写真は、夜行 森見登美彦 小学館 1400円(税別)
森見登美彦の新刊が出たので、さっそく買って読んでみた。
10年前の火祭りの夜、突然消えた彼女。再会を果たした人びとが問わず語りに語る奇妙な物語、そこに必ず現れる「夜行」と題された1枚の絵、その中に描かれた顔の無い女。物語は混沌をきわめ謎は深まるばかり。その謎を漆黒の闇に葬って、最終章、物語は反転する、どんでん返しではなく「夜行」から「曙光」へ文字通り反転する。そこには幾つもの時間が流れていた。
深夜に読み終わった。いっき読みだった。
夜の底で、私は自分の鼓動を聴いていた。
一読をお薦めする。でも「有頂天家族」の続編が早く読みたいな。
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