山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

夜勤支援体制の確保

2013年03月18日 | 災害
 大災害を経験した障がいのある人を取り巻く関係者にとって、
 命を守る取り組みは最優先課題である。
 当然、グループホームに住む知的障がいのある人は、
 その住まいの場が安全・安心の場でなければならない。
 そうした意味で、避難訓練は欠かせない。
 知的障がい者の避難訓練のあり方を検討した報告書の内容を紹介している。
 その第6回目。
 ここで区切り付けて最終回とする。

 グループホームにおいて、夜勤体制をどのように確保するかは大きな問題である。
 以下にその問題が指摘されている。  
 
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【引用始め】

http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/jiritsushien_project/seika/research_09/dl/result/06-03c.pdf

グループホームにおける知的障害のある人の避難訓練に関する検討

平成21年度厚生労働省障害保健福祉推進事業
(障害者自立支援調査研究プロジェクト)

2.知的障害のある人の防災と避難訓練に関する課題の整理

 -主として障害のある人のグループホームに関して

 光増 昌久

1)はじめに

 障害のある人のグループホームには、夜間の宿直者、夜勤者の義務付けはない。
 しかし夜勤支援が必要な入居者がいる場合は
 夜勤支援の体制を確保する事で夜間支援体制加算が請求できるが、
 夜間支援体制を確保している住居に
 全て宿直者、夜勤者が配属されているわけでない。
 見回り、宿直、夜勤、遅出勤務、早出勤務など必要に応じた支援が行われている。
 北海道から「土砂災害危険箇所に設置されている社会福祉施設等について」が届いた。
 当事業所の一体型のグループホームが
 急傾斜と土石流の危険箇所に所在しているとの通知で、
 「集中豪雨時や雪解け時期において地盤のゆるみに特に注意するとともに、
 利用者の安全確保について万全を期するため、
 避難訓練計画の策定や避難訓練の実施など
 防災体制の再点検を行うようお願いします。」との記載であった。
 このように日常的に地域で生活する上での安全確保は多方面にわたる。
  
【引用終わり】

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 グループホームが危険箇所に設置されてしまったら。
 設置後の調査や、自然災害にあってはじめてそれがあきらになる。
 山のそばだったり、海辺の近くだったり。
 今回の津波被害にあった福祉施設もかなりあった。
 高齢施設が風光明媚な海辺に建てられたといったこともあったはず。
 また、山の近くに建てて豪雨が原因で土石流にのみこまれた施設もある。
 設置されている地域の特性に合わせた防災体制が必要だ。
 そのためにも、最悪のケースを考えて、備えをしておくことである。 
 (ケー)



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