2型糖尿病の爺 病気で ドットコム

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医療格差 患者の漂流と苦しむ中規模病院

2016年06月11日 | 日記
2016年6月23日追記と修正をしました。 

 私の住む地域には、総合病院がありません。今、日常的には、2型糖尿病と加齢によるものと、若いころから慢性化している、腰痛があります。
 直りにくい骨格の関節や腰の具合の悪さでありますが、椎間板ヘルニアと診断されてから、長い期間(40年くらい)ハッキリとした診断名は聞いたことがない状態です。

 X線では、診断できない部分があり、MRI画像を撮ったこともありますが、腰椎の1箇所だけの症状ではないようで、中々結論が出せない医療側。腰椎からの神経が圧迫されていて、左足は若いころから足の外側の知覚が衰えていて、左右の足の肉着きが違い、知覚の衰えている左足が痩せてしまっています。また、足首から爪先までの知覚が衰えていて、足の甲の部分が感覚が鈍く、スリッパ、サンダルなどの履き物で上手に歩行ができないことがたまにありました。今は、その左足の足首が麻痺してしまい、足首が垂れてしまうので、装具を付けて固定しています。最低でも杖がないと長い距離は歩けません。

 財源問題で慢性病のリハビリに医療規制が掛けられて、腰痛関連のリハビリはできない状態にあります。昔あった『物療』という医療は、今は病院側の採算が絶対にとれないような仕組みが作られています。リハビリはリハビリ専門病院へ行くしかありません。かなり高額になります。しかも。3ヶ月規制があり、長くリハビリができないようになっています。
 
 とにかく、慢性病に対して、国の医療行政が医療に掛かることを拒否している現状があります。例えば脳梗塞による身体の麻痺状態が残ります。脳の右側に梗塞や出血が起こると左側の神経麻痺が起こり、人によっては、常にリハビリを続けなければ日常生活の動きができなくなってしまうこともあります。
 リハビリ治療が規制されてしまったので、身体障害の認定がされるかというと、これが難しく中々認定されずに、介護年齢であれば要介護認定がされますが、できるかぎり要支援の段階の括りに入れようとする介護認定制度になってしまっていて、毎年、認定基準の厳しさが増してきています。

 他に、心臓の冠動脈の狭窄箇所の1箇所にステントを留置して4年目になります。関連病院の循環器内科の医師がいなくなり、全く別の医療機関に年一回の定期検診をしてもらうことで、了解がついていました。この心臓専門病院は、私がネットで探し、電話で問い合わせて病院事情を確認して、診断を望みました。心臓内科と心臓外科がり、東芝のCTスキャン64列がり、カテーテル検査やステント留置もできて、心筋梗塞時のバイパス手術もできる医療機関です。架かり付けにしておけば、救急も受け手くれます。
 
 しかし。今回、大腸の内視鏡検査で、ポリープがみつかりました。その場でポリープ除去もできるのですが、私の場合は、14年くらい昔に脳梗塞と間違われて入院したことがあります。母親の介護をしていた時期ですが、顔の右側半分が神経的に麻痺してしまい、口に含んだ水がこぼれ墜ちたので鏡を見たら、顔の右側が変形して垂れてしまっていました。
 
 病院の外来へゆくと、初めての若い医師が担当しました。何やら判断に困っているようなので、もしかしたら、脳梗塞かもしれないので、脳のMRIを撮ってみたらどうでしょう。と言うとそのとうりになり、MRI画像では、新しい脳梗塞は光って見えるそうで、0.5ミリくらいの光っている点が三個みつかり、即、入院となりました。

 約1.5ヶ月の入院のあと、幾分の麻痺の後遺症が残りました。退院ご8ヶ月過ぎたころに、その後の頭の中の状態が気になり、外来に掛かりました。外来では、外部の脳外科の医師が、毎週一日診ていることを知り、その脳外科の医師に事情を話しました。とりあえずCTスキャンを撮ってみようとなり、その間に入院中のMRIの二度の画像をみてくれた脳外科医師が、『どこにも脳梗塞の状態が見つからない』と言います。

 この0.5ミリほどの光る点は、高齢者の頭の中は、血管だらけで、毛細血管の先端では、一日何個か塞がることが日常的で、顔の右半面の麻痺が、今になっては特定できないが、神経系に感染するウィルスかもしれない。またはたんに疲れかもしれないが、脳梗塞が起きた状態は全く残っていないとのことでした。呑んでいる薬を聞かれたので、バイアスピリンとリピトールと脳血管に関係すると思われる薬の名前を言うと、それで良いでしょう。と言われて、年に一度その脳外科医に受診している。

 長くなりましたが、その時のバイアスピリンの服用を続けているので、ポリープ除去できないと言われ、急ぐ必用はないということで、主治医の診療所の糖尿病外来の内科医が、暖かくなってから除去しましょう。ということで、4ヶ月後の春にポリープ除去のために、2泊3日の入院をした。検査の内視鏡の時は、4個のポリープが確認されたはずでした。しかし実際に除去をするときになると、ポリープの数が6個に増えて、癌であろう腫瘍が見つかり、組織検査をして、その結果癌であることが判明しました。

