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 団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

千代の春

2009-06-04 17:28:51 | 食べること
                 千代の春

                           2009年5月30日(土)

 飲兵衛の先輩から千代の春酒造のことを聞いたのは、去る5月25日のことだった。最近廃業したが、まだ少し酒は残っているという。

 ネットで調べてみると、千代の春酒造は、
 寛永二年(1749年)志賀屋 森格兵衛創業。明治初年、姓を森から竹尾に改め現在に至る。
 母屋は、創業当時のもの、・・今年(2005年)で創業256年。

 先輩と酒蔵を訪ねて、うろうろしていると、母屋から年配のご夫婦が出てきた。社長さんに違いない。
 酒が残っていないか尋ねると、もう全部出荷したという。ガックリしていると、近所のコンビニに卸したので、そこにあるかも分からないと教えてくれた。広島から訪ねて来たと言うと、深々とご夫婦で頭を下げられた。

 一縷の望みを抱いて、コンビニに行くと、一升瓶が8本残っていた。先輩と二人で7本買い占めた。レジのところで、運よく化粧箱入りの奴を見つけゲット。これが最後だ。

 まだ飲んでいない。妻に内緒で、姉宅に預けている。

 廃業の理由だが、後日、行きつけのスナックで会った人によると、他の事業に手を出し、失敗したのだという。(この情報はは事実かどうか分かりません。)もし、そうなら、残念な結果だ。誰か引き継ぐ人はいないのか。



2009年5月26日、広島県東広島市志和町「千代の春酒造」。








 

 これが茅葺の母屋。


(追記 2009年6月21日(日))

 飲みつけの店に、無理を言ってキープさせてもらった。
 常温だと、モヤーとした味に感じる。少し冷やして飲むのが私の好みだ。日本酒独特の甘味があまり濃くなく、他の味(酸味、苦味等)とうまくバランスがとれている。)
 つい、飲みすぎて、二日で空けてしまった。(少々他のお客さんへ振舞いましたけどネ。)

 この酒蔵がなくなるというのは、本当に残念だ。




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鯨墓と金子みすゞ

2009-06-03 19:28:46 | お出かけ
               鯨墓と金子みすゞ

                            2009年6月3日(水)

 山口県の日本海側に位置する長門市青海島に、鯨墓がある。
 墓碑には、「業尽有情 雖放不生 故宿人天 同証仏果」と刻まれている。解説によると、「鯨としての生命は母鯨と共に終わったが、われわれの目的はおまえたち胎児をとることではなかった。むしろ、海へ放してやりたいのだが、広い海へ放たれても、独りではとても生きてはいけまい。それ故に、われわれ人間と同様に念仏回向の功徳を受け、諸行無常の悟りを得てくれるようにお願いする。」ということだそうだ。

 金子みすゞの代表作「大漁」は次の詩だ。
 朝焼け 小焼けだ
 大漁だ
 大羽鰯の
 大漁だ
 濱はまつりの
 やうだけど
 海のなかでは
 何萬の
 鰯のとむらひ
 するだろう

 私は鯨墓の墓碑と金子みすゞの「大漁」とに共通性があるように感じる。慈悲だろうか?
 人間は無情にも、他の生物の命をもらって生きている。そのことに対する、不条理だろうか?

 みすゞの生まれた所は仙崎で青海島とすぐ近くだ。みすゞが幼い頃から鯨墓を知っていたであろうことは容易に想像できる。


2009年5月31日、山口県長門市



 鯨墓。1692年建立。


 鯨墓の近くにある「くじら資料館」。入館料300円。入らず。


 仙崎漁港で食べた「海鮮釜飯」1575円也。観光客目当ての食堂だが、釜飯が炊き上がるまで30分近くかかる。炊いたものを出して回転を上げるようにした方が良いのではないかと、余計なことを考える。


 食堂の中にみすゞの写真が飾ってある。直ぐ近くに、金子みすゞ記念館があるが行かなかった。みすゞの話は哀しすぎる。


 同じく掲げてあった詩「大漁」。


 漁港なので、大きなとんびが舞っている。


 釜飯が炊けるまでの時間を利用して、隣接地にある「八坂神社」を見学。





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新社会主義国 アメリカ合衆国

2009-06-01 22:04:22 | 政治
              新社会主義国 アメリカ合衆国

                            2009年6月1日(月)

 ①市場に任せておけば良い②小さな政府、これが、「新自由主義」の二枚看板だ。
 今、アメリカという新自由主義原理国が行っていることは、この180度逆のことではないか。
 驚天動地! いや、冷静に考えてみると、「新自由主義」なるものが、ペテンだったという訳だろう。

 GMが米連邦破産法第11条の適用を申請した。今日の19時のNHKニュースのトップだ。
 何と、アメリカ政府がGMの株式の60%を保有するという。一時国営化し、再建を目指す。多くの債権者も国の関与により、少しでも債権回収の可能性が高い方が良いと考えている。債権者が手にすることができるのは、GMの株式の10%。今GMの株は1ドルを大きく割っているので、殆ど紙切れ同然だが、いや電子化されているから壊れたメモリー同然という比喩にすべきか?、 再建後株が上がればパーになるより良い。

 私には、GMという巨大企業が経営に失敗したのにも係わらず、市場から退場を求められず延命されることは、不健全に見える。
 がしかし、今日の東京株式市場は、GMの破産法申請は既に折込済みで155円高。むしろ、はっきりしてすっきりしたということだろう。ニューヨーク市場は200ドル程度上げるのではないか。
 
 今回のアメリカ政府の対応は、①政府が市場をコントロールする②超巨大政府ということだ。これは、かつてのソ連邦・東欧が行っていた「社会主義」以上のことではないか。
 私は、これに、皮肉を込めて「新社会主義」と名前を付けた。

(2009年6月3日追記)
 6月1日(現地時間)ニューヨーク市場は、221ドル高。
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