団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

野合or緊急避難

2016-06-28 07:45:01 | 政治

野合or緊急避難

2016年6月28日(火)

 参議院選挙真っただ中です。自民党・公明党は、野党選挙協力を野合と批判しています。

・野合→男女が婚儀を経ずに通じること。密かに結びつくこと。(広辞苑)

 野党の民進、共産、社民&生活は、政策協定を結んで公けにしていますので、「密かに結びつく」という野合ではありません。

 もっとも、自公が言う野合の趣旨は、「政策が違うのに」ということですので、確かに、その点は当たっているかのように見えなくもありません。例えば、民進と共産では、日米安保や消費税の政策で違いがあります。

 

 ただ、野党側は、戦争法の廃止や立憲主義を守るという政治の根幹部分での共闘であり、これ以上の大義はないと主張しています。

 

 私は、これに加えて、緊急避難的な要素もあると思います。

 

・緊急避難→さし迫った危難を避けるためにやむなく他人の法益を害する行為。(以下略)(広辞苑)

 

 自民党は憲法改悪を狙っています。新聞各紙の選挙予想では、改憲勢力が三分の二を確保しそうだとあります。

 改憲を許さないという野党側が、選挙協力をするというのは、当然であります。今回32の選挙区で野党共闘が実現した訳ですが、野党が個々に立候補していたのでは、当選が難しいので、個々の政策の違いを乗り越えて、大義についた訳であります。

 

 本来選挙は、有権者の意志が正確に反映されるものでなくてはいけません。しかし、現行選挙制度では、選挙区は比較多数が議席を獲得してしまいますので、野党が個々に候補者を立てれば、極端な例では3割台の得票率でも当選してしまいます。そういった結果で、選挙後三分の二の議席を得たとして、憲法改悪の発議をされたのではたまったものではありません。現行選挙制度の不備に対する緊急避難として、改憲を許さないという野党の協力は当然であります。

 ・・と、先の広辞苑では、「やむなく他人の法益を害する行為」とあります。今回の選挙協力が他人(この場合は自公となります。)の法益を害するとは思えません。正当防衛とすべきですね。

・正当防衛→急迫不正の侵害に対して、自己または他人の権利を防衛するためにやむを得ずする加

害行為。

 

 改憲を許さないという正統な政党が、正当防衛として、選挙協力をするのは正答です。

 この場合、「加害行為」とは、自公を落とすということです。

 

 

 


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