそうです。
その島が選んだのは憎しみか、それとも日本人の誇りかっていうテロップ、いいですね。なんか気に入りましたよ)
それに準じて、佐渡の和菓子屋・しまやでは、
ダコタ関連のお菓子を頭を練って製作しました。

その中のひとつが、
おっぱい堂ふんわりケーキ!

・・・・・。

誓って言いますが、このお菓子は決して下ネタではありません。
モデルはきちんとあるのです!
その名も「おっぱい堂」と呼ばれる阿弥陀堂です。


大きな樹木の下に建てられています。年月を感じさせますね。

かつての高千地区では、苦労の末に生まれた赤ちゃんに与える
母乳がでないまま子どもが死んでしまうことがあったということです。

食べるものに事欠き、ただ神様にすがるしかなかった時代が
そう遠くもない昔に、確かにあったのですね。

母乳がでるように、と願をかけた阿弥陀堂。
それがやがておっぱい堂と呼ばれるようになったそうです。



お堂の中には、まさにおっぱいを模った絵馬が所狭しを並べてあります。
一瞬たじろいでしまうのは、その絵馬の異様さよりも、
その絵馬に込められた悲願とも言うべき祈りです。


おっぱいがでなかったことに関する悲話、
あるいはそれにまつわるエピソードを聞いたわけではありません。
しかし、なんとも切ないではありませんか。

今現在、おっぱいをあげて1歳児を育てている母だけに余計に。

おっぱいがでますように、と願をかけたお母さんがひとりやふたりではない、
ということですよね。


おっぱいの絵馬の
ストレートな神様への祈りの表現方法に、
古代日本的の何たるかを感じます。

たじろぎつつも、
日本特有のこのストレートさ、決して嫌いではないんです。
西洋に留学した友人などは、この性に対するストレートさは
日本が平和を愛する民族性を培う土台になったのではないか、とすら仮定し、
論じています。
そして、それが非常に説得力があったりするのです。
(それについては、またいつか)





さて、その絵馬のおっぱいからヒントを得て、作られたケーキは、
おっぱいを模り、ピンクに色づけしたホワイトクリームをとろりとかけ、
上部に桜の塩漬けをのせています。


中には、佐渡産の干し柿をみじん切りにしたものを混ぜた
バタークリームが入っています。




私はラベルを担当させていただきました。
側面の女性や文章などを書かせていただきました。



限られた情報の中で、何に主題をおこうかと迷いました。

おっぱい堂が建てられた背景を考え、
「生まれてくる全ての子どもが幸せでありますように」
と筆文字で書いたりしたものをデザイン化した
ラベル案もありました。(ボツにしちゃいました)


想像以上に時間がかかりました。
しまやさんも、このケーキを入れるパッケージの大きさや素材などにも
とても神経を使われていました。


そういえば、おっぱい堂にしまやさんとご一緒に行く予定でしたが、
お子さんが熱をだされて急遽中止にもなりました。

お互い、小さな子どもを育てていらっしゃる母親同士です。

「健やかに育ちますように」と願う気持ちが、
このカスタードケーキには込められているのではないか、と
思うのです。


そんなおっぱい堂カスタードケーキは、2個セットで525円で
好評発売中です。

7月20日(土)の新潟日報にも掲載されたために、大変好評で、
売り切れ続出中でご迷惑をおかけしております。

お電話でおとりおきもできますので、どうぞお問合せくださいませ。


しまやのHPはコチラ





今度おっぱい堂さんに行く時におそなえに持って行き、
手をあわせたいと思っています。
でも中々時間がとれない。できれば授乳期間中に行きたいなあ、と思っている
母に1クリック。


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