団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

橋下大阪市長・日本維新の会共同代表の外国人記者クラブでの記者会見

2013-05-31 07:08:28 | 社会
         橋下大阪市長・日本維新の会共同代表の外国特派員協会での記者会見

                                          2013年5月30日(木)

・銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で、命をかけて走っていくときに、どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる。(5月13日午前大阪市役所登庁時)


・21世紀、未来に向けて女性の人権をしっかり守るため、戦場における女性の利用をやめる世界の決意が必要だ。

 
 上記の文章を読んで、同じ人物が述べたと考える人はまずいないでしょう。

 ところが、橋下大阪市長・日本維新の会共同代表がこの離れ業をやってのけたのです。

 そうです。後の方の文章は、5月27日に外国人特派員協会で語った最後の言葉だったのです。

 さすがに、記者達の間から、失笑が起こったといいます。


 5月30日の朝日新聞で、作家の高橋源一郎氏が、橋下発言について痛烈に皮肉っています。

・「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で、命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる。」と発言をして物議を醸したと思ったら、それは「大誤報」だと言いだした橋下徹大阪市長。「私は、いま、そう考えている」と言わない限り、後で正反対のことを主張してもOKなんだって。さすが「論理の穴」を見つける天才だなあ、と僕は唸ったよ。
 

 高橋氏は、橋下氏の論理を「評価」しているようですが、橋下氏のアメリカへの謝罪は論理のかけらもありません。

 橋下氏は、
・「風俗業活用」を米軍に勧めたことについて、「米軍のみならず米国民を侮辱することにもつながる不適切な表現だった。撤回するとともにおわび申し上げます。

 と謝罪したと報じられています。「5月28日朝日新聞」

 しかし、この問題は橋下氏がこれまで弁解していたように、法律に認められている風俗をことを言ったのが、米側は売春と受け止めたということですから、その誤解を解けばいいだけのことです。「私が言った『風俗』とは売春のことではありません。」ただ、それだけ言えばよいだけです。


 橋下氏が謝罪したのは、日米の外交問題に発展したからであって、自らの発言を真に反省してのものとは思えません。

 このように、論理性もなく御都合主義的な対応をするようなお方は、今後も間違いなく同じようなことを繰り返すでしょう。




 軽妙ですが、本質を鋭く突いた文章!さすが新聞記者です。

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