先日久しぶりに映画館で中国映画を観ました。
ずーっと観たくて熊本での上映を待っていた「胡同のひまわり」
チャン・ヤン監督の作品は「スパイシーラブスープ」も「心の湯」も珍しく熊本でも映画館で観れていて、特に「スパイシー…」が大好きだったので期待していました。
期待通りとても面白く、心にしみ、いわゆる"泣かせ映画"には無い、いろいろな感情の混じる涙が自然にじわっとにじむような映画でした。
とても綺麗な旋律の音楽と胡同の風景、登場人物の繊細な心の動きが素晴らしく調和していて、まるで自分が昔そこに住んでいたかのような不思議な懐かしさが沸き上がりました。そして、幼少期の感情を思い起こしたり…ある時の親の気持ちに気付かされたり、人とのかかわり方における日常つい忘れがちなことを考えたり、反省したりさせられました。
仕事柄、いろいろな場面での料理や飲み物も楽しく興味深いものでした。特に父親が料理を作り家族に振舞う場面、ストーブの周りで温められている慢頭、将棋の近くにセットされている茶壷と湯のみ、義母が寝込んでいる嫁に作るスープなど…。
体験したことのない四合院での暮らし方にも、大変そうだと思う反面とても魅力を感じます。
北京には2005年に行ったきりですが、壊され始めている胡同を時間がなかったため夜遅くに歩き回り、お腹を空かせて入ったウイグル族系と思しき家族が経営されていた安くて美味しいお店、夜遅くなのに通りでバトミントンをしている人々がいたことなどを思い出し、またぜひ行きたいと思いましたが、もうほとんど残っていないのでしょうねー。
老朽化で実際生活されていた方は大変な面も多いのだと思いますが、私にとっては本当に魅力のある憧れの町並みです。映画の中でも主婦であり家事を受け持つ母親は近代的なアパートへの移住を熱望していたり、若い世代はわざわざ改装して住んでいたりと様々な事情や価値観がさりげなく映っていました。家族みんなが確固たるそれぞれの意思を持ちながら、思い合って生きている様子が面白く、共感でき…映画を観ている間中、思い出や反省、個としての信条、家族への思いなどが駆け巡るよい時間を過ごすことができる映画でした。
ずーっと観たくて熊本での上映を待っていた「胡同のひまわり」
チャン・ヤン監督の作品は「スパイシーラブスープ」も「心の湯」も珍しく熊本でも映画館で観れていて、特に「スパイシー…」が大好きだったので期待していました。
期待通りとても面白く、心にしみ、いわゆる"泣かせ映画"には無い、いろいろな感情の混じる涙が自然にじわっとにじむような映画でした。
とても綺麗な旋律の音楽と胡同の風景、登場人物の繊細な心の動きが素晴らしく調和していて、まるで自分が昔そこに住んでいたかのような不思議な懐かしさが沸き上がりました。そして、幼少期の感情を思い起こしたり…ある時の親の気持ちに気付かされたり、人とのかかわり方における日常つい忘れがちなことを考えたり、反省したりさせられました。
仕事柄、いろいろな場面での料理や飲み物も楽しく興味深いものでした。特に父親が料理を作り家族に振舞う場面、ストーブの周りで温められている慢頭、将棋の近くにセットされている茶壷と湯のみ、義母が寝込んでいる嫁に作るスープなど…。
体験したことのない四合院での暮らし方にも、大変そうだと思う反面とても魅力を感じます。
北京には2005年に行ったきりですが、壊され始めている胡同を時間がなかったため夜遅くに歩き回り、お腹を空かせて入ったウイグル族系と思しき家族が経営されていた安くて美味しいお店、夜遅くなのに通りでバトミントンをしている人々がいたことなどを思い出し、またぜひ行きたいと思いましたが、もうほとんど残っていないのでしょうねー。
老朽化で実際生活されていた方は大変な面も多いのだと思いますが、私にとっては本当に魅力のある憧れの町並みです。映画の中でも主婦であり家事を受け持つ母親は近代的なアパートへの移住を熱望していたり、若い世代はわざわざ改装して住んでいたりと様々な事情や価値観がさりげなく映っていました。家族みんなが確固たるそれぞれの意思を持ちながら、思い合って生きている様子が面白く、共感でき…映画を観ている間中、思い出や反省、個としての信条、家族への思いなどが駆け巡るよい時間を過ごすことができる映画でした。