2017年9月16日(土) 上高地から前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳、ザイテングラード、涸沢、横尾、上高地と日帰りで1周してきました。
この日は秋の3連休初日。しかし台風が接近し、天気は下り坂。入山者は少なそう。穂高周辺は混雑していると、岩場の渋滞があってなかなか前に進めないらしい。 そんなわけで、「スピード登山に今日はベスト!」と考え、やや危険をともなうこの1周コースにトライしました。
行程:沢渡バスターミナル4:40~(バス)~上高地バスターミナル5:10到着(5:15スタート)~前穂高岳8:47~奥穂高岳10:17~涸沢ヒュッテ12:27~上高地バスターミナル15:25
沢渡から4:40の始発バスに乗って、朝5:10に上高地バスターミナルに到着。バスには20人くらい乗っていました。
天気悪くなるっていうのに、本当にみんな山好きなのね!
まだ河童橋も静かです。
河童橋を渡り、木道を進みます。画像では、明るく見えますが、林の中を歩くにはまだライトが必要です。
岳沢登山路入口(5:32) ここから岳沢小屋まで4kmです。
所々にこのような表示があり、励みになります。
岳沢小屋が見えてきました。
岳沢小屋(6:48)。 見晴らし良く、明るい雰囲気。
正面に見えるのが焼岳です。右下の赤い屋根は岳沢小屋。
梯子やクサリ場も現れます。一歩ずつ慎重に歩いたので、あまり危なくは感じませんでした。
西穂高岳方面。
重太郎新道上部。
雷鳥広場。
紀美子平に到着(8:25)。紀美子さんとは、重太郎新道を切り開いた今田重太郎さんの娘さんの名前です。
幼少のうちに亡くなられたとのことです。
紀美子平を上から眺めたところ。みんなヘルメットです。
紀美子平から前穂高岳までは往復です。斜度が急になり、なかなか山頂は見えません。
登っていると突然、頂上が目の前に現れました(8:47)。誰もいなくて、一人で独占! トレランスタイルですが、今日は走っていません。落石を起こしたり、他人に対して危険なので、このコース、涸沢までは走ってはいけません。
前穂高岳の山頂は広いです。東の端に行くと眼下に梓川が良く見えました。
紀美子平に帰還(9:10)。ここから吊尾根の始まりです。
ズームにすると、河童橋エリアが手にとるように見えました。
歩いてきた吊尾根を振り返ったところ。実際には稜線上にはトレイルはなく、少し南の斜面をトラバースするように道が続きます。
霧の中に奥穂高岳の頂が見えてきました。
小さい社と方向指示盤が奥穂山頂の特徴です・・・ (と、偉そうに書いてますが、奥穂高岳に来たのは私、今日でまだ2回目です、へへ)。
奥穂高岳山頂(10:55~11:01))。雲の中で、遠くはなにも見えません。でも頂上に立てただけで80%くらいは満足なんです。
奥穂を後にして北の稜線を下ります。紅葉の始まり。
穂高岳山荘直上部がクサリ場になっています。好天の休日だと渋滞しそうです。
穂高岳山荘は、霧の中にひっそりしていました(10:55)
ザイテングラードの下りの始まり~。遥か下方に涸沢ヒュッテ。
雲が切れて、いっとき奥穂高岳方面が望めました。
ザイテングラード上部。登山者も増えてきました。
ぜいたくな涸沢の眺め。
ザイテングラードは落石に注意してより慎重に下ります。
大勢のグループでも静かに登り、静かに休むって感じでした。
急斜面が終わり、カールを横切っていきます。トレイル上の石がフラットになるように配置されており、歩きやすくなっています。
涸沢ヒュッテのこのテラスに感激!(12:27)
売店もあります。いろいろ揃っています。ラーメン1000円、生ビール800円、ソフトドリンク300円。
涸沢に初めて来て、その魅力がわかりました。
本谷橋(13:17) 涸沢に登っていく多くの登山者とすれ違いました。ここまでに100人以上。天気悪くても3連休だし、立派な山小屋があるので、皆キャンセルしないで登山を決行したのでしょうね。
本谷橋を過ぎると道も非常に良くなります。ここなら小走りできます。
横尾山荘が見えてきました。梓川を渡ります。
見慣れた横尾山荘前に到着(13:49)
上高地と槍ヶ岳を結ぶ登山路にもなりますので、道幅は広くなります。
徳沢園。この建物も立派で魅力的です。
徐々に雨も降り始めました。予報通りです。
明神館前も人は少なめ(14:52)。
小梨平はキャンパー居ました。雨でも仲間と一緒なら楽しいでしょうね。
上高地に帰還。やっぱり人少ない(15:19)
上高地バスターミナル到着(15:25) 予定より早く戻ってこられました。暑くなかったのがよかったようです。
持参した水分もだいぶ余りました。
沢渡バスターミナルからすぐの足湯に浸かってまったり。外は雨。足湯で緊張がほぐれていきます。
このあとファインビュー室山で温泉に入って、帰路につきました。
(まとめ)
1.重太郎新道は下りのほうが危険なので、そこを登りとして、涸沢に下る時計回りが良いと考えます。
2.岩場は、落石を起こさないように慎重に進みましょう。トレランスタイルというだけで他の登山者を不安がらせている可能性があります。今回の反省点です。
3.混み合っていると、岩場で待ち時間が生じる可能性があります。登山者の少ない時期や悪めの天候の日を狙ったほうが、ストレスなく歩けそうです。
まんまトレースさせてもらいました。
いい天気で最高の景色を楽しめました♪