赤い椅子

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南から北の方へ紀州街道

2016-11-11 23:10:00 | ノンジャンル
11月7日、秋晴れに友人たちと紀州街道の探検に…
生まれ育って25年ばかり暮らした街、貝塚と蛸地蔵界隈…
何とか案内できるだろうとひと日の案内を買って出たわけ。

まずは友のリクエストで南海線二色の浜で下車し、
紀州街道沿いの甘納豆店へ…



3代目の当主は実は従弟。夫婦二人で手作りをしている店である。
無添加で甘過ぎず、食べだしたら手が止まらない癖になる甘納豆(^_-)
とくにお多福豆の納豆が美味しい。2~3㎝はありそうな大きな豆。



小豆も大粒だし、青豌豆も美味しい…
いけないいけない…これ以上書くと身内褒めが過ぎる(^_-)-☆

店の前の紀州街道を経て近木川(こぎ)の永代橋を渡り、田や
ため池のある辺りを歩いていると、野菜の無人販売所があり
1把100円できれいなホウレンソウが…3人とも思わずゲット。

脇の浜から貝塚本町に入るが暴れん坊将軍吉宗は宝永7年(1710年)
4月に紀州藩主になっているので、この街道を参勤交代していただろう。
沿道にはかっての景観をしのばせる町屋があり、古い道標も…



左に行くと水間観音を超える粉河街道へ行く道らしい。

紀州街道は、大阪と和歌山を結ぶ主要街道で、現在の大阪市高麗橋付近を
起点として大阪湾沿いに南下し途中、泉佐野市上瓦屋付近で
熊野街道と合流するようだ。

貝塚駅前近くで紀州街道と府道が合流し、そこに「村雨」の商標登録を
持つ老舗の和菓子屋さんがあるのでそこへもちょっと…(^_-)




写真の店舗入り口上方の看板の文字は、岡部公以前の岸和田城主中村一氏
子孫で書道家の中村眉山(びざん)のものらしい。
米粉と上質の小豆に砂糖を加えて蒸し上げた棹もの。

貝塚の願泉寺とその辺り寺内町を歩く。懐かしい街並みだ。



写真は願泉路の本堂。何年か前のこの屋根の大修理を見に来た。
子供のころは「ぼっかんさん」…と呼んでいたが卜半さんらしい。
寺の由来は此処では書かないけれど…歴史のあるお寺だ。
その昔12月だったと思うが露店が並びバナナ売りやガマの油売りがきて
賑やかで、祖父に連れられよく来た辺りだ。

寺内町には、昔往診に来てもらっていたお医者さんの大きな家が残っていて、
薬をもらいに来たことなど思い出す。いま思えばモダンな医院だった。
西小学校横の坂にある利斎家だ。その前の坂は利斎坂というらしい。
この坂を引きつけを起こしている弟を抱きかかえて駆けつけ、医院へ
飛び込んだと聞いた父親のことも思い少ししんみりする。
60年以上前の話で二人とも今はもう亡くなっている。



町屋を使ったカフェがありお茶の時間とする。
コーヒーを頼んで、先ほど買った村雨のお饅頭バージョンを食べたいので
持ち込みのお菓子を食べていいですか…?と聞けば
気持ちよくOKをしてくれたマスター!(^^)!ありがとう…美味しかったよ~

京都でもよく見かける、町家の屋根に載っている瓦人形の鐘馗さんを
発見!鐘馗さんは通りを挟んでちょうど向かい側の家の鬼瓦に対面する位置に
置かれるそうだ。自分家より大きな家や寺の前に置くという。
この喫茶店のマスターに聞いた話!(^^)!


梲(うだつ)の上がっている家、虫籠窓の町屋など立派な街道筋だ!
ランチをして電車でひと駅…蛸地蔵へ行く。



ランチ…美味しかった~ご馳走さま<(_ _)>

南海線の蛸地蔵駅…急行の止まらない小さな駅だがなかなか素晴らしい建物だ。
高校がこの近くで3年間毎日見て通っていたけれど~
なかなかいま見なおしてもモダンな駅だ!(^^)!


寂れた蛸地蔵駅前商店街を西へ500m歩けば「天性寺」通称「蛸地蔵」。
かつて岸和田城に一揆が襲来したときに1人の大法師(地蔵尊の化身)と
数千の蛸が城の危機を救ったことから、この寺に地蔵尊を安置されたと
伝えられており日本一大きいとされる地蔵堂である。
駅舎の天窓には上の写真のような「蛸地蔵物語」が描かれた
ステンドグラスが嵌めこまれている。

蛸地蔵は岸和田市にあり、駅から歩いて5分くらいの位置に岸和田城がある。
明治維新まで岡部氏が13代にわたって岸和田藩5万3千石を治めた。
江戸時代の岸和田城は、大阪の南の守りとして、幕府の西国支配に
重要な役割を果たした。 この間、1827年、落雷によって天守閣は焼失、
以後長らく再建されずに来たが、昭和29年鉄筋コンクリート造りで
三層の天守閣が再建された。

城の濠とほぼ平行の西側にある旧紀州街道沿いの本町筋は
商家の建物の町並みが連なり、中には何層にもなった屋根を持つ
豪邸もあり、大坂との交易で富を蓄積したのだろう。

実家の菩提寺「光明寺」がこの通りにある。



本町通りの町並みは案内板もあり、よく整備されている。


こんな懐かしい看板にも出会えた



お堀端を歩き、五風荘がんこの庭園だけちょこっと見て蛸地蔵駅に戻る。
ずいぶん長く、気ままな街道歩きの一日だったが、懐かしさもあり、
思いがけない新発見もあり、何とも楽しい1日であった!(^^)!

この書き込みに写真はほぼ紀州街道や街並みのサイトからお借りした。

でもこの記事…疲れた(@_@;) 長すぎたな~


コメント (4)
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