三日間の「箱を開けると」シリーズは箱
と中味で作品になっていたのですが、最後
はまだどのように作品にしたら良いのか
迷っている箱の紹介です。
さて何の箱でしょうか・・・と言ってもここに
書いてあるとおり「弁當入箱」です。江戸時代
のお殿様達のお花見などで使われた豪華な
弁當箱は知っているのですが、これは裏書
きに大正四年と書かれているので残念ながら
そんなに古いものではありません。
蓋を開けると中は四人分の弁當箱が出て来
ます。数年前によく行く藤岡市の骨董屋で確か
四千円くらいで買ったと思います。状態もそれ
ほど悪くないので実際に弁當箱としてお花見
にでも行ってみたいものです。
昔から骨董品というよりは「古いもの」が好き
で桐生骨董市などにも行きますが、昔の人が
日々の生活の中で使っていた「息遣い」のよう
なものがタイムスリップして感じられると、この
弁當箱のようによく使い道も考えずに買って
しまいます。ちなみに、現在はこの弁當箱は
以前紹介した果物ケシゴムや野菜マグネット
の入れ物として使っています。
昨日と同じくこの薬箱には何が入っているでしょうか。
箱の左の「ハイタ」は薬箱なのだからわかるのですが
その隣の「だるま」はいったい何を意味しているのでし
ょうか。この箱もワタシの子供の頃から家にあった箱
で、かすかに富山の薬売りのオジサンから紙風船を
もらった記憶があります。さて、それはさておき・・・
正解はおぎのやの「峠の釜飯」のミニチュアでした。
これも昔電動轆轤の練習をしていた時にイタズラで
あまった粘土で作ってみたものです。
釜を作ったのなら中味も作ってみようと思い、二個
ほど樹脂粘土で釜飯もどきを作ってみました。作った
当時はおいしそうに見えたのですが、さすがに樹脂
粘土が時間と共に縮んできてしまいました。
今回も一番小さい釜は一円玉とほぼ同じ大きさです。
どうしても小さいものを作りたくなってしまうのは作り手
自身の人間性と関係があるのでしょうか。
この箱は何だか知っていますか?
若い人は知らないと思いますが、ある程度の年配
の方は条件反射で「富山の薬」が出てくると思います。
いわゆる置き薬用の箱です。さて、中からいったい
何が出てくるかと言うと・・・
大小さまざまな「蚊遣りブタ」がぞろぞろ出てきます。
箱の左奥のところをよ~く見ると・・・
なななんと、指の先には極小の蚊遣りブタが・・・
いったいどのくらいの大きさか一円玉と比べてみると
このくらいです。
作ったのはワタシですが、いったいどうやって作った
のでしょうか。もうだいぶ昔に作ったのですっかり作り
方を忘れてしまいました。ブヒッ!
他言引用 = 「自然は、人間が大嫌いである」
ザインの法則 (マーフィーの法則より)
ギャラリーののぼり旗が出来上がりました。
W600×H1800㎜サイズ、注文数や色数、サイズ
などによって値段は変わるのですが、今回は1枚で
2,550円、5枚作りました。最初は手作りの看板など
を考えていたのですが、将来倉庫を再び賃貸用に
戻す時の事などを考えた結果、のぼりを作ることに
しました。のぼりを作る事など初めての体験だった
のですが、業者の手違い続きで完成までに二ヶ月
もかかってしまいました。
今回ののぼりも例の "Publisher98" でデザイン
を数通りも作ってから発注したのですが、フォント
は大きすぎるし、黒に近い灰色にと色指定した所
も真っ黒になっているし・・・こののぼり自体も作品
のつもりでデザインしたのでちょっとガッカリです。
今日は愚痴ばかりで申し訳ありません。
PS = 東日本大震災などの影響がまだまだ続き
相変わらず倉庫の改装も4月18日に発注してから
手付かずのままなので、とりあえず電気工事のみ
始めてもらうことにしました。しばらくは今まで通り
工房からの話題が続きます。ギャラリーの完成を
心待ちにしている「陶芸教室」のTさん、Nさんたち
もうしばらくお待ちください。
