山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

「お母さんありがとう」

2015年09月06日 | 日記
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8月30日(日)、盛大に行われた「山形県知的しょうがい者福祉大会」
みなさんからいただいたアンケートを揃えながら読んでいましたら
とても良かったと書いてくださっている方が本当に多くて、
とても嬉しく思っていたのですが、何人もの方が、
本人大会で、お母さんに感謝の気持ちを伝えていたのが感動した。
やらせではなく、お母さんに感謝を述べていたのにジーンときた。

と書いてくださっていました。

実はその時の事務局は、午後からの式典の準備があり、
舞台そででバタバタしており、じっくりとその場面を聞いておりませんでした。

でも、私はかろうじて「お母さんは亡くなっているのですね」という
進行役の方の言葉だけは聞こえていました。

そこで、先日行われた会報の編集委員会で
福祉大会に参加した委員の方にその時の状況を聞こうとしたのですが、
”とても感動して泣けてきて、その時になんのカードを引いたのかも思い出せない”
とのことでした。

そこで、本人大会の事務局をしていた知的障害者福祉協会に聞いてみました。
福祉協会のほうでも、その部分は、偶然が重なり
出てきた話だったのでとても感動的だったというようなことを
おっしゃっていました。

そして教えてくださったのですが、
サイコロトークの一番最後の質問で、会場から出てきてくれた方
引いたカードは≪障害≫
質問は、≪あなたは自分の障がいがわかりますか?≫
というものだったそうです。
会場が一瞬”そんなこと聞いて分かるのか?”というような雰囲気になったそうです。
実際に、今回福祉大会に初めて参加した私の友人は
「え?そんなことを本人に聞くの?」
と思ったそうです。

その方は、「僕はダウン症です」と答えたそうです。

その方は、ダウン症として生まれた自分を、お母さんは
一生懸命に育ててくれたのだということを話したそうです。
そして「お母さんは5月に死にました」とおっしゃったのだそうです。
その時も会場の雰囲気が、ザワッとしたようです。

進行の方が「お母さんに言いたいことはありますか?」
と聞いてくれ、その言葉が「お母さんありがとう」
だったのだそうです。

電話で聞いていた私も、ジーンとしてしまい、
涙をこらえるのがやっとでした。

そして、電話で聞いたとこを編集委員の方々に伝えたところ、
先ほどの編集委員の方が「あぁ、また泣けてくる」と言ってました。

本当に、たまたま会場にいた方でしたし、
本当に偶然に引いたカードが「障害」だったのです。
他のカードだったら、こんなに感動的な話は聞けなかったのだと思います。

「お母さんありがとう」
親たちはこの言葉を聞くことによって
障がいをもって生まれてくることになり、
さまざまな困難を味わっているであろう我が子が、
親に対して怨みではなく感謝の気持ちをもってくれているのだと
感じることができた瞬間だったのかもしれません。

これは同じ当事者の親ではないとおそらく理解できないでしょうが、
我が子に対する申し訳なさ、(健常に産んであげれなかった)
この感情も少し報われたように感じることができたのかもしれません。

「泣かされました、あの純粋さに!」
「とても良い大会にしていただいてありがとうございました」
というようなこと私の個人的なメールに送ってくれた人もいらっしゃいました。

そして、今回の大会に初めて参加してくれた私の友人も
自分の障がいを知るということは難しいことだけれど
本人にとって、とても大切で必要なことなのだなぁと思った。
来年からもこの大会に参加したいと思います。
障がいのある息子もまた参加したいといっています。
といってくれました。


さあ、来年は新庄最上地区での開催です。
まだ、場所も日程も決まっておりませんが、
良い大会になるようにしないといけませんね!
福祉協会さん、またどうぞよろしくお願いいたします(#^.^#)


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