山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

心のバリアフリー化は相互の交流から

2012年06月12日 | 地域福祉
 
 「心のバリアフリー化」を図るための研究報告書が発行された。
 次のタイトル書である。

 心のバリアフリー化に関する促進・啓発事業企画実行委員会 委員長 坂巻 熙(さかまき ひろむ)編「平成22年度心のバリアフリー化に関する促進・啓発事業」平成24(2012)年2月29日刊(社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会)

 本誌の「心のバリアだと感じた体験や事例などありますか」(p.21~p.23)という設問に回答した内容について、3日間にわたって14の事例を紹介してきた。
 今度は、逆に「心のバリアフリーだと感じた体験や事例などありますか」(p.37~p.39)という16の事例が紹介されている。
 3日間にわけて順次紹介する。
 本日は、はじめの5つ(p.38)を、以下に引用する。
                 
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【引用始め】

 〈事例〉

 ① 「うちの子はこういう障害があるので、このように接してもらえるとありがたい」というように、積極的に説明していったら、理解してもらえた。パニックになった時、騒がず、じっと見守ってくれたり、周りの人がそっと配慮してくれた。

 ② 将来、地域で生活しやすい環境を作りたくて、子どもを地元の小学校へ入れた。幸い、理解ある担任や同級生に恵まれた。社会人となった今、地元で活躍している同級生に、スーパーなどで声を掛けられると、嬉しい。

 ③ 学童保育で、障害児のできなかったなわとびや竹馬を、健常の子ども達が根気強く励ましてくれて、できるようになった。卒所の会で、他のお母さんから、「おたくのお子さんがいてくれて、他の子ども達にもとても良かった」と言われた。

 ④ 障害者施設と小学校が交流している。子どもの時から知的障害者を身近に見て接することで、変な目で見ることもなくなる。

 ⑤ いろいろなサービスが使えるようになり、社会参加も増えてきて、少しずつ理解が進んでいると感じる。契約制度で、利用者と位置づけられるようになって、福祉現場では丁寧な声がけがされるようになった。職員も利用者も全員、「さん」付けになった。
      
【引用終わり】

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 以上のように「心のバリアフリー」の事例は、時間を要したものばかりだ。
 今すぐできるものでない。
 長年お付き合いして、だんだんと理解が進んだ結果、今こうなっていますと言うことである。
 一石二鳥というわけにいかない。
 障がい者側、障がいがない側ともに歩み寄る姿勢が必要だ。
 一方的な要求だけではうまくいかない。
 相互の交流を盛んに行うことが一番大事となる。
 (ケー)


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