山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

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災害時等の支援体制の整備

2013年05月01日 | 特別支援教育
 インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)構築にかかる報告書「概要」の紹介して、それに関係する資料として、引き続いて「別表」を取り上げている。

 それぞれの障がいの特性に応じた配慮のあり方を述べている。
 今までの紹介から通算すると第36回目となる。

 別表8では、「災害時等の支援体制の整備」はどうすべきか、その具体策を次のよう述べる。
 
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【引用始め】

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための
特別支援教育の推進(報告)別表8

○2-3 災害時等の支援体制の整備

 災害時等の対応について、障害のある幼児児童生徒の状態を考慮し、
 危機の予測、避難方法、災害時の人的体制等、災害時体制マニュアルを整備する。
 また、災害時等における対応が十分にできるよう、
 避難訓練等の取組に当たっては、一人一人の障害の状態等を考慮する。

視覚障害

 見えにくさに配慮して災害とその際の対応や避難について
 理解できるようにするとともに、
 緊急時の安全確保ができる校内体制を整備する。

聴覚障害

 放送等による避難指示を聞き取ることができない児童生徒に対し、
 緊急時の安全確保と避難誘導等を迅速に行うための校内体制を整備する。

知的障害

 適切な避難等の行動の仕方が分からず、
 極度に心理状態が混乱することを想定した避難誘導のための校内体制を整備する。

肢体不自由

 移動の困難さを踏まえた避難の方法や体制及び
 避難後に必要となる支援体制を整備する。
 (車いすで避難する際の経路や人的体制の確保、
 移動が遅れる場合の対応方法の検討、避難後に必要な支援の一覧表の作成 等)

病弱

 医療機関への搬送や必要とする医療機関からの支援を
 受けることが出来るようにするなど、
 子どもの病気に応じた支援体制を整備する。
 (病院へ搬送した場合の対応方法、救急隊員等への事前の連絡、
 急いで避難することが困難な児童生徒(心臓病等)が逃げ遅れないための支援 等)

【引用終わり】

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 知的障がいのある幼児児童生徒は、災害時の避難誘導で極度の緊張状況に陥ってしまうことが予想される。
 そのため、動かなくなって避難もままならない。
 あるいはパニック様の行動が生じ、避難に手こずる。
 そのためにも、日頃からいろんな状況を想定して、非常災害訓練を積み重ねておく必要がある。
 (ケー)


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