目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

お世話になったクマさんへ

2011年01月12日 | 育児日記<絵本の棚>
クマさんには随分お世話になっております。

例えば、このクマ。



「ぎょうれつができるパン屋さん」にでてくるパン好きなクマさんで、
息子に「ふさふさの毛だねえ」とほめられているクマさんです。


例えば、このクマ。



星野光男さんの遺作写真を集めて作られた写真集「クマよ」の中のクマさんで、
この鮭をたくさん食べる写真で、息子ははじめて「いただきます」を覚えました。



小さな子ども達が一番最初にふれる動物の絵は、
うさぎやリスに次いで、クマが多いように思います。
やさしげな雰囲気と、たのもしい雰囲気を兼ね備えた子ども達の人気者。

それくらいにクマは、実際には目にしなくても、親しみを覚える動物だと思います。



そして、先月こんなクマ絵本が我が家にやってきました。



人間が一緒に暮らしている小熊・クロちゃんです。




日本くま森協会誕生物語「クマともりとひと」

ナチュラルショップを経営する十日町の知人が送ってくれました。


彼女の手紙によると、
今年の(あ、もう去年ですね)異常気候で、
沢山のクマたちが射殺されてしまったのだそうです。

その数、2100頭!

山にどんぐりやブナの実などのエサがなくなり、熊がおなかをへらして里に下ったためだそうです。



知り合いのおとうさんは猟友会のメンバーで、
先日も群馬のりんご園に熊がでるからと応援を頼まれたそうです。
わなにかかった90キロの熊を解体すると、おなかは空っぽだったそうです。
さすがのおとうさんも「かわいそうだと言われたそうです。

もう一頭のおなかはりんごでいっぱいだったそうです。
消化しやすいりんごでは、冬眠前の食いだめの役には立たないのに。


クマを殺すのは、火災警報器がうるさいから壊してしまえ、というのと同じ愚かなことです。まず、かろうじて残っている奥山の原生林をトラストなどで保全し、
再生していくのが先決です。


そう、手紙の中でつづってありました。


彼女が応援する日本くま森協会は、日本最大の自然保護団体を目指して
活動しているそうです。


協会会長の森山さんは、わざわざ新潟県庁まで陳情に行ったそうなのですが、
どこから来たのかと聴かれ「兵庫から」と答えたら、全く相手にされなかったそうです(笑)

笑ってはいけない、笑ってはいけないのですが、
ワラエマセンカ?



ヨーロッパにもう熊はいないそうです。九州も絶滅しました。
大型動物がすめる森のある日本は世界の中からみても貴重です。
エサが自分の住む地にあれば、熊は里にはおりません。


彼女は真剣です。

クマ、というと、実際のところ、あまりに遠い存在です。
だけど、息子が開く絵本の中では、あまりに身近に、そして幸せそうに笑っています。
本土にはまだクマがいる、それならば、まだ「遠い存在」ではないはず。
遠い存在にしているのは、無駄にクールな「大人」になってしまった自分の意識です。

そんなわけで、日本熊森協会に息子の名前で入会することにしました。




クマも、小さな子どもも幸せに生きられますように願いを込めて。








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