工房アパート時々倉庫

仕事半分、趣味半分。

「ビエンナーレ」参加記(完)

2011年07月30日 | 旅行記

●いよいよ四万温泉の街中へ移動。まずはあの

有名な「積善館」まえの東屋にある森本一朗さん

の作品を鑑賞。

Dsc05783

●この作品も山重さんがしっかりと解説してくれたの

ですが、正面に見える積善館の建物の方に見とれて

いて聞き逃しました。スミマセン。・・・という訳で見とれ

ていたのがこちらです。

Dsc05784

●「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったという

事でさらに有名になってしまいましたが、こうして本物を

見ると風格があり本当に美しい建物だと思います。正に

この建物こそアートだ! なんて思わず叫びたくなるほどの

積善館でした。

Dsc05791

●最後は大黒屋「魔法使いの部屋」を鑑賞。魔法使い

の部屋にしては純和風の「引き戸」を開けて入っていく

というアンバランス。魔法使いも湯上りの浴衣姿で登場

して来そうな雰囲気です。さて、部屋の中から登場した

のはいったい何?

Dsc05793

●まずは発泡スチロールで出来た「すべれない滑り台」。

作家の吉田樹人さんは本来金属製で「堅牢であるはず」

の滑り台のイメージを間逆の一番壊れやすい素材を使

って我々の常識を破壊してくれたようです。納得。

Dsc05794

●次の佐藤紫寿代さんの作品の素材は、なんと樹脂粘土

に噛んだガムだそうです。心臓を表現しているんだそうで

すが、「噛んだガム」という響きがあまりにもインパクトがあ

りすぎて、作品自体を正視出来ませんでした。綿棒や岩や

上履きを見てきた後なので、たいがいの素材には免疫が

出来ていたのに・・・。

Dsc05803

●駐車場に戻る途中で「まるたか商店」のショーウインドゥ

に飾られている木彫のお爺さんをみんなで見学しました。

前回のビエンナーレで出展されていた作品が大変気に入

ってしまい、ビエンナーレ終了後に作品を買い取って、店先

に飾っているそうです。

Dsc05802

●両手に花ならぬ、両手に美人のマネキンと共に立派な

ショーウインドゥに飾られている「お爺さん」の顔は本当に

満足そうでした。幸せな老後とは正にこの事では・・・。

でも、右側のマネキンにはカツラが欲しい。

        

             旅行後記 

 今回のジョウモウ大学主催「ビエンナーレができるまで」

に参加してまたまたアートに関する見方・感じ方・考え方が

変わりました。これからの倉庫ギャラリーの作り方・利用

方法にも大変参考になるベストタイミングの講座でした。

今回紹介した作品は、当日鑑賞した作品の約半分です。

途中でどれがどれだかわからなくなってしまった場所も

あるので作品と作家さんの名前が間違っているかもしれ

ません。もし間違っていたら訂正しますのでご一報下さい。

最後になりましたが、この企画と当日すばらしい運営を

してくれたスタッフの方々に感謝。

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「ビエンナーレ」参加記⑤

2011年07月29日 | 旅行記

●旧第三小学校、他の教室の作品紹介つづき。

Dsc05756

●これ、何だかわかりますか。小さくてよくわからないと

思いますが、これはワインのコルクの「栓抜き」です。

良く見ると栓抜きが「人」のカタチにみえるところから

思いついた作品だそうです。そういわれてみると確かに

人に見えます。(講師の山重徹夫さんの解説より)

Dsc05758

●これ「岩」です。これ「作品」です。確か鈴木孝幸さん

という作家さんの作品らしいのですが・・・。この教室も

山重さんが鈴木さんのパーソナリティなどを織り交ぜて

解説してくれていたのですが、聞き逃しました。残念。

でも、この岩をこの教室まで運んで来たのかと思うと

それだけで充分にメッセージは伝わって来ました。

Dsc05767

●これは校舎の階段部分に下がっていたレースのような

作品です。作家さんの名前がわからないのですが、なんと

これは野菜栽培用の「寒冷紗」の横糸をこの模様になる

ように一本一本抜いていったそうです。そういえば、確かに

我が猫額畑でも使っているあの寒冷紗に間違いありません。

これは「岩」作品とは別の意味で体力勝負の作品です。

この気の遠くなるような作業はあの「綿棒」作品と共通して

いるかもしれません。ただ、ただ脱帽。(つづく)