 もし、バイアスピリン(抗血小板薬・血液をサラサラの状態に保つされる薬・血液は空気に触れると血小板が凝固して止血作用があります。血液中に異物が沈着しても、そこを血小板が取り囲み凝固してしまいます。血管が塞がり梗塞という状態になります。
 こうした状態を防ぐために抗血小板薬を飲み薬として常用してる人が多くいます。

 余談ですが、私のように、心臓の冠動脈の細くなっている部分にカテーテルを挿入して、ステントを留置した場合は、異物と認識した生体が、そのステント留置部分に血小板が集まり、血管が細くなってしまうことがあり、逆効果が出てしまいます。ブラビックスとバイアスピリンを服用して、血小板が固まらないようにして、最短で半年くらいこの2種類の薬を呑み続けます。かなり強烈な抗血小板薬で、ブラビックスとバイアスピリンが処方されます。今は、ブラビックスの中にバイアスピリンが包み込まれている薬も登場しています。

 その内に、編み目状態の筒ようになっているチタン製のステントは血管内に潜り込み表面から見えなくなります。その時点で、ブラビックスという薬物は医師から辞めて良いとの指示が出ます。 

 続く


 こうして、血液が固まって、血管を詰まらせないような薬は、人間の血液が怪我をして出血した場合に血小板が傷口に集まり、空気に触れると凝固して出血を防ぐ働きがあります。この機能を緩める薬が血液をサラサラにする薬として、バイアスピリンなどが通常処方されています。
 こうした薬品を服用している場合、医師によって、一時的に処方をやめてから、大腸のポリープ除去をします。私の場合が、ポリープが見つかりましたが、出血を伴う内視鏡の電気メスでの除去とその傷跡のクリップ止めにバイアスピリンの服用をとめてからすることになり、さて、再び内視鏡でポリープの除去をとなったら、初めに発見された4個のポリープでけではなく、6個のポリープが見つかり除去されましたが、癌と疑わしい腫瘍も見つかり、組織検査の結果、癌であることが確定しました。
 完全に見逃されてしまった大腸の内視鏡検査でした。

 本日、電車とバスに乗って、心臓の専門病院へ行き、心臓エコーでの検査を受けてきます。その結果は、6月27日に心臓の担当医に会って診断を受けて、大腸の癌の手術をうけても問題ないか判断がされます。

 よければ、近所の病院で外科の外来にもう一度受診して、入院手続きをして癌摘出の手術をうけます。

 今後、何かと心臓の具合で治療に影響が出る可能性があるために、毎月1回、この心臓内科・及び心臓外科へ通い、心臓関係の薬の処方もしてもらうことにしています。

 総合病院がないために、複数の病院に受診せざるを得ない状況です。また、中規模の病院では、大学病院での医師の派遣や、研修医が大学の教授のさじ加減で医師が配置されていましたが、医師、または研修医が自由に病院を選べるように法的な整備がされて、専門医師になりたい医師や、先端医療施設が整った病院、有名病院、報酬の高い病院、と医師が偏ってしまい、都市部でも、地方でも中規病院で医師の獲得が難しい状態になり、医療の地域差が大きくなって、病院の経営を苦しくさせています。

 地方の中規模病院では、閉鎖してしまったり、老人保健施設になってしまったりと一時期激しい変動がおこりました。

 今、患者が専門医療関係を探し、何件もの病院に通院している老人が多くいます。

 日本は経済的には、世界だい3位の国だしうですが、バブル崩壊後、経済の低迷で終身雇用制度が崩壊して、失業者も慢性的に多く存在して、不安定な非正規雇用がおおくなり、全ての社会的公共施設が衰えて、国民の生活を不安にしています。
 金融ビックバーンといって、金融資本の自由化がアメリカの圧力ではじまり、投機や投資にたいする所得税が軽減されたり、大きく金を動かし儲ける人の税金を安くしてり、企業が海外へ逃げ出すことのないように減税措置をしてきた。

 一方で、福祉予算の削減、医療費の自己負担の増。財務省の念願の消費税の増税が始まり、デフレ脱却とインフレへ向けて、円安へ誘導して、輸入品の値上がり(食料自給率20%・TPPの交渉妥結へ向けて、食料自給率の目標を50%から45%に下げたり)年金の減額、と諸々の生活への圧迫が広がる。

 金持ちが優遇されるのは、資本主義では勝者として当たり前。敗者は死ね。世界の風潮がそうなってきています。

 アメリカの大統領予備選挙のトランプ旋風、一方民主党のサンダース候補の堂々と言う社会主義が多くの共感をえているのは、格差拡大で、アメリカの中間層の白人で低学歴の人達の職場がヒスパニックの移民に低賃金で奪われてしまい、生活ができない状態になってきている現象がある。

 イギリスのEU離脱問題も、イギリスの格差拡大で、労働党支持者であった人達の生活苦があり、イギリスの良き時代に戻ろうとする右派の台頭で、植民地主義の昔の時代には戻れないのだが、強く経済的にも裕福ではないのは、EUにイギリスの富みが奪われているという低知識層がEU離脱で解決するという短兵急な考え方が蔓延っている。

 全ては、格差拡大をさせて、進学率が墜ちてしまった先進国・アメリカ、イギリス、フランス、日本などが崩れてきている現象がある。

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