山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

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施設・設備を分かりやすくする配慮

2013年05月05日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介して、それに関する資料として、引き続き「別表」を取り上げている。

 それぞれの障がいの特性に応じた配慮のあり方を述べている。
 今までの紹介から通算すると第40回目となる。

 別表10では、「施設・設備を分かりやすく配慮する」ことにより、発達障がいのある子どもが自発的で安全な活動ができることについて、次のように述べる。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)

別表10

○3-2 発達、障害の状態及び特性等に応じた指導ができる施設・設備の配慮

 幼児児童生徒一人一人が障害の状態等に応じ、十分に学習に取り組めるよう、
 必要に応じて様々な教育機器等の導入や施設の整備を行う。
 また、一人一人の障害の状態、障害の特性、認知特性、体の動き、感覚等に応じて、
 その持てる能力を最大限活用して自主的、自発的に学習や生活ができるよう、
 各教室等の施設・設備について、分かりやすさ等に配慮を行うとともに、
 日照、室温、音の影響等に配慮する。
 さらに、心のケアを必要とする幼児児童生徒への配慮を行う。

自閉症・情緒障害

 衝動的な行動によるけが等が見られることから、
 安全性を確保した校内環境を整備する。
 また、興奮が収まらない場合を想定し、
 クールダウン等のための場所を確保するとともに、
 必要に応じて、自閉症特有の感覚(明るさやちらつきへの過敏性等)を踏まえた
 校内環境を整備する。

学習障害

 類似した情報が混在していると、
 必要な情報を選択することが困難になるため、
 不要な情報を隠したり、
 必要な情報だけが届くようにしたりできるように校内の環境を整備する。
 (余分な物を覆うカーテンの設置、視覚的にわかりやすいような表示 等)

注意欠陥多動性障害

 注意集中が難しいことや衝動的に行動してしまうこと、
 落ち着きを取り戻す場所が必要なこと等を考慮した施設・設備を整備する。
 (余分なものを覆うカーテンの設置、照明器具等の防護対策、
 危険な場所等の危険防止柵の設置、静かな小部屋の設置 等)

【引用終わり】

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 発達障がいのある子どもが安心・安定して活動できる環境整備が大事である。
 よく整理整頓された環境によって、本人たちが混乱しないような環境である。
 視覚情報が受け入れやすい子どもたちである。
 視覚的手がかりによる環境整備を心がける。
 (ケー)


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