
「アウトローが作った新しい村のレモンケーキ」…
ケーキのネーミングが、たまらなく魅力的なレモンケーキ。
もうこれだけで、茶碗一杯のご飯が食べられるくらいの想像力を刺激させますよね!
この「アウトローが作った新しい村のレモンケーキ」(気に入っているので何度でも言う)
トーベ・ヤンソン作の「ムーミンパパの思い出」の中ででてきます。
ムーミンパパが、ご馳走になったケーキのようです。
(アウトローに手作りケーキを?
それってアウトローっぽくないシチュエーションだなあ。でもそこも魅力的です。)
娘が図書館から借りて来たムーミンのレシピブックに書いてあったこのレシピ。
フィンランドの食文化を垣間見れることはもちろんですが、
日本と北欧の料理本の違いも痛感。
どれも、作っているところの写真はおろか、出来上がりの写真など1枚もない。
想像力だけが手探りしていかなくてはいけない、日本人の感覚で言うならば
あまり親切ではない料理本。
でも海外の料理本ってそういうのが多いですよね。
そんな中で、想像力を働かせて作ってくれた娘は、いろいろな意味ですごい。
何がそんな意欲をかきたてるのか?
決してムーミンファンというわけではないのだが。
私がでかけている間に、ちょちょちょ~と作っていて、なおびっくり。
「家に材料ないから、代用しまくった~」
と言っていましたが、「代用」しちゃっているあたりが経験値高!
「バターミルクがないから、牛乳」にし、
「レモンは半端な量しかなかったから、上に飾るレモンはなし」にし、
「カップケーキ用のカップ皿がなかったから、キッチンペーパーで適当に皿を作った」らしい。
それでできたレモンケーキがこれ。
十分上手!紙のカップ皿よりこちらのほうが手作りっぽさがでていいじゃない?
(親バカ)
レモンの酸味が大変効いていて、大変美味しゅうございました。
このレシピ、焼けたケーキの上に、レモンの果汁と砂糖水を煮詰めたシロップをかけて、
さらに味をレモンケーキっぽくさせるレシピですが、
私は、そういうことができないタイプ。
はぶいちゃうタイプ、ゆえに美味しいケーキが作れないタイプ。
だから焼きっぱなしのケーキしか作れない。
対して、娘はそういうのが平気なタイプ。
むしろ、そういうのを喜んでやるタイプ。
正反対だ。
だから、二重にも三重にも手の混んでいるケーキを作れる。
すごいなあ、と思う。
2段重ねケーキとか、二色クッキーとか作れる。
…尊敬するわ~。
で、こちらは、同様の生地で作ったケーキ。
娘曰く、
「レシピ通りの分量で作ったら、ものすごい量の生地ができたから」
「ふむふむ」
「全部、カップケーキにすると、すごい量のカップケーキができるし、全部焼いていたら
時間がかかりすぎる」
「ふむふむ」
「だからケーキ型に全部ながしこんで、一度に焼いちゃった」そうです。
確かに、レシピにでてくる小麦粉の量500gだわ!
いや~、我が家の場合は全然いいですけどね!明日のおやつもできちゃった♪くらいなものです。
同じ生地なのに、焼き方が違うだけですが、味が違う不思議を味わいました。
いやいや、ごちそうさまでした。
アウトローに感謝です。
「アウトローが作った新しい村のレモンケーキ」がでてくる、
こちらの本は遠い昔に一度読んだきりで、しっかりは覚えておらず、
この「アウトローが作った新しい村のレモンケーキ」の存在は、覚えていませんでした。
ムーミンパパは、あのシルクハットに似合わず、
若い頃はかなりファンキーな生き方をしてきたようで、
文字通りの冒険もしたし、やっかいな事件にもまきこまれた様子です。
アニメのあのどっしりしたお父さんなパパからは想像もつかないヒッピーっぷりを見せて
くれます。
しかし、この「アウトローが作った新しい村」って、全然覚えていないのですが、
今改めてこの文章にふれると、すごい魅力的な響きを持っています。
改めて、読み返したい気持ちになりました。
クラウドファンディングやっています。こちらもぜひ。
壮絶な運命を負った猫たちに安らぎの場所を!一代限りの一生を全うさせて!
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