写真は、夜明けの東京タワー。代官山のとあるビルの屋上で、厨房排気ファンの清掃をしていたら、夜明けを迎えてしまった。
ビルの屋上で夜明けを見るのは、ずいぶんと久しぶりだ。
会社を作った頃は、ぎりぎりの人数でやっていたから、冬ならばいざ知らず、夏の時期は暗い頃に仕事が終わることなどは稀で、どこかで夜明けを迎えていた。
こうやって、屋上で夜明けを迎えることも度々あった。
ビルの谷間から昇る朝日もまんざらでもないな。
私はしばし郷愁に浸っていた。
「やぎさん、なにボーっとしてるんですか、早くファンやってくださいよ、それと自分でバラしたんだから、自分で組んでください、頼みますよー」
クニの声が私を現実に引き戻す。
図星だ、小癪な奴め、斯くなる上は、腹いせで、仕事が終わったらそのまま寝ないで、うな鐡に直行してひとりで鰻重食べてやる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます