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ウィステリア家具工房 ブログ

東京都あきる野市にて無垢材で家具を作っているウィステリア家具工房。仕事や趣味、日常の事を写真を添えて書き綴っています。

楡 耳付き座卓 ③

2014-07-17 07:59:10 | 家具製作
天板の耳の加工が終わったら2枚を剥ぎ合わせます(写真ナシ)

次は脚の加工。

今回は4本脚で分解式がご希望と言う事で、こんなデザインにしてみました。難しい仕口ではないけど、かなり精密に刻まないと割れたり隙間が出たり、強度が落ちるのが一番心配。なので慎重に加工しました。


 
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楡 耳付き座卓 ②

2014-07-16 19:58:28 | 家具製作
前回、座卓製作の記事をUPしたので続編を

今回は木裏側(写真の上面が裏側になります)を上にするので木端があまり尖っていると危ないのでジグソーで切った後に四方反り鉋でなめらかなRにします。

ひっくり返さないと見えない場所だけど、せっかくの耳付き材なので痕跡がわかる様に少し樹皮を残します。

鉋を掛けた後にランダムオービットサンダーと言う丸いサンダーをかけ、ミニサンダー#180 と#320で仕上げ、最後は手で研磨(#320)します。



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楡 耳付き座卓 ①

2014-07-14 19:36:53 | 家具製作
先週から加工に入った座卓。

天板は楡の耳付き板です。幅400mmの板を2枚接着します。通常は木表側を上にするのですが、今回は難があるので、写真の様に木裏を上に。

天板の厚みは38mm 1100×800×360 の座卓を注文で作ります。

ちゃんと本業もやってますよ~~。

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木取り

2014-06-21 07:12:26 | 家具製作
写真はチェスト1台分の材木。
中型の物ですが、結構な量を使うものです。
荒削りを済ませたので、これからシーズニングと言って1~2週間放置しておいてから、加工に入ります。
この期間が大事なのです。少し反ったり曲がったりした後にもう1度平面出しをすると、もうそれ程動かなくなります。
どんなに精密な加工をしても木が動いたら何の意味もありません。
家具製作って加工技術よりも、そんな気配りの方が重要だと思っています。

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焼印

2014-06-07 23:22:26 | 家具製作
久しぶりに焼印を押した。

この焼印ですが、最初は全ての製品に押そうと思って作ったのですが、押すのは子供椅子だけ。

せっかくあるのにもったいない感じがしますが、自分の作る家具を『作品』とは思ってないので、刻印・名がなくてもいいんじゃないかな!? 

ホントのところは面倒くさいが1番 次にサイズが1種類で小物に押せない のが理由です。

子供椅子はプレゼントが多いので工房名が分かれば修理の時に連絡をくれるかも? なんて思って押してます。

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子供椅子の部材

2014-05-14 08:16:34 | 家具製作
只今、在庫切れの子供椅子Bタイプを作っていますが、今回はかなりの良材。

最高ランクのナラ材を使用していますが、今回は極上!! 座板の荒材34mmから28mmまで削るのがもったいない。

最高ランクと言う事はお値段も・・・。

ドンブリ勘定の木工屋さんと言えど、そろそろ値上げしないとマズイ。



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椅子座のテープ張り

2014-04-03 08:21:04 | 家具製作
休み前の仕事ですが、しばらく椅子の製作が続きました。

どれもウォールナットです。この材は3大銘木の1つだけあって気品があります。オイルを塗った後には他にはない艶と深みが出る素晴らしい材です。 (3大銘木の残りはチークとマホガニー)

この材を使って作ったのが定番のZチェアーと言っているクッション座のダイニングチェアーとアクリルテープ張りの椅子です。

アクリルテープは手芸でバックの手さげに使われる物で、丈夫だし摩擦や汚れにも強い、座には最適な素材。

市販の椅子でもたまにはありますが、安価な物は上面だけテープで張り、裏はタッカーで止めただけの物があります。

ウチでは継ぎ目なしの1本のテープを裏表に回し、中にはクッション材が入っているのです。
これによって上面の加重が分散されて緩み難くなるし座り心地もシッカリします。ただ、倍の量のテープが必要で、手間も倍掛かってしまいます。

写真は、残すところ3~4巻きの場面なのですが、ここからが大変で前の列を爪でギュッと詰めながら編みこんで行きます。指先や手のひらが痛くって大変な作業なんですよ。

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椅子の製作

2014-04-02 08:30:59 | 家具製作
定番ダイニングチェアー(ウォールナット)の製作をしました。(休み前)

フレームの木部が出来たら座の取り付け金具を取り付けますが、私はこんな形のL字金具を使ってます。

他の金物を使っても良いのですが、座のベース板に固定する木ネジが長い使用でグラグラに緩んだ場合に、この金具なら少し横に移動して取り付ければ簡単に修理が出来ます。
一般家庭での使用なら かなりの年月問題ないのでしょうが、過去の修理で故障があったので、これがベストだと思っています。
壊れない設計をするのが一番良いのは分かってますが、そうなるとデザインが限られてしまいます。 

この椅子の座はベースに12mmの合板を使用してその上にチップウレタンと言う少し固めのクッション、その上にやわらかいスポンジを置き、表皮を被せてあります。
2層になっているのでヘタリ難くはなっていますが10年も使っていればスポンジは薄くなり表皮も痛んだり汚れたりするでしょう。
そうなったら張替えれば新品の様に甦ります。



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痛恨のミス

2014-03-19 21:48:49 | 家具製作
プロとしては情けない事ですが痛恨のミスを犯してしまった。

この部材の先が丸く面取りされていますが、途中で止めなきゃダメでした。

昼食明けに調子に乗って作業を進めてたら、全部面取りしてしまった!! 