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「ビエンナーレ」参加記④

2011年07月28日 | 旅行記

●今日は「お湯講」特別室で効き温泉大会の紹介から。

Dsc05768

●旧第三小学校では作品鑑賞だけでなくジョウモウ大学

スタッフが企画してくれた四種類の四万温泉の利き飲泉

ワークショップに参加。

Dsc05773

●中之条に古くから伝わる「お茶講」を真似て四万の源泉

を当てるという企画。「おきなや」の揚げ饅頭を食べながら

ワイワイ・ガヤガヤ。ワタシは正解2つ。4つとも全問正解

が15人中たった1名。朝から源泉を汲みにいってくれたり

揚げ饅頭を用意してくれたり、スタッフの努力に感謝です!

Dsc05769

●「お湯講」で一休みの後は教室内の作品鑑賞のつづき。

これは、全部「綿棒」で作ったサークルです。上毛新聞にも

写真入で取り上げられていたので知っていましたが、やはり

本物を見ると迫力が違います。綿棒という小さくやわらかい

素材からこれだけのパワーが出ることを教えさせられる作品

でした。スゴイ。

Dsc05776 

●次は小学生の「上履き」をそのまま使った「いじめ」

をテーマとした作品です。

Dsc05775

●これも教室という空間ならではの意味を持った作品です。

テーマが単純なだけにインパクトの強い「訴えかけられる」

ような作品であり、その反面でユーモアでいじめを笑いとばす

ことも出来るメッセージ性も感じました。(つづく)

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「ビエンナーレ」参加記③

2011年07月27日 | 旅行記

●製作途中の半谷さんの野外作品を見学に。

Dsc05749

●夏場に使わない温室を借りて外側に竹を組んで、さて

何でしょう? 正解は巨大な「虫かご」だそうです。

Dsc05747

●中に入るとこの「羽」のようなものがぶら下がっています。

完成するとこのたくさんの羽が虫かごの中で風にそよいで

くるくる回るそうです。右手奥に見える菅笠をかぶっている

作家の清岡さんが汗だくになって楽しそうに説明してくれる

のを聞いていると、こちらまで虫になった気分で暑さも忘れ

ウキウキしてくる作品でした。わ、わかりやすい!

Dsc05754

●いよいよ四方温泉エリア、旧第三小学校へ到着。廃校に

なった学校も中之条では大切に第二の人生を送っている事

に感動しました。

Dsc05762

Dsc05764

●木造校舎の廊下の白線や天井、そして教室のプレートも

子供達がいた頃のままで、この空間が一番の癒しの空間

でした。今日も白状するとワタシにとっては、この旧第三

小学校の建物自体がベスト・アート・スポットでした。(つづく)

ps-作家さんの作品と名前を訂正しました(2011.10.3)

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「ビエンナーレができるまで」参加記②

2011年07月26日 | 旅行記

●12:30スタートの授業は山重徹夫さんの講義から。

次に tsumuji から徒歩数分の「旧廣盛酒造」に移動。

Dsc05729

●さっそく作品製作途中の嶋津晴美さんから作品に

使う「ミツロウ」の使い方の解説を聞きました。

Dsc05734_2

●この作品はこんな感じのパーソナリティの作家さんが

作っていたのかがこちらも実際に両方から肌で感じられ

る、またとないチャンスでした。

Dsc05740

●次に「旧五反田学校」へ移動。外観はこのように綺麗に

リノベーション(?)されていますが、中は昔の木造校舎その

ものです。

Dsc05742

●半谷学さんの作品。白い乾燥剤(?)の上にビンに入った

造花がたくさん。さて、困った。

Dsc05744

●これも半谷学さんの作品。こちらはご本人が直接解説して

くれたのに・・・・正直に白状すると・・・日本人なのに日本語の

の意味がわからん。これが現代アートとワタシの深い溝だ!

でも、「ワケのわからないもの」自体は「見る」のも「作る」のも

大好きです。       (つづく)

他言引用 = 「出世のコツねぇ・・・人に好かれることですかねぇ」

                   「無名人名語録」 永 六輔 より

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