劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

週刊月曜日 第63号

2023-10-27 15:28:44 | 2023年
劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第63号 2023.10.27発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/

図面通りではないのが劇団夢桟敷の舞台美術。そもそも図面がない。結果、図面通りである。
夢桟敷は台本通りの芝居ではない。そもそも台本がない。結果、台本通りである。
(注)…ない!は謙虚、嘘ではないよ。

夢現ひとり芝居+1
「苦海からの呼び声〜不知火幻視行」
11月17日(金)19:00/18日(土)13:00
熊本市国際交流会館5F大広間A
木戸銭2000円
電話予約受付
090-4581-5190又は080-1710-4454

原作は故 石牟礼道子さんの「苦海浄土」「みなまた 海のこえ」他を夢現こと坂本真里が構成脚本化したもの。
台本はあり、大量のセリフを覚える記憶力もあり。
一言一言の感情や表情、身体の在り方の波動が生まれるか、送れるか、受け取れるか。
演技術や仕掛けでは終わらない。
浮遊する魂は?
過言だが、人工知能の時代に念仏が生き返る。
(注、JAシーザー「こども菩薩」の歌?+1のタカハシサウンド)
稽古一景として念ずるは「即興芝居」にできないか(見えないか)?

水俣病事件を作品として評価されることに嫌気を感じる。芸術や文学と権威づけられるものでもなし。社会派と言われても安易で気恥ずかしい。
レッテル御免。
たかが演劇、されどお芝居である。
リアリズムの見直しが問われる。どの立場にある苦海や幻視か?
聞こえる声は苦しめられた人の証言である。

お客さんは見る側の即興の方々。ナマの舞台は録画の映像と違って読み返しが効かない。
頼るは人間としての記憶と想像力。
お芝居は時間の旅である。現在(いま)が過去-未来に重なる。
石牟礼さんの言葉、チッソの水銀被害者の声が女優夢現に言霊となって憑依するか。
どのように見えたか、聞こえたか?
現場の記憶が新たな想像力や生き方、思考・行動となってNO MORE MINAMATAのバトンを繋ぐことができるかどうか。…結果、未来の水俣はインターナショナル!世界に共通する希望でもある。

繰り返し、
たかが演劇、されどお芝居。…お待ちしております。

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