すべての加工が終わってサンディングの時に間違えに気がつきましたが、修正はききません。 全ての部材は破棄です。

あ~~~恥ずかしい。初歩的なミスをしてしまった。 

納期は近く、やってはいけない失敗で“時間”“経済的”な損失が痛い。 

こんな失敗 10数年やってても たまにあるんですよね~~。 

「だって、人間だもん」   ふじもと みつを

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駒止め

2014-02-02 09:05:44 | 家具製作
これは木駒と言っている部材。

たぶん、なじみのない言葉だと思いますが、家具製作ではなくてはならない物。

テーブルや箱物の天板と本体を固定する部品で金属製の物が一般的ですが、金属よりも木材の方が柔軟でけっこう強固に固定できます。

固定と書きましたが、ピッタリとくっ付けるなら接着剤と木ネジを使えば良いのですが、無垢材オイルフィニッシュの天板は伸縮するので幅方向に数ミリ移動(スライド)できなければ天板が割れたり反ったりしてしまいます。

なので、こんな部品が必要なのです。金属の駒止め金具もよく使いますが、学習机は木駒を使ってます。

デスクの天板を外して上から見た写真


下から見た写真
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休日もクリスマスも関係なく

2013-12-24 08:52:03 | 家具製作
家具の製作を続けております。

とりあえず本体を組み終えたので、その他の部分の加工に入ります。

引き戸の敷居溝のVレールと言うアルミ金物の切断では、横切盤を使います。
使い古しの荒切り用の刃物(チップソー)に交換してゆっくり押せば綺麗に精度良く切れます。

スチールの棚柱はグラインダーで切っていますが鉄用のチップソーを使えば、この機械で切れるのかな?

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只今 加工中

2013-12-15 08:05:11 | 家具製作
一人で畳1枚分のサイズの合板を昇降盤で切っているところ。

こんな時はパネルソーがあったら便利なのになぁ~~って思いますが、ないものはしかたありませんので、頑張ってます。

でも、先日昇降盤にキャスターをつけたので簡単に移動できてだいぶ楽でした。

これから、まだまだ作業は続きます。造り付けの食器棚です。

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額の製作 ④

2013-11-08 09:14:00 | 家具製作
挽き込みが終わったら塗装に入ります。

ダークブラウン色のご注文なので、まずは素地着色。
ブラウンの水性ステインを2回塗りし、サンディングシーラーを1回。
仕上げにはダークブラウンの染料を入れた2液性ウレタンを吹き、最後に3分艶のウレタンを吹いて完了。

結構面倒でしょ(笑) この間にサンディング等の作業が入るし、1工程毎に乾燥時間が掛かるんですよ~。

こうして列記して思うのは、『こんな手間掛けたら 儲かるわけないや!!』
笑うしかないね。

さて、額の製作では「どうしても」と言う希望がある 場合を除いて ウレタンかラッカーでの塗膜を作る塗装法を推奨しています。

自然塗料にこだわっているのにナゼ? と思うかもしれませんが、45度で作る枠は材の収縮に弱いのです。

材が縮むと接着面が剥がれてしまい著しく強度が落ちますしカッコが悪い。
なので、塗幕を作り空気を遮断する塗装をするのです。


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額の製作 ③

2013-11-07 08:25:07 | 家具製作
切った部材を組み上げたら、強度UPの為の加工に入ります。

昇降盤(丸ノコ盤)で角に2箇所(合計8箇所)の挽き込みを入れて、そこに丸ノコ幅の2.8㎜の薄板を入れます。薄い額の場合は角に1箇所(4箇所)。

ここが、なかなか面倒なところでピッタリ2.8㎜じゃないとダメです。キツイと奥まで入らず、緩いと強度が出ません。
まずは接着剤をつけない状態で抵抗なくスーっと手で入る感じの厚さにすると、接着剤を付けた時にキッチリ隙間なく押し込める事が出来ます。
そんな状態なので写真の様にクランプで圧をかけなくても良いのですが、一応接着剤が乾くまで締め付けておきます。

この場合は穴も薄板にもベッタリと接着剤を塗ります。

接着剤が固まったらクランプを外して飛び出た薄板を切って“面一”にします。

これを “挽き込み留め継ぎ” と言います。

45度の接着は接着面が木口になるので接着剤が効きにくいのです。その為に接着面積を増やす方法なのです。

この加工をするとしないとじゃあ 大きな違いで、ちょっと位の衝撃・落下では壊れなくなるし、材の収縮で接着面が剥がれるのを防いでくれます。
市販の額ではコストの面でまずこんな方法はとりません。

※面一(ツライチ)とは・・・建築用語で平面、突き合わされた部材に「段差がない状態」であることを指す

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額の製作 ②

2013-11-06 09:20:57 | 家具製作
45度に切った材を組むのですが、圧締は荷造りバンドです。

木片を8個入れてそれを角方向に押し広げると圧が掛かりしっかりと接着されるのです。

コツはありません。しっかり45度に切ってあれば接着剤を付けて組むだけ。

私はたっぷり接着剤を付けません。 極少量がはみ出る位、だって拭き取りが面倒だからね。

プロは無駄な事はしません。



